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雨月物語 (岩波文庫)

感想・レビュー
50

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キジネコ
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怨霊になっても祟ってやるって崇徳院と西行の話も怖くないんですね。生と死が今なんかに比べて 凄く近くて なんか交流もあって西行さんに意見されてヤンゴトナイ上皇さんも反省したり…その場の空気を想像してホッとしたりね。偉い御坊さんが鯉になってスイスイ泳いでてオナカすいたんで、いかんと思いながらも針のついた餌に食いついてしまう御話とか。実に楽しい御話で… 自由で大らかで 大変ケッコーな御手前でございました。
ユウキ

堅苦しそうな話しかと思ったらそんなことないのですね😊偉い人だってみんな只の人ですもんね

08/27 20:54
キジネコ

ユウキさん そうなんよ 教条的な話なんかなあ…て漠然と遠巻きで眺めてたんですけどね 違いましたねえ そらあ何にでも教訓はあります。 ここにもちゃんとね。気が向いたら 読んでみて頂戴。

08/27 21:35
0255文字
よみとも
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200冊目は、夏になると読みたくなる雨月物語。「浅茅が宿」「吉備津の釜」「青頭巾」が特に好きです。怪談としては秀逸ですが、女性=慳(かだま)しい(性根がねじ曲がっている)、という基本信念がねぇ。この時代の作品に現代の価値観を持ち込むのは無粋なのは重々承知ですが、女が鬼になると「凡女の性の慳しきには。さる淺ましき鬼にも化するなり」なのに、男が鬼になると「ひとへに直くたくましき性のなす所なるぞかし」って、さすがになんじゃそりゃ、と。磯良だって慳しいんじゃなくて、恨んで当然のことされてるのにー。
0255文字
Shiori
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江戸時代の怪奇集。現代語訳ではないが、校注が各頁の下部にあり思いのほか読みやすかった。長さもちょうど良い。巻頭のあらすじでネタバレ気味のため、あらすじは各話の後にしてほしかったとは思う。巻末の解説が充実していて、さすが岩波文庫だと思った。全体的に男性主体の話が多く、女性は良くも悪くも執念深いものとして描かれている。『蛇性の婬』はなんであんなに執着したのか不思議。印象的だったのが「柳を家の庭に植えるな、軽薄な人と付き合うな」と教訓めいた句から始まる『菊花の約』。素直に読むか、捻って読むかで解釈が分かれそう。
0255文字
地味ぃ
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内藤了氏の本を楽しむために吉備津の釜を読んだ 解説が途中途中に入るため、話の先を知りたいのに流れが途切れてしまい、初心者にはハードルが高い
0255文字
大臣ぐサン
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岩波文庫で雨月物語が読めるという至福。「吉備津の釜」と「蛇性の婬」が特に好き。解説で各話の元ネタ紹介が読めるのもいい。夏の夜のお供にどうぞ。
0255文字
尾白
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Audibleで。白峯、菊花の約、浅茅が宿、夢應の鯉魚、仏法僧、吉備津の釜、蛇性の婬、青頭巾、貧福論
0255文字
FallinFire
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古文だが読み易かった。時代設定は話によって様々で、登場人物は実在の人物であったり、別の説話に出てくる人物をモデルとしていたりで、各所から拾い集めたエピソードをもとにオリジナルの怪談話にまとめ上げている点に作者の創作の手腕が窺える。主題は各話ごとに倫理や友情、怨念など様々で、現代人の我々にとっても考える価値のあるテーマが採用されている。
0255文字
狐狸窟彦兵衛
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「浅茅の宿」は、教科書に載っていた記憶が。映画「妖怪百物語(だったと思う)」にも、オムニバスの一編になっていた(ように思う)が。全編を読み通したのは初めてでした。解説も、なるほどな、内容で大変興味深く読み通しました。浅茅の宿は、大阪の「夫婦池」の伝説にも似ています。関係あるのかしらん。
0255文字
さえもん
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蛇性の婬が一番おもしろかった。しかし、豊雄はそんなに悪いことしたかな。なんであんな目に遭わないといけないのか。本筋とは全然関係ないけど、義理の息子が久しぶりに訪ねてきて、社交辞令でなく「いつまでも泊まっていけ」と言う叔父の言葉は、やっぱり、その感覚の違いに時代の違いを感じる。あと、最後の貧福論は、それまでの話とは色が違うように感じた。怪談色は少なく、富貴について仏儒神の道理を持ち込むなという著者の主張の強さを感じた。他に春雨物語というのがあるらしいから、それも読んでみたいな。
0255文字
ミコヤン・グレビッチ
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岩波文庫版は現代語訳なしの校注のみだが、各話のあらすじは付いていて、解説も読みやすく興味深い。漢文で書かれた序文には読み下し文がある(この序文がまたふるっている)。全九話のうち、恨みを晴らしに来るタイプの幽霊話は一話のみ。あとは怪談というより色男を追いかける蛇の化身とか、黄金の精霊とか、仮死状態で鯉に転生した坊さんなどの奇譚だ。当時の人々の感覚として、霊的なものは化けて出る幽霊ばかりではなく、さまざまな霊と共生していたのかな。読了後、即物的な科学信仰に染まった目のウロコが、二、三枚は落ちたような気がした。
0255文字
毒兎真暗ミサ【副長】
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ネタバレ【菊花の約〜ちぎり〜】映画「御法度」を観て。大島渚監督による総司が重要な場面で「菊花の約を読みまして〜」と明るく言うので読んでみた。この物語は1778年現在の兵庫に住む左門が主人公。老いた母の面倒を見るヤングケアラー左門は、滋賀から来た病気の宗右衛門を拾う。看病するうち仲良くなる二人。義兄弟の契を交わした後、宗右衛門は島根に仇討ちに帰る。「重陽の日に会おう」と言い残して……。しかし戻ったのは宗右衛門の幽体。身内に幽閉されて約束を守るために自死し左門に会いに来た、と。今度は左門が島根に行き、仇討ちをする。
サラとにきぴょん\( 'ω')/

