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歴史に「何を」学ぶのか (ちくまプリマー新書)

感想・レビュー
53

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さじ
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大変良い本です
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山田
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最高戦争指導会議の構成員は、首相、陸・海軍相、外務大臣、参謀総長(陸軍の作戦責任者)、軍令部総長(海軍の作戦責任者)。大日本帝国憲法では、国務(行政)と統帥(軍隊の指揮)は明確に分離され、文官(総理、外相、陸・海軍相)は戦争の作戦立案等に介入できない。追い詰められた戦況下で最高戦争指導会議設け鈴木貫太郎首相が聖断を仰いだのは、天皇の権能の違いを上手く使い分け、憲法上の手続を正しく踏んだたから。すなわち、大元帥に軍事上の問題の最終戦略の聖断を仰ぎ、内閣がその方針に沿って意思決定し、天皇がそれを承認した。
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ケンサン
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○天皇退位問題、○鈴木貫太郎、勝海舟の功績、○歴史探偵のなりそめ:坂口安吾、伊藤正徳、○日露戦争と夏目漱石、40年史観、○歴史は繰り返す:石原莞爾という軍人…どれも新鮮な著者の観察眼であった。いっそ、どうせ、せめてといった日本史観と西洋史観との違い。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。40年史観からいけば、1945年終戦後、1985年〜プラザ合意、1ドル100円の円高、バブル崩壊、そして40年後の2025年が3年後と間近。アフターコロナ、ロシアウクライナ戦争、等歴史が動きつつあり、冷静な判断が求められる
0255文字
yUU3G04zJEDqz5D
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読みやすい。この本をはじめ、半藤さんの本は今後も読んでいくだろう。 やはり戦争体験というのは大きいと思う
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しんたろー
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ネタバレ半藤一利氏が戦争やめろ、戦争はしてはいけないと何度も何度も訴えかけてくる。今この平和で豊かな時代であってもその危機は目の前にあると訴えかけてくる。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」ヒトラーやトランプ、日本陸軍の暴走から何を学ぶか。長州に牛耳られた日本の政治などなんと危ういことか。維新に牛耳られた大阪の凋落たるや。戦争を終わらせた男、鈴木貫太郎。独特の目線で日本を俯瞰した夏目漱石。粋な男、勝海舟の最期の言葉、「はい、これでおしまい」深く感銘を受けた読書だった。
0255文字
Ramo
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最後の『今私の周りには、自己を正当化し、歴史を後世に学ぶことを「自虐史観」と排する人が少なくない。ただ、なんたることかと、89歳の老骨の私はため息をつくばかりなのです。』の一文が心に残った。
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coocoloba
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半藤氏が晩年、歴史探偵を名乗るまでの自身の半生と共に「歴史を学ぶ意味」について中高生向きに分かりやすく書いた本書の最も伝えたかったことは、「「過去」というものはそれで終わったものではなく、その「過去」はじつはわたくしたちが向き合っている現在、そして明日の問題につながっているということ。」である。そして「イカサマの歴史を鵜呑みにしないこと、事実に基づいた歴史をそして逆の立場からも見た複眼的な思考方法」を若い人に学んでほしいということ。正に情報リテラシーであり、そのためには常に思考停止することなくありたい。
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future4227
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昨年1月にご他界された筆者が半生を振り返りながら、近代史における自身の歴史観を綴る本。長岡中出身ということもあり反薩長的歴史観が強いが新鮮でもある。伊藤博文や山県有朋なんかもバッサリこき下ろし。40年ごとに歴史の大転換が起こるという彼独自の40年史観によると、日本が没落するのは2032年という大予言。また、半藤さんの人脈もすごい。大学生にして高見順と知り合い、行きつけの店では永井荷風の隣で酒を飲み、坂口安吾の自宅に1週間泊まり込んで語り合う。おまけに奥さんは夏目漱石の孫。類は友を呼ぶとはこのことだ。
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こうき
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戦中戦後を生きた方の貴重なご意見。この時代の歴史をあまり教えていない現在の教育を見直すべき。歴史を正しく知ることはとても大事。
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へくとぱすかる
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「日本のいちばん長い日」の内容とかぶさる箇所は、鈴木貫太郎を中心としての視点から読ませてくれる。また刊行後のエピソードも興味深い。一度本を出せば、それで終わりなのではないこと。原稿をもらいに行った坂口安吾が、歴史への目を開かせてくれたところは、非常にわくわくさせられる。東京大空襲の体験が半藤さんの歴史観に与えている影響はすごく大きいだろう。過去は今の時代になっていくために犠牲を払ったようにも思える。それは今も同様に継続中とみるべきだろう。決して悲惨の繰り返しがあってはならないし、させない努力が必要と実感。
0255文字
るるぴん
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東京大空襲の経験談や歴史探偵までの道程(講談と浪花節で育ち歴史的人物への馴染みあり、文藝春秋に入社し坂口安吾、伊藤正徳と出会う、オリンピック特集記事、戦後史取材)が印象深い。取材では一番大事なことを話さない、嘘をつく人がいて痛い目に。「取材というものはこちらにある程度の知識が無いと相手に嘘を言われてもわからない」を痛感、昭和史、戦争、幕末・・猛勉強したそう。半藤さんの知見では40年史観で日本に転機到来。その計算からすると2030年どん底をみるか?半藤さんは鈴木貫太郎と勝海舟が好き。石橋湛山夏目漱石の名も
るるぴん

