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野望の憑依者 (徳間文庫 い 68-1 徳間時代小説文庫)

感想・レビュー
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スプリント
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足利将軍家の執事であった高師直が主人公。 幕府設立前後の足利兄弟喧嘩や側近粛清などドロドロしていた時代。 尊氏は情緒不安定な性格として描かれている。
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アカサタナ
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ネタバレ☆3つ Kindle Unlimitedにて読了。 足利尊氏の家宰、高師直を主役に据え鎌倉末期から室町初期までを描く。彼は「この世は野心と欲心だけでできておる」と嘯く。尊氏を宥め賺し倒幕に向かわせ、自分の野望を果たそうとする男の物語。 合戦に次ぐ合戦に裏切り。あの時代の奔流をこの枚数に収めるのに無理があるのかかなり展開が早い。楠木正成が活躍しだしたと思ったらすぐ死ぬ。 歴史小説で架空人物を万能使いするのはどうなんだろうか。尊氏の魅力は伝わらないし、高師直の凄味は架空人物に取られていると感じた。
0255文字
大統領
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ネタバレ高師直が主役とは珍しいと思い読了。豆腐メンタルの尊氏の要介護員として前半は活躍するも、人妻に手を出して骨抜きにされたり部下の佐平次に意見を求めたりと物語の後半から鋭峰が鈍ってくる。最期は佐平次に野望を吸い尽くされた形で裏切られ族滅。前半はダークヒーローみたいで格好良かったんだけどなあ。オリジナルキャラの佐平次が強すぎないかい?笑
0255文字
レイ
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読み終わった後にタイトル見て、あっ納得。
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thewildwind
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鎌倉滅亡〜室町時代は教科書的な事しか知らなかったので大変面白かった。高師直に興味を持った。
0255文字
ぁゃ
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Kindle Unlimited。足利尊氏は英雄らしい英雄ではなく軍師の高師直の頭による栄光だし(師直の死後、後年は違うかもしれないけど)、その師直もどうにも狡猾で欲深い悪人。主人公が悪人な故に入り込めなかったのだけど、それが崩れていく様、追い込まれていく様、最後はサスペンスホラーのようで目が離せなくなっていた。最後に『野望の憑依者』というタイトルがしっかり腑に落ちた。欲望に突き動かされ生きた高師直の悲哀、天下の覇権を奪ったが故の足利家の不運、野望に生きた師直と佐平次の末路。ドラマティックで面白かった!
0255文字
KBTM
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ネタバレ鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての激動の時代を、足利家の執事である高師直を主人公に据えて描いた作品です。複雑でわかりにくい南北朝時代の権力闘争ですが、本作は、「やらなければ、やられる」「人は野心を持ってこそ人なのだ」と、野望と欲に取り憑かれた高師直と、私欲でなく「世のため人のため」という全く異なる価値観を持つ楠木正成や、足利家内のライバルであり既得権益や血筋・家柄を重視する足利直義としのぎを削る様子を軸に描いていて理解が進みました。足利尊氏が弱気でやや頼りなく描かれているのが興味深かったです。
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温故知新
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高師直に焦点をあてるなんて新しい。 そしてすぐに落ち込むが、奮い立つと無双な尊氏のキャラが立っていて面白い。 当時の武士のなんと欲望に忠実なこと。
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萬屋
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足利尊氏の配下、高師直を主人公した小説。己の野望の為にあらゆる手段を使う。  複雑怪奇な南北朝時代に合う人物であるが、小説を読ん出てて浮き沈みの激しい主人・尊氏のメンタリスト的な立ち位置になってると思った。
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タケ
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ネタバレわりとさらっと読めた高師直の人生。読んでいるとあの時代の面倒な出来事がなんとなくわかる。北朝・南朝どちらかに視点を絞ってあとから統合するのがわかりやすいんだなーと思った。
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bluemint
