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奇跡の四国遍路 (中公新書ラクレ)

感想・レビュー
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suntalk
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再読。この本の中で引用されてた西垣通『1492年のマリア』を読んでまた読みたくなった。今度は昨年冬に歩いた地図を見ながらゆっくりと読んだ。著書の泊まった宿がコロナ禍を経て次々と廃業している。厳しい現実。《巡礼者には肩書も名前さえない。ただ「お遍路さん」と呼ばれ、施しを受け、襤褸切れのようになりながら歩き継ぎ、生まれ変わる。祈り、供養して歩くことは、自分自身の魂の救済に他ならない。白衣は死装束であり、産着であった。》本文より引用。
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あやめ
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遍路は札所へ着くこと、目的地へと急ぐことではなく、その道中の四季折々の移ろいや人との出会い、縁を大切にしながら歩くことで心の充実を得るのだなと思った。不思議な縁に導かれることってある。お遍路は身近な存在。いつか私も歩くときが来るのかな。
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etoman
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歩く旅をしてみたいと思って四国遍路に興味があったところに「Web版の考える人」で俳人の黛さんが四国遍路の旅行記を読み、1回目の遍路が出版されていることを知って購入。 驚いたのが四国遍路の過酷さ。サンティアゴ巡礼の800kmよりも長い1400km。しかも、「遍路ころがし」という異名の難所も多々あるし、トラックと袖すりあうような長いトンネルで恐怖に慄くこともある。そんな道を長い時は40㎞以上歩く。歩くことそのものが人生だという話からすると、人生に不真面目な僕には四国遍路はちょっと難しいかなあ。
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ソフィ
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リアルで誠実な巡礼記。こんなに泥臭い歩きをする方だとはつゆ知らず。もともと深い思索をされているところに、理の立つ西洋人との対話を通じ、宗教観や東西の巡礼についてきちんと言語化できるところがすごい。サンティアゴは直線だけど四国は円環、どこから始めてもいいというのもたしかに東洋的。巻末の問答集はもう少し読み込もう。
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suntalk
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歩き遍路で知り合った方から紹介された本。黛さんが歩いたのはコロナ禍の前、6年前の春から初夏にかけて、私が歩いたのはコロナ禍の収束前、今年の冬から春にかけて。この本を読みながら自分の遍路体験と重ね合わせ、染み染み「1番札所から88番札所まで回って最後に1番札所まで通しで歩けたのは最高の贅沢をさせてもらったんだなあ」と思った。黛さんの「あと2回、『別格20番札所を含む108カ寺巡拝』と『逆打ち』を」という思いは、よく分かる。「遍路とは”自分との和解”である」そうなのかも知れない。
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まる
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俳人黛まどかさんによる四国遍路道通し打ちの記録。実家が徳島の遍路道の途中にあることもあり、時間ができたら挑戦してみたいと思っていたところ、いざその時がが近づいてきたら気持ちが途切れてきたので、自らを奮い立たせるために読んでみた。  通し打ちをやりきったのはとても立派。だけど著者がすべてではなく、区切り打ちでもバス遍路でも、その人の事情に合わせて自分のやりかたで実現すればそれで良いのだと思う。他の人と比べる必要はないのではないかな。
よこたん

お遍路さんの姿が、まるさんの日常風景のなかにあったんですね。八十八ヶ所全てなんてとても無理だけど、ご縁があればどこかのお寺を参拝してみたいなと思っています。各々の思いで、手段でいいと思うんですけどね〜(^o^)

07/19 16:19
まる

春や秋はお遍路さんが多いのですが、それでも歩いている人は1日に10〜20人くらいが通り過ぎていく感じですね。歩いている人は本当に淡々と歩いています。

07/20 10:23
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ausud
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先輩に勧められ黛まどかさんの印象が変わった一冊でした。巡礼道を愚直にたどって時に吟行されているようです。西洋(カトリック?)の巡礼は目的地に至ること、日本の巡礼は道すがら巡回してぐるぐると終わりがないこと、と述べられていて興味深かく読みました。でも、クリスチャンでも世界の巡礼路をぐるぐる丁寧に巡ったり、日本人でも日本から大西洋の突端まで地面を旅した人もいますよね。宗教観、世界観、その表現も含めて世界が広がります。久しぶりに本を読んだ気がしました。
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moonanddai
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カバーの作者紹介には「俳句における『身体性』を追求している」とあります。まさに密教的です。ただ、本文にもあるように「歩くことによって、現代生活で鈍くなってしまっている五感のアンテナが立ち…」というのは分かるような気がします。それにしても作者が四国を回られた当時(2017年)には、たくさんの外国の方がお遍路をされていたのですね。驚きました。私…?おそらく無理でしょう…W。
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kimoiue
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私が大学生の頃に歩き遍路した時は日本人の若者が沢山いた。 外国人は少なかったなぁ。 歩き遍路をしていると本当に不思議なことがたくさん起こる。もう一度歩きたいけど、持病が悪化したからもう無理かなぁ。 本当に贅沢な時間だった。当時を思い起こさせてくれる良書です。
rigmarole