夏目漱石は学生時代に「吾輩は猫である」と「こころ」とか読んだけど、神経衰弱になる前の書籍の方がとんがってる部分があるらしい。その時は、まったくそんなことには及びもしなかったので、機会をみつけて読んでみたい。半藤さんの著書は年に1冊以上読み続けていきたい。表だけでなく、裏の言い分も含めての自分史観を持っている方。歴史は捉え方でいかようになるとも教えられた1冊だった。ジャーナリスト史観というか、しっかりと歴史を検証する姿勢、人の言動を鵜呑みにしないこと、雰囲気にのまれない冷静さが大事だと思った。

04/27 16:24
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wara21
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歴史を学びたくなる本。
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路地裏のオヤジ
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日本は滅びると予言した夏目漱石と戦争を終わらせた鈴木貫太郎が印象に残った。
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二人娘の父
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先ごろ亡くなったとのニュースを見て、改めて半藤さんがかき遺したものを読もうと決意。おそらく最も最後に出版された本書を手に取った。歴史から「何を」学ぶのか。これは歴史に触れるものの大事なテーマ。昨今の「歴史修正」どころか「歴史改竄」がはびこる状況のなかで、一読者として指針をどこに据えるのかという視点で学んだ。これから、いくつか意識的に半藤さんの著作を学んでいこうと思う。
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ikedama99
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半藤一利さんの名前は知っていたので、読み始める。歴史を知ること、それによって、いろいろなつながりをしることができるということを感じた。四十年史観は面白い。同時に、ものを正しく見つめることの大切さと大変さを感じる。でも学び続けることで、正しく判断することの大切さを感じ、知る・学ぶ努力を怠ってはいけないことを感じた。夏目漱石にかかわる内容も大いに参考になった。積読になっていた「漱石日記」を朝読む本に入れてみた。
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UP
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半藤さんの本はまさに歴史探偵。加藤陽子先生と合わせて20世紀以降の日本史はこの2人から多くを学べる。その著者が10代向けに何を語るのか、というところで注目だったが、やや散逸的でもう少しまとまりがあるものを読みたいという気持ちと、半藤さんがどのように生きて来たか、どういうキャリアを歩んで来たかの一端が垣間みえて、本格的な歴史書では味わえない部分もあった。坂口安吾とのエピソードは時代の香りがぷんぷんする。15歳の東京大空襲も非常に印象的。漱石の時代批評や鈴木貫太郎、勝海舟、一つ一つもっと読みたいと思わせる。
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Daimon
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太平洋戦争をどう考えるのか…という本だったように思う
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としき
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昔、高校の履修問題で世界史の授業が省かれた事件があった。過去を振り返って何になる!面白くない!という意見も多い。でも半藤さんの本を読んでみて、改めて歴史を振り返ることの重要性・面白さを再認識できた。特に先生の持論でもある「四十年史観」戦後40年で急成長した日本、そしてバブル崩壊(1989)、人々が、悲惨な記憶を忘却し尽くすのにだいたい40年かかる!そして10年後に新たな40年を迎える。我々の世代だけでなく、若い人たちも過去を検証して同じ過ちを繰り返してはいけない。もっと、もっと歴史に学ばなければならない。
0255文字
けいちゃん
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歴史を学ぶのは道徳を学ぶことともいえるなあ、と思った。その時代、なぜその選択をしたのか、それは本当に世の中をよくするためのものだっちのか。為政者の裏の顔、迎合する言論人、のせられるふつうの人たち。勉強になりました。
0255文字
molysk
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歴史を学んだところで対して役には立ちません。しかし、歴史というのはとても面白いものなのです――こんな書き出しで始まる本書は、歴史探偵を自称する筆者が歴史の醍醐味を語る。同時に、強烈な戦争体験を持つ筆者が、明治維新から日露戦争、大恐慌、第二次世界大戦の始まり、そして敗戦へとつながる昭和史の教訓を伝えたい、という想いが伝わる。本書を執筆した動機の一つには、筆者に歴史の面白さを教授した坂口安吾らの役割を、将来を生きる世代に対して自ら果たしたい、という気持ちがあったのだろう。
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サネマル
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半藤さんの本をもっと読んでみたいと思わせる本だった。私はまだまだ知らないことが沢山あると改めて思った。歴史が本当に好きなんだということがよくわかった。
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ちさと
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ちょっと前に「太平洋戦争はなぜ起こったのか」などなど、秋篠宮悠仁親王殿下の歴史の家庭教師をされた半藤さん。今回もたくさんの驚くような推理あり、小ネタありで、楽しく読ませて頂きました。目玉は半藤さんの戦争体験と大好きな歴史上の人物。これまでもいくつかの著書で語ってらっしゃいましたが、更に詳しく書かれていてとても興味深い内容になっています。楽しく歴史を学び、その歴史を通して現在やこれからのあり方を見通す。今年89歳。まだまだ色んな話を聞かせて欲しいです。
ちさと

