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大西巨人と六十五年

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OjohmbonX
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ごく個人的な体験として、18歳で大西巨人の作品に出会って(こんな小説があるのか)とものすごく驚いて、巨人の小説・随筆を集中的に読んだ時期をもったことが、自分の人格や思想の形成に最も影響を与えていた。その人の生涯と最期を一番見ていた人の、とてもフラットに綴られた報告を読めることは、(巨人当人がそうしたものの公表をひょっとしたら望みはしないかもしれないけれど)私自身にとっては大きな喜びだった。
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takao
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ふむ
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やどかり
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地元出身の作家だというのに、大西巨人という人を知らなかった。終生強い信念を持ち、最後まで奥様もそれを支えてこられた。奥様も書かれていたが、間違ったことに対しては徹底して闘う人だった。小説を書くために就職はしないと決め、生活の大半はお金に苦労されたようだが、奥様は苦に思う感じではなかった。80を過ぎて夫の自宅介護をやると決めた奥様も強い方だと思うし、巨人を尊敬していたんだろう。こんなに愛情深い夫婦はそうそういないのではないか。
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モリータ
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◆2017年刊。福岡の文芸誌『文化展望』の仕事で出会い、血筋のことで家族と衝突しつつも固い意志によって結婚した二人。就職せず文筆に専念する巨人とそれを支える妻、佐藤徳・武井昭夫ら友人、難病をもって生まれた息子達の姿。そして巨人の高潔率直な人格、強い意志、正確な言葉、抜群の記憶力、偉大な知性が無になるまでの日々。意味不明の唸り・叫びの中でも、かつて諳んじた歌や愛の言葉を交わす二人には感動する。「神聖な義務」論争や生年のことも簡潔に記述してある。◆巨人が好んだという紫基調の・桔梗をあしらった装丁も美しい。
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げっこー
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この本に出会えて良かった。同級生のその後が分かりました。ありがとうございます。
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hasegawa noboru
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〈「うそつき、ごまかし、妥協」を嫌い、容赦しない言動だった〉人、厳格主義者大西巨人にたがわぬ終末期であった。巨人九十七歳で逝ってもう四年経つのか。〈大西巨人、終生闘い続けた人でした。〉「第四章 敢闘」三か月に及ぶ入院介護付き添い記録を含めて、自宅へ引き取っての十五日間の看取り(結果的に)介護の日録がもの凄い。もっとも美しく強い夫唱婦随の姿がここにあって、それは筆者十九歳で知り合って以後、六十五年貫かれたわけだ。
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猿田康二
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大西巨人を初めて知ったのは勢古浩爾の「定年後に読みたい文庫100冊」の中の「別格の9作品」の中に彼の「神聖喜劇」が選ばれていた事からだった。そこには「主人公の東堂太郎が壮年の大西巨人に重なる」と書かれていて、それ以来大西巨人とはどんな人物なのかずっと気になっていた。先日、新聞の書評を読んでいて本書のことが書かれていたので、早速手にとって読み始めたが、不覚にも読みながら涙が止まらなかった。なぜこんなにも感動したのか?そこには現代の夫婦や家族が忘れてしまった不滅の夫婦愛が描かれているからだ。
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susumiya
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2014年3月、二週間の自宅療養を経て、夫は亡くなった。 享年97歳。看取った妻は86歳。「はじめに」でこの場面を切り取り、そして、ここをゴールにして物語は進んでいく。光文社から刊行された『大西巨人と六十五年』(大西美智子/2017年)は、内容は書名のとおり、大西巨人の妻による、夫との65年の歳月をつづったもので、ひとりの女性が、2017年、89歳の時に人生を振り返ったのが本書だ。この書名を見た時、もうすこしひねりをなぜ加えなかったんだろうかと思った。読後、そうしなかった理由が明確にわかった次第。
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泉を乱す
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美智子さんも強い方だ。
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