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美しの神の伝え ─萩尾望都・小説集─ (河出文庫 は 15-3)

感想・レビュー
41

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冬峰
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表題作はちょっと長いので、この文体だと読みにくく感じた。でもすごく萩尾望都ワールドであった。もともと別名義で小説を発表していたものもあり、『ヘルマロッド殺し』なんかは小説が先。漫画の『左ききのイザン』だけ先に読んだことがあり、なるほどこういう話…ってブール博士は『銀の三角』の彼のオリジナルなのか…? こういうSFだけでなく作者自身の経験からと思われる、漫画家や漫画家志望者のお話も。
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chacha子
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綺麗な物語群だった。萩尾望都の描く精神世界が好きだ。
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せんじつ
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10年くらい前にトーマの心臓を少し読んだくらいの萩尾望都歴だったけれど、ぐいぐい引き込まれて体感あっという間に読んでしまった。なんと表現すればいいのか……面白かったと一言で纏めるのは勿体ない気がする。きれいだったなあ
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まめだいふく
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1冊に16編も収まっているとは信じられないほど、どれも濃密で深く不思議な世界が開けていた。解説も面白かった。
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鳩羽
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湖の中央にある神殿には使者が住み、その周囲の居住区には一位から十五位までのミュー達が暮らしている。歳を経るごとに一位ずつ階層を上がっていくミューたちは、やがて現れる美しの神のために再生に回される。思考を共有するミュー達の中に、ある日、自我を持つものが現れて…。(「美しの神の伝え」)表題作の中編を含む短編集。幻想的で、孤独であることを知らない登場人物の、ひんやりした肌触りの話が多い。理解しにくい話もあるが、雰囲気にインパクトがあって記憶に残る。「ヘルマロッド殺し」が好き。
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Masaki Iguchi
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萩尾望都版創世記と、ショートSF集。漫画家が本職とは思えない文体の豊富さ。
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ryuetto
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萩尾望都のSF短編小説集。14作の小説と2作の漫画を収録。漫画のうち、「左ききのイザン」は、読んだことがあったのだけど、その前日譚である小説「ヘルマロッド殺し」は初めて読んだ。読みたかったので、嬉しい。 表題作の「美しの神の伝え」は、なんだか設定がややこしくて、読みづらかったけど、残りの小説は、短いせいもあって、比較的スラスラと読めた。 全体的に、「私はみんなと同じなんて嫌。みんなと違って、何が悪いの?」という思いが、溢れている感じがする。みんなと違うことこそが、創造性を生む。そういうテーマが見て取れる。
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彩
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漫画の神は媒体を選ばず、小説でもここまで超面白いとは。30年前の原稿でも色褪せず超面白い。 『守人たち』『ヘルマロッド殺し』『クレバス』あたりは小説として面白いし表題作とか『左利きのパズル』は漫画に通ずるところもあってファンとしては楽しい。
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えーた
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萩尾望都の小説集。表題作「美し神の伝え」を含め、全体的にレイ・ブラッドベリを彷彿させる不気味で美しい物語が並ぶ。奈良の新薬師寺の十二神将が動き出すコミカル作品『守り人たち』、怖いほうのモリミーを思わせるホラー作品『クレバス』、たぶんご自身の体験をもとにして書かれた『マンガ原人』等々、多種多様な作品があって楽しい。「世界の半分は夢でできている」という一節が心から離れない『クリュシュナの季節』、少しポーの一族っぽい『左手のパズル』が特にいいと思いました。昔の少女漫画家の方って本当に神懸った作品を書かれますね。
zoros

お久しぶりです。 萩尾望都の漫画ファンです。ストーリーの雰囲気にあった、ステキな絵を描かれますよね。 小説集があるとは知りませんでした。 読んでみます!

07/24 16:19
えーた

お久しぶりです。ありがとうございます。一つの物語を前半は小説で、後半を漫画で、という面白い構成もあったりして、改めて著者の多才ぶりに感嘆する思いです。私もzorosさんのおススメの少女漫画などありましたら、是非読んでみたいです。

07/24 18:51
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hide
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上下や前後は絶対的なのに、なぜ左右だけが相対的なの。この世界で僕は左利きなのに、鏡の中のセカイではミギキキで。右が左で、左が右で。この世界とあのセカイ。僕はどちらにいるのだろう。貴方がキスした手の甲。この手は右手だったのか、左手だったのか。その答えを聞いてはじめて左右が絶対的になる。
さっとる◎

