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人間とは何か (岩波文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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PSオットット
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学生時代に読み感銘を受け、人間観察の指針となった。その後、構造主義やラカンを学び、この本に書かれていることは大筋で当たっているのではと今でも思っています。 人間は自分が生きてきた環境から受けた様々な刺激や言葉、影響から作られている。努力したから今があると思っても、その努力すら環境のおかげだと思う。他人と比較して優劣つけるのが愚かしいと思えるようになった。みんな一生懸命生きての今なので、他人に直接的にとやかく言うのはおこがましい。
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雪空55
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今から約120年前にマーク・トウェインが著した評論。老人と青年の対話を通して、人間には自由意志はなく、その文化的環境において学習され、内面化された価値を最大化するべく行動するだけの存在であると結論付ける、いわゆる人間機械論を展開する。19世紀の思想的枠組みという限界はあるが、共感できる部分も正直多かった。ただ一筋縄でいかない(必ず例外が発生する)のが人間の特性でもあるので、人間理解のひとつのヒントと捉えておくのが良いと思った。面白かった!
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Gakuto  Sasabe
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最近AIに意識が宿った!と主張しているGoogleのエンジニアがいるというニュースを見たが、これを読むとそのAIは、人間であると言っていいんじゃないか?(そもそも人間だって機械なんだし)という気がしてくる
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しまろん
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ある意味、新しい考え方で納得できる部分もあるが…悲観的過ぎて少し後味が悪いと言うか…う~ん
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壱萬参仟縁
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1906年初出。老人:人間も黄金人間って奴もいれば、錫人間って奴もいる。ほか、銅人間、鉛人間、鋼鉄人間、等々、といろんなのがいる(12頁)。・・・自己犠牲とは、いったい何だ? 青年:自分のためにはこれっぽっちも利益にならんというのに、他人のためにつくすってことですよ(24頁~)。老人:心の平安をしっかり握る(傍点)ためには、人間、 どんなことだって(傍点)やる(32頁)。・・・不幸な人間のために働いたり、金を使ったりしなけりゃ、自身の幸福、安心、自己是認って奴がえられないってこと(36頁)。
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クスモク
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人は自由なのか、そうではないのかと問われると、後者である気がしてくる。この本はそう思わせる。私は機械に過ぎない、外からの力によってしか、何物もなし得ない。そう思えてくる。少なくとも、私は自己中心の欲望で動いているに過ぎないのではないか、と問い返すことで見えてくる私を無視せずにいたいと思う。
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ミコヤン・グレビッチ
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「青年」を相手に「老人」が「人間機械説」を語るという形式をとったマーク・トウェイン晩年の作。だが、もしこの「青年」が二十世紀後半生まれの日本人である私だったら、「まあ、そうですね」とか「ええ、そのとおりです」みたいな受け応えしかできず、トウェイン先生のお役には立てなかっただろう。出版から百年後に非キリスト教文化圏で読まれると、「機械説」は完全に賞味期限切れで、しかも仕向け地違い。「人生において、もっと早く知るべきだったこと」が書かれていたらどうしようと、若干ドキドキしながら読み始めたが、それは杞憂だった。
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