トモさん、おはようございます。生の戦争を知っている人達の中にも、その悲惨な現実を話そうと思ってくれる方はそう多くないんですよね。大切に拝聴したい思いです。

06/30 08:34
ちさと

yominekoさん、おはよ☀️戦争当事者にしか持ち得ない思いは必ずありますね。長らく戦争をしていない日本人にとっては、歴史に学ぶことは本当に大切だと思っています。

06/30 08:36
5件のコメントを全て見る
0255文字
かずぼん
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平成から令和に元号が変わるタイミングで、是非読んでおきたかった本である。ますます昭和が歴史上の時代となって行くことを実感している今、時代をどうとらえていくかは大切なポイントになるはずである。学生時代に習った歴史だと手薄な明治後半から昭和の敗戦までの歴史には興味があった。特に筆者の40年史観という分け方に納得できた。日本が軍国主義に邁進していった背景を改めて知ることで、これからの時代の見方を得たような気がする。
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なかしー
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著者の自叙伝+歴史。
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にゃんたろ
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★★★★★:歴史エピソードと半藤さんのコメント盛りだくさん。半藤さんが歴史探偵になるまでのエピソードや師匠の話もたくさん。おいしい本でした。ちくまプリマーいいなあ。
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こたろう
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本書は人間は昔も今もあまり変わらない、したがって歴史は人間が作っている以上再び同じようなことが起きる可能性があるという著者の考えから、世界がおかしな方向に動き出している今、もう一度歴史を公正に学び直し、これからの世界のあり方を学ぶ事の重要性を説いている。様々の情報や価値観に触れることが多い現代において、公正に歴史を学ぶことは難しくなっているかもしれないが、著者のような歴史にたいして複眼的な視点を備え謙虚な姿勢学んでいきたいで。
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kzm
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続く世代へ警鐘を鳴らす著者の信念を感じた
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Ichi Koma
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相変わらずの半藤節がとても面白い
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インテリ金ちゃん
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賢者でなくとも、歴史に学ぶことが多い昨今だ...
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Tomonori Yonezawa
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【地元図書館】著者の本は好きで結構読んでますが、最近の本はやや「衰えたな…」と感じさせる時があり、この本にもそれを感じた。特に47頁「(昭和天皇の詔勅)にわたくしの想像を付言します〜」は余計だ。「勝手な想像ですがね」と否定するくらいなら書くな。せっかくの天皇の退位問題にて、「全面賛同ではないが、なかなかいい見立て」と思っていた気分が台無し。4話の日露戦争と漱石のところはなかなか面白かった。5話の石原莞爾、彼にフォーカスした最近の新書を読んでみたい思った。人の引き際、慎ましさ、全体ではイマイチな本。
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ろぶくん
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途中、筆者の「大好きな歴史上の人物」という章があるが、大半は明治以降の戦争の話です。ほとんどの人が戦争を知らないいま、歴史に学ばないとまた大変なことになるよと、直近の例も交えて警鐘をならしてくれています。この本を読んで、昭和史を学びたくなりました。
0255文字
Sakie
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半藤さんは歴史の”本当”を発見した者の責任であるかのように発言と著作を重ねてきた。DVD監修や、このプリマー新書も、少しでも多くに事実を届けたい思いからだろう。義務教育の「歴史」は勝者の論理、官修戦史の色を残す。『あの戦争をよく知らずにいたら、日本人はまた間違いを犯しかねない』。関東軍のような謀略や、政治家による権謀術数、民衆操縦を許してはならないし、その余地を憲法や法律に残してはならないのだ。戦争の悲惨さが忘れられるのに40年、為政者が替わり、自国中心主義から新たな戦争に向かうのに40年との史観怖し。
Sakie

