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死神の選択

感想・レビュー
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よね
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ネタバレDRという「死の権利」という死期を自分の意志で決めることができる世界の中、当事者たちから遠い人たちが自分が思い描く正義を振りかざしたり、保身の為やら逆恨みやらで、DRを行使したことに抗議してくる。 DR医師の神先生は、優しすぎるように思う。DRに対しても本当に善なのか、人間にそんな権利があるのか、その器量があるのかどうか迷いながら向き合っている。身近な人々から死神と呼ばれ、少し色眼鏡で見られながらも腹を括っている。正解があるようでないような、考えさせられる作品でした。
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善吉
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ネタバレDRは、必要悪であると、個人的には思う。それで、悲惨な自殺が防げるのであれば。恵一のような医師が微笑みながら、診察してくれ、微笑みながら、手を握ったまま、逝かせてくれる。ただ、恵一は、とても、辛いだろう。それを支えてくれる、恵理子がそばにいてくれて、本当に良かったと思う。死にたがる人を死なせないために、人生を投げ出せる人は、ごく僅かですが存在します。だから、私は、死にたがる人を死なせてやるために、この人生を投げ出せようと決意しました。
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nobue
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国が「DR=死の権利」を認め法整備をし2年が経過、海辺にあるDR専門医院の院長の物語。『「死にたい」と言う人に「命を粗末にするな」と言っても命を捨てさせないために自らの人生を差し出す人はほとんどいない。「死ねばいい」と言っても実際に殺してあげる人は皆無。結局みんな他人事だ』という部分で、覚悟をもって死神と呼ばれることを受け入れた主人公の苦しさが現れている気がする。帯に「これは殺人か、救済か」とあるが、私は患者にとっては「救済」だと思う。決して殺人ではないし、医師は死神でも人殺しでもない。
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B A
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☆3.9 自らの死を自由に決定出来る権利がある世界。。DR医師として患者と向き合い葛藤する神恵一。。こういうありそうでなさそうな話は脳ミソが刺激されますね。いろいろ考えさせられる設定でした
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ユザキ部長
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国家が死を行使する権利を認める世界。この手の本は読んだ事あるけど、小説ならではで考えさせられる。高齢化を止めたい、先が見える人にベッドを譲らせたい。という背景があるのも頷ける。法の目的は人が健康で文化的にいきる生存があるのだろうが、そこで生き永らえる事で被る被害はどうするんだろう。その個人が望むなら叶えるのも選択の一つなんじゃないか。それでも遺された人の想いは退けられるのか。答えがないのか。
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ak
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作中では朝だったり夜だったり晴れていたり雨だったり天気や日差しの描写がよく入って情景を伝えてくれていた。でも読んでいる感覚としてはずーっと肌寒い日の曇り。実際希望者が老若男女何だろうと、施術者が金目当てだろうと聖者だろうとキチンと手順を踏んで本人が同意した自死ならどうでも良いと思った。死んだ人は後悔しない。後悔して批判するのは残される人たちだけ。残されるのが嫌なら自分を投げ打ってでも大切にするしかない。
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ゆうぴょん
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ネタバレ読みたいリストをこなそう~ということで。 DR(死の権利)を行使することが認められた仮想社会日本で、静かにDRに向き合う若い主人公医師とそれを支える看護師。必要悪と考えるのか、それとも…。DRを求める人々のエピソードがどれも身につまされる。結果として選ばない老人のエピソードも。しかし、このDR医が必要な世の中のほうが間違っているのか、そして現実にあるとすれば医師のメンタルが心配。真摯に向き合う主人公がラストどうなってしまったのかがもやもやする。深い。
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大阪のきんちゃん2
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数年前に話題になっていたので読みたい本リストに入れていた1冊。 自死を未然に防ぐために国の制度としてDR=死の権利を認め、それを執行する専門医 という設定。 それで自殺者を減らすことが出来るということなんでしょうか? 実現困難な制度をあたかも実際に行使している仮想世界ながら、そうなった場合にさもありなんと思わせるエピソードが語られる。 主人公の医師や看護師の苦悩が描かれており、小説としての完成度は高いと思いました。 最後のシーンで出てくる男は、自らの所業を棚に上げて行為に及ぶところが浅薄だなあと・・・
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cochon_voyage
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いつかはこういう時代がくるかもな…
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まぁし
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DR〈Dying Right:死の権利〉を行使することは命を粗末にすることなのか、その手助けをする医者は殺人者なのか…安楽死とも似ているとは思いますが、こういう議論がされる時には決まって、倫理観、正義感、死生観と自分のモノサシを照らし合わせながらその是非が問われます。ただ、仮に制度が既に存在するなら、誰かが担わなければならない現実もあるのだと思いますし、DR医の神恵一医師も、人殺しと言われようが、死神と言われようが、苦悩しながら、葛藤しながら、最後の最後まで患者に寄り添う優しさに心打たれました。
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まる子
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DR=「死の権利」死を人間のひとつの行動とみなし、その自由を保障するもの。それを行使するDR医師の一人、神恵一。彼の身内にあった過去が、彼をDR医師にさせた。「死神」と言われ、罵られ、ある事ない事を記事にされ…。けれど彼の心にあるのは、「独り寂しく死なせない。その手が冷たくなるまで絶対に手を離さない」という信念だ。『レゾンデートルの祈り』 の安楽死とは意味合いが変わるDR。「助ける」ではなく、死を望む人に寄り添い最後を…誰にでもできる仕事ではない。私は「救済」だと思った。第5回暮らしの小説大賞受賞作品。
MI

