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謝るなら、いつでもおいで: 佐世保小六女児同級生殺害事件 (新潮文庫)

感想・レビュー
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まんぷく丸
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ネタバレ事件前後の被害者遺族の肉声は迫真で涙が出てしまう。一方で筆者の自我が濃く描かれており、記者として被害者や加害者への取材を行うことの葛藤は理解できるが、稚拙な文章で、日頃マスコミとして自身が行ってきたのとを棚にあげてタラダラ書き綴っていると思わざる得なかった。被害者に近しい立場であるとはいえ、取材対象者である加害者の父親の発言を無神経と書くのもジャーナリストとしては疑問。
0255文字
R N
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わたしは小学校の教師をしている。自分がこの子の学校の教師だとしたら、このような結末に向かうことを止められたのだろうかと自問自答した。わたしが実際に接している児童に、人を傷つけてしまったとき、「怒られるから気をつけよう」「罪悪感が辛いからやめておこう」という児童がいる。そういった他律的、義務的な抑止力でも働いたら、取り返しのつかない結末はさけられたのかもしれない。ただ、心から相手のことを考えて思いとどまることができるような、自律的、内発的な良心をもつ子供を育てたいと思うのが、わたしの思いだ。
0255文字
もけうに
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絶対重い内容だから、読み始めるまで躊躇った。しかし、読み出すとその臨場感・心の襞に分け入る様な丁寧な筆致・密接な取材・圧巻の筆力で、あっと言う間に読み進んだ。勿論とても重い。やり切れないし、正解が出ない。けれど、この本を書いたことには絶対意義がある。少年法の穴、児童福祉法のこと、家裁での少年審判、少年法と児童福祉法の違いetc. 法律・審判関係のことも丁寧に書いてくれたことも良かった。何歳の子が犯罪を犯そうが、齎される結果は同じ。だからと言って安易な厳罰化が良いのかもわからない。本当に、やり切れない。
0255文字
アマザケ
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2004年、長崎県佐世保市で起きた小学6年生女児による同級生殺人事件。時が経つに連れて風化されつつあるが、当日衝撃を受けた。 この本は被害者の父親(新聞記者)の基で働いていた川名さんが加害者家族、被害者家族をルポし、家族の抱えきれない心模様を文章化して著している。加害者児童は当時11歳。少年法も適応されず社会復帰するはず。なぜこのような悲惨な事件が起きたのだろうか?SNSのやり取りが一因のようだか、そこから20年が経過した今、さらに深い心の闇を抱えた子供たちが被害者や加害者にならなければいいと願うばかりだ
0255文字
おおぐし
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事件当時に小学生だったけど、キーワード的にこの事件を覚えている。解説でもあったけど、30歳を過ぎたらノンフィクションに向き合いやすくなったから読んでみた。フィクションよりも複雑で永遠に答えの見つからない現実が読者の心をかき乱す。『答えなんかなくても、矛盾にまみれても、ぶざまに飛び込むしかない瞬間』『本当に社会に出る、世に出るということは、そうした情けなさや、えげつなさも引き受けるということなのだろう』『そこに自分なりに折り合いをつけながら、しがらんでいくということなのだろう』
0255文字
ゆうゆう
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★★★★☆
0255文字
ミワ
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この事件覚えている。被害者の立場だったら、前科前歴つかないのは納得できない。恨み続ける。不幸になってほしい。第三者としての感想は…加害者をかばうつもりはない。ただ感じた事として、加害者自身も何故そこまでの感情を持ってしまうのか分からない、自分の感情をどうしていいのか分からない。持て余していたのかなと。私自身の小学生時代を思い出した。共通点1学校に居場所を感じなかった。2大人しくて手のかからない子。3友達との距離の取り方が下手。4家も居心地が良くなかった。加害少女が特異な子供だと思えなかった。
ミワ

御手洗さんの言葉「自分の子供が加害者、被害者になるなんて親は思っていません。同じ子を持つ大人に言えるとすれば一つだけ。子ども全ては理解出来ないと分かったうえで、理解する努力をしてください。」本当にそう思う。

