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阿Q正伝 (角川文庫)

感想・レビュー
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かすみ
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上海図書館でちょうどこの本を見つけて、ちょうど暇だったので虹口区にある魯迅記念館と魯迅のお墓と亡くなるまでの3年半住んでいた家を見に行ってきた。魯迅公園では魯迅ファン達が合唱したり思い思いの活動をしていて面白かったけど、こんな風に記念館なんて作っちゃって魯迅はさぞお怒りでしょう。でも仕方がない、政治的非政治的関わらず好かれちゃってるんですもんね。昔教科書で読んだ気もするけど、魯迅ってこんなに現場の目線だったのか。佐藤信さんの解説で、生の魯迅、死の三島とあってこういう考え方はしたことがなかった面白いと思った
0255文字
夏
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ネタバレ精神的勝利法。教科書に出てくる有名な本だけどよんだことなかったので。魯迅は儒教を批判していたというのもあとがきで知った。辮髪は日本でいう女性の長い髪の毛的な立ち位置だったんだな。阿Qが文字が書けないところが痛々しい。
0255文字
ここあ
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0255文字
41semicolon
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著者は思想をこめて文学活動をしていたとのことであるが、私は今回そういった一切合切を捨象して「狂人日記」だったり「精神的勝利法」だったり「阿Q」だったり、表層的なユニークさに卑近な興味を発してこれを読み始め、そしてその動機に見合った程度の感想を持って読み終えた。この文脈からはそのような像を結んだが、魯迅の動機を汲んで読めばそのような像を結べただろうし、毛沢東が企図した読み方もできるのだろう。そうした文芸・小説に必須な、多義的な読み方に耐えうる性質をもったテクストであるという手ごたえを確実に感じた
0255文字
乙郎さん
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教科書で「故郷」くらいしか読んだことなかったが、かなり遅れて読む。まず、とにかく地味。なぜこの人物を、なぜこのエピソードを小説としてピックアップしたと思えるような話が続くし、そこにはナルシスティックな絶望感はなく、ただ生活に根付いた殺伐とした感じが残る。「孤独者」がその頂点か。ラストの小説は結構幻想剣劇エンタメといった感じで異色。
0255文字
J.T.
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0255文字
おまるたろう
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本来なら、ちくまから出されている「文集」(全6巻。なお全集を読み通すのは常人には土台無理な話だ)を通読したかったところだけど、果たせず休止状態なので、とりあえずこの代表作についてメモしとく。魯迅が大正期の日本文学に深く傾倒しており、ときにはパクっていたという話は「魯迅 ―野草と雑草」にも詳しいが「阿Q正伝」は見事に和洋折衷ならぬここは和中折衷であって、この作品から太宰の「お伽草子」までの距離はぞんがい近いと思う。語りの達人、魯迅の「省筆」の技にも注目したい。
0255文字
炉にある草
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中國の革命期の物語である。阿Qはその時代に土地神の祠に住まいを得、人間の泥臭い関係である、酒喧嘩、怠惰ののしり、が横行し阿Qも同じであった。ある時革命派家族への強奪に関与したとして死罪とされる。独自の精神勝利法によって、人生の中ではこんなあんな不幸もあるだろう・・・と楽観してきた。がまるで、虫が叩かれるように殺される。阿Qの死に際を見ようとした村の人たちは、期待した死刑でなかったことに残念がる。阿Q とあまり変わりのない無知で愚かな村人がそこにいた。魯迅はこんな自国民を目覚めさせるためにこの短編を書いた。
0255文字
やまはるか
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「狂人日記」は被害妄想狂者の日記、17ページの短編ながら深淵が口を開けていて引き込まれる。「阿Q正伝」は土地神の祠を寝床に、農家の手伝いで暮らす主人公が無実の強盗の嫌疑をかけられて処刑されるまでを描く。車に乗せられて引き回されている時に「人生天地の間、多分、時には首を斬られねばならぬこともあるだろう」と諦めつつ「人生天地の間、多分、時には引き回しにされて見せしめにされねばならぬこともあるだろう」と、死刑を逃れることに微かな希望を抱いたりする。一読では終われない気がするが、再読して少しは納得できるだろうか?
0255文字
Sadahiro Kitagawa
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子供の時、いつもかよっていた本屋の棚にあって気になっていたけど、なかなか読む気になれず今日初めて読んだ。やっぱりあの時読んでおいたらよかったなあと思う。子供の時に読んでいたら、もっと違う大人になっていたかもしれない。 ということは自分も阿Qと同じということか。。。
0255文字
くす
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図書館にて。魯迅は高校の授業で「故郷」を扱った程度だったが、内容が強烈だったのでとてもよく覚えている。初手の「狂人日記」からして迫力が違うが、その勢いが衰えることなく最後まで読み切ってしまった。解説を読むに儒教の教養があった方がより味わえるのだろう。魯迅が小説を書けたのはその前半期とのことなので、主な活動となった評論などについても読んでみたいと思った。
0255文字
KT
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阿QのQは漢字がわからなかったから!
0255文字
m y
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辛亥革命により清が滅び、中華民国が誕生する時期の中国。 ダメ男の阿Q、その彼が村八分にされながらもまたふらふら村に帰ってくる、そして村人もまた彼にかまったり、振り回されたりする様、文明の発展途上の田舎はどこもこんな感じだったんだろうかと思わされる。 私が子供のころの地元の空気も若干そんなところがあったような気もするからかもしれない。
0255文字
etoman
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本書が執筆された歴史的背景を分かって読んだ方が、理解が進むと思う。「後記」に解説があるのがありがたい。解説を読まなくても「故郷」は良かった。
0255文字
52
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国語の教科書に載っていて、親にねだって本を買ってもらったのを覚えている。この本を読むたびに中学の教室や思い出が蘇る、思い出の本。
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きょうすけ
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無知と無自覚がいかなる結果を招くか、今を生きる我々こそ魯迅の皮肉を教訓にすべきであろう。僕はどうしても阿Qが他人とは思えない。みたいな考察をブログに書きました。 https://ks-novel.com/aqeiden/-/6435/.html
0255文字
Nonberg
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ネタバレ清朝末から辛亥革命にかけて時代に翻弄される中国民衆を風刺的あるいは内省的に描く作品集。読み終えて澱のようなものが残ったまま。「阿Q」-- 村の祠に雨露をしのぎ、日銭で生き延びる阿Queiはその名さえ知れない。見下され、果ては盗みの嫌疑から、読めない書面に、書けない署名に代えて○を描かされ、革命党の銃殺に果てる男を史書「正伝」に仕立てる。「故郷」--家屋の処分に戻った私は20数年の時を経て雇人の子・閨土(ルントウ)と再会する。二人の今日の状況と幼い日の回想が対照され、私はその隔たりを思い希望の未来を願う。
うりこ