まる子さん、とても深い作品ですね😊読んでみたいです😍

11/30 04:38
まる子

MIさん、サラッと読めてしまう本でした😊

11/30 09:43
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さわ
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高校生のビブリオバトルで知った本。死ぬ権利を行使する医師の話。「決して不幸なだけの人生ではなかったと、知った気持ちで死にたい」読んでよかった。【図書館本】
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花火まま
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とても重い難しい問題。死の権利。それが制度化された世界。神恵一がそれを執行する医師となったのには、辛い過去があった。患者に真摯に向き合う恵一。辛すぎて読んでいても涙が出てきた。でも、やはり死んではダメだ。他人事だから言える言葉かもしれない。でもダメだ。最後はあまりに理不尽な出来事に、言葉を失う。真剣に辛さを耐えながらも向き合ってきたのに…。
お天気タイム

今度 読んでみたいと思います。

10/21 07:09
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con
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海辺の医院で死の手伝いをするドクター。情景描写がよくて、その情景を思い浮かべながら読めました。
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りん
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ネタバレDRの制度は、「あり」だと思った。人に迷惑をかけながら悲しみの中で飛び込み自殺をするよりも、身辺整理をしてから海を見ながら神先生に見守られて死ぬ最期が良い。ただ、そのために税金が使われることは納得出来ないから、実際にこの制度があっても是非が問われることだと思う。 迷いながら、それでも患者のために働く神先生がとにかく気の毒に思った。患者が来院してから、ありがとうと伝えながら亡くなるところまでをドキュメンタリーにしてくれればいいのに。 (文字数足りないのでコメントに続けます)
りん

(続き)私自身はあまり長生きしたくないと思っていて、すぐ叶う夢を毎年叶えていくようにしてる。時子さんの「あぁ、これからは何かを為すためにではなくて、生き永らえるために」と気づいたときの絶望感には同意。楽しみ続ける日々を生きたいし、それが無くなったらさっさと人生終わらせたい。日本では実現しないだろう制度だけど、とても興味ある。