ゴールデンウィークに岩国基地を訪れた。米軍の戦闘機や軍備の数々は威圧的ながら、恐怖の中にどこか格好良さを感じ、憧れを誘われた。憲法護持派の私でもそうなのだから、これを目の当たりにした自衛隊がこれら攻撃用の軍備を欲しがるのも、さもありなんと思った。半藤氏の書いた「軍隊というものが自然に思い描く力の信奉」をリアルに感じたと言っていい。しかし、憲法・法律や為政者、国民がそれを断固として許してはならないのだ。日本は平和を維持するために、武器による力以外の道を採ると、敗戦したときに決めたのだ。

05/07 15:10
0255文字
takao
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ふむ
0255文字
都人
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大変勉強になった。ただ現在の日本を取巻く東アジアを状況を見たとき、著者ならば「歴史に学んで」どういう方策を日本にとれというのかなあ。
0255文字
ベンジャロン
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鈴木貫太郎については興味がわいた
0255文字
壱萬参仟縁
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「これからは二度と〝絶対〟という言葉はつかわない」と心に決めました。歴史と正面から向き合うことになる、これがわたくしにとっての原点だ(45頁)。この指摘をアベの口から出るのだろうか? いや、出やしない。阿川弘之さんの小説『山本五十六』を唯一認めたのは大宅壮一と小泉信三だけではなかった(131頁)。幕臣の勝海舟、大久保一翁、福井藩の横井小楠らは、激変する国際情勢をしっかり視野に入れて、新しい国のかたちはどうあるべきかを考えていた(140頁)。
壱萬参仟縁

日露戦争の頃、三国干渉と臥薪嘗胆、政府が国民に忍耐を強いることじつに十年。重税と貧困、徴兵によく耐えたと思います(149頁)。166頁に書いてあるように、人間がコセついて、まるで今の日本人の自分だけよければいいという、そういう現代日本社会を言い当てていた。自惚れた日本人が、自らへの批判を許さないほど傲慢、不遜になっていることに、漱石は気づいています。日本人はかつて、悠々と落ち着いた気風をもっていたのではなかったか(178頁)。「現在やこれからのあり方を知る」ためにこそ歴史はある(190頁)。

12/06 06:18
壱萬参仟縁

独裁者が、力の行使に必要な警察や軍を掌握すると、必ずと言っていいほど実行することは粛清なんです(235頁)。

12/06 06:18
0255文字
墨玉
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歴史についてとご自身の体験と優しい語りでどんどん読める。
0255文字
るな
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私が一時期太平洋戦争に関する本を読み耽ったのは、半藤さんの「昭和史」を読んだことがきっかけだった。半藤さんは歴史探偵を標榜し、昭和の戦史研究の第一人者になった。歴史探求の原動力になったのは、十代で体験した東京大空襲をはじめとする悲痛な戦争の記憶と、坂口安吾や伊藤正徳など言論界の先輩との得難い出会いだった。諧謔をきかせた語り口調で読み易いが、内容は深く、語彙力の豊かさもさすがと思わせる。ほぼ同年代の今上天皇と思いを重ね、世界的な自国中心主義の流れに危機感を感じている半藤さんの憂慮を重く受け止めたい。
0255文字
やすふみ
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ネタバレ「大事なのは,イカサマの歴史を鵜呑みにしないことです。ぜひとも事実にもとづいた歴史を,そして逆の立場からも見た複眼的な思考方法を,すなわち歴史探偵としてのものの見方を,みなさんには学んでいってほしいと思います。」(p.165)・・・「逆の立場からも見た複眼的な思考」を大切にした社会科授業をつくっていきたい。
0255文字
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