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軽薄 (新潮文庫)

感想・レビュー
130

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perseus27
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タブーの限界ギリギリ(アウト)。 19歳の甥と寝る29歳のカナ。 金原さん、毎度毎度エッジ効きすぎ 面白かったけど疲れたー。
0255文字
shin91
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主人公の女性は、経済力のある男性と結婚し、子供にも恵まれ、仕事も充実している。なのに(という接続詞を使うことが妥当かは議論の余地があるけれども)、年の離れた甥と性的関係を持つ、というお話。主人公が過去にストーカー化した交際相手に刺されたエピソードなどもでてくるのだけれど、恋愛において、2人で創り上げる世界はある種の狂気であって、その2人の世界における罪と罰と、世間の法律が定める罪と罰は異なる次元に存在するんだなと感じた。
0255文字
もぐたん
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夫にも子供にも仕事にも恵まれ、何不自由ない生活を送る主人公は、生きることに微かに絶望していた。何らかの葛藤がある中での恋愛は燃え上がるものだが、自分の甥との不倫を続けるうちに、人が真っ当であることの脆さを突き付けられる。軽薄さの上に築かれた愛によってのみ解放される彼女の心が痛々しく、また、全編に漂う虚無感に飲み込まれそうになる一冊。★★★☆☆
0255文字
takao
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ふむ
0255文字
ぽんぬ
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ネタバレタイトル通り、ラストの主人公の選択があまりに軽薄すぎる
0255文字
ゆう
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読了
0255文字
りゅーく
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ずっともやもやすっきりしない気持ちで読み進めていたけれどさいごに光が見えて、不思議な気持ちで本を閉じた。その光は間違っているかもしれないけどきっと正しいのだと思う。 性描写はさすがの筆致で外で読むと気まずくなるほど。 金原ひとみさんの小説は恋愛を中心に話が展開してはいくけど、登場人物の内面を深く深く掘って思索の海に沈む感じが好き。これも好きだった。
0255文字
おおぐし
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金原さんの純愛小説!?『軽薄』ってタイトルで!?……裏表紙の説明文に見事やられました。お互い都合の良い存在になれないのが愛なのかなー、そうなると友人関係とか仕事関係みたいな"愛"以外の関係って本来もっとドライであるべき。友人関係が都合が良いって言うと語弊があるけど、男女の友情は成立しない論みたいにお互い相手にほどよく興味がないと成り立たないのではと思う。『この世界には数え切れないくらいたくさんの世界があって、でもどれか一つを選ばなきゃいけないって、突きつけられた感じがするよ』
0255文字
くるり
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ネタバレあーーーん、めっちゃ嫌だ!惇と美由紀以外のキャラクター全員にイライラした、軽薄ってタイトルがぴったり。ラストも「お前まじで?」と思わず言ってしまうような展開だったし、本当に金原ひとみ作品は救いがなくて好き。この救いのなさや倫理観の欠如、でもそこから芽生える生きづらさが堪らない。最後の風鈴の描写は綺麗で、思わず泣きそうになった。 「地獄から脱却するなら新たな地獄を」と私は思ってるので、今回も満足でした。
0255文字
moonchild
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文字通り"軽薄"な女性の物語です。何もかも自分の都合の良いように考えて行動する。これ以上無いぐらい書名にマッチした主人公でした。
0255文字
rang
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他人に心動かされ、他人を受け入れ刺されるまでになってしまったことが原因で、カナは自分を保つために軽薄にならざるを得なかったのだと思う。
0255文字
たこのすけ
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金原ひとみさんの、サラサラと流れるように紡がれた文章がとても好き。どこか冷めていてかっこいい女性像も好き。 特に大きな何かが起こるような話ではないけど、中弛みもなくスッと読めた。人生を諦めているような主人公に少しだけ共感出来る部分があったり、理解できない部分もあったり、でもひとりの自立した女性として羨ましく思うような部分もあり。 その後が気になる終わり方だった。
0255文字
Fan Marlen
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甥と禁断の関係に陥る若い人妻を主人公とした愛憎劇。自我のない人というテーマがここにも出てくる。
0255文字
す
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ネタバレ最後の、風鈴。
0255文字
chiyamofu
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ネタバレp149「カナさんが狡いのは、そうやって俺の事を自分の息子みたいに思ってくれて、性的な関係も受け入れるくせに、恋愛っていう土俵には上げない所だよ」
0255文字
なかむう
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金原さんの書く冷めきった主人公が好きだ。誰の事も好きで無いが嫌いとはまた違う。それが空虚というものなのかも知れないが。
0255文字
Yuto
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仕事というのは麻薬のようなものだ。充実感と達成感と金をもたらし、すればするほど人から賞賛される麻薬なんて、ハマらないわけがない。
0255文字
もう19歳じゃない
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冷静なひとたちが多い小説。激動の恋愛をするくせに、どこまでも冷めていてどこまでも何かを諦めている。
0255文字
salah
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このまま仕事と育児と妻であることを死ぬまで続けることを絶望視しながら、甥の弘斗との関係性はめんどくさくないのかー。こんなメンタリティの男やだー。望まない他の男たちから好意を寄せられるのもめんどくさいし、鈍感に生きられない気持ちにも強く共感するけど。この辺りの時期の金原作品がすごく好きだ。不倫絶賛営み中に、携帯アラームかと思ってノールックで画面タップしたら実は会話繋がってた、てホラー!怖!厭世的に生きてきたのにラストが予想外で、でもそれはまた厭世的な人生のはじまり。未来は少しずつ過去を変えている。
mincharos