(同人誌でもやってますねw)

09/04 23:10
毒兎真暗ミサ【副長】

サラちゃん、、お返事遅くなってゴメンなさい💦今気づきました💦

09/06 21:21
10件のコメントを全て見る
0255文字
うぴー
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特に「蛇性の婬」が面白く、真女子とまろやの不気味かつ幻想的な存在感と、彼女らに何度も誑かされる頼りない豊雄が最後に男を見せる様が印象深い。脚注が豊富で、分かりづらい箇所の現代語訳のみならず典拠等の補足も充実しており、特に翻案されている中国白話小説にとどまらず、和歌や源氏物語のような中古文学にも影響を受けていることが興味深かった。
0255文字
bibliomanifestus
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イメージの鮮やかさを楽しんだのは青頭巾と夢応の鯉魚。月に照らされる廃寺とか絵が水に滑り込んで動き出すとか。貧富論は神仏とは異なるお金のロジックを語っていて物語というより貨幣論の面白さだった。 それとは別になんというか「女」の扱いがひどすぎるけれどそれはこの作品に限った話ではない。「女」は人類じゃなかったんだよね。
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田内千晴
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■読んだきっかけ:江戸時代の作品を読む取っ掛りとして短編集を探していた中で出会いました。 ■感想:僅かな挿絵の他は文字ばかりを読んでいたはずなのに、舞台を観ているように視覚的に面白いと感じた作品でした。描写が上手なんでしょう。/「どうしようもない男性と尋常でない女性」の組み合わせは鉄板。/「仏法僧」「吉備津の釜」は、助かったと思いきやまだまだ危険というパターンが効いていて読み終えた後もしみじみ怖い、優秀な怪談でした。/「青頭巾」「貧福論」が比較的読みやすかったです。 ■今後:能をまた観たくなりました。
0255文字
かりぐらし
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とても面白い江戸時代の怪談集。菊花の約、吉備津の釜、蛇性の婬が特に良い。たとえ薄情な人でも死してなお帰りを待つ、友との約束を死んでも守る、裏切った人を死んでも許さない、さも恐ろしきは人の執念である。青坊主はただただ純粋に坊主が気持ち悪かった。蛇性の婬は人というより妖の恐ろしさを描いている。註釈をいっぱいつけてくれたおかげで何とか読めた。
0255文字
藤月はな(灯れ松明の火)
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再読。「日本の夏はやっぱり、怪談 和編」参加本。「浅茅生」の碑に記されていた歌。そこに籠められていたのは約束を違えて帰ってこなかった夫への愛と恨み、そして薄情な夫を信じて一人、侘しく朽ちていくだろう自分への憐憫と自己嫌悪だった。思わず、小林正樹監督の『怪談』でこの作品を基にした「黒髪」を観てしまった。一方、「蛇性の淫」は真名子のトラブルメーカーぶりに唖然としてしまう。そして「夢応の鯉魚」と同様、自分の徳の高さを鼻に掛ける坊さんは碌な目に遭わないんだなぁ・・・。
藤月はな(灯れ松明の火)

