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「オウム」は再び現れる (中公新書ラクレ 640)

感想・レビュー
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高木正雄
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チベット仏教やヨーガに由来するという教義はやや難解であった。性的な修行とはすごい。しかし、信者の心理についての解説や、日本の組織との共通点など興味深く分かりやすかった
0255文字
ふみ林
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直前に上祐による踏み込んだ内容の本に触れていたせいか、当たり障りのない、網羅的な内容に感じました。当事者の証言と並列に扱うのはおかしいことかもしれませんが… 著者は宗教学者とのことで、その分様々な宗教と比べた場合の特異性や、どの宗教との共通点があるかという点など、そういった側面ではなるほどと思える部分がありました。しかし、それ故にと言いますか、麻原と対談したこともあるという当事者との距離感の近さもあり、もっと切り込んでほしかったというのが、一通り読み終わってからの率直な感想です。この本のタイトルの
ふみ林

ここまで色々書きましたが、オウムが興ってから事件に至るまでの流れが読みやすい文章で簡潔にまとめられていて、文章も宗教学についての知識も要求せずに平易で読みやすく、著者が初めに述べられていた「バランスを重視した」というのは伝わってきました。以上から、本書の位置づけとしては、オウムの事件について詳しく知りたい人からすると、本書とは別にもっと踏み込んだ内容の本とセットで用意して、まず本書を読んでオウムについてのおおまかな概要を掴んで、それからもう一つの本にアタックするのが良いのかなと思いました。

10/01 02:11
ふみ林

思えば、私も本書の前に村上春樹のアンダーグラウンドと上記した上祐の本を既に読んでいたうえ、その他ネット記事などでオウムについての情報に色々触れて予備知識を蓄えていたという前提がありました。そういう自分が本書について物足りないというような感想を抱くのは考えてみれば当たり前かもしれません。一方、若い世代の方からするとそもそも「オウムって何?」というところから始まる訳で、そういった方にとっては入り口としてこの本は有用なのかも、と考えたりしました。