01/12 13:59
0255文字
CTC
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18年新潮文庫、14年集英社刊。著者は01年入社の毎日新聞記者。本書は04年の[佐世保小六女児同級生殺害事件]が題材。被害者は毎日新聞佐世保支局長の長女、著者は駆け出しの支局員。支局の1階は駐車場で2階は職場、3階は支局長自宅。4人だけの支局で支局長は妻を病で失っていたこともあり、被害者と著者も夕食は毎晩のように一緒、謂わば同居人だった。現役新聞記者が特異な小学生による犯罪の被害当事者となり、またその間近の記者が詳細を記す事、長期に渡り(10年)被害者家族を追ったことなど、独自の価値が光る。
CTC

ブログに記された『バトル・ロワイヤル外伝』では、被害者と同姓の少女が実際と同じ方法で殺される。 ④[きぬ川学院]で少女を担当した精神科医はサカキバラが“母親”と重ねて慕った人。その人生に巻き込まれる事も厭わぬような無私の人のようだが…。 ⑤著者は被害者父=元上司(事件後職場復帰の前に転勤)・被害者兄・加害者父とを、その後永らく取材している。 ⑥事件当日記者会見に応じた被害者父の脳裏には、記者だからこその矜持と家族を守るため、両方の意識が。 ⑦ 加害者父は若くして脳梗塞に倒れ障害持ち。

05/21 10:39
CTC

母親がフルタイム・父はアルバイト、父と過ごす時間が長かった。虐待は…なかったよう。 ⑨事件後両親とも職を失ったが…加害少女の学籍を地元に残すため父親のみ佐世保に留まる。毎月被害者父に手紙を書き続けた。 ⑩被害者兄は…事件当日中3。中学には50日後に復帰し高校進学するが、鬱に苦しみ…中退・不登校を繰り返す。本書では大学を出てなんとか“普通”に暮らす少年が描かれ「少年法が理想とする可塑性の奇蹟をみる」と著者に言わしめているが…。本書タイトルはそんな彼が加害者に向けた言葉で、それは「父を追い越し」た姿であった。

