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欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

感想・レビュー
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PSオットット
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欲望の社会記号とは、不安を煽ったり希望を持たせたり、また社会の変化を捉えて概念化したもの。概念は物理的実体がないので幻覚のようなものであり、作ろうとすれば無限にあるだろう。そのような小手先の欲望に基づく消費を促して経済を回す一助となっているのが消費社会だと思われた。 人間の欲望の本質とはなんなのかを考えさせられる。自分を認めてほしいという承認欲求が根源なんだろうか。
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や
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自分が言語化ができなかった欲望を言語化されたとき、それを強く欲するというのは納得感がある。社会記号が持つ4つの社会的要請(呼称、行為、脅威、カテゴリー)の議論も、人がなぜ社会記号を求めるのかを学術的に分類していておもしろい。かといって社会記号を創出し、浸透させることが容易ではないのも事実。消費者ニーズの発見は先入観の排除から始まる。引用されている文献も興味深く、読んでみたくなった。
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いのうえかずね
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ネタバレ『加齢臭や女子力ということばがなかった時代には、体臭を気にする男性も、自分磨きを意識する女性も決して多くはありませんでした。しかし、社会記号として概念がつくられた途端、男性用の体臭ケア用品が売れ、女性の魅力を磨く講座に人が集まるようになりました。』
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がっくん
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「イクメン」や「美魔女」、「草食系」など社会現象になった言葉を「社会記号」として分析している。「社会記号」は人々の潜在的な欲望に名前をつけたもので、「社会記号」が生まれると関連する市場が生まれる。「社会記号」をマーケティング戦略に活かす実務的な話もあれば、「社会記号」の意味や生成メカニズムを学術的に分析するなど、理論と実践がいい意味で融合した本だった。
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さじお
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潜在的ニーズの予兆をつかむ
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Танечка (たーにゃ)
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人間はいろいろな欲望を潜在的に抱えているが、その欲望を自覚していない。うまく言語化できない。人は自分が言語化できなかった欲望を言語化してくれる人にとても感謝する。本書で取り上げられている「おひとりさま」「美魔女」のような社会現象にもなった言葉を生み出すのは難しいだろうが、日常生活や仕事でも、相手が求めているけどうまく言葉にできない要望をくみ取って言語化することができれば感謝される (デキる人だと思われる) だろうな、と思った。
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ゆ
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社会に漠然と存在していた概念に名前を与えたものが社会記号。 加齢臭とかモラハラとか。名前をつけることで共有され、課題化したりする。 これって、自然現象に妖怪という名前をつけて可視化してきた文化に通ずるものがある気がするね。
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Circle
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面白い!!!!言葉とマーケティングの関係について研究者と博報堂の人が話している。消費を促すような言葉・社会記号を作るのは誰か?という問いに対して一対一の答えは出せない。こんなケースあんなケースとたくさん出てくるけれども共通するのは存在や現象があって、後から記号ができるということ。そしてその記号は流動でいろんな理由で転がっていくということ……
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のりのりの離島
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ネタバレ2017年の著。ビッグデータでは見つけられない、そうそうこれが欲しかったという「欲望」。「美魔女」や「女子会」など、いろいろな「社会記号」の出身雑誌や生まれたいきさつがわかっておもしろかった。
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cava
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スマホを使って情報収集するのが当たり前な時代を生きていると、ますます本書でいうところの社会記号化された"ことば"を目にすることが多くなった。そうなると、普段は意識していなかったことが目につくようになり、その社会記号を知らなかった時と比べると、考え方だけでなく世の中の見え方まで変わってしまう。直近でいえば、「ぴえん系」「港区女子」「こどおじ」と昔から存在した一部のマイノリティがマジョリティのように認識されたことで、より彼らの存在が強固なものになるというのは、まさに"社会記号"になったということかもしれない
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むみ
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人々が潜在的に持っている欲望を名付けることでその後その概念を使っていろいろなことを説明したり、広まったり、理解されたりさまざまな反応が社会において起こる(講義でやったReinforcement theoryだなーと思った) 「Z世代」も「推し」も「Y2K」もメディアが騒ぎ始めた途端ダサくなったしなー、「あげぽよ」とか「ぴえん」とかももう古いし、言葉や概念のサイクルが早い若い人たちの雰囲気をわからず使ってるマーケティングのダサさにはみんな敏感だから売れないと思う 大人たちが説明が欲しくて名付けてるって感じ
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こくう
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社会記号とは、人々の生き方や社会の構造が変化していく時に、世の中の端っこに現れる予兆/ 社会記号を理解し、それが生まれるプロセスを知れば、人々の欲望の行き先、世の中が向かおうとしている ちょっと先が見えるようになる/ 概念はサーチライトである/ ターゲットが絞られている人々の変化を見つけやすい/
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まるこ
