形式:文庫
出版社:岩波書店
音弥さん、沼にはまりましたね~。源氏の君は男性、年配者、身分が下の相手に対しても、気遣いの人ですよね。葵上を亡くした時も自分だってつらいのに、大宮に何かと便りを送ったり。藤壺崩御、私も泣きました( ノД`)「今年ばかりは」の歌が、もう…涙。
うたたねこさん、コメントありがとうございます!ハマりました〜どっぷりと!数ある作家さんの現代語訳もマンガも最初の方しか読んでなくて、あらすじをなんとなく知ってただけなので、今、とても新鮮です。藤壺崩御は、まさか臨終に立ち会うとは思っていなくて… 墨染に咲け、ホントそれです。
とりあえず源氏の君が「ゆゆしい」と言われなくなって寂しい……という感想(笑)。あと冷泉帝に出生の秘密を教えるお坊様には、余計なことを言わなければいいのに、という気持ちになります。どうでもいいのですが、『更科日記』の「源氏を、一の巻よりして、人も交じらず、几帳の内にうち伏して、引き出でつつ見る心地、后の位も何にかはせむ。」というのに大変共感する今日このごろ。
しかし社会人(一応)には「昼は日ぐらし、夜は目の覚めたる限り、灯を近くともして、これを見るよりほかのことなければ」ということはできないので、菅原孝標女が大変妬ましいのだった……。ただ今のペースでは仕事以外の時間をすべて『源氏』に捧げている状態になってしまうので、控え目に言って人としてまずいレベル……! でも止まらない! 粗筋は熟知しているのに‼ 「何これ、源氏物語すごいな?」という気持ちでいっぱいです。でも本当にまずいので少しペースを落と、そう……。
それに対し、女として一人の男に惚れ抜いたことで魂を削る程、苦しみ、自分の罪への悔いを抱えて亡くなってしまった母、六条御息所との思い出を大切にし、光源氏の自己中な自己弁護にも沈黙を返すのみだった斎宮女御の毅然さに惚れ惚れとしました。お母さんの事、本当に好きだったのね・・・。でもその後、紫上にあってちゃっかり、その悔いも忘れた光源氏はホンマに屑です。
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