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水曜日の凱歌 (新潮文庫)

感想・レビュー
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kou
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ネタバレほぼ一日で読了。あっという間だったけど、苦しくて長い物語だった。すうちゃんの感情が爆発した辺りからこちらの感情も動かされ、手紙あたりから涙が抑えらなかった。私たちの生きる世界は、「運」だけでは語れなくて、知識や知恵の有無、行動力、意思の強さが影響する世界なのだなと思った。でもやっぱり辛い時代すぎる。読んで良かった。あと、お母さま目線で描かれたものがあったらぜひ読みたい。
0255文字
チェブ
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本当に、本当に、戦争は愚か以外の何物でも無い。
0255文字
りえぞう
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◎。変わらなければ生きていけない……お嬢様かと思ったら、大変なたくましさを見せて貪欲に人生を切り開いていく母と、戸惑いながらも成長して行く娘。とても面白かった。
0255文字
yuka
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敗戦後日本政府の支援で進駐軍相手の慰安所が設置された。あの戦争で、父を、兄弟を、夫を、息子を、恋人を、亡くした女性がどれほどいただろうか。生きていくために何にでもなったことを誰も責められない。 「お母さま」は英語を話せたことで通訳としてRAAに雇われ、裕福な生活を送ることができた。権力を持つ強い男性から、更に強い男性へと頼りながら生きていく術を身につけた「お母さま」。多感な娘の目にどう映っていたかは言うまでもない。 「お母さま」もその他の女性たちも、みんな一様に哀しくて強いと思った。
0255文字
c o
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乃南作品が好きだ。読み始めて、すぐに心を掴まれる。 勤労動員から東京の自宅に戻った鈴子を待っていたのは一面の焼け野原で、黒焦げの死体が転がり、異臭が漂う地獄だった。可愛がっていた妹も失い、終戦によって世の中の正義が180度変わり、心が半ば空っぽになった鈴子の目を通して、戦後の混乱期を生き抜く母の強かさや、力がないために虐げられる弱い女たちを描く作品。 特殊慰安施設(RAA)というものがあったことも、それが公設だということも知らなかったので、衝撃を受けた。歴史は学ばないといけないと思った。
0255文字
たかゆじ@石原プロは永遠だ!!!
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読み応えあった!もうすぐ終戦記念日でもある。大変だった時代をいかに這い上がれるか、サスペンスじゃない乃南アサのもう一つの顔。
0255文字
ごま
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読みごたえがあった。まさか、日本政府によってアメリカ軍のための慰安所が作られていたなんて初めて知った。からだを売ってしか生きていかれない女性達を盾にして、しかも皇居前で宣誓式?が行われていたなんて国民を馬鹿にするにも程がある。14歳の鈴子のやりきれない思い、簡単にわかるなんていえない。戦争なんて本当に国民が愚弄される残酷な行為。
0255文字
T66
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ネタバレ久しぶりの乃南アサさん。終戦直後の女の子の生活を描いてるんだけど、結局戦争中も戦争が終わっても女の人には生きていくのは大変、ってことなんだ。前に読んだ、満州かどこかで、ソ連兵むけの、やはり挺身隊みたいな本を思い出した。その時はお国のために、と美化されて説得されたけど、戦後は「汚れたもの」扱い。あとは、鈴子が自分が恵まれてる環境にいることな「ごめんなさい、ごめんなさい」と言っていて、これは震災のあとでも聞いた感情で、人間ってこういう感情になるのかな、と思った。図書館本
0255文字
とま
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ネタバレ戦後、女性たちの戦いの話。生きてさえいれば、のお母様。割り切れず悩み抜く、一方疑問を感じ葛藤する鈴子ちゃん。つまらない、から仕方がない、へ変わる。死んだ方が楽になるかもしれない。それでも生きる意味なんて考える余裕なんてなくて必死だったんだ。少し離れた場所から見ているような心情の吐露がとてもリアルで苦しい。解説で「母親が良妻賢母なら成立しなかった」といった旨のことが書かれていて納得。おかげでその作品に深みが増すというのが皮肉と思った。悲惨な状況だからこそモトさんやミドリさんたちの強さ、光が見える。
0255文字
ロマンチッカーnao
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敗戦から一年間の混乱期を描いた作品。戦後はなんとなく食べ物もなにもない貧しいけれど、力強い希望だけがあったって漠然と思っていたけれど、全然そんなことなかった。むしろ、女性にとっては、戦中よりも生きていくのが大変な時代だった。そんなことをこの小説で初めてしった。これはすごい本ですね。信頼している読友さんがおすすめしてたので、読んでみて大正解でした。大変な時代を生き残れる人、這い上がれる人、子供に教えることなど勉強にもなりました。いい本。おすすめ。
0255文字
そら
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乃南アサ、凄いな!めっちゃ面白かった❣️ おすすめd(^_^o)子どもにも読ませたい。お母さま、短期間で優美にこの変容、、。娘に手のひら返しと言われても仕方ない(^◇^;)。女のしたたかさの極意を教わりました。。RAA(特殊慰安施設協会)の存在、知りませんでした。あー😮‍💨。勉強になりました。「パンパン狩り」の理由ってそうだったんだー。風俗取り締まりみたいなものかと思ってた。混乱状態がコロナ禍最初の中国みたい😅勝子ちゃんは可哀想だけど、小説としてはリアリティーが増しますね。いろいろ語りたくなる本でした。
ロマンチッカーnao