「青頭巾」の僧が食人鬼と化した理由が稚児の死だった。九相図のような経過を辿った屍を見てもその愛執は消えることなく、蕩ける肉をしゃぶり、腐敗した体液を啜り、鬼と化したという逸話が五感に訴える悍ましさを募らせる。挿画や文章で禅僧を「糞坊主」呼ばわりする口調の荒々しさからも僧が人である面影は最早、ない。

07/15 23:07
0255文字
読生
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0255文字
コノヒト
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岩波文庫なのに親切丁寧。手取り足取りの脚注でよく読める。夜に怪事が起きがち。夢枕に立ちがち。
0255文字
テツ
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江戸時代中期に上田秋成により編まれた怪異譚。人の心を揺るがすコトもモノもたかが数百年では何も変わらない。愛欲も執着も怒りも悲しみもそれを抱く人間が果てれば本当は消え去ってしまうのに、人はその事実を認めたがらず、強い想いはいつまでも凝り残ると思いたがる。そうした願望が生み出す物語のジメジメとした陰鬱さを好むのは、そんな負の感情であろうとも死後に何かが残ることを心の何処かで望んでいるからなのかな。久々に読みましたが面白かったです。『吉備津の釜』が一番好きだな。約束された悲劇。約束された祟り。
0255文字
冬樹
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『夢応の鯉魚』『仏法僧』『吉備津の釜』『貧福論』がよかった。/古典とはいえ、このくらいの時代になってくるとかなり読みやすい。ただ読むだけなら辞書や文法書がなくても大丈夫そう。
0255文字
あいうえおだよ
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文語でも読めるほど
0255文字
きくらげ
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蛇性の婬の執念の凄まじさにはゾッとするものがあった
0255文字
Yonowaaru
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江戸中期の怪談集。注釈さえあれば何とか読めるもので、しかもこの時代のこういう怪談集でもかなり文化的なもので様々なベースを元に再編成されたものであることがよくわかる本だった。あまり知らないわたしから見てもまぁまぁ理解できて、物語としても楽しめてよい。「青頭巾」や「仏法僧」などももちろん、色んな形の幽霊や物の怪が出ていて雰囲気もよき。古典と言われるだけはあるね。
0255文字
名駿司
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西條奈加著『雨上がり月霞む夜』を読むに際し、せっかくなのでこちらを予習復習。かな文字が優しくていい。
0255文字
まこみや
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注釈や辞書を参考にしながら読み終えた。読み出す前は勉強のつもりだった。しかしすぐにすっかり魅了されて、現代文学以上に楽しく読むことができた。読みながら強く感じたことは、言葉の持つ呪術性、文学作品の持つ重層性・伝統性である。私たちは、明治以降の西欧近代文学の影響で、作品を作家の個性や独自性で評価しがちだけれど、文学作品は過去の伝統とその継承のなかでしか生まれてこないのだと改めて気づかされた。考えてみれば、言葉とは本来そのようなものなのだから当然といえば当然なのだけれど。
0255文字
とみぃ
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安永5(1776)年刊行の怪異譚集。怨恨、信義、愛欲といった人間の情欲が、常識的な節度を突き破ってほとばしるとき、人は鬼や霊となるようである。そういった意味では、妖魅のうからは、あちら側の世界に棲むのではなく、私たちの内にこそある、というわけか。それはさて、そういった題材とはちょっと毛色のちがう、「夢応の鯉魚」と「貧福論」が、なんだかんだ面白かった。お坊さんが鯉になって「心のまゝに逍遥す」なんてなんとも爽快だし、「貧福論」に出てくる「黄金の精霊」のおじいちゃんは、清々しいまでに非情で、いっそクールである。
0255文字
蝦
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江戸時代の歴史、怪談短編。たまに当時の言葉で読むのも趣があって良い。注釈も見やすいので、案外読める。好きなジャンルなので楽しかった。
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今年のみ散る花ならなくに
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仔細はツイートに……?https://twitter.com/literature_0301/status/1227510277291180033?s=21 ところどころ枠物語的な形式を用いているのが面白かったかもしれんが、そうでもないかもしれん。
0255文字
しょうゆ
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初読。最初の入りは岩波!と意気込んでみたものの、やはり苦労した。とはいえ、慣れるとガイドの注がいい仕事をしてくれて、解説と合わせると読めなくもなくなる。一つ読み終えるごとに達成感と、儚く美しい世界観が楽しめた。禅や因果応報が背景なのか。とても楽しかった。
0255文字
sai
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ネタバレ学びが多かった。シチュエーションは今でも使えるものばかり。『菊花の約』はミスリードが利いていた。『吉備津の釜』はスプラッターホラー。『蛇性の婬』は結局どちらが正しかったのだろうか。『青頭巾』はヤングジャンプあたりでありそうな状況設定。『貧福論』の「命禄」という概念は説明力が高い。『春雨物語』も読んでみようかな。
sai