Nonbergさんの感想を読んで、思い出しました!作者の魯迅のことを主軸にした芝居をみたときに『阿Q正伝・狂人日記』を買ったこと。積読のまま、月日も重なり・・・。埃をはたいて読んでみようかなと思わせていただきました。

08/15 09:45
Nonberg

ぜひ読んでみてください。好きな作品は「孔乙己」でして、再読して、他の作品にもコメントしようかと思っています。他訳にしようかな。

08/15 18:07
0255文字
Judai
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阿Q正伝・狂人日記の二つを読んだ。儒教伝統や中国伝統への批判を感じた。どちらも思ったより短くて読みやすかった。阿Qも未荘の人々も、他人のことを気にしすぎている印象。出来事は皆、誰かとの関わりの中に生まれていた。それは現代の自分たちにも通ずる所があるのか?全てが相対的な社会は、味気なく、疲れそうだと思う。
0255文字
R.
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狂人日記や藤野先生はすらすら読めて、興味深かったのですが、他のものは辛亥革命や当時の情勢がわかっていないため、難しかったです。もっと学んでから、またいつか読み直したいです。
0255文字
蝦
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中国の作品を読むのは『封神演義』以来。当時の体制への思い等、色々と含まれるものはあるようだ。難しいことは考えずとも、喜劇的、あるいは滑稽さを感じさせる中での風刺は面白いし、一気に読まされる。「故郷」「眉間尺」「孤独者」そして「阿Q正伝」が好きかな。#ニコカド2020
けせら