え!すごいタイミングでコメント出来てよかった~w じゃあ尚更読む!笑

06/12 18:12
salah

そなの!メッセージ送ろうとさえ思ってた🤣🤣今回も色々こじらせてて良かったよー!私好み。ぜひぜひ☺️

06/12 18:17
4件のコメントを全て見る
0255文字
mimimi@
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ネタバレあんまり主人公に共感も出来なく性的な描写は気持ち悪く感じたがカナの過去のトラウマや苦悩は読みやすく書いてあった。
0255文字
chocoholic
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ネタバレ過去に殺されかけたことのある所謂セレブ妻の不倫、しかも十歳程年下の甥と、というスキャンダラスな恋愛が淡々と語られる。意地悪な言い方をすれば、退屈な夫ではなく好みのルックスでちょっと危うい若い男とセックスしたいという雌の本能を認めたくなくて正当化しようと言い訳を並べているようにも見える。一昔前の昼ドラのような展開なのに終始スタイリッシュでオシャレな雰囲気は好き。最後、世間体から解放されて本物の愛に生きる女性になったのだとしたら良いのだけど…というかもしかしてこれは夫に対しての軽薄さの言い訳?
0255文字
ゆいまある
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ネタバレ蛇とピアス以来書かれた順に追ってて、アッシュベイビー以降は、やはり守りに入っちゃったか、仕方ないよなと感じながら読んでいた。来たよ、名作だよ。愛し愛された男に刺され逃げ回り、金のある男と結婚をして、幸せに暮らしていた筈なのに、最も愛してはいけない実の甥と恋に落ちる。名作漫画「罪に濡れたふたり」を思わせるラストで私は好き。金原ひとみは自傷癖があることを公表しているが、セクシャルアビューズがそう簡単に治る筈ないと思いながら読んできた。勿論フィクションだが、善悪の外側に正直な生き方があると突きつけてくる。
salah

アタラクシアも良かったですよ🙆ほとんどのレビューが、主人公に共感できない!なんですけど。共感できる私って(苦笑)

03/11 09:50
ゆいまある

私たち、にしてください(笑)