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ネタバレ高師直といえば、赤穂浪士を演劇にかけるため室町時代に時を移してお上の目を潜り抜けた、その役名でしか知らなかった。足利尊氏の家宰として主人以上の活躍をした。この辺りの歴史は朝廷自体が分裂したことからも分かるように、鎌倉幕府滅亡による武士団が互いに綸旨を得て、結合と裏切りの連続で非常にわかりにくい。ここでは1人に焦点を当てているので時々の人間関係も、そこに至った背景もスッキリ理解できる。野望に取り憑かれた者たちの盛衰は、この後戦国時代まで連続する。
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ふーみん
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人は何かを手に入れたらさらに別のものを望み、手に入れるために知恵を絞る。この繰り返しで途方もないものを得られる。だが己の野望のために周囲を犠牲にして平気なものは魔に魅入られた憑依者だ。高師直と楠木正成・正行父子との一騎打ちの描写で、私欲と邪な手段対大儀と正当性を示そうとしたのか。足利尊氏の躁鬱気質とそれを操る師直もおもしろい。同情⇒突き放し⇒鼓舞⇒自力回復を待つ。師直が「牙を抜かれた」として佐平次に裏切られたのはこの尊氏や篠への情を自覚したからか。野望という魔は次々と憑依者を変え取りつかれたものを滅ぼす。
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えみ
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二つに割れた朝廷の争い、複雑怪奇な有力者達の主導権奪い合い、南北朝時代ほど日本史上大混乱を招いた時代はないと思っている。個人的に徳川光圀が大日本史編纂で南朝正統論を唱えてくれたことをもっと評価してほしいと願っているくらい敵味方入り乱れる煩雑な歴史。そこで楠木正成でも足利尊氏でもない、高師直を主人公に据える…虚を衝かれて思わず購入してしまった。強烈な性格、暴力的な野心を抱く師直の一生、どの角度から見ても好きになれそうもない男。しかしだからこそ、悪役としてのスター性は抜群!師直に出会えたこの一冊に感謝したい。
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マツユキ
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『逃げ上手の若君』の影響で気になる鎌倉、室町時代。 足利尊氏の執事、高師直が主人公。最初の闘犬のシーンが、師直の生き方そのもののように思えて、印象に残っています。野望を持つ者同士のやり取りに心踊りましたが、心は時と共に変化していくもの。佐平次との関係も面白かったです。タイミングが違ったら、別の歴史になったんだろうね。でも尊氏の生き方も分かる。足利家の人間関係が分かりやすい。 この時代の小説、もっと読もう。
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sugsyu
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足利尊氏・直義兄弟と南北朝武家の三頭政治を行った高師直を主人公に据えた歴史小説。蛮勇無法の荒武者のイメージが濃い高師直だが、本書では足利家執事の役目に忠実な、いわば中間管理職として描かれる。躁鬱気質で面倒な性格の幼馴染である尊氏をなだめすかして戦場に追いやる苦労人ぶりは、微笑ましいほどである。思わぬ恋に智謀と野心を鈍らせ、幼馴染の情に負けて尊氏を討てず、配下に裏切られる末路も必然の成り行きか。骨肉相食む裏切り返り忠が横行する南北朝争乱も、こうした個人の情実に焦点を当てれば幾分理解しやすくもある。
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アルファ
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南北朝時代の小説が読みたくて購入。主人公が野心のためなら手段も選ばずという人物で、その生き方に一糸の乱れもなく事は成就し、新しい幕府も誕生していく。複雑な人間関係の時代で、読む前の予備知識も乏しかったが、読みやすさゆえに流れが滞りなく頭に入っていく。野心に憑りつかれた男は野心を持つ者を引き寄せ、結局残る者は策に秀でた者なのか。結末がとても印象的だった。登場人物に個性派が多い。もっとこの時代を知りたい。読後にそう感じた。
0255文字
spica
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ネタバレ足利家の執事、高師直の生涯。鎌倉幕府の滅亡から南北朝の動乱にかけて、尊氏・義貞・正成と後醍醐天皇の関係が、高校の日本史の授業だとなんでこいつら敵味方の一貫性がないんだ、と思っていたのが、当時の情勢と各々の野望をからめるとよくわかる。カリスマ性があるものの躁鬱で政治手腕に難がある尊氏と、裏で暗躍する参謀・師直というツートップは歴史上よくある構造か、新選組を思い出した。高校生のとき、なぜか足利直冬が好きだったので、彼の活躍は師直の脅威とはいえ読んでいて楽しかった。
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NOZOMI
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ネタバレBSで再放送中の大河ドラマ『太平記』を見て、高師直のファンになった、というのが読み始めたきっかけです。後味はあまりよろしくありませんが、師直の波乱万丈の生涯を楽しむことができました。こういう人が身近にいたら…と考えると、実に嫌なものですが、一方で人間のダークな部分に魅かれるのもこれまた事実…。どうしてなんでしょうね…?
