形式:ライトノベル
出版社:集英社
話の中身としては、各三都市編でのサブタイトルにもなっている通り、固有ワードにもなっている”世界”をテーマに、登場人物の数だけあるそれを、文字通り見え方も接し方も人によって違うという様を見事に描いていたと思います。さがら総先生お得意のテーマですね。世界の在り方の反転ギミックが、各々の世界への向き合い方をくっきりと照らしていて、描きたいものが明確に伝わってくるのがとても綺麗でした。三者三様にプロとしてそれぞれ描くものに個性が出ていて、その視点では間違いなくシェアワールドの甲斐ある素敵な作品だったと思います。
アニメ的に一番映えそうなキャラ作りをした「神奈川組」橘さん、作品世界のSF設定と狂気を最も意識した「東京組」さがらさん、そしてキャラの心理とキャラ同士の掛け合いを丁寧に描写した「千葉組」渡さん。うまく噛み合えば名作になりえたかもしれない。
後一つ、挿し絵のヨハネスが全然美人じゃなかったのに凄い不満
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話の中身としては、各三都市編でのサブタイトルにもなっている通り、固有ワードにもなっている”世界”をテーマに、登場人物の数だけあるそれを、文字通り見え方も接し方も人によって違うという様を見事に描いていたと思います。さがら総先生お得意のテーマですね。世界の在り方の反転ギミックが、各々の世界への向き合い方をくっきりと照らしていて、描きたいものが明確に伝わってくるのがとても綺麗でした。三者三様にプロとしてそれぞれ描くものに個性が出ていて、その視点では間違いなくシェアワールドの甲斐ある素敵な作品だったと思います。