05/21 10:41
3件のコメントを全て見る
0255文字
Ayana
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思春期の自意識が揺さぶられるような時期の女の子同士では、ちょっとしたことで憎しみや恨みが生まれる。被害者のお父さんの言うとおり「いなくなっちゃえばいい」と思うことも別に珍しいことじゃない。だけど、どうして一線を超えてしまったのか。加害少女も恐らく理解していない。誰もが「なぜ」と思う。残された家族の苦しみは想像を絶する。被害者のお兄ちゃんがタイトルの言葉を紡ぐまでにどれほどの苦しみがあったのか。読んで良かった。
0255文字
れに
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佐世保小六女児同級生殺害事件のルポ。うーん、なんだか納得いかない。被害者ばかりプライバシーを暴かれて加害者は未成年、触法少女だからと守りまくっている矛盾。だってその少女は明確な殺意があったんでしょ?これをやったら相手は死ぬってわかってたんでしょ?なのに子供だからって理由で加害者を被害者に仕立て上げるのはどうかと思う。逆に子供をなめてるし人間として扱ってない気がする。御手洗さんもその息子も少女のことを恨んでないと言うけれどこれが大人だったら恨んでたのかな?それもなんだかよくわからない。自分なら絶対許せない。
0255文字
浦野璃音
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2004年6月に発生した「佐世保小6同級生殺害事件」の被害女児の父の部下で、毎日新聞記者の著者からみた事件の全貌。上司である被害者家族が、一方では、報道する側の一、マスコミ人であることの葛藤が克明に描かれていて、心に響く。https://plaza.rakuten.co.jp/5dfekdse/diary/202303200001/
0255文字
にゃんたろ
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★★★★☆:①被害者調書は発言してない「悲しい」「許せない」が警察官の「推し量り」により書かれていた。②事件背景に詳しい兄は警察にも家裁にもスクールカウンセラーにも事件のことを聞かれず、誰にも話せず気持ちの整理もできずガッカリしていため。③加害者は閉鎖的な施設にいるより社会で生きる方が大変なのでは。④施設を出ても会わせられる状態にないなら、国が再教育に失敗した。⑤被害者遺族と同じ社会できちんと生きろ。
0255文字
take
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「なぜ」をとても感じる事件。やり場の無い悲しみや絶望の中で「なぜ」を問い続けても結局分からない。分からないんだということが分かる。そしてそれでも考え続けた結果として達した境地や心持ち。この本には遺族や加害者家族にとって受け止められない大きさの葛藤や懊悩や心の変化が丹念に綴られていてとても心に響いた。「謝る」、ということがどういうことなのか、についても考えさせられる。この後どうなったんだろうか・・・。それにしても事件報道はかなりいい加減な状態の情報を流しているんだなということも分かった。
0255文字
きゅ
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小学6年生の女の子が同級生の女の子を殺害した事件を扱ったルポ。筆者は被害者の父親の職場の部下(新聞記者)であることから、非常に近しい距離で生々しく語られている。家にも遊びに来たこともあるような“友達”であり、“普通の子”に見えた彼女による凶行。被害者側も加害者側も、想像するだけで胸がえぐられる。憎悪するのではなく彼女の普通の生活を願う強さを持った父子は今どうしているだろう。前科も付かずに生き続けている彼女はどうしているだろう。謝れただろうか、謝れる未来は訪れるのだろうか。罪の重さを実感してくれますように。
0255文字
言いたい放題
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ハードカバーで読了
0255文字
さぼてんちゃん
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少年事件について発生当時からその後まで丁寧に描かれていので勉強にもなった。人の命を奪うなんて取り返しのつかない行為で、究極的に言えばその責任なんてとれるはずがない。彼女がとれる責任ってなんだろう。自分の起こした事態と向き合わず逃げることもできるけれど、それをしないできちんと向き合って苦しみながら生きることが唯一できる責任の取り方なのかな。遺族にとっての本当の救いなんて、家族が生き返って事件前の日常が戻ること以外にないんだなと感じた。でも少しでも遺族の心が穏やかに癒されますように祈らずにはいられない。
0255文字
いっちゃん
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お母さんが癌で亡くなった3年後に、妹をこんな事件で失うお兄さん達、お父さんの立場で言えば妻と娘を続けてなくすという不幸。被害者にも加害者にもなりたくない。その家族にも。「怒り」の感情は、元気がないと保てないんじゃないか。許すのとは違う。でも加害者に対して「怒り」の感情を持てないのは、疲れ果ててしまっているからじゃないのだろうか。未熟な少女が起こしてしまった哀しい事件だったと思います。
0255文字
tdyskd
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少年審判が非公開で、審判廷には傍聴用の椅子もなく、遺族が立ち会うことさえできない場合もあるとは初めて知った。
0255文字
ちよ
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加害者が自分のしたことを痛感する日なんて来ないんじゃないかな。だって殺されたのは自分じゃないもの。幸せに生きたからって、失うものができてそこで初めて理解したって、そんな都合の良い恐怖、ただ傲慢なだけじゃないの…本当に殺された者負け。
0255文字
ガブリエル
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正直言って第一部は他人の不幸に対して無神経なマスコミの一員がそれを言うか!と少々鼻白む思いで読んだ。だからこそ筆者は苦悩しているんだけど。その苦悩の結果がこのノンフィクション作品だったのなら、よかったのかもしれない。少年少女が非行を行った場合は、罰するのではなく国が育て直すという理念。やり直しがきかない亡くなった者からすれば、やり直せる加害者って何?って感じだけどね。事件から18年、今年30才になる加害者は果たして自分が背負った罪とどう向き合って生きてきたのだろうか。
0255文字
遥かなる想い
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2004年に発生した 佐世保小6同級生殺人事件を追ったルポである。身近な人の娘が殺害された著者の筆は重い。毎日新聞記者だった著者は 何を思い、取材を続けたのか… 償いとは何なのか… 被害者と加害者の親たちの心が痛い。 誰かを憎むのではなく、再生を願う、祈りにも似た、ルポだった。
しゃが