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呼称、行為、脅威、カテゴリーの四つの構成から、ことばがどのように社会記号となっていくかの理屈がわかった。そのことから複雑な事例や感情、社会情勢をひとつのキーワードに収斂したり、未知の欲望を発見し社会現象化させる能力は、人間はまだAIには負けないだろうという確信を持った。それと同時に、ことばが独り立ちしてしまった時にそのことばが生まれた理由を深掘りせず思考停止になってしまう怖さも知り、今後シンプルなことばになったその裏には何が見えなくなったのか意識するという、社会記号との向き合い方も考えさせられる。
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kokekko
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面白かった! マーケティングの話も言語学の話も心理学の話も全部ちょっとずつ、多少は専門的に読めたらいいな……と思っていた自分にストライクヒットな本だった。よみごたえがある。人は自分が言語化できていなかった欲望を「こういうことですよね? じゃあこうすればいいんですよ!」と提示されるととびつく、という部分には、あらゆる分野への汎用性を感じた。データをただ分析して出した答えには魅力がないということにも、感覚的に納得。本当に面白いジャンルだなあ。
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takka@ゲーム×読書
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この本はビジネス書と教養書(言語学・社会学)のハイブリッドと呼べる本。リア充やインスタ映えなどマーケティングによって生み出された「社会記号」がどう社会に影響を与えたか。また、逆にどう社会の無意識なニーズを拾い上げて記号化できるのか。言語について考える上で外せない一冊。
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tuppo
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概念はサーチライトだ。それはあるものに光をあてて同時にそれ以外のものを見えにくくもする。その概念はいったい何を見えにくくしているんだろう。
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kana
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ずっと読みたかったし、読んでよかった本。美魔女やら加齢臭やら、社会のある事象を表す言葉「社会記号」がどのようなメカニズムで生まれ、マーケティング等で活用されていくのかを学問・ビジネスの両面から考察する意欲作です。どうやってビジネスに効く社会記号をつくるかのハウツー本では全くないところが良いです。ことばで規定して思考停止するのでなく、より深く理解するための足がかりにしたい。また多様化・個別化し、マスで捉え難くなりつつある世の中で、この社会記号の形成過程がどう変化していくのかも、改めて注目したいと思いました。
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クラウド
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文章が理解しやすく、マーケティングや社会について考えるためのいい素材になる。
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ももか
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がーちで面白かった。 詳細は追記。
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ちゃすくん
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潜在的な欲望に枠組みを作ってあげ、そこに名前をつけることで安心すると同時に、自覚し、それを満たす消費へと向かう(世界観に浸る)。言葉にネガティブな意味が含まれていて、それが渋々使われている状況なら、新しい言葉を作り出すチャンスかもしれない。それはお笑い芸人が笑いで緊張を壊すような営みである。欲望に気づいたその一瞬間に、その欲望を満たすような、Amazonでは味わえない本屋での体験。そういえばそうだという無自覚の自覚とともに現れる「欲望」にこそ目を向けるべきなのだろう。
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Hidetada Harada
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流行は人為的には作れないけれど、流行る確率を高めるコツはあるらしい。日頃、「差別化」を意識しすぎている自分に気づいてしまった。そうではなく、もっとど真ん中を狙った方が良いのかも。前例のない言葉は広まりにくく、概念を上書きするような言葉は広まる。至言。
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くるくる。
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まず感情があって、言葉になって、欲望になって、思考になる。優れたマーケターとは、経営学よりも社会学に近く、定量よりも定性の感覚が鋭いのかなと考えさせられる。マスを動かすのは、いつだって言葉なのかもしれない。マーケターを少しだけポジティブに見られるようになった。PRの視点からメディア側の考えが述べられているのも勉強になった。
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ひより
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学術的だからか、こういう本はマトモに読もうと思うとちょっとしんどい。でもいわゆる「自分ごと」にできるトピックが盛り込まれているので、そういう私でも読めた。 ***「欲望は自存するものではない。それを満たすものが目の前に出現したときに発動するもの」。/ 何気ない文句こそインサイト発見のチャンス / 日常の違和感に敏感であれ
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in_rainbows
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すぐにマーケティングに役立つわけではないが、広告やPRに関わる人は持っておくべき視点をわかりやすく教えてくれている。参考文献もたくさん紹介されているので、よい新書だと思う。
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Yurik
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「社会記号」というキーワードを、社会学・マーケティング両方で説明する本。 学術的な内容とマーケティングの実務の話のバランスがちょうどよい。人々は欲望に無自覚だが、目の前に商品が現れた途端、欲するようになるという話が面白かった。
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Don2