10/01 02:15
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0255文字
大熊真春(OKUMA Masaharu)
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2回目。読みやすいが最新事情が古くなっている。
0255文字
s_n
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宗教学者の視点からのオウム。宗教としての特異性や成立経緯も詳しい。安易で計画性を欠いた殺人・事件を起こし、疑惑の目を向けられながらも、それらが地下鉄サリン事件の勃発まで明るみにならなかった警察の杜撰さも指摘される。麻原及び幹部らは成功体験を重ね、地下鉄サリン事件にまで発展していってしまった様子がわかる。
0255文字
テツ
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カルトにハマり汚らしい太ったオッサンを崇め、噴飯物な動機から生まれた破壊活動(大量殺人)へと突き進んでいったオウム真理教による犯罪の実行犯たち。拠り所がなく自らの幸福の形も生きる目的も不確かな人間が仲間を得たのならその群れの中がどれだけアホ臭かろうが狂っていこうが盲信し続けてしまうんだろう。誰にも委ねることをせず自分の頭で考え続けることの尊さと、他人から与えられた価値観に中指を立てて自分だけの物差しを創り続けていくことの大切さを大人が態度で示すことだけが若者がカルトにハマらない世界を構築する手段だと思う。
0255文字
ちゃすくん
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バブル時代の心の空虚と今の若者に共有される虚しさは似ているのかもしれない。合理化される社会では神秘体験のような非合理に魅力を感じてしまう心理がある。そしてサンクコストのかかった信者が日本的な組織の上意下達のもとで思考が回らなくなることは今後もどこかで起き続けると思う。宗教についてはもっと知りたい。
0255文字
pia
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みんな「こうすれば幸せになれる」という答えが欲しかったのかもしれない。階級制度なんて、ほんと上手く出来ている。自分のレベルを上げる為なら、苦しい思いをする事も辞さないって事か。自分で悩んで、苦しんで考える事をやめてしまったのだろう。だから「指示を断る」という選択肢がそもそも無いのだ。だって考えてないんだから。本文内にもあるけど、普通テロを起こすような集団って目的が外にありそうなのに(政治とか革命とか)この人達はそうじゃない。それを不思議に思うと同時に、どっかに流れを変える術は無かったのかなぁと思う。
0255文字
ヘミングウェイ・ペーパー
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オウム事件の背景に、「オイル・ショック」「ノストラダムスの大予言」「超能力の存在」「バブルの到来」などの特異な時代展開があり、信者たちの間には終末論があった。日本は組織が発達し、厳格なタテ社会構造を示しており、下の人間は上の人間の指示に逆らえなくなっている。現代、終末論は薄れているが、日本人の行動原理、組織原理は第二次世界大戦時と変化していないのでオウムのような組織が再び現れる可能性は十分に考えられると著者は警告している。企業の不祥事が発覚した時などに、誰も指摘しなかったというようなことはよくあることだ。
0255文字
記録用φ(..)
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オウマーなのでタイトルに惹かれて読んだ。お気に入りの著者さんだし。しかし途中で自分は何を読んでいるのかわからなくなった。オウムの仕組みが複雑でついていけない。用語、思想など、理解できない。それでいいんだろうけど。山田らの集団って久々に聞いたな。LINEグループの名前をつけるときに使いたい。
0255文字
ky
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オウムの歴史を俯瞰。現れない、可能性が大きい。修行中の信者の死の隠蔽が凶悪化の発端。様々な事件を起こした教団幹部たちに正しい判断能力は無かった。殺害もいきあたりばったり。村井の多数の失敗は、麻原や幹部らから責任を問われなかった。サリンは土谷の化学力によって現実化した。一般信者は教団の犯罪を知らず、むしろ世間の方を間違っていると思っていた。真理党、ポア、上祐、青山、石井久子、早川、林、井上、上九一色、坂本弁護士、マハーポーシャ、、、。
0255文字
ぱる
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オウムの歴史や事件の背景も述べられているし、オウムの入門書としては良いと思う。著者自身が「オウムとの関わりと関わりを持ったことが、私の人生を大きく変えた」と述べている部分にはあまり触れていないのは残念。いかに信者として取り込まれたのかという部分も大切だが、学者や文化人がオウムの欺瞞を見抜けなかったのかってこともオウム問題の大きな要因である。その当事者の一人としての総括は、今の若者に語っても語り過ぎることはない。
0255文字
桐島陽依
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図書館の新刊本コーナーから拝借。オウム真理教およびオウムが起こした凶悪事件の概略をわりかし丁寧にまとめた本。事件当時は子供でしたが、わりとよく覚えている事件および集団です。ぶっちゃけ『ポア』って言葉どっから持ってきて殺人OK的なことにしちゃったんだろ?と凄く疑問に思っていたのですがチベット仏教からの強引な引用と曲解だったのね。そこら辺の背景が分かった興味深かったです。しかし、ノストラダムスの大予言だのユリ・ゲラーの超能力だのに影響受けた世代が起こした事件と読み解くと案外すんなり納得できます。
桐島陽依

鈴木双葉さん。いや、重要ですよ顔(笑)人気商売だし♪っていうか、外国のカルトだとわりと教祖が(クセがあるけど)イケメンだったりするんで、なおさらそう思いました。

04/21 12:13
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hatayan
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平成初期に起きたオウム事件の背景を宗教学者が解説。 教祖の麻原の本心を信者は知るすべもなく、熱心な信者ほど教祖の心を察するべく修行に励む。これを「忖度」の慣行に重ねます。 刺殺された教団No2の村井秀夫は兵器の開発で失敗続き。毒ガスの開発を成功させた土屋正実の存在が大きかったとします。 自分の属している組織がおかしな方向に向かっていると感じたとき、そこでどのように振る舞うべきか。事件に絡んだオウム信者と同じ立場に置かれたとき、指示をを決然と断れたのか。自分に重ねると、簡単に答えは出そうにありません。
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読書熊
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網羅的、時系列でオウム事件の経過を追える本。時代背景と教団の性質がマッチング来た時に、テロも可能になる過激組織が形成されたんだと理解しました。
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剣師匠@赤影
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オウム事件についての概略とかがまとめてあったが、「再び現れる」という部分の考察は少なかった気がする。
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Hayato Shimabukuro
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平成が終わろうとしている今、ある意味、平成を象徴する事件だったとも言える地下鉄サリン事件を引き起こしたオウムについて知りたいと思って読んだ一冊。オウムの成り立ちから犯行に及ぶまでの過程や、犯行に及んだ理由について考察されている。
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大熊真春(OKUMA Masaharu)
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景気が良くなったらまたオウムみたいのは出てくるかもよ。でも対策は「自分の属している集団がおかしくなっていないか気を付ける」ことなんだな。後継団体の監視が全くの無駄とまでは思わないがあんまし効果はないよね。どこから出てくるかわかんないもん。で、カルト「宗教」がやばいっつーより、会社や学校や国家やなんかみんな危険よ。
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