03/05 21:56
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lovekorea
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安楽死の議論が出るたび、『直接手を下す人間』についての話がまったく出ないなと不満を持っておったボクには、とても納得の行く書籍でした。 ラストの急展開にはビビりましたが、全編通して、とても良い問題提起だと思います。
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JUN
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Death right. 考えさせられる内容だった。 一向に進まない議題だけど いつか光がさすといいな。
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しの
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「死の権利=DR」(安楽死)が認められた日本の話。安楽死については賛成派ですが、死ぬ側ではなくそれを行使する医師側の話で、改めて考えさせられる。”法律で決まった立派な仕事“だとしてもDR反対派からは「死神」と言われ誹謗中傷もある。いくら仕事とは言っても精神を保つのは並大抵の事ではないはず。“誰かが『死にたい』と言うと『命を粗末にするな』と言う人がいても、命を捨てさせないために自分の人生を差し出す人はほとんどいない”と。ほんとにそう思う。だからDRが必要なんだなって。
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鷹野郷 善後
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書籍の帯文がすべて。DRという「死ぬ権利」が法律的に認められた日本。DRを行使できる認められた医師である主人公。彼の医院には「死」を求める人が訪れるが・・・。 安楽死を扱った本は色々読んできた。安楽死の是非には様々な意見があり、その衝突を描くものが多かったし、登場人物たちは自分の信念に基づいて行動していた。 でもこの作品は、主人公も含めて、DRについて悩んでいた。揺れていた。様々な死にたがりの人を中心に据えている短編集ではなく、DRの本当の答えは何かを読者に問いかけるものだった。
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suzuro@低浮上
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ネタバレ良かったです。これがデビュー作なんですね。DRという死ぬ権利が施行できる世界のお話。DR医として人の死に携わる主人公の神先生。 死神と呼ばれるその職業と苦悩をよく表していたと思う。 テーマは重いのだけれど看護師の英理子さんの存在や、周りを取り巻くキャラのおかげがそこまで暗くなることも無く読めました。安楽死という社会テーマなので、賛否あると思いますが神先生のような人になら任せられると思うけどね。ちょっと衝撃のラストですが、その後がどうなるのか気になります。続編希望です。面白かった(*^^*)
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かねこそうみ
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「DR医」。安楽死ってことばが一回も出てこなかったような気がするけど、まあ安楽死の話。安楽死を選ぶことができるようになったら、同調圧力とかで拒否できないんじゃないか、と思ったことはあるけどこういう医療側からの視点は新鮮だった。そうだよなあ、執行する側も覚悟が必要だよなあ。自分のやることに疑いを持ち続ける、ってすごい辛い生き方だと思うけどすごい正しい人だなあ。
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みさどん
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映画にできそうな一冊だった。有名人の自殺が続けてあった昨今、死ぬことについて考えさせられる。これは人の死ぬ権利が認められた後の一人の医者の話。死を穏やかに叶えてあげるのは悪いことではないと思えるのだけれど、様々な問題が起きる。確かに多方面から考えないといけないものだと、読んだらわかってきた。安楽死がかなわないのもこんな背景があるのだと改めて考えさせられた。究極の決行なのだから、そこにかかわる医者の人柄って一番大切。政治家も人柄!
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horihori【レビューがたまって追っつかない】
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さまざまな理由から、生き続けるのが困難な人が行使できる「死の権利₌DR」が認められている日本で、患者の死をほう助する医師・神恵一は、次々と訪れる自死を望む患者を前に、優しすぎる故に、患者の苦しみを慮って死をほう助するが、医師としての矜持に苦悩する。恵一がDR患者に言う「死にたいのか、生きたくないのか」の問いかけがとても重く心に残る。私も私の家族も、幸いにしてまだそんな選択に迫られていないけれど、いつか恵一の問いかけに悩む気がする。
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Sen
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★★★★★
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のんxxx
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図書館本。「死の権利(DR)」が認められ、病気だけではなく精神的に生きるのが辛い人も安楽死することが出来るようになった架空の日本の物語。安楽死は認められても良いとは思う一方で、認められたらそれを施行する側の人達の事を考えるとやはり難しい問題だな…と常々思っている中でのこの本。これは安楽死を患者に行う医師側の話でなかなか苦しかった。人の死に関する問題には答えを出すのは難しい。
hon