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消費者研究やマーケの本に出てくる"インサイト"はいち事業に閉じた文脈が多いが、本書の"インサイト"は社会を動かす。曰く、誰かが逸脱事例から潜在的欲望(=インサイト)を発見し、名前=社会記号をつける(忌避対象としての"加齢臭"等)。顕在化した市場への投資拡大がマス報道を生むとある種のステレオタイプが定義され、市場が爆発的に拡大する。社会記号へのニーズが①ラベリング②動機の語彙③スティグマ④スキーマに整理される話、社会記号の8つの機能、多数の社会記号の変遷事例研究、逸脱事例研究の正当性等、見所の多い良書。
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まてぃるだ
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予兆を言葉にすることで、社会の欲望を言語化した社会記号。 確かに毎年毎年新しい言葉とともに新しい概念や価値観が生まれている。言葉は生き物で変化し続けている。
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Hito
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「ことばが現実を作る」このことが言語学ではなく、商品を通した見方で書かれていて、文章も平易で読み易かった。
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koba
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ネタバレ欲望というのは自在するものではなく、『それを満たすものが目の前に出現したとき』に発動するのものである。
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RR
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★3.5:「加齢臭」「女子力」「コギャル」などの社会記号は、意識化すらされなかったこと(インサイト)を言語化・可視化することで生まれる。現象や意識の後追いなので、人工的なブームではないとの事です。悪く言うとレッテル貼りでもあるけど、記号化によって思考が省かれてみんなの共通認識を得やすくなる効果があります。こういった社会記号を生み出す人(雑誌編集、社会学者、コピーライターなどなど)って、世の中を便利にする物を生み出す人と解釈すれば、メーカーと変わらないなと思ったりしました。
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Studies
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嶋氏と松井氏の共著。実証的ではないが、顕著にそれがみられるのが嶋氏の章。これはまずいだろうと思います。
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funkypunkyempty
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★★★★☆ 抜群に面白かった。消費者のニーズをつかむなどという、ありきたりの言葉がいかにピントがずれているかを、きっちり理解させてくれる1冊。嶋さんの本は今までも読んだことがあったが、松井さんの本は未読なので他も読んでみようと思う。お薦めの1冊!
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センケイ (線形)
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読みやすさから想像されたよりもずっと骨太な本で、流行を褒めもけなしもせず慎重に考察する冷静さや、社会学の既存の理論との整合性の取り方にとりこになる。しかし冷静な視点を保ちながらも1つ1つの語にはきちんと密着しており、例えば女子会に着目した飲み会プランについては、恣意的に流行りが作れない中でいかに社会現象と調和したサービスを提供すべく奮闘したか、その軌跡をたどるさまが記憶に残る。理論と実地のバランス感覚に満ち足りる、希少な本の1つだろう。
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巽
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大変興味深い内容だったが平易に書かれ過ぎていて少々ふわふわしていた。もうちょっと硬めの本で補強したい。『カーニバル化する社会』『脱常識の社会学』に続く。
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higassi
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★★★★☆ 「日本マーケティング本大賞2018」の準大賞に選ばれたと聞いて、遅ればせながら読みました。女子力、かれいしゅう、草食男子等々、分かりやすく親しみやすい事例を楽しみながら「なるほど」と思える一冊。
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青菜結
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社会記号はサラリーマンがつくっている
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Yoshie S
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メディアが新しいブームを作っているとずっと思っていた。けど、なんとなく言葉にならない「あったらいいな」「出来たらいいな」「そうだったらいいな」が名詞になると「それそれ」となる。言葉になる前にもそのことや現象自体はあって、メディアはそれを拾って広めている。 目からうろこ。これがはっきりするといろんなことがわかりやすい。けれどその言葉の断定的な力に、近いような雰囲気ものは飲み込まれてしまい、それと反発する現象もうまれてくる。ハマる言葉で表現出来るってすごい。
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カエル子
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とりあえずレクター博士のことばが良いです。教えてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。「われわれは日頃目にするものを欲求する」とな。そうそう、ユーザーの「これが欲しかったんだよぉ」は、見える状態で提示されて初めて言えることで、自らそれを意識し、言語化して教えてことはない。だって人間だもの。例外として見るか、予兆として見るか…という話もメモメモ。今年追加したスライドで伝えようとしていることはまさにそれだった。そういうわけで、とても参考になる一冊でした。マーケの人とも分かり合えそうだと久しぶりに思った笑。
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Samiyo
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例に倣って、広告やメディアが流行語を作っていると思っていた。けど実際にはデータ的な根拠に基づいてその状況在りきで言葉を生み出し、潜在的なやりたい事を明文化していると言う事に納得。
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欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)評価75感想・レビュー67