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大江健三郎全小説 第13巻 (大江健三郎 全小説)

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ブルーツ・リー
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オウム真理教の事件を受けての、大江健三郎による、それまでの作品のリライト。 天に登る太陽の鏡写しとなるような、地に潜っていく黒い太陽を描く作品だった。ダンテの神曲の地獄巡りのような10年を経て、そして地上に戻ってきた新興宗教を描く。 「宙返り」は、ひとつの玉音放送ではなかったか。その方向性が地平線の上に向かうか下に向かうかというだけのことであって。 大江健三郎にとって、宗教とは「魂のこと」を行う場所であって、権威とは一体ではあり得ず、人間の実在と共にあれ、という思想を描いた書、として読んだ。
0255文字
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大江健三郎全小説 第13巻 (大江健三郎 全小説)評価17感想・レビュー1