「誰かを憎むのではなく、再生を願う、祈りにも似た」でしたね。

02/15 19:12
0255文字
Mayim
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私は被害者たちより4歳ぐらい下かな?そんな歳でも鮮明に覚えてるくらい衝撃的な事件だった。 この加害少女に必要なのは一生殺人犯であることを背負って地獄のような人生を送ることではなく、恋愛でも結婚でも何でもいいからとにかく人生を楽しいと感じることだと思う。人生の喜びを知って、生きているからこそこのような思いができるのだと学べば、自分が奪ってしまったものの大きさを実感できるのではないか。「普通に生きてほしい」という遺族の言葉を読んでそんなことを考えた。
0255文字
かき氷
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佐世保同級生殺人事件。11歳の少女が同級生をカッターで首を切って殺害した。という事しか知らず、何故、どの様にという詳細までは知りませんでした。事件が発覚した時、加害者の少女は「私はどうなるの」と、自分の心配をする発言に怒りを覚えました。警察の事情聴取にもふてぶてしい態度。父親とも目を合わせようとしない態度に本当に普通の子だったのかと疑うほど。いつも思うのが被害者への対応が粗末過ぎる日本に腹ただしく思います。加害者家族も大変だとよく聞きますが、被害者へまともに謝罪もしない人が何を?と思わずにはいられません。
0255文字
るなぴょ
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ネタバレ読書からずっと離れていたが、久しぶりに積読本を取り出して一気読みをした。待ち時間の長い病院の待合室でというのが何とも年寄りくさいが。2004年に佐世保で起こった小6の同級生同士の殺人事件のドキュメンタリーもの。タイトルの謝るなら、いつでもおいで は突然家族を奪われ心を削られ人生を狂わされた被害者少女の兄の言葉だ。犯人の少女は少年法に守られて更生施設へ送られた。この本が刊行された時点では被害者家族への本人からの謝罪は無い。切ない。
0255文字
やまた
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タイトルは、被害者のお兄ちゃんの言葉。そんな境地に達することできるかな…!?という気持ちで読みはじめた。とてもじゃないけどしんどくてちょこちょことしか読み進められなかった。最後、著者が被害者のお父さんかつ自身の元上司、加害者のお父さん、そして被害者のお兄ちゃんそれぞれから話を聞いていて。お兄ちゃんの言葉も、ものすごい苦悩のうえにあるものだった。聞いてくれる人もいなくて、自分で折り合いをつけなくちゃならなかったの、辛すぎるな。。
0255文字
kiki
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二部構成で書かれたノンフィクション作品。一部では事件の経緯などが書かれているのだが、作者さんは被害者女児の父親の部下であって家族ぐるみの付き合いもあり、非常に近しい間柄だった方。なので、非常に臨場感があり読み進めるのが辛い。二部は、加害者の父親・被害者の父親と兄の生の声。それぞれの立場のそれぞれの気持ちが、痛いほど心に刺さってくる。特に兄の言葉は全て驚く程心に刺さる。人を殺めるという事は、周りの人の心も殺めるという事を、現在の加害者に少しでも理解してもらえていることを願います。
0255文字
ちんれん
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「謝るなら、いつでもおいで 佐世保小六女児同級生殺害事件 川名壮志 新潮文庫 2018年」殺されたのは毎日新聞の記者の娘。気持ち悪い話だが、11歳だった加害者児童は前科もつかず、今28歳で普通に暮らしていると言う事実。加害者は年齢に関わらず調べるだけ調べ極刑に処すべきだと思う。すごい本。
0255文字
shiho
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タイトルはそこから来てるのかと
0255文字
Chip2
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近年、「正さ」や、「正義」などをテーマに用いる小説や自己啓発本が多く目につく。この本はまさに、そのテーマを考えさせられるノンフィクション小説だと思う。
0255文字
涼
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ネタバレ当時、ニュースで見ていた事件の背景にこんなことが…。 被害者のお父さんが、いつも思っているわけではないが日常のふとした瞬間に無くなった娘のことを思い出す。と言うところに少しだけ共感しました。
0255文字
麻友
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古本購入の積読本を読了。何年か前に図書館で借りたものの、読み切れずに返却した本ですが、やっと読み終えました。肉親を無残に奪われた悲しみは変わらないのに、加害者が11歳の少女であるが故に抱える苦しみ…タイトルは被害者の兄の言葉なんですね…この心境に至るまで色々辛かっただろうな…加害者少女も今、既に28歳…どこかで結婚して母親になっているだろうか…?この本を手に取って何かを感じて欲しい。