03/11 21:50
5件のコメントを全て見る
0255文字
あい
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再読!?こんなに面白いのに忘れているなんて。やっぱり狂ってるし、やっぱり言葉たちが素晴らしい。こんなに夢中で読んだのは少し久しぶりで気持ちよかった。
0255文字
ごん
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産まれてから死ぬまで延々と続く日常に意味はなく、自らがこの世界に生きていること自体に絶望するなんて‥カナの生き方を興味深く読みました。この世界に向いていないとカナは自認していてまさしくその通りだと思うけれど、面白いこと楽しいことの積み重ねだけで楽しく生きていき人生を全く重要視していないかもしれない自分のほうが本当に軽薄だ‥と複雑な感情に陥ってしまいます。皮肉な意味で自分自身にお幸せな人生ですねと言いたいです。
0255文字
田中雅/Miyabi Tanaka
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金原ひとみさんの小説は本作が初めての読了。甥と不倫関係に陥る女性を描いていて、性描写が生々しく、そして作品全体をどこまでも虚無感が包み込んでいる。女性の愛情への捉え方ってこんな感じなのかなと思いました。
0255文字
vu_wjs02
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いくつかの結末を予想しながら読んだけど、一番理想的な終わり方だった。本の半ばまではあまり展開が動かないけれど予想外の出来事から一気に動く!最後は一気読みでした。破滅的なことをしてるように見えて主人公は理性しかないようなアンバランスな雰囲気が魅力的な話だった。
0255文字
竹園和明
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10年ぶりに米国から帰国した19歳の甥弘斗の熱愛を受け容れ、一線を越える29歳カナ。彼女はかつて、昔の恋人に刺され避難を兼ねて英国に渡り現地で出逢った直哉と結婚、3年前に再び日本に居を移した身だ。夫と息子と暮らし仕事も普通にこなすが、実は夫と息子への愛情は薄く、初めは無機的だった弘斗との逢瀬は徐々に求め合う関係へ昇華して行くが…。物語の着地を予測出来ずに読み進める。終盤のカナと弘斗の父親の大人対談で、倫理や常識について意見を交わす場面は見物。当たり前を疑う事なき我々の常識を揺さぶる力に満ちた力強い作品だ。
竹園和明

【追記】何から何までガチガチに縛られた社会で惰性や義務感に囲われ、何でも「仕方ない」と諦めて生きる事を良しとするか否とするか。本作は、主人公が甥との特殊な関係に身を置くというかなり尖った内容だが、単なる不倫小説では決してない。この極端な世界に踏み込めるのが金原ひとみ最大の魅力。これを110円で買えたのは大収穫だった!。

