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七〇歳年下の君たちへ: こころが挫けそうになった日に

感想・レビュー
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なま
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★4 著者の早稲田中退。売春防止法が全面施行され、赤線が無くなる昭和33年春までに五木が自ら体験した「人間を信頼する」という状況。日清戦争で日本が勝利し台湾を領有した当時、台湾がアヘン中途者であふれていた。アヘン政策を打ち出すが、そこにある利権と利益。ピエノワール(黒い足の意)、デラシネの時代と呼ばれた引き揚げ者達の時代背景。灘高生と、早稲田大学生へわかりやすく講演・質疑応答した内容の収録本。個人レベル、国家レベルの中で「生きる」為に出した結論と現在の倫理。生き抜く為に対峙せよと訴えるパワーがある一冊。
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読書家さん#pEUtzs
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さすが灘の子は質問の内容が普通の高校生のものではない。悩みのレベルもトスカ並みなんだろうか。
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hiyu
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読んでいてグッと引き込まれるような感覚。いかに生きるべきかという思いにも強くさせられる。識詩率に関する部分も興味深いし、灘高生の質問も非常に質が高い。さすが。
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TOKUMOTO
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戦争、敗戦、外地からの引揚げを体験し、作家として文芸、ラジオ、テレビの第一線で、今なお活躍している作者が、エリート学生と「70歳年下の君たちへ」と題して講演した記録です。作者は体験は伝わらないと思うが、将来、何十年か経った時に、記憶に残って思い出すことがあったら面白いとしています。みなさんとお話をしたのは、僕の残り少ない人生の中で、老医の春愁を励ますような時間だったと思うという心情は、伝わるのではないでしょうか。
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よいこ
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灘高や早稲田の学生さん向けの講演録。そもそもそんなインテリでないから挫けそうになってんのに。それなりに面白かったが、「心が挫けそうになったとき」私はこんなの読めない。題で手にとってがっかりした人沢山いるだろう。頑張れている人頑張ろうとしてる人への言葉なのか。自分の体験や意見を徒然に若者に向けて語っている。戦争潜った人のエネルギーは本当にすごい。その知識の量と質に圧倒される。やっぱり教養は大事だと思う。思うが、そんな「偉い」お方の話に時々うんざりしてくるのはきっと私の劣等感のせい。講演後のQ&Aは面白い。
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あずき
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聖書や仏典からも分かる通り、話した言葉には重みがある。詩に関する部分が心に残った。「歴史の裏側」は知りたいが、陰謀論と言われてしまうのも分かる。
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りー
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灘高生と、早稲田大学生への講演・質疑応答を纏めた本。面白かった。70歳の歳の差なんて、きっとふっ飛んだろう。“書く”“話す”の関係について語られているところが印象的。「論語」「聖書」「阿含経」「ソクラテスの弁明」「嘆異抄」どれも、弟子が師の語った言葉を書いたもの。本人が書くと飾りをつけたくなる、だから常日頃語っていた言葉の方に真実があるのではないか、と。そして、日本の“識詩率”について。世界各国どこでも歌い継がれ、文字が読めずとも老若男女関係なく熱くなれる詩が生きているのに、戦後日本からは消えつつあると。
りー

大正天皇が漢詩の達人だったなんて、知らなかった。なんとその数、千三百!嵯峨天皇が百くらいだそうです。「百花歴乱東風を趁ふ 寂漠たる園林夕日空し 首を回せば天涯人已に遠し 暗愁寄せて在り暮雲の中」

06/13 19:51
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こばやし
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50歳年上のおじさんに何も期待せず、読み始めたのだけど、予想に反して、求めてた言葉だった。今では数少なくなった戦争を体験した語り部が、若い目線で語る言葉はとても新鮮で、すっと心に入ってきた。鬱々として、それこそくじけそうになった時にはこの話を思い出してまた前に進み出せそうだ。
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保兵衛
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図書館本。久しぶりの五木寛之の、若者相手の講演筆記。2018年発行とあるし、トランプ大統領も話題で出てくるから最近の講演のようだ。いつものサウダージとか、表と裏の話とか若い人(灘高や早稲田の学生)を相手にまじめに語っている。80歳を越えていまだに現役作家をしているのに驚愕というか頭が下がる。
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Akirajimusyo
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図書館で若者向けの特集コーナーにあるのを見付けて読んでみました。五木氏の情報量に圧倒されます。なにより灘高生の質問の内容がすごい。
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peko
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こころが挫けそうになった日に、とのタイトル通り。自分に、他人や全てのものに失望しどうしようもなくなった時に、どうやって乗り越えるのか、とても心に響いた。その他にも、表現者としての考え方など、とてもおもしろかった。
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sugahata
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80代の作者さんと若者のやりとりを綴った本。「自分の立ち位置にプライドを持つことは大事だけれど上から目線で見ないようにすることも大切」「まっとうな人とは地に足のついた仕事をこつこつする人」は珠玉の言葉。
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ごく
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70歳の違いに興味を惹かれ読んでみた。五木さんの作品を数冊読でいたが、五木さん個人の歴史は全く知らなかった。知識や豊富な経験、人生観が満載されてる上、最近気になっている事や自分にリンクしてる事を深堀してあり、とても面白かった。高校の上級生が卒業文集に社会情勢をもじった文を書いていて、社会人になってから、もしかしたら高校生の方が頭が良く、問題意識が高いかもと思っていたら、やはり、そうだった・・・一問一答ではなく、著者の回答を経験が浅い高校生がどう捉えたかも盛り込んでいたら、より面白かったと思う。
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okatake
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3部構成。最初の2部は、天下の灘校生。3部目は早稲田の学生に対しての五木さんからの示唆ある講義録。 人が生きるとは何なのか。根無し草、デラシネ、ダブル、ピエ・ノワール。人それぞれ、宿命を持っての人生だとかんじました。自分ではどうしようもない部分と自分で切り開いていくことができる部分、切り開くことができたとしても切り開き方は、その人の与えられてきた中、切り開いた中でのもの。オールフリーはあり得ない。だからこそ、自分らしい生き方を探って生きていく。30歳年下の私にも響きました。
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一彩
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「人と話すことで自分が成長する」ってどんな話をするかだよね。
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aloha0307
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年齢差が孫or more 灘高生徒との対話 ユニークな作品です 「86歳も、16歳も同じ人間 大差ない」「私の仕事は文学でなく、文芸。時代の表現者」~さすがです。 「哀愁というには甘すぎる。生きていくうえでなんとも言えない鬱陶しさ、重苦しさ」~他者からの隔絶 を感じたとき に五木先生の示した指針が胸を打つ。ひと に対峙するのはほんとうに難しい。人間不信と自己嫌悪...それがふわっととけ、薄く小さくなるような境地に、己は辿り着くことができるのか(少なくともそれを希求していきたい☺)。
あすなろ