右とか左とかすぐわかんなくなるから嫌いなのに文章とかレビューにぶちこまれると好きな感じになるから不思議(笑)

02/06 19:13
hide

この本にもミギーとヒダリーがいた。奴らはきっと色んな物語に潜んでる(^ ^)

02/06 21:38
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森田
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この人は天才か? 夢のようにリアルに描く
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Yoshiko
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大好きな萩尾望都ワールド。小説をまとまって読んだのは初めてだが、文字なのに絵が目の前に浮かぶようだ。不思議な世界がたくさん出てくるが、自分のすぐそばにあるようにも思える。目の奥に残った映像を何度もかみしめる。
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tindrum
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ネタバレ ベースに、あるコミュニケーション集団から疎外された存在(固体の時もあれば集団の時もある)というものがこの中編1作と短編15作を通して通低音のように流れている。例えば、この作品集の半分を占める表題作の中編は、人類が滅びた地球に、クローン技術だけが生き残って、別の星から来た知性体がそれを利用して沢山のクローン体を培養してゆく。培養されたクローン体は全員共通の存在感、感覚、知性、行動様式を共有しているが、
tindrum

ある時、ある固体の死を経験して、自らの生の形を疑問に思うひとりの固体が存在するようになり、この固体は「別のもの」という固有名詞を得ることになる。こうして、この「別のもの」を起点にして「春狂い」「舌足らず」「ツーロン」「目玉食い」「フィーズ」「シェス」といった違和の連鎖から「固体=自我」が次々誕生していく。その他の短編もこの「違和感を感じるー疎外された存在」が様々なシチュエーションで、ある時は悲劇、ある時は喜劇的なふるまいを起こして様々な物語を紡いでいく。

09/16 23:50
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さや
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文章になっていてもあの美しい絵が脳内に浮かんでくる。いっそ表題作は小説よりもマンガで読みたかったなと思う。「守人たち」「クリシュナの季節」が特に好き。それにしても、書くジャンルの幅広さ、発想力の天才的な豊かさがわかる小説集だった。
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Minako  Suzuki
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☆☆☆☆☆ モー様の短編小説集。ヘルマロッド殺し、クレバスが素晴らしい。中でも左手のパズルが秀逸。
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猫ぴょん
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望都さまの天地創造の世界は美しい~☆彡
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ミミミ
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「ヘルマロッド殺し」、「左手のパズル」が面白かった。「クリシュナの季節」も好き。萩尾さん好き。
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ピロシキ(•ө•)♡ オノパパです
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光瀬龍とブラッドベリがやっぱりこの人は好きなんだなーと感じさせる短編がいくつも入っていますねえ 文字を追っていくと自然と脳内にはあの萩尾さんの美しいキャラクターの画像と漠たる風景が浮かび上がり、そして文章の中の音楽の旋律もかすかに聴こえてくるような・・
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Pochi
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SFを読むのがそもそも久しぶりで新鮮だった。ファンタジーの方が話数は多いかも?星新一のような不穏な話もあったけれど、基本的にどれもふんわり細い線で描かれた漫画のように優しかった。『守人たち』『クレバス』『左手のパズル』がお気に入り。
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nincabe
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ネタバレマンガ家萩尾望都の小説の短編集。表題作が中編で約半分を占める。これがとてもつまらなくて読むのに時間がかかった。読んでいるとときどき萩尾センセのイラストで情景が頭に浮かび、やっぱりマンガという表現の方が良かったのではと思う。他は20ページ以下で読みやすい。『子供の時間』『ヘルマロッド殺し』『左ききのイザン』(これだけはマンガ)、『左手のパズル』が面白い。特に『左手の~』はポーシリーズの番外編のようでマンガにしてもらいたい。
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びっぐすとん
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ネタバレ図書館本。萩尾さんの小説集。う~ん、はっきり言えば別に小説じゃなくてもマンガで良かったような・・。きっとこの小説を書いている時も萩尾さんの頭の中には画が浮かんでいるのだろうから。ストーリーは萩尾さんらしく面白いが、小説としての全体の出来を言えば、やっぱりマンガには及ばないと思う。第一、小説じゃ綺麗な絵を拝めない。
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♪みどりpiyopiyo♪
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はじめ、そこは黄土色の広野であった。ある日、北の果てよりひとりの"大神"が現れ… ■少女漫画の大御所の小説集を読みました。萩尾望都の幻想世界。表題作は170ページ程の中編。他に、3〜50ページ程の小品が15編(内2編が漫画)■この世代の少女漫画家には、神話的なSFを得意とする人が何人か居ますが、著者もその1人。この本もその趣向を継いだ 宇宙と異世界を巡るSFとファンタジーが楽しめます。■静かに心に流れ込んだりコミカルだったり。なるほどこれが萩尾望都か、と感じ入りました。(初出 1977〜2003年)(→続
♪みどりpiyopiyo♪