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左丘明
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主人公の高師直は足利尊氏の執事として、室町幕府成立に貢献した武将。観応の擾乱の渦中で滅ぼされたためか知名度は低いが、政治的な存在感は大きな人物。著者も語っているが、師直をメインにした長編小説は本書が初。本書での師直は、旗揚げから一貫して武家政権確立を目指す野心家として描かれる。人望はあるが政治的構想力に乏しい尊氏とは対照的に、力を信奉する師直の生き方は当然に敵を生む。尊氏の弟・足利直義との対立抗争が読みどころ。だが、背景となるこの時代の政治状況は複雑に変化。ある程度の知識を持ってから読むほうが楽しめよう。
0255文字
left9100
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歴史を動かすのは、野望とか欲望だという事をこの小説を読んで感じた
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勝也成瀬
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高師直は昔、NHKの大河ドラマ「太平記」で見て知っていたぐらい。積読本の中からチョイスして読んだか、なかなか良かった。解説にもあったが、南北朝時代は結構入り組んでいる印象だったが、読みやすかった。高師直と足利尊氏の関係が良かった。尊氏はあんなにうじうじしているのは斬新。師直が野望に取り憑かれていたが、悪になり切れていないところもあったのは物語として面白かった。
0255文字
ミム
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なかなかこの時代の本は読まないので新鮮でした。まだ下克上という概念が薄く、血筋に拘る時代です。高師直は足利尊氏を支えた執事と言うことは知っていましたが、伊東潤ワールドでは人間像(心理の変化)が明確に書かれています。尊氏が今で言ううつ病で、落ち込んだ時に立ち直らせるのが師直の役割と言う点が興味深く面白かったです。
0255文字
田中峰和
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昔の教科書で足利尊氏とされた肖像画は単なる騎馬武者像となり、最近では高師直説が有力らしい。後醍醐天皇を追い出し、足利尊氏を室町幕府将軍に押し上げたのが師直の功績。優柔不断で躁鬱の尊氏を鼓舞する役割を担う師直の策略は成功するが、尊氏の弟直義との確執が最後まで尾を引く。鎌倉幕府が北条一族に乗っ取られたように、室町幕府を奪うチャンスはあったのに執事としての役職を全うしようとしたところに師直の弱みがあった。架空の人物佐平次を配することで、物語を重層化することに成功。師直の弱点を克服し用とした佐平次も裏切りにあう。
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Dyans
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高師直、塩冶判官。この時代の人なんだ。解説にある通り室町幕府創成期の物語って少ない。尊氏は優柔不断な人物であったらしいことはなんとなく記憶にあるが、その一族・郎党についての知識は全くなかった。この作品では、優柔不断な殿様に野望の塊の執事を配することで、将軍に上り詰める。余談として楠正成は、新時代(進みすぎの感あり)の人物として描かれている。主人公がとっかりづらく、なかなか読みが進まないが読みごたえはある。
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ほむら
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阿野廉子は尊敬に値する 篠は綺麗な人だったんだろうな
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ひ ろ
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★★★★★ たぶん、この本に五ツ星あげるのは俺だけかと(笑) 一番嫌いなこの時代、一番嫌いな高師直を主役とした作者に拍手。そしてその嫌いな師直に感情移入してしまっている自分に感動。この混沌とした時代を、実に解りやすいストーリーにまとめ上げた手腕にも、最大限の賛辞を贈りたいのです( ≧∀≦)ノ
0255文字
またべえ
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全米オープンで優勝した大坂なおみ選手。試合中、時々ネガティブになってしまうことがあります。そんな時、彼女のコーチがなだめて、励まします。「野望の憑依者」の足利尊氏と高師直の関係もよーく似ています。足利尊氏が大坂なおみ選手、コーチが高師直。「野望の憑依者」の足利尊氏はとても弱い。幕末の志士達からは目の敵にされ、木像の首が河原に晒された程の将軍だから、阿修羅の如き人なのかと思いきや。戦には負ける、謀略にはかけられる。気の毒です。コーチ様様なのでありました。
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黒とかげ
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いま一つ。全体的に駆け足で人物の内面に踏み込めていない。あるいは現実感を伴うほどのキャラ作りが出来ていないというべきか。
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Yukihiro  Nishino
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歴史小説の中でも珍しい南北朝時代を描いた作品。南北朝を描いた作品といえば「太平記」だが、巻末の対談で作者本人が語っているとおり、師直・佐平次というダークヒーローを主人公に持ってくることにより、「太平記」とは違った物語を紡ぐことが出来ていると思う。非常に人間臭く、現代の我々にも理解しやすい「太平記」になっている。
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康一森