記憶はないけど読みたい本に登録済みw。今後のことを考えると安楽死は法制化進めて行かないとどうしようもなくなると思うけどねぇ。

08/16 12:32
のんxxx

私も気がついたら読みたい本に登録されてました。近い将来、安楽死は必要になりそうですね。残される家族や執行する医師の心情が気掛かりですが…。

08/16 19:15
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なっちゃん
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自分の死際を決められる時代。法律に基づいて判断し、最後にその医師が認めたら、死を遂行させられる。暗くなりそうな話なのに、Drコトーが頭をよぎる。なんだかふわふわと優しい感じがしてしまった。
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Miyavi
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殺してほしいと思ったことはないけれど、死んだら楽になれるのにと思うことは辛い経験をした者なら誰にでもあるのではないか。海の見える部屋で安らかに人生の最後を迎えられる場所があるのならば、そこで最後の時を迎えたい人はたくさんいると思う。神先生のような、安らかな死神がいるのならなおさら。ラストは衝撃的だったけれど、これが本当のラストではない気がする。
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ちょん
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ネタバレ「平成くん…」でもあったみたいな、自分で死ぬことを選択出来る社会について書かれてました。流行りなのか?問題提起みたいな話は面白く読めましたが、せっかく各話のサブタイトルが季節を感じさせる単語だったのに、文中ではあまり季節感無く。時間の経過をあまり感じられなかったけど、最後のシーンはビックリしました。BANANAFISHを思い出しました(笑)
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黒とかげ
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なかなか良かった。不穏さと平穏さが同居している。たぶん作者の意図ではないだろうけど、なんともグロテスクな小説。小説全体で人間の醜さを必死に隠そうとしている感じが…。
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kikimimi01
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☆2.5
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えるぱ
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ネタバレ人生の最後に、時子(和菓子屋の元女将)が、昔、食した蒸しパンのようなサツマイモのお菓子を食べて涙ぐむ箇所が印象に残った。自分の人生が終わる時、私は何を求めるのだろう?なんて考えたりしたので。
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Haruka
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ネタバレきっと実現はしないDR法。でも、死ぬタイミングを自分で決める権利は確かにあると思う。生きることが絶対的な正義であるという風潮も、当てはまらない人だっていると思う。 読んだ後、あらすじを話して聞かせ、パートナーといろいろ話をした。本の通り、死ぬ本人よりも薬を打つ側の方がいろいろと考え、難しいのだろうなと思う。 なかなか考えさせられて、興味深い本だった。
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チャーリー
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DR法はあっていい法律だと思う。人は「それでも生きろ。」とか「みんなは君が生きることを望んでる。」などと言うが、それは無責任な言葉ではないだろうか。それで死をあきらめる人はいるだろうが、そうでない人もいるはず。死ぬ権利があってもよいと思う。
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よぶ
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『DR=死の権利』誰でも行使できるわけではなく身体的理由・加齢による不調・精神的な理由いずれかにより生きていく事に尊厳を傷つけると本人が主張する。医師の神恵一は悩みながら彼らと向き合う!世間から死神と呼ばれるDRは必要か?それとも…。『一緒に頑張ろ』『大丈夫』や『勝手に死ねば…』みたいな言葉は他人事。そして無関心である~。
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瑪瑙(サードニックス)
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ネタバレDR、死ぬ権利を行使できる世界。その専門医である神恵一と看護師の英理子。DRを行使しにくる人々と彼らとのやりとり。そして自分が殺してしまったと悩む恵一。そんな恵一を明るく支える看護師の英理子さんが良い。恵一は優しすぎる。軽い気持ちで受けた取材。それが雑誌に悪意のある書き方をされ、追い詰められていく。恵一を逆恨みして襲ってきた男に腹が立った。元はと言えば自分が蒔いた種だろうに。人のせいにしてなんて自分勝手な人なんだと思った。恵一が助かることを願うばかりだ。
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ひま
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ネタバレ他人の死にたいと言う気持ちに無関心であってはいけない。生きろ、頑張れ、その両方が無関心だ。
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はなまる
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ネタバレDR(Dying Right)法が施行され、人間が死の権利を得た世の中。父親の自殺を機に内科医からDR専門医師になることを決めた神恵一。一緒に働く看護師、同じDR医師、世論や患者、その家族や関係者がDRについて各々の意見を持って登場する中で自分は果たしてどの立場の人間になり得るのかと、考えさせられた。大多数の人間が他人の自殺願望に無関心だという事実に気付かされもしました。
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エル
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死ぬ権利が認められた世界での、実際に手を下す医者のお話。他人が死にたいと言ったとき、人は確かに無関心だ。「勝手に死ね」とも「がんばれ」とも口にする。主人公、神先生は他人の死のために自分の人生を投げ出せる優しく傷付きやすい人。死神と呼ばれ、誹謗中傷されても死を求める人を見捨てない。その優しさゆえにラストは…どうなったんだろう。 ありがとうと感謝しながら亡くなった老女、DRを止めろと言った末期癌患者、自分の人生に絶望しながらも最期に悪いことばかりではなかったと笑って亡くなった女性。生きること、死ぬことは難しい
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kou
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ここまで考えさせられ、そして、心に響いたのは久しぶりだった。読んだ直後のせいか、若干、今も手が震えている・・・。DR法=「死の権利」、架空の法律なのに、実際の法律のようにリアルさを感じた。周りに理解されず、友人達にも距離を置かれ、それでも歩みを止めない主人公の生き様を思うと涙が止まらなくなる。続編があれば絶対に読みたい。
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黒瀬
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久し振りに考えさせられる本。 要は「尊厳死・安楽死は是か非か」という話。 この作品自体は文体も軽く、医療関係の専門用語も少なめで読みやすい、いわゆる『簡単に読める本』なのですが、テーマは難しい…というより答えが出せない。 『滅びの美学』という言葉があるこの国では、どう生きるか、だけでなく、どう死ぬか、も極めて重要なのね。 因みに私は安楽死容認派です。
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