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欲望論 第2巻「価値」の原理論

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隠居
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竹田はニーチェに憧れがあるのかも知れないが私の個人的評価では竹田に「断章」は似合わない。集大成を書くと言うなら、その素質も材料もあるのだから、しっかりと体系的な理論を書き通して欲しい。本当にこれが竹田哲学の到達点という事で良いのか。求められているのはこういう本ではないだろうと言いたい。
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kumoi
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人間は幻想的身体を生きている。体格だけではなく、言語も能うとして、関係的エロスの獲得に寄与するのだ。個々の人間は内的ロマンを持っているが、現実において、それらは否定の憂き目に遭う。したがって、芸術や恋愛は内的ロマンを生き延びさせるための大気として存在する。芸術ー批評のゲームにおいて、絶対的な価値基準を設けてはならない。この言語ゲームは個々の感銘から始め、集合的信憑を目指すためにある。これは当為ではなく、覇権の原理に抗い、人間の精神の自由を存在させるための努力なのである。
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小暮 宏
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終盤の美と芸術についての本質観取が読みごたえがあり、著者が元は文芸評論家だったことを思い出させる。
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鏡裕之
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ただ一つ残念な点。羞恥の発生についての説明が、竹田氏がずっと批判してきた「おとぎ話」になっていること。プロのポルノ作家からすると、竹田氏が説く羞恥の発生メカニズムは間違っているし、おとぎ話。バタイユを援用しての労働のくだりも、またおとぎ話。近代レベルで労働を考えてしまっている。部族社会時代の共同生活での労働は違ったはずなので、「おとぎ話」になっている。正直、議論的に詰めを欠いた。非常に残念。それでも、関係性をベースに据えた議論は、ラカンやフロイトよりも遙かに説得力がある(フロイト全集は読破済みです)。
鏡裕之

エロティシズムは美的なものの侵犯という指摘も間違っている。ポルノを書いていて、美的なものの侵犯を感じたことは一度もない。男性向けポルノはむしろ、集団社会が性的に成熟した男性に対して強いる束縛や圧力から解放すること、そのことによる男性性の回復を目的にしている。西欧においてポルノはかつては政権批判のツールであり、今のような存在になったのは近代国家誕生の頃であることを、竹田氏は顧慮すべきではなかろうか。

12/30 11:30
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R
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意味や価値は他者との関係性で決まる。その関係性を保つのは言語による意思疎通である。欲望は言語によって表象され,伝達可能となる。表象された欲望によってそれぞれの意味や価値が決定される。言語ゲームによって他者との関係性が構築され,意味や価値が認知される。
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