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今池電波聖ゴミマリア(Kindle版)

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吉野ヶ里
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退廃的。とても退廃的で、希望がほんっとに一切ない。人間に生命があるということや、子供を生み出すことに対する憎しみで、書き上げられている。もしも、子供が欲しいなんてまかり間違って思ってしまった時に、読み返したい一冊です。子供は生まれてきたいわけではなかったし、マリアのようにただ死ねないだけの日々を送っている人々は普通にいる。私たちの子供の世代は、ひとり辺り3人の老人を支える必要がある。この物語は、最悪の最悪を誇張して描かれているが、近似の地獄はすぐ側にあると思います。
吉野ヶ里

昔住んだことのある街が舞台だったので、イメージがしやすかったです。ゴミが積もり、ホームレスがあふれ、子供がやりたい放題を繰り返す。誰も責任を取らない世界。私が老人になるころにはきっと社会保障は破綻しているだろうし、もし生き残っていたとしたら私は打ち捨てられ、若者に唾をはきかけられ、ぼろぼろになるんだろうなあ、と恐くなった。生き残りたくない。

06/24 23:22
0255文字
不在証明
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ネタバレ「自分が産んであげないことはできる。もう自分で自分を終わりにするの。自分によく似た他人を産んで、自分をリサイクルしようなんてことは一切しないの」―自らの言葉を体現するかのように彼女は亡くなった。最悪の方法で。死ななければならない人間の手で死ぬべきでない人間が殺された。縛られた日常から逃れるための片鱗を掴んだはずの彼女の、希望の潰えた虚ろな胸中から発せられた、末期の言葉は「さびしい」……。誰も救われない。腐敗が人を、街を覆い蝕み、過去形にできないのは続いていくから。これが現実だ。ゴミは堆く積もったまま。
0255文字
タケミチ
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第二回小松左京賞受賞作。異色の受賞作。説得力欠いてる部分とか多々あるんだけど、勢いで突っ走っています。SF好きより、暴力的な小説が好きな人に好まれるかも。面白かったです。
0255文字
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