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無限の二重化 〈新装版〉: ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論 (叢書・ウニベルシタス)

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ロマン主義をオートポイエーシス/システム論に接続させる力技!
0255文字
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差延はなぜ代補の運動をともなうのだろう。デリダの脱構築の戦略は、前概念的な意味作用の地平をなにか閉じたものとして保証するような働きがあるようにおもわれる。デリダの最上の仕事では、要素のずらしは地平の解体ではなくむしろ地平の輪郭をくっきりと描き出すような印象をもたらす。ベンヤミンにおいては、〈閉域〉に向けられた「翻訳・引用・想起」の戦略は、地平の解体を志向せず、異なる地平のあいだの差異を浮き彫りにし、その残余が仮象的なものとしての理念を目指す。彼らの親近性だけでなく戦略的なちがいにも踏み込んでほしかった。
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無限の二重化 〈新装版〉: ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論 (叢書・ウニベルシタス)評価80感想・レビュー2