読みました。最高でした。僕も夢中で読みました。いい本に出会えました。ありがとうございます。

05/12 12:28
そら

naoさん、よかったですよね~!私も夢中になりました(^^)。

05/12 22:41
0255文字
ミワ
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図書館本。借りようと思っていた訳ではなく、たまたま目についたので借りた。この本で、特殊慰安施設協会(RAA)という組織が実在していた事を知れた。お国の為と言う言葉で犠牲になるのは戦中、戦後も女性、子供、一般国民。国が集めたのにも関わらず、必要なくなったら保障も何もなく使い捨て。ミドリさんのパンパン狩りの時の言葉、鈴子の「ズルイ」と言う言葉。印象に残っている。読めて良かった。買うと思う。
0255文字
isry 2@積本消化中
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ネタバレ【16年芸術選奨文部科学大臣賞】昭和20年8月15日。日本が降伏し、戦争が終わった日。しかし、新たに女性の戦いが始まろうとしていた。政府肝煎りの政策、RAA(特殊慰安婦施設協会)の通訳として働くことになった鈴子の母。物事も貞操観念180度変わってしまった世界。変わりゆく母に14歳の鈴子には頭も心も追いつかない。それでも、生きていくためには変わっていかなければならない。進駐軍のために春を売る女性たち。戦争に負けたから仕方ない。そんなもの誰が納得するものか!ラストのミドリの叫びは当時の女性の想いを代弁した。
isry 2@積本消化中

キキさん>感想を読み返して、ほんの少しでも戦争のことを思い出していただけなら幸いです。

08/16 23:00
キキ

今年の夏も、原爆や特攻、沖縄、兵士と遺族の特集番組を見て、涙しました。が、生き延びた女性たちの悔しさを忘れかけていました。あの犠牲があったことも次の世代に伝え続けたいと思いました。