SF小説誌に掲載された短編小説の続編が漫画で描かれてSF漫画誌に掲載されたりしてるのが面白いですね。(どちらもこの本に収録)■表題作の塔の記述で「上から見るとまるいけど、横から見ると三角」(67P)なのは「三角錐」(60P)ではなく「円錐」では? ■お終い近くの小品で、障害かもしれない症状を、無知と間違った正義感で責め立てる場面がありました。現実世界にもこーいう人は少なくないし、物語をドラマチックにする仕掛けだったのだろうと分かるけど、そこだけはちょっといやだったなー。苦手を責めるな。[左右盲]で検索だ☆

05/02 21:18
♪みどりpiyopiyo♪

この中の『クシュリナの季節』『左手のパズル』は、東逸子(絵)との共著として発表されたそうです。見てみたいなぁ。■萩尾望都:漫画家。1949年、福岡県生まれ。SFやファンタジー等を巧みに取り入れた壮大な作風で唯一無二の世界観を表現。『ポーの一族』『11人いる!』で第21回小学館漫画賞(1976年)、『残酷な神が支配する』で第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞(1997年)、『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞(2006年)ほか受賞多数。2012年には少女漫画家として初の紫綬褒章を受章。2017年に朝日賞を受賞

05/02 21:18
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NEMO
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マンガ家として有名な萩尾望都さんの短編小説集 SF・コメディ・バレエ・芸術家等々と萩尾望都さんの書く多ジャンルの作品が楽しめました。 表題作も含め、萩尾さんの幼少期の抑圧ヘの対抗や異質であることへの恐怖と救いがマンガよりもダイレクトに感じられたように思えました。 短い話は概してオチの付け方がとても上手かったです。
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おだまん
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萩尾さんの世界、SFの世界を堪能し尽くせる一冊。絵も楽しめるのが嬉しい。
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2223
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文章なのだけれど、漫画を読んでいる気分になる。他の作家の作品では情景を頭に描きながら進むが、この方の書かれる文章は漫画を描いたことなどない私の脳内できちんとコマ割りされて時に1ページ丸ごと使って地の文とセリフとモノローグが配置されている。勝手に創作して申し訳ない程、頭の中で漫画化されたそのページをめくるように読んだ
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おかめ
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絵が見えるよう。どこをどう切っても萩尾ワールド。文章も書けるし、絵も描けちゃうって、すごいわ。
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阿部義彦
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河出文庫です。半分以上は70年代後半に雑誌「奇想天外」に発表されたものです。私の50%はSFで出来ていると御本人も認める通りにSFファンタジー色の強い作品です。
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ばにらん
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モー様小説集。どれも漫画と同じ味わいで絵が浮かぶ。「ヘルマロッド殺し」は漫画「左ききのイザン」へと続く話。漫画でも読みたいなあ、これ。「クリシュナの季節」は主人公の心象描写が、そうなのそうなのこれぞ思春期の私が夢中になったモー様の世界なの!と感動を蘇らせながら読んだ。
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ケ・セラ・セラ
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昔「SFは私にとって『サイエンス・フィクション』ではなく『スペース・ファンタジー』だ」と誰かが言っていた。萩尾作品を読むたびにそれを思い出す。一行目からわたしの中で画が広がっていく。次々と繰り出される時を超えた風景。わたしは今いる世界ではなく、もう一つの世界へ。「子供の時間」「クレバス」「左手のパズル」が面白かった。「左ききのイザン」はすでに読んでいたけれど、こんなふうに前半小説、後半漫画という描き方もあるのだと驚き、楽しめた。どの作品もぜひ漫画でも読んでみたい。山上氏の解説も楽しかった。
Fe

こちらも、ご覧になっていなければ、どうぞ。既読でしたら、ごめんなさい。   萩尾望都作品目録 2019.06.02 23:21 https://www.hagiomoto.net/news/ 「2019年5月24日、ノリッジにあるセインズベリー日本藝術研究所にて萩尾望都先生のワークショップが開かれました。」

07/09 06:21
Fe

萩尾望都作品目録・永井祐子さん をフェイスブック https://www.facebook.com/motohagio/ とツイッター @cafebleunet でフォローしていると、随時、も~様情報を提供してくださいますよ~。