興味あります。ポチさせて頂きます^_^

12/09 19:50
aloha0307

あすなろさん、ぜひぜひ^-^ 感想を楽しみにしております☺

12/09 19:57
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せんとえん
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タイトルが気になって、手に取りました。 灘高と 早稲田の生徒への講義録。 読書初心者の私には少し難しかったかもしれませが、著者の作家としての思いは 私なりに解釈し、背筋が伸びる思いです。 それにしても、生徒達の質問がすごい! “小説という虚構の器”なんて言葉がとびだしてくる高校生に 脱帽です。
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ぽんちくりん
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はじめは昔の懐古的な話ばかりのような気がしたけれど、含蓄のあるところもやっぱりあった。現代の若者が五木寛之節をはたしてどう受け取ったのか面白く読んだ。何を聞かれてもじぶんの考えをスパンと返すところもよかった。
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テイネハイランド
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図書館本。70年代から今に至るまで第一線で文筆活動などをされてきた五木さん。私は今まで五木さんの著作にはほとんど縁がなかったのですが、長期間にわたって支持されている人の凄みを本書でようやく知ったような思いです。この本は、彼が灘高校、早稲田大学の学生に向けて講演(Q&Aを含む)を3度行った内容が、そのライブ感を生かして収められていて、彼の話が面白くて思わず一気読みしてしまいました。同じ話題でも、別の人がすれば説教っぽくなったり暗くなったりする話でも、話術の達人がやればこんな風にできるのかという感じです。
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きゃべつ
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「こころが挫けそうになった日に」というサブタイトルから次世代へのメッセージ的なものかと思いましたが、自叙伝的な感じを強く受けました。というわけで全然救われなかった挫けたままの自分がいます。。。。。
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やまおじさん
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ひさしぶりに読んだ五木さんの本。若い人たちに語りかける話は多岐にわたっていて、これまで聞いたことのない内容もあり、興味深かった。
やまおじさん

【私的メモ:印象に残ったことをランダムに】処女作「さらばモスクワ愚連隊」の創作裏話。東日本大震災で被災した人たちと「デラシネ」。満州事変・シベリア出兵への関心(最近)。歴史の表街道と裏街道。日中戦争でのアヘンの役割。「明るい明治」という虚構。早稲田文学部露文科時代のブブノワ先生(詩の朗読の重視)。「本人が書いたものが大事」という迷信。識字率と識詩率。「海山稼ぐ者」。翻訳詩では伝わらない。

10/18 10:28
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beirain
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人生の先輩とは著者のような存在を言うのだろうな。 明らかに読者の心の中で生き続けるタイプの作家。 出会えて良かった。
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coldsurgeon
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頭脳明晰な若者たちに語る内容は、私とっても、刺激的であった。「デラシネ」という言葉は、現代でも生きている言葉だと思った。ただ知られていないだけで。そして、太平洋戦争前夜の、きな臭い日本の行動が、アヘンの流通にあったということは初めて知った。日本の明治以降の歴史には、あまりにもどろどろとしたものがありすぎて、それを表舞台に引き釣り出せずにいる現代日本の社会は、不条理さを深めている。
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。2018年7月初版。灘高生達との二度にわたる対話は新潮社で、早稲田大学学生達との対話は早大で行われたもの。灘高生って頭良いなぁ?
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buchipanda3
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著者が70歳も下の高校生に向けて話した講演録。副題は少し仰々しいけれど、堅苦しくなく楽しく読めた。主に体験談を交えながら著者のものの見方、考え方が語られる。分かり易く納得感のある語りは流石。2年目の講演が特に印象深い。人の悪い面を目の当たりにし、自身もその人間の一人であることで思い悩むことは誰しもある。著者はそれでも人間を信頼すると述べる。ふとした体験から人の愛すべき面を感じることがあるからと。女満別での出来事のオチはズッコケたがまさにそれだった。他にも声に出して語られたものの話や識詩率の話も心に残った。
hono_bonoko

はじめまして。bucipanda3さん、いつもナイスありがとうございます。この本いま予約中です♪若い方に語りかけられる眼差しや、ご自身の一貫性のある生き方は昔から変わりませんね、楽しみです。

10/06 11:01
buchipanda3

hono_bonokoさん、こちらこそいつもナイスありがとうございます(^^)。確かに一貫性のあるぶれない生き方を感じさせる内容でした。それも頑固さとかいうのではなくスマートさと言うか。あと話が面白いです。特に体験談の語りは分かり易く、そこに込められている人生訓のようなものが心にスッと入ってきます。文章の上手い方は語りも巧いのでしょう(^.^)。楽しんでください。

10/06 16:04
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