08/16 23:23
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seven
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太平洋戦争後の日本の女性達の物語。14歳の鈴子という少女の目を通して、勝利を信じて我慢を重ね、逃げ惑う生活を強いられ、兄と妹を失い挙げ句の果てに負けた戦争への不満と数々の疑問。戦後まもなくの政府の「女子挺身隊」という名の進駐軍相手の公的な売春宿の政策に意義を唱える人はいなかったのだろうか。自分の母がそこの通訳として働くことで当時の市井の人たちよりも豊かな生活を送れる事への葛藤と変わっていく母。ほんの1年あまりのめまぐるしい変化に否応なしに鈴子は大人にならざるを得ない。再会した勝子への手紙は辛かった。
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ころちくわ
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戦争に負けて1週間足らずで進駐軍相手の慰安所をつくり、戦後処理の国家的緊急施設の一端として日本人女性を募集した。従軍慰安婦たちはまだ外地から戻ってきていないので素人の若い女性に高給を払い慰安所にしたのだ。父と兄妹を戦争で亡くし、母と二人になった14歳の鈴子の目で語られる慰安婦たちと、英語力を生かしてそこで働く母の姿。日本という国の究極の“おもてなし”は慰安所だった。敗戦により内閣は総辞職し、次の総理大臣も決まらない非常時に進駐軍のための慰安所を作ろうなんて誰が言い出したのか。戦後の日本を創ったのは女性だ。
0255文字
まほ
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「変わらないと、生きていけなかった」。知らなかった、戦後の女性たちの戦い。主人公が14歳の女の子だからこそ、主観と客観の狭間で、感じるものがあった。ちょうど自分の祖父母からも色々話を聞いて、戦前よりむしろ戦後が大変だったということを実感していたこともあり、より泣きそうになった…
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きのぴ
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戦争で大切な家族を失い母と二人きりになってしまった14歳の少女・鈴子の視点で戦後の日本が描かれる。周りの大人たちの誰よりも、鈴子が一番冷静に戦後日本のおかしなところを指摘している。こんな子供が分かるようなことを、当時の大人たちは見て見ぬふりをしていたんだなと。そしてそんな大人たちを見る子供の絶望はどれほどだったんだろう。また一つ知らなかった日本の歴史を知れて勉強になった。
0255文字
やすこ
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私は終戦を5歳でむかえたのですが、疎開していたので、よくわからなかったのですがそのすさまじい戦災と、戦後の政府主導の防波堤の話とその実態、すごくよく分かりそうだったのかと納得しました。それにしても女手一つで戦後を生き抜いた鈴子の母親は、あたまもよかったし、度胸もあったのでしょうが美人だったのでしょうね。
0255文字
きいたん
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ネタバレ1945年8月15日。戦争は終わった。でもそれにより新たな戦いが始まるなんて。戦後日本の混乱を14歳の少女の眼を通して見る。その景色は実にリアルだ。700Pで描かれるのは終戦前後の1年余り。その短期間で日本は激変する。その最もたる変化は何と言っても覆された価値観だろう。聡明な鈴子の「つまらない」「ずるい」という言葉は日本や大人の愚かさを見抜いていたからこその感情だったのではないか。そんな鈴子の心の動きが胸に迫る。強かに生きる母の変化とラストのミドリさんの叫びも印象的。是非とも多くの人に読んで欲しい傑作だ。
のび太郎

本当にたくさんの人に、今、読んでほしいですね。

08/30 13:22
きいたん

のび太郎さん、コメントありがとうございます😊傑作だと思うのに、登録数が少なくて、もったいないなぁと💦『同志少女よ、敵を撃て』とも繋がると思います。厚い本だから敬遠されているのかなぁ?読みやすいし、先が気になってどんどん読めちゃうんですけどね😊