0255文字
Rin
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ネタバレ「同じ社会で生きてほしい」 妹を殺された兄が面識のある加害者への思いだ。一見、優しいが、その罪を背負い社会で生きるつらさまで含まれている。近すぎる被害者を書くことへの著者(被害者の父は著者の上司)の葛藤や、子供への思いと事件の影響で身も心も追いつめられる親たち、事件を乗り越えて生きていこう被害者の兄など子供の人殺しという稀有(だと思いたい)な事件の影響が重く綴られている。加害者が現在、どのように生きているのかはもちろん知らないが罪を抱えながらもそれだけではない人生を送ってほしいと思わせられた。
0255文字
い
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採点:🌕🌕🌕🌕🌗/佐世保同級生殺害事件を知ったのは何年前のことだ。内容に驚き過ぎて言葉も出来なかったのはよく覚えてる。その後すぐこの本を買ったが、最近でやっと最後まで読んだ。笑 何回も泣いた、加害者と被害者の苦しみや迷いがはっきり見える作品で、正しい答えと立場を探す事じゃなく、ただ最初から最後まで記録したものである。被害者のお兄さんが言った「謝るなら、いつでもおいで」はやっぱり心に沁みる作品名で、次の「僕とぼく」も近頃読みたいと思う。
0255文字
紅茶タイム
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先に兄らの「僕とボク…」を読んで、こっちも読まねばと思い遅ればせながらやっと読めました。事件発生直後のくだりは本当に辛い。この事件はリアル「Aではないきみと」だなと思った。被害者遺族は加害者の不幸を望んでいるわけではないけど、決して許してる訳でもない。苦しみは察するにあまりある。タイトルは被害者の兄の言葉。とても深い。もう加害者少女は成人してどこかで暮らしているのだろう。この本を読んだかな。
0255文字
助三
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成毛眞氏の神棚本。04年佐世保小六児童同級生殺害事件。被害者の父・毎日新聞支局長の部下で事件を取材した記者の渾身作。最愛の娘を奪ったのは刑事責任を問えない14歳未満の級友だった。その体格言動から「大人(たいじん)」と呼ばれた支局長が文字通り壊れた事件直後から時間を置いてインタビューに応じた終章は涙で霞むと共に、我々が平素軽々に口にする償い・救いと言う言葉の意味を自問させずにはおかない。同じ終章の被害者兄の言葉が本書のタイトル。筆舌に尽くし難い紆余曲折の果てに辿り着いた「僕がいるところできちんと生きろ」。
0255文字
コージー
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★★★★☆
0255文字
ちくわ
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他愛もないいざこざで友達を殺害した「佐世保同級生女児殺人事件のルポ」幼い子供が何故仲の良い同級生を殺したのか…しかも平日の校内で…。誰もが加害者の心境を見い出せない事件として締め括られていますが、当時流行したバトルロワイヤルのワンシーンを真似た殺害方法を考えると、空想と現実が曖昧な年頃の少女がゲーム感覚で殺害したとしか思えなかった。悲しいことは、当時小6の加害者少女へ被害者遺族へ謝罪を求めた際、首を傾げてふて腐れたことです。結局裁かれなければ反省もないのが人間なのかもしれません…加害者も今は27歳です、
0255文字
羽衣 空
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ネタバレ事件発生から加害女子が児童自立支援施設に送られる迄のルポ。被害女子父親、二番目の兄、加害女子父親それぞれの感情が書かれている。当時11歳の普通の少女が何故?という疑問があり読んでみた。殺害方法が衝撃的。加害女子は精神鑑定でアスペルガーと診断されているが、ミニバスクラブを辞めさせられたり、子供が見るべきで無い(ホラーやグロ系)サイト閲覧、子供同士のトラブル等…あった様だ。兄は妹が加害女子とけんかをしていたことも知っていた。今や28歳となった加害女子は何を思っているのか?兄の「普通にいきてほしい」が心に響いた
0255文字
岩澤 亮一
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加害者の両親が事件後、仕事を干されて、生活が出来なくなったり、精神が不安定になったりしたそうで、日本は社会的に加害者(家族)が排斥、攻撃され、生活できなくなるのがとても気になります。 結果、被害者や遺族に補償も出来なくなってしまう。 加害者少女は保護され再教育されるのに加害者家族は社会から排除されてしまうという矛盾。 被害者や遺族はもちろんですが、加害者や加害者家族をケアする事が被害者へのケアとフォローに繋がるのではといつもそう感じます。
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謝るなら、いつでもおいで: 佐世保小六女児同級生殺害事件 (新潮文庫)評価70感想・レビュー163