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じっと手を見る (幻冬舎単行本)(Kindle版)

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せいじ
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登場人物の誰もが心に不安や孤独を抱え生きている。形の違うピースを無理やりはめ込み一つの作品にしているような感覚。体を重ねても満たされない。生々しいセックス描写は歓びよりも淋しさ悲しさがより伝わり、よく言えば大人の作品と言えるが個人的には体感温度の低い醒めた作品、そして各章ごとに主人公が移るのはちょっと感情移入しにくかった。一番辛かったのはトップアイドルの飛び降り自殺をフラッシュバックさせる描写。作家さんは色々な事にインスパイアされて作品を作ってゆくのだろうけど”そのまんま”っていうのは如何なものだろう?
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Taka
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妻が買っていた本だが、2018年上半期の直木賞候補作だったと知って読んでみた。恋愛小説という苦手分野で構えていたが、甘ったるい話ではなく、現代的でどこか醒めた感じが悪くない。視点が変わりながら進む連作短編の形式で、個人的には海斗の視点が同じ男性であることもあって理解し易い(同じ男性でも宮澤は分からないが、人間的には海斗よりも宮澤の方が自分に近いかもとは思う)。本質的にいい奴だよね、海斗は。介護士の待遇は知識として聞いている範囲を出ないけど、それも物語の基調を支える重要なファクターなんだろうな。
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ぽかちゃん
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命あるものが必ず経験する死。儚くもあり逞しくもある命。そんな中、交錯する愛情、希望、諦め、不安。誰しもが経験する日常がマザマザと描かれていて、時には「自分の話か?」と思ってしまうほどにありふれた、でも、自分では言葉にできない部分が表されている作品だった。『大切な人を、帰るべき場所を、私たちはいつも見失うー。』帯に書かれていた一文。少なくとも私自身はそうだと感じたし、だからこそ、読み進みるのが少し怖くて、でも、その答えがこの本のどこかにあるんじゃないかとも思いながら読み進めた。結局、人は弱いんだなと。
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マギー
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樹海の近くの町で介護士として働く男女とその周りの話。 上記の舞台と立場上、「死」が身近にある人たちの話。 そのためか、感情に身を任せた行動を取り悩みや問題に直面している割には、どことなく登場人物たちに達観している雰囲気が漂う。 現代の日本の地方の町っぽい空気(自分の主観ですが)。今の時代が上手く描写されている印象。
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