この時代の字義に沿った言葉遣い、綺麗でいいね。「もしやと戸の外に出て見れば、銀河影きえぎえに、氷輪我のみを照らして淋しきに、軒守る犬の吼る声すみわたり、浦浪の音ぞここもとにたちくるやうなり。」

10/22 13:49
0255文字
山メ
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こちらは岩波文庫«日本文学‹古典›»[黄] 講談社のより取っつき易いです 解説お目当て
0255文字
かりんとー
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「吉備津の釜」「蛇性の婬」の盛り上がり凄い。「仏法僧」は「玉」の意味解釈の部分が国学っぽい。「菊花の契」は完全に尼子が悪者。尼子経久結構好きなんだが。それにしても元祖BL。「朝茅が宿」は男が真人間になって帰ってくるところがいいよね。
0255文字
白狐
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小学校くらいのときに現代語訳の方を読んでいたけれど、全く覚えていなかった。これは古文のままだが、注が分かりやすく、あまり悩まずに読めた気がする。読んだ後にまた、あらすじを読んで確認して、解釈が合っているのかどうかを見るのもいいと思う。私としては、元から知っていた「夢応の鯉魚」や「吉備津の釜」、古典の教科書に乗っていた「浅茅が宿」は楽しく読めたが、「菊花の約」と「貧福論」の話は分かりずらかった。個人的に好きなのは「蛇性の婬」。蛇の執念深さが表れているような、こういうじわじわしっとりしている怖さが好き。
白狐

「菊花の約」は、 尼子経久の所に赤穴を連れていったのは赤穴の従兄弟の丹治。それで、菊の節句に帰らなきゃ、ということで去ろうとして怒りを買い、幽閉された? 幽閉した(命を受けた)のが丹治? で、富田城の外に出さなかった、ということでしょうか。 「貧福論」は、あらすじだけ読むとまあ分かるが、本文を読むと分からなくなる。

03/11 14:28
0255文字
ゆずぽん
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西條奈加さんの「雨上がり月霞む夜」を読んで、是非とも読んでみたいと手にした一冊。ではありましたが、あらすじと挿絵、解説を楽しんだだけで、give up⤵ 古典文学、難読すぎる!ほかの「雨月物語」にチャレンジしてみます!
いつでも母さん

古典は難しいですよね・・(^_^;)

03/01 09:44
ゆずぽん

いつでも母さん:ですね~、根気が無くなっているので、すぐにgive upです?

03/01 12:32
0255文字
金吾
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○ 菊花の約は好きな作品です。久しぶりに読んでも面白かったです。
0255文字
針
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自分は「白峰」が好き。
0255文字
NAO.I
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西條奈加さん『雨上がり月霞む夜』と併読で、あらすじと解説のみ拾い読み。原文にもチャレンジしようと思ったけど、慣れない漢文、古文に白旗……。とはいえ、解説の上田秋成の出自、生涯を知ることで、『雨上がり月霞む夜』の深さがよくわかった。
0255文字
spica015
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様々な時代・登場人物より構成される九つの奇妙な物語。どの話にも怨霊や怨念に囚われた死者の霊など怪奇的な存在が出てくるが、それはつまり現世に執着しているからであり、その点で非常に「生々しさ」を感じる作品であった。「青頭巾」の悪道に堕ちた僧とか、一筋縄ではいかない人間の性が死してなお残り続けるのが興味深い。「仏法僧」は余り教訓めいたことがない分、楽しかった。一番は「菊花の約」だろうか。人形浄瑠璃にしたら面白そう。校注・解説が充実しているので、原文でも問題なく読めるのが素晴らしい。
0255文字
ぶんちょう
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原本に近いので難しいかなと思ったけど意外と読めた。けれど繰り返し読み込むともっと文章の滋味を味わえるような気がする。「貧富論」で金の精が「善悪など関係なくお金を大切にする者のところへ集まる」と言っていたが、大切にするのでうちに来てほしい。
0255文字
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