07/09 06:22
7件のコメントを全て見る
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miicha
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ネタバレ元版を読んでいるので表題作既読の筈なのに非常に新鮮な気持ちで読めてしまい自分の残念記憶力にも感嘆(おいおい)。前回も「マージナル」よりは後に読んだと思うのですが何故か関連づけて考えられなかったのがとても不思議です。同じ構造なのですが「美し~」のほうが苦しくよりせつない気持ちにさせられてしまう。美しい世界だけど最後まできつい。それでもキュンとくる場面もちゃんとあって何度でも読めてしまうのが本当にすごいと思います。読めて良かったです。
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黒豆
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望都さんの小説集。読みながらついつい絵を想像してしまう。ショートショートの物語もあり楽しませてもらいました。
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ピロシキ(•ө•)♡ オノパパです
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光瀬龍とブラッドベリがやっぱりこの人は好きなんだなーと感じさせる短編がいくつも入っていますねえ 文字を追っていくと自然と脳内にはあの萩尾さんの美しいキャラクターの画像と漠たる風景が浮かび上がり、そして文章の中の音楽の旋律もかすかに聴こえてくるような・・ 既出の短編もあるが、今回初読みのモノもあり、文庫化ながら中身がギュギュッと詰まった高カロリーチョコバーみたいな旅のお供にぴったりの一冊だと思います (僕はあいにく旅できてませんが・・・(;∀; )
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ni445
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萩尾望都さんの小説。おー、小説でも萩尾望都ったら、萩尾望都ですごい‼
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Fe
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解説 山上たつひこ。河出書房新社 2017年8月刊。『音楽の在りて』イースト・プレス 2011.4 https://bookmeter.com/books/3070505 に三篇を追加した増補改題文庫化。未読だった「クリシュナの季節」「左手のパズル」「いたずららくがき」(マンガ)を読んで「左利きのイザン」(マンガ)を再読しました。巻末解説、山上たつひこ「お望都」は何を「解説」しているんだろう? 「お望都さんは弥勒様の化身だったのでは」 「大旦那は星を指さした。「お望都さんは望みの都に居てはるやろさかい」」
Fe

音楽の在りて『奇想天外』1977年4月号 CMをどうぞ『奇想天外』1977年6月号 マンガ原人『奇想天外』1977年8月号 守人たち『奇想天外』1977年10月号 闇夜に声がする『奇想天外』1977年12月号 子供の時間『奇想天外』1978年2月号 ヘルマロッド殺し『奇想天外』1978年4月号 左利きのイザン『SFファンタジア 4 幻想編』 プロメテにて『奇想天外』1978年9月号 おもちゃ箱『奇想天外』1978年11月号 クレパス『奇想天外』1979年1月号

09/29 09:02
Fe

美しの神の伝え『奇想天外』1979年3月号~1980年2月号 いたずららくがき『マンガ奇想天外 SFマンガ大全集』1980年第2号 憑かれた男『ソワレ』1991年7月号 左手のパズル『左手のパズル』新書館 1995.8.5 クリシュナの季節『月刊MOE』2003年10月号    萩尾望都『音楽の在りて』イースト・プレス 2011.4 https://bookmeter.com/reviews/11108710

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ジョージ
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ネタバレ「CMをどうぞ」「マンガ原人」「闇夜に声がする」「ヘルマロッド殺し」「左ききのイザン」「憑かれた男」が面白かった。
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はかせ
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左利きのイザンにエピソードがあったことが驚きでした。執筆と他漫画作品の発表時期がなんとなく重なるような気がする。ポーの一族はこれらを踏まえて描かれるのであろう。
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キタキツネ
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ネタバレ萩尾さんの漫画のエッセンス、氏の空想を絵ではなく文章でアウトプットしたもの。幻想と耽美と幻想の世界。
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ユキモリ
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ネタバレ単行本「音楽の在りて」の文庫化で「クリシュナの季節」「左手のパズル」「いたずら らくがき」追加版。文庫で改めて読んでもマンガと同じように文章でも萩尾ワールドを紡ぐ才能に慄く。「マージナル」風のエデンやアランにならなかった少年、犯罪を犯して逃げる男と再生と執着の女の重ならない愛情等々、想像力と思索の深い森を辿る楽しさに酔いしれる一冊。
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三毛太郎
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小説の形で書かれていても紛れもなく萩尾望都のネームになっているところが凄いというか何というか。読んでいると自然に脳内に萩尾さんの絵柄で映像が浮かんでくる。
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