確かに。これは『三国志』を何度も断念した私ですが、一気に読了できました。

11/10 12:27
蝦

けせらさん、コメントありがとうございます。いずれ『三国志』も読んでみたいです。どれがオススメなんでしょう? あと『水滸伝』も。

11/12 06:36
0255文字
ルジャンパール究一
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「故郷」「孤独者」が好きだ
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s-horikoshi
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んー将来改めて読んでみようか
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かんがく
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清から中華民国へと変わる近代中国。普通に読みやすくて面白かったが、示唆しているところは捉えきれなかった気がする。
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Koichiro Minematsu
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阿Qは当時の中国の病態社会の中で、特にマイナスな面を不快に表出する代表的な人間だったのではないだろうか。それを魯迅はそのように生きても何もならん。目を覚ませと叱咤し、新しい生き方を見つけよっと。生へのこだわり、どう生きることが良いのか。
0255文字
veryhot
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全体的にやや難解で、読むのに少々手こずった。 狂人日記は闇と狂気が迫ってきた。 阿Q正伝も含め、魯迅の作品群を読んでいると1900年代初頭の中国の空気が感じられる。(まあそんな気がしているだけかもしれないが)「ニセ毛唐」「辮髪」とか、近ごろお目にかからないワードが…。いろいろ想像しながら読み進めるのが面白かった。
0255文字
Yao
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「狂人日記」と「阿Q正伝」は文学史で何度も見聞きしたタイトル。教科書や試験に出題された作品の一部を読んだこともあったと思う。が、真面目に読んだのはほぼ初めて。社会と時代背景を理解していないので、作者が込めた思いを読みきれないが、中国文学の翻訳は洋書の訳文と違うよさがあって読みやすいと思った。「同じ漢字圏だなあ」と共感できる何かがある。昨今巷に溢れる常軌を逸した犯罪者に比べると、狂人日記の狂い方はよっぽどまとも。ところで昔、神田神保町「兵六」に魯迅の写真が飾ってあったのを思い出した。再訪して確認したいなあ。
0255文字
ユウ
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掲載された短編中に通底するものとして、皮肉的な視点が強く窺える。解説によって魯迅の生きた背景等を知ると、その社会風刺的作風が見て取れる。
0255文字
まめこ
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★★★★☆みんなが私を食おうとしている…被害妄想狂が書き記した「狂人日記」。人を食うことを批判して狂人扱いされるが、今は治癒したということは…つまり彼も?ご都合主義でプライドだけはやたら高いその日暮らしの阿Qの生涯「阿Q正伝」。革命党に入れなかったのに、革命党にされてしまった阿Q。古い慣習を皮肉る作品が多い。希望を路に例えたラストが切ない「故郷」歩く人が増えて路ができるのだ。
0255文字
むねくに
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洋の東西の違いなく、つい半世紀、百年前あたりの人々の暮らしとはそりゃあ日々生きること食べること安眠することさえままならず、害人、害獣、害虫だらけの中を朦朧としながら、一体何のために生きてるんだと言う、そんな想いさえ考える余裕のない虚ろな人々が、多分多分大勢いたんだよなぁ。「故郷」は小学校高学年か中学生の頃国語の教科書にあったんだと思う。子供心に無力感を感じていたような記憶が蘇った。何を学んだか題名すら忘れていたのに読み進むうちに気が付いた。ああこの男の子と大人になったこの子を覚えてる。可哀想と泣いたこと。
0255文字
mokutan
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難解。再挑戦が必要そうです。。
0255文字
ホシ
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魯迅が生きた時代の人々の息づかいを知らない私にとって、本書を解するのは困難でした。ただ、後記や解説を読んで、魯迅が記そうとした事の輪郭をおぼろげに見たように思います。格差社会が叫ばれて久しい現代にあって魯迅は中国や日本に限らず、私たちがきちんと向き合いたい作家かもしれません。現在、虐げられた人々が声を上げたところで、容易に社会は変わらないでしょう。「努力」が容易に報われない現実であるからこその「絶えず刻む」努力。政治的イデオロギーを超えて、その意味を卑屈にならず考えることを魯迅は提示したのかなと思います。
0255文字
路傍一石
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ネタバレ魯迅の人気どころ作品が集まっている。やはり孔乙己も名作だなぁと思う。訳も読みやすいし注も入っていて分かりやすい。人にオススメしたくなる一冊。
0255文字
しずく
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なし
0255文字
しのみや
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「狂人日記」「孔乙己」「小さな事件」「故郷」「阿Q正伝」「家鴨の喜劇」「孤独者」「藤野先生」「眉間尺」 中国の歴史をよく知らない私。でも、これらの作品が時代の中で生まれたことは凄い価値のあることだと 感じました。個人的には「故郷」がよかった。切ないけれど。いや、全ての作品が切ないのだけど、人間ってそれでも生きて、命は繋がっていってるんだよね、と感じる作品でした。
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