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女性を創造する: ワコール物語 (講談社文庫 た 64-2)

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TANIZAKI
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【ダイエー中内との闘い】百貨店の王様である三越を売上で抜いたのがダイエー中内。ナショナルブランド不要論の中内は、メーカーから価格決定権を奪取する。それに臨んだのがワコール。既に百貨店戦略を軌道に乗せたワコールは、ブラントの大衆化阻止からしてワコールブランドは卸せない。そこで、ワコール製造ノウハウを活かした新しい商品開発がウイング。結果、安かろう悪かろうのスーパーでの下着の価格革命を生んだ。価格決定権をワコールが握る。それは、他メーカーの商品力向上に結びつく。ウィングが開発された理由に、そんな歴史があった。
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TANIZAKI
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ワコールの経営哲学は、美しい人が好き。女性を美しくするは企業理念。世界戦略として米国と仏国を念頭に置く。市場規模からして優先は米国市場。先般NHKでメリカリの米国進出の苦悩ぶりを放映。ワコールの米国戦略は成功しているが今も問題は続く。米国戦略としてⅠ.デザインはヨーロピアン・エレガンスⅡ.生産はジャパニーズ・テクノロジーⅢ.サイズはアメリカンフィット。日本国内では主婦の四つの顔を意識する。主婦、子供のお母さん、妻、そして女性。普段着はスーパーでウイングを買う。外出着はワコール・ブランドらしい。
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TANIZAKI
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仕事柄専門誌を複数読む。前から資生堂とワコールの動向を気にかけていた。老舗の苦戦である。資生堂と言えば本社は銀座。高校時代資生堂「タクティクス」を好んだ。ワコールはレーシングカーの設計デザインに参入するなど流体力学に近い曲線に拘る。京都は相当な優良企業が沢山存在する。昨日断捨離した日経13面ビジネス1に「ワコールHD国内3工場を閉鎖・売却」とある。希望退職230人募集。さすがにリストラとは書かない。実は、優良企業の希望退職は意外と多い。産業構造の大転換である。基幹事業にはなれない部門は、切り捨てられる。
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22octobre
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京都に本社を置く同社の創業期からの奮闘記。 創業者塚本氏の「日本の女性を美しくしたい」という信念と、それを営業と経営で支えたふたりの同級生。 塚本氏の卓越した先見の明とリーダーシップは言うに及ばないが、裏で支えた同級生ふたりの地を這うような努力があればこそ。
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