08/31 07:46
0255文字
木洩れ日ハンモック
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ネタバレ700ページを超える長編でしたが、夢中になって読みました。14歳の少女の目を通して語られる終戦から一年の混乱期の話。 敗戦後の占領軍が上陸する10日も前に、新内閣が自ら、要求もされていないのに、占領軍のための慰安所を設立。は?翌年には閉鎖。働いていた女性達を路頭にほっぽり出す。は?「今までありがとうございました」は?退職金は?アフターケアは?トラックの荷台から叫んだミドリさんの啖呵が、気持ちいい!
0255文字
まると
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進駐軍の「お世話」をする特殊慰安施設協会(RAA)が国策により終戦直後の一時期存在していたと知ったのはつい最近のこと。それもこの小説が光を当てて認知度を上げたこととも無関係ではないのかもしれない。重たいテーマであるにもかかわらず、穏やかに物語が進んでいくのは、当事者たちとやや距離を置いた一少女の視点で描かれているからだろう。一夜にして「鬼畜米英」を歓待するようになった日本人についてここまで深く考えられる少女が実際にいたかなぁと思わなくもなかったが、女性の視点で戦中戦後の混乱期を巧みに描いた秀作だとは思う。
0255文字
colaup
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何かを信じたり、待ったりするのって、思ってた以上に疲れることなの。それも「いつまで」なんていう約束もなくね。それでも嘘偽りなく、本当に生命をかけて、信じて、待って、耐えて、結局は報われなかったわ
0255文字
かすみ
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戦後すぐの女性たちの実情を、わかりやすく描いています。現代は閉塞感があると言われているものの、この小説を読むと、かなり自由な立場になったと実感します。
0255文字
Naggy
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前半・中盤までは、戦後を描く作品にしては少し牧歌的すぎではないか、と映画「グリーン・ブック」を観たときのような気分に陥りかけたが、終盤、クライマックスの「ミドリさん」による演説(というには悲痛すぎる叫び)は、キング牧師の演説とまでは言わないが、大変胸がすく思いで、解説の斎藤美奈子さんと同様「いいぞもっとやれ!」と思った。それこそスパイク・リーのような監督による映画化を期待したい(日本なら岨手由貴子監督に是非)。
0255文字
のび太郎
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戦争がたくさんの人を不幸にしたことは誰も知っている。しかし、戦後ももっともっと苦しんだ女性たちがいたことをこの本で知った。慰安婦問題は韓国のことだけではないことを。生きるべきだ、苦しくても辛くても、と思うのは、こんな平和な現代を生きているからかもしれない。
0255文字
きぬ
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戦後の国内の慰安婦問題を舞台にした小説。主人公の少女とその母が戦後を生き抜くために戦い続ける姿と多感な少女の心情を通しての描写が素晴らしく読み応えがあった。 長編だけど引き込まれるように読んでしまった。
0255文字
rinrinkimkim
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初読み。文章がファンタジーな感じ?で書いてあることはエグイのに透明感がある。日本を守るだの勝つと言うときながら負けてしまった。日本男子の情けなさ、不甲斐なさを子供の目を通して語ってます。そしていつの時代も女性は強くしなやかです。臨機応変して生き抜く力強さを受け入れられない多感な少女がいつの間にやら自立しているんです。誰もがお母さんの股から生まれてきました。お母様が実は主人公だったと思った。ずっと味方のお母様のようにしなやかに力強く生きて欲しいです。政治家となったミドリさん、応援してます!モトさんも!
0255文字
Takeshi Kambara
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昭和20年8月15日終戦。この日を境に日本は平和になり復興の一途を辿って行ったと、歴史の授業では習った記憶があるがそんな訳無いよね、と思い知らされた。戦争を勝手に始めて女子供を巻き込んだ男達が、敗けたら進駐軍から女子の純潔を守るための防波堤として慰安施設を作ろうとし始める。戦時中は日本の為に子供を産めや育てやと言われ敗戦後は鬼畜米英と憎んだ相手に対して股を開けと言われた彼女等の気持ちを思うと遣る瀬無い気持ちで涙が出た。我が国でほんの数十年前まで目を覆う様な男尊女卑が横行していた事を忘れてはならない。
0255文字
ないやがら
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主人公と年が近いので共感しまくりでした、母親が他の男の人と、それも数ヶ月前まで敵だった人と付き合ってるなんて、それが生きるためだとしても受け入れられない鈴子の気持ち、凄く分かる。
0255文字
Rieko  A
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特殊慰安施設協会(RAA)という組織かあったのを初めて知りました。その組織で働くお母さまは、強くしたたかに戦後を生き抜いていく。複雑な思いを抱えながら、鈴子はそのお母さまのおかげで恵まれた生活をしていく。私も母なので、お母さまの「もう、懲り懲りなの」という気持ちと、「いいこと?この先どんな時代になっていこうとも、最後まで味方でいるのは母親だけなのよ」という気持ちは、とても良くわかる。
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☆chiro☆
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久々の完読!なんと8ヶ月も完読までかかりました(--;) 内容は戦時中、戦後を生き抜いた女性達が赤裸々に書かれていました。乃南さん初読書、最初は刑事ものシリーズから読みべきだったかなと、後悔(笑)
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sno
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ネタバレお母さんと鈴子の成長を近くで見ているような感覚だった。 出てくる登場人物の個性がとても魅力的で、モトさんや勝子ちゃんには特に会いたいなと思った。鈴子の母は強いなぁ、、どうしても守らなければならない鈴子という存在があったからこそ、自分の強さを出すことができた。そしてそれを自分に合うと気づくことができた。
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ゆいまある
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終戦数日後、占領軍が日本の婦女子を強姦しないように、日本政府は防波堤として慰安所を設置した。次々男を変え、米軍中佐の愛人となり、そこを仕切る母。物のない戦後に贅沢に暮らす母。昨日の敵に甘える母。だって惨めなのは懲り懲りなんだもの。その母に守られている14歳の娘。欲しくないものを与えられ、お礼を言えと言われ、本当に欲しいものは与えられない。独りぼっちで知らない街を生きるしかない。投げやりになる。米軍のお陰でできる贅沢を申し訳なく思う。この空虚さが心地よい。いつも人は平等に扱われず、私達は悩み続ける。
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カサンドラ
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ネタバレ「もう懲り懲りなの」お母さまの怨念が、したたかに響く。時代に従い、親に従い、夫に従い、国に従ってきた。その結果、手にしたものは、失ったものは、あまりにも残酷だ。😱◆”日本に無くてアメリカにあったもの”、”男にあって、女にないもの”に拘って、お母さまは時代を切り抜けていく。◆「戦争なんか、するから」。国民は馬鹿みたいに信じて、言われたとおりに従って、何もかもお国のためだと思って大事な息子まで差し出したけれど――結局、何一つとして報われなかった。😥そんな女性たちの悲しみが、ミドリさんの悲鳴に結びつく😠
カサンドラ