勝手に盛り上がってコメントを重ねて失礼。他の人に納経を頼んだりした札所もあったりして、それを「歩き遍路通し打ち」なんて言うのはあり得ないですよね。途中からは、遍路を本にしているのではなく、本を書くために遍路をしているのではないかと思ってきましたよ。本書をけちょんけちょんにけなしている方のサイトもありました。もっとも、私も78番札所に着いたのはギリギリだったので、まず納経を先にさせてもらって、その後でお参りさせてもらいましたが(汗)。とにかく、私も時間があったらまた遍路したいです!

10/16 20:11
kimoiue

厳密に言えば完全歩きにはならないでしょうね。本の為に無理な設定をしている所も感じますし、夜遅くまで宿の主人を心配させちゃう所もどうか?と思います。この本を遍路の手本にされちゃうと困っちゃうなー。って思いますが、歩き遍路の素晴らしさは十分に伝わってきます。さらっと軽く書いてあるのもくどく無くて良いですねぇ。納経所で嫌な思いをして朱印を貰わなくなる人もいるし、公認先達になっても駐車場代ちょろまかす人もいるし、遍路はこういうもんだ!って喧嘩売ってくる人もいる。宮崎さんも亡くなっちゃいましたしね。不思議な世界です

10/16 20:35
6件のコメントを全て見る
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まっさん
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NHKのスペイン巡礼番組を見て購入。著者はスペイン巡礼もされたようで、その比較も含めて、とても読みやすかったです。歩き遍路の雰囲気が伝わってきました。四国遍路も興味ありますが、自分の中では西国三十三所が先かなという思いです。
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Cica
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土日で読了。想像以上に良い本だった。再読するだろう。★★★★☆
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yabuhibi89
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俳人の黛まどかさんがお遍路道を歩いて、 ルポした記録。読みやすく面白かったです。
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クロッチ
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八十八か所参りをしようと思いこの本を手に取りました。車での巡礼を検討していたけれど、この本の中に「札所と札所の間にこそ遍路の本質がある」ということばを読んで、遍路の意味合いを考えさせられました。確かに札所に行くことだけを目的にしてしまうとスタンプラリー的になるような気もするよね。
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まんだよつお
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生きているうちに成し遂げたい四国八十八ヶ所巡礼の参考になればと読む。ぼくが希望するのも、黛さんと同じ「通し遍路」――全行程を飛ばすことなく自分の足で歩き切る、時間とお金と体力がなければできない遍路。読み終えた今、旅の途中での出会いや達成したときの喜びなどに憧れる反面、はたして歩き切れるのだろうかという不安がないまぜになっている。とにかく、体力をつけることから始めなければ。
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YAMADA6
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現代の奥の細道。後半がなければ名著だった。
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Naoki Kusue
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お遍路さん物は、確か二冊目かな。 今は、まだ実行出来ないと思うけど、憧れます。 でも、憧れだけでは出来ないですよね。
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takao
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ふむ
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aloha0307
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徒歩1400キロの道程 普段は閉じていた感覚が思考の回路が ぱぁ~と開かれ、これまで見えなかった世界へ昇華していく体験をした黛さん。不思議な出会いや神秘的なことも何度か経験されます。途中 体重が30キロ台になるほどの過酷さ(BS番組 小島よしお&狩野英孝の自転車チャリお遍路 とは えっらい違いです)”霊性”というべき何かを得る...自身 いつかは四国遍路 はずっと意識下にあります。数十年来の苦しみから少しでもよくなるために...
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貧家ピー
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俳人の著者が歩きで四国八十八か所巡礼を行った記録。 遍路とは自分との和解である、という一つの答えにたどり着いている。 遍路で出会うもの全てが、遍路からの使者、札所と札所の間にこそ遍路がある、というのを読むと、札所でお参りや納経を重視しすぎると、貴重なものを逃している気がしてくる。 外国人のお遍路が本当に増えているのだなあ。
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ginkan2
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ネタバレ遍路。著者が行き着いたのは「自分との和解」。 孤独。五感が研ぎ澄まされる。縁。サイン。「絆と煩わしさはカードの裏表、どちらか一方は選べない。」 無数の人々の思いがつまった遍路道。何かあるに違いない。 ヨーロッパの巡礼街道は直線、日本のは円、というのも興味深かった。