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ネタバレ室町幕府を開いた足利尊氏の側近(執事)、高師直(こうのもろなお)が主人公の小説 軍事的な才能でひたすら己の野心のために戦う武将 あまり好きではないタイプの人物だけど、最後の最後には非情に徹しきれず滅びる そう言った意味では、下克上の先駆けでありながら、信長になれなかった武将かと
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ちゃくま
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読みはじめから文章が粗いというかそっけないなと思ったが、ダークヒーロー高師直を主人公をしたストーリー自体は面白い。また足利尊氏の人間臭いところや師直の価値観を揺さぶる楠木正成が魅力的。
0255文字
hiyu
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高師直を主人公とする歴史小説。歴史の教科書だとほんの数行だろうか。実際はそうではないことを実感させてくれるため、こういう歴史小説は本当に好きである。さて、タイトルを見るとやはり「野望」の正体は何だろうかという思いにさせられる。時代というのはやはりありきたりかな。面白いという印象とは別に、高師直の人生観及びその変化は内因性なのか、外因性なのか、はたまた別物なのか、そのあたりがより詳しくあれば、もっと楽しめたという気もしている。
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ラスカルマン
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ネタバレ野望の憑依者/伊東潤 #読了 面白かった。野望に取り憑かれた師直が 篠に恋をして判断を狂わせたり、尊氏との 思い出により、非常になりきれなかったり。 愛弟子 佐平次の野望により葬られた最後は 哀れ。あーこれが野望により滅ぼされるか。。 野望は事業を推し進める原動力になるけど 永続しないってことかな。ただこの師直 文武両道の優れた人材ね。 すぐ諦める尊氏のダメダメぶりが笑えた? 道誉は陣内孝則に脳内転換
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白隠禅師
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こないだ千早城を見に行ってきたこともありこの時代のことを知りたくて購入。鎌倉時代末期から足利幕府ができるまでがよくわかった。欲望があるからこそ文明は発達してきたけど、感謝の心を忘れ強欲になりすぎるといつの世もろくな死に方をしないということだろうな。
0255文字
まさ
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足利尊氏の執事、高師直を描いた小説。鎌倉末期から南北朝時代は権力がコロコロ動き、変化に富む時代でわかりにくい感じを持っていたのだけど、高師直の視点でスッキリと読み進めることができた。「野望の憑依者」は師直であり、他の者たちであり。師直の周囲の者たちが野望を失っていく中、師直だけは突き進むのかと思ったけど、そうではなくなっていくところにまたおもしろさを感じた。別の視点で、尊氏のダメダメぶりも。
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珈琲奉行
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ネタバレ秩序が特に重んじられた中世社会で、師直は成果主義を価値観として重視しており、現代人の感覚に近いと感じた。ある意味、北条早雲や織田信長の先駆けだったのかも。頼りない尊氏を支える姿も好印象だった。他方で、正成側のストーリーも読んでみたいと思った。
0255文字
ほうすう
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南北朝ダイジェストといった感じで展開がスムーズでいいんじゃないでしょうか。惜しむらくはあくまでも師直視点なので観応の擾乱は描かれてないということかもしれないけど複雑な時代をよく描けていると思う。もうちょっと義詮も出してほしいとか道誉のキャラが弱い気もとか思うけどそれなりに面白い小説だとは思う。
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キャプテン
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★★★★★_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1334年/鎌倉末期→建武の新政→南北朝→室町時代編】鎌倉幕府衰退に呼ばれるようにして現れた、高師直という野望の者と足利尊氏殿の密着してまいった。人間の営みを全て投げ出してでも、己にやどる野望の火に身を任せる師直殿。まさかのめんへら設定の尊氏殿との掛け合いは笑えるが、全体の話の流れは見事。裏切る、裏切られるが乱れ飛ぶ、卑しいと言われる時代を、力強く書き切られた書物なり。世が乱れる時にこそ、英雄は生まれる。次に出会える傑物を楽しみに、拙者は次の時代に向かう。
キャプテン

NAD@足利尊氏ってあんまし語られないもんね(*´Д`*)メンヘラではないと思うけど

11/04 08:48
キャプテン

プラ@うん、疑問形で問うてきているのが分からないよね( ͡° ͜ʖ ͡°)

11/04 08:49
5件のコメントを全て見る
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じょるじ
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尊氏と師直の掛け合いは最後まで笑わしてくれます。(笑)伊東作品では、初めての戦国以外の作品でしたが、良かった。「野望に取り憑かれた者が野望に滅ぼされていく」様に引き込まれていきました。師直との別離後の尊氏に興味が湧きます。
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野望の憑依者 (徳間文庫 い 68-1 徳間時代小説文庫)評価88感想・レビュー47