→「一人で生きていかれる人」になって欲しいと言ったお母さまの想いは、女学生になった鈴子に、正しく、しっかり根付いて欲しいと願う。ちゃんと伝わったよね。

07/23 16:57
0255文字
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ネタバレ松本清張『ゼロの焦点』でも少し描かれていたけれど、RAAの運営に関しては詳しく知らなかったので読めて良かった。全体的に読みやすいタッチなのに骨太。戦後の焼け野原を見て言葉を失くしたり、自身は恵まれていると感じながらも万引きをする子供たちを見て罪悪感を抱く様子など逐一丁寧に描かれていた。女性たちの扱われ方が酷かったのは知っていたものの、これほど悲惨だったとは。負けること、変わらないといけないことが容易に受け入れられなかった時代が確かにあった。毛色は違うけれど、有吉佐和子『非色』が思い浮かんだ。
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こないだ読んだ『六月の雪』でも思ったけど、エピローグが劇弱。エピローグってそんなもんだと思うけど、それにしても印象薄。べつに要らないんじゃないかな~みたいな。大河小説とかではないからいきなりそれから何年後とかになられてもへっ?ってなるけど。モトさんとミドリさんと勝子さんがキャラ濃い&好きすぎて、鈴子が弱いけど、それも『六月の雪』と同じ感想。

07/15 21:23
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勝子さんって書いてしまった。勝子ちゃんだわ

07/15 21:24
0255文字
ココ
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いつの時代を描いても、女性に容赦ない。強く生き抜くことの大切さを諭される。
0255文字
きみ
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すごい筆力でぐいぐい読ませられた。戦争を全く見たことのないところから描いていたと思う。全女性に読んでほしい作品。
0255文字
大福
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ネタバレ公的慰安所という歴史の暗部に触れながら、変わる時代、転換する価値観に戸惑う少女を描いたヒューマンドラマ。詳しく知らなかったRAAだが、とんでもないもので、まさに戦後の戦争。主人公を十代の多感な少女にしているのが秀逸。子供故に親や学校、国が教えてきたことを信じていて、それが覆されることへの驚きや自分の境遇に対する葛藤が凄くリアル。お母さまが関わる事業がRAAでなければ、鈴子はこれほど苦しむことはないのだが、そうであれば単なる戦後を生きた親子の美談で終わってしまう。作品のインパクトとしては弱くなっただろう。
0255文字
にしむらまもる
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戦後の僅かな期間に徒花のように生まれて消えたRAAが題材。 乃南アサの読みやすい文章なので、一気読み。 したたかに生きる主人公の母の姿、影の薄い日本人男性。 最後に頼れるのは自分だけというと身も蓋もない話やけど、生き残れるのは変わり続けられる者だけか。
0255文字
わいほす(noririn_papa)
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700頁を超える厚さで激動の女性たちの戦後史を読み終えたと思ったら、わずか一年の間の物語だった。戦後すぐに「性の防波堤」なる国を挙げた慰安施設が作られ、翻弄された女性たち。そうした負の歴史を語りながらも陰湿にならず、エンタテイメントに読むことができるのは、その施設に管理職として働く母を持つ14歳の娘の視点で語られることで、そこで働く女性たちからも占領軍からも大人たちの思惑からも一歩引いたところで、目に見える事実と隠された事実を絡ませながら、思春期の多感な心の変化を中心に描いていく構成のうまさであろう。
わいほす(noririn_papa)

そして何より元気で前向きな女性たち。しかし、この女性たちが愚かな歴史的事実に耐え手に入れた凱歌を私たちは決して忘れてはいけない。

05/15 10:55
0255文字
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