形式:単行本
出版社:原書房
(→ネタバレ続)意外なことに蜂蜜の健康効果は殆ど立証されていないらしい。傷の保護と鎮咳が研究段階だそうで。マヌカは知っていたがシドルとビーチウッドハニーデューハニーは知らんかった。アブラムシの分泌物……?ミードとかメロメルは飲んでみたいなぁ。
蜜の量は巣箱に関係する以上「ひとシーズンに作れる蜜蝋の量で、ハチミツの生産量も決まっていた」というのは今更ながら納得した(p. 53)。ウクライナがビザンツ帝国に蜜蝋を輸出していたのは知ってたが修道院も蜜蝋に関連して養蜂を承認していた(pp. 47-48)そうで、中には「敬虔さよりミードで有名になった修道院もある」らしい。養蜂家が死ぬと巣箱に黒い布をかける(p. 51)やつはこないだエリザベス女王の周辺でもやってたやつだ。honeyとかHonigが「金色」に由来するというのは初めて知った(p. 124)。
最初の方で(p. 21)アスタルテが「大地の女神」と言及されている。アスタルテはアプロディーテの前身であり、一説によれば“star”の語源ともいわれ「天の女神」であって、大地の女神はその姉であるエレシュキガルの方ではなかろうか。その近くでは、ギリシア神話のアムブロシアーの綴りがἀμβροσίαではなく、その元になった形ἄμβροτοςになっている(p. 22)。横に書いてある「死すべき」に否定接頭辞がついた形であるという説明は正確なだけに歯痒い。まあこの辺は細かい話です。
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(→ネタバレ続)意外なことに蜂蜜の健康効果は殆ど立証されていないらしい。傷の保護と鎮咳が研究段階だそうで。マヌカは知っていたがシドルとビーチウッドハニーデューハニーは知らんかった。アブラムシの分泌物……?ミードとかメロメルは飲んでみたいなぁ。