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kinkin
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前半は四国遍路紀行とその土地で詠んだ俳句。後半は「黛まどかさんへのハ十八簡」西垣進氏との対談。四国遍路はいつか行ってみたいなあ。と思ってずいぶん経つ。そして歩かれた方の本を何冊も読んだ。読んだことで自分の遍路は完結したようだ。歩きにくい坂道、蝮の出る山道、トラックがスピードを出して通る暗いトンネル。嫌で辛いことは読んで済ませている。だから四国遍路については何も知らないのと一緒だ。英語をしゃべることをせずに英語の勉強するのと同じことか・・・実際に四国へ行って見ることから遍路は始まるのかもしれないなあ。
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rigmarole
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印象度B-。道中での物の見方・感じ方には共感するところが多いですが、肝心の俳句に心を動かされなかったのは、私にその感性が欠けているためでしょうか。また歩き方については全く同意しかねます。なぜそこまで肉体を酷使し、無理して歩くのか。もっと楽に歩けるはずなのに。「頑張る自分」を描くことで、遍路は辛いというイメージを助長しています。本書を読んで遍路を躊躇する人は多いはず。更に、途中で一回は中断しており、少なくとも二回は車を使った区間があります。それはそれでいいでしょうが厳密には通し歩き遍路とは呼ばないでしょう。
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ikedama99
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寝床で読む本の1冊。これまで読んだ「四国遍路」の本とはちょっと切り方が違う印象。筆者は、四国の他にもスペイン他でも徒歩での巡礼などの経験者。その経験もふまえての四国遍路は、外国人との会話なども豊富にあり、いろいろな気づきもあった。俳句は・・もう少しきちんと読むべきだった。後半の問答も面白い。
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道草吾郎
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歩き遍路をして、何かが変わったのかと問われれば、変わったこともあるし、変わらないこともあると答えるだろう。ただ、「自分が変われる」と信じられることは人生を前に進ませるために大きな力になると私は思う。今も遍路道のどこかを歩いているお遍路さんたち。彼らに幸あらんことを私は願う。
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mawaji
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祈りや巡礼からは程遠い日々を送っていますがサンティアゴ・デ・コンポステーラとか四国巡礼は以前からかなり気になっていました。漂白の思ひやまず出立した著者が道中で出会った人々とのエピソードやその折々に詠まれた句を読むといつか通しで歩いてみたくなりましたが、それはやはりかなり過酷で贅沢なことなのでしょう。国内のみならず世界中から来るお遍路さんを接待する地元の人々の日常もたいへん興味深く思いました。当座は区切り打ちでも難しそうですが、とりあえず巡礼した人の本を読むと善根が積まれてご利益があったりしないであろうか。
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Kuliyama
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お遍路の間に読まれた俳句も素敵でした。ただお遍路の苛酷さを改めて認識して、自分では到底無理と分かりました。
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koji mitake
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機会をつくり、一度はお遍路を通しで行ってみたくなりました。
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はちめ
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急いで読み終えるのが惜しかったので敢えてゆっくりと読み進めた。特に文飾をこらした文章でもないのに何度も目に涙が浮かんだ。例えば、足の痛みに耐えながら歩き続けるという旅の日常に心が震えた。僕の現在の実力では2か月以上かかると思う。まして現実的には通し遍路ができるとしても5年後。今どんだけ歩けるかが全てなんだと思う。☆☆☆☆☆
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やざわ
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7年前、板東駅に降り一番さんに行ったことを思い出した。また行きたいものだ。
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月華
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図書館 新聞の連載時から読んでいました。最後に対談付き。四国遍路の本は何冊か読んだことがありますが、どれも全く違うんだと思いました。遍路道を整備してくれる人に触れているのは初めてかなと思いました。
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どさんこ
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いつか歩き遍路をやりたいと思っている。しかし、遍路装束に抵抗があるし、宿はどうしたらいいのだろうとか、どのぐらいお金が掛かるだろうか、といったことばかりを考えている。この本を読んでいたら、今の自分は形や結果にばかりとらわれていたことに気がついた。御朱印を八十八集めることばかりが頭にあったように思う。「札所と札所との間にこそ遍路の本質がある」という著者の言葉は、人との一期一会、遍路道を歩きながら感じたこと、それらが最も大切なことなのだということを教えてくれた。
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