01/03 10:02
0255文字
riko
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ネタバレ甥との体の関係という難しいことを描いてるのに、なぜか気持ち悪いと思わせないのは、この著者の凄さだなと思った。
0255文字
優希
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家庭がありながらも甥に激しい愛情を抱き、一線を超える。そのことが2人の空虚さと傷を結びつける罪と罰の純愛に酔わずにはいられませんでした。
0255文字
とくけんちょ
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淡々と軽薄を重ねていく女。通常ならば、単なる破滅を描いているだけなのだが、女としての生き方に気づき、それを貫いているようにも思える。しかし、そこに軽薄な女の子供の視点は一切ない。だからこそ、なんとか読み物として受け入れることができる。自分勝手が過ぎる。好き嫌いが分かれる作品。
0255文字
みなも
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自分たちだけの倫理を作り上げ、それだけを適用して生きていくことが恋愛関係においては可能なのかもしれない。それはこの世界を生き延びるにあたって、拠り所となることもあるのだろう。もっと言えば、望まずに産み落とされた世界を放棄し、自らが選んだ別の世界で生きるという試みなのだろう。
0255文字
かぐや
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再読。かなり話を忘れてて新鮮でした。
0255文字
水色系
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表紙の写真が岩倉しおりさんによるもの。弘斗も言ってたけど、カナは自分の感情を出さないというか何も考えていないわけではないのだろうけど何考えてるのかわからない人のように思える。自分のことは置いといて夫が不倫していると決めつけるあたりとか、全員を見下してる感じとか。軽薄かどうかはわかりかねるけど、身近にいたら嫌だなって思うことはたしか。
0255文字
あべなつみ
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私は本に希望も未来も愛も勇気も求めていなくて、ただただ現実から引き離してほしくて、たまに芯を食った言葉を聞かせてくれたらいいと思っていて、これはまさにそういう本だった。 主人公の世界が狭くて、作品の世界に閉じ込められる感覚が強かった。現実世界の思想が入り込む隙を与えない。あ〜好き。
0255文字
yuki
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うーん? 単純な私にはよく分からなかった。 私だったら、ほんとに護身用にダガーを持ってたんだって言われたらそのまま信じると思うし、惇がその人と寝てないっていうならそうなんだろうなって思ってしまう。 どうしてそれが嘘だと思うのか謎。軽薄だから?でも深く考えずに言葉のまま信じるのも軽薄なのか…? 軽薄ってどういう事なのかよく分かっていないみたい…
0255文字
misa*
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「軽薄」まさに軽薄であって小説の中でひどく嫌悪感を感じずにはいられない。なのに目が離せなくなってしまうのが金原ひとみさん作品。母親や立場的な括りがあるのに、どうしても「女」を捨てられない女性が、悩み苦しみ生きる道を探して貫く姿を描くのが上手い。決して現実ではそんな女受け入れられないのに、本の中ではその思考が覗き見出来ちゃうから、なんか好きだったり。でも、子供がいる立場からみるとあの息子はどうなっちゃうんだろう。
0255文字
ネルシュン
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金原ひとみらしい危ういラブストーリーです。
0255文字
hase
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 主人公も好意を寄せる甥も、やってる事は軽薄なんだろうけど、彼らの思考を単純に軽薄とは言えないなと思ってしまった。倫理的にみて、常識的にみてと言えば問題点は多々あるけれど、こういう話を読んで救われる自分も確かに心に存在すると感じた。金原さんの作品は好きだけれど、中高校生の頃に愛読していたのが「蛇にピアス」だけで良かったと思った。自分は彼女の作品にすがってしまう感じがする。
hase

ひどく悲しくても涙が出ないとき、金原さんの作品を読むとボロボロ泣けたりする。薬を飲みすぎたとき、自分を傷つけてしまった時も。「書き続けて下さってありがとうございます」といつか伝えたい作家さん。

06/26 17:07
0255文字
ニャンリッチ
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面白かった。主人公は、自身の他人と関わる姿勢や、それを取り巻く環境を軽薄だと自嘲している節があったが、それに見切りをつけ、モラルの度外視を伴う結論に出る。小説の中でこそできる極端な考えと経験を追体験するようで、大変興味深かった。「そのレベルまで人と向き合わなきゃダメですか?」と議論を吹っかけたくなる。そして、著者は不謹慎やタブーを抉り出して表現するするのが上手いこと上手いこと。飲食店での登場人物たちの会話が冗長に続くシーン(いい歳の大人が恋愛観を披露し、話し合う)が多くてちょっと辟易したけど。
0255文字
LUNE MER
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「マザーズ」「マリアージュ・マリアージュ」まで来て、初期の煮えたぎったマグマのようなエネルギーを感じる文体に対して、かなり成熟した印象を受けてはいた。一方で、金原ひとみ作品といったらやはり「男女」「母子」の話になるという枠のようなものも感じていた。本作は叔母と甥、殺人未遂事件の被害者だった者と加害者だった者、という対を主人公として描いたものだが、テーマはこれまでより拡がっている印象を受けた。字面だけ見ているとどこがどう拡がったのか全然説明出来てないのだけど。
0255文字
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