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科学はなぜわかりにくいのか - 現代科学の方法論を理解する (知の扉)

感想・レビュー
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タイトルの通り、(自然)科学の方法論に関する本。意外とこのようなメタ的な本は少ない。自然科学の分野に進んだ人でも、このあたりは何となく肌感覚としてあるくらいではなかろうか。よって貴重である。肌感覚が正しいことを再認識する感じになるかもだが…。科学的と非科学的との差はなにか、科学は万能なのか、などなど、科学そのものに関する疑問がある人におすすめ。
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チェリ
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「科学」自体を解説する意外に目新しい良本。科学とは何か、非常に難しい問いかと思うのですが、恐竜の絶滅が隕石衝突によるものだと証明した論文を例に、最高の解説をしてくれています。地学的な地層分析によるインジウムの偏り、確率論による隕石衝突が過去数億年に起きる確率、火山の噴火を基にした隕石衝突による気温低下の推測など、まったく別分野のアプローチでも同じ結果が得られることが説の信憑性を織り上げていく。そして大多数の専門家が認めれば、それが定説となる。科学も人間の営みの一つなんだと改めて認識しました。
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まき
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ネタバレ科学とは、完成された知識の体系ではなく、研究遂行のための方法論である。 学説の公表前に選別してアイデアの芽を摘み取るよりも、発表後に誤りの訂正をする仕組みを用意したほうが好ましい。 学説が信頼できるかどうかのポイントは4つ。 1.後続研究が行われているか? 2.充分な数のデータで検証されているか? 3.学説が発表されたのは有力な学術誌か? 4.総合報告が執筆されているか? これらは誤った学説をうっかり信じないための手掛かりになる。
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丘の上の本棚
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科学は方法論である、というテーマを軸として、科学論を概観する。一般的な科学論の本に比べて、研究や論文の事例を丁寧に取り上げている。 主な話は科学の学説や方法論だが、それらに係わる社会的、人間的な関係にも多く言及しており、示唆に富む。特に、科学研究者&学界と、一般人・社会の間にある溝の大きさを指摘している。一般人は科学を正しいものとして、実体として捉えるが、研究者たちは「作動中の科学」観を持っている。この隔たりが埋められずに、教育や政治、報道がうまくいっていないようだ。
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Rammstein
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科学とは方法論であり、何らかの帰結が導ける学説を提唱し、それに対して個別的な推論を行う。そしてその帰結に対するデータを基に検討し、正しそうな学説だけを選び練り上げるものだ。しかしどうしても単純系で考えるため、現実の複雑系の世界では予期しなかった”悪いこと”も起きる(オゾン層破壊、福島第一原発事故など)。/ どうしてもテレビや雑誌で取り上げられる科学情報に目が行きがちであるが、裏付けのない学説を取り上げているだけの場合がある。その見極めのポイントは、後続研究してるか、格のある雑誌に投稿してるかなどである。
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tanukiarslonga
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科学のわかりにくさをとてもわかりやすく教えてくれる本。科学の研究というのは基本とても地味で禁欲的な作業なのだが、素人は仮説段階のものを安易に信じ込んだり適用範囲を勝手に広げたりするので話がややこしくなるということらしい。
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ポレ
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学会で講演すること、書籍を出版すること(学会が中心となり編集した書籍は除く)、(学術誌の掲載を迂回して)マスコミ向けの発表を行うこと、これらを一般の人は重大時と考えるが、まったく信頼性の担保にならない。有力な学術誌に掲載され、後続研究が広く行われ、充分な数のデータにより検証され、新しい学説は信頼できる学説とみなされる。この過程を経ず、またはこの過程において淘汰された信頼性の乏しい学説をもって、定説を否定するのは愚の骨頂…なのだが、世の中にはこの手のエセ科学が跋扈しているんだよなあ。
ポレ

良書です。大変わかりやすく万人にお勧めしたい。高校生、大学の教養課程くらいの年代が読むと、のちの人生で大いに役立つことまちがいなし。

08/19 22:27
Ayumi Katayama

いただきます?

08/25 00:10
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Book Lover Mr.Garakuta
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余計にわからん
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ファーストフラッシュ
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●選択説は表現形質にかかわる。中立説は分子レベルの進化であり、表現形質は問題としていない。選択説と中立説は、適用領域の異なる補完的な主張。●科学なのに科学で結論がだせない複雑系などの問題を、トランス・サイエンス問題という。●AIは、ディープラーニングに利用したビックデータ自体が役に立たなくなったら対応できない。◉面白かった。
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K.K
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(★★★★★)すべての高校生に読ませたい。てか老若男女みんな読め!(笑) 恐竜の絶滅は巨大隕石の衝突が原因であるという学説など,具体的な例を数多くあげ,なぜそれが受け入れられるようになったのか,科学の営みとはどういったものなのかを非常にわかりやすく丁寧に説明している。標題通り,なぜ科学がわかりにくいのか,なぜ世間に誤解が生じるのかがとてもよくわかるし,裏返していえば,なぜ科学が信頼に足るのか,重要なのかがわかるだろう。読み終えた後には,“真の科学リテラシー”が身についているにちがいない。人類必読の書。
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こしあん
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途中までは少し漠然としていて、何を言わんとする本なのかよくわからないまま読み進む(ちょっと退屈、と思ったりしながら)。それでも、最後の章「科学とどうつきあえばよいのか」ですっきりした。科学リテラシーを持つ(科学とのつきあい方を知る)ための基礎を教えてくれる本だった。ワクチン問題、地球温暖化、原発事故の事前予測など、具体的な例を挙げながら、科学的に信頼できるものと、そうでないものをどうやって見分けるかをしっかり説いてくれている。この本自体とても信頼できる。繰り返し読むに値する本だと思う。多くの人に勧めたい。
こしあん

この著者のお書きになる本は以前から気になっていて、これと同じ「なぜわかりにくいのか」シリーズ(?)とか、いろいろ持っている。読むべき本だという気は(強く)するものの、素粒子物理学や宇宙論などの難しいテーマばかりなので、気軽に手を出せず積ん読状態になっている…。でもこれを機に頑張って読んでみようと思った。

05/11 10:47
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