形式:新書
出版社:中央公論新社
形式:Kindle版
ここまで色々書きましたが、オウムが興ってから事件に至るまでの流れが読みやすい文章で簡潔にまとめられていて、文章も宗教学についての知識も要求せずに平易で読みやすく、著者が初めに述べられていた「バランスを重視した」というのは伝わってきました。以上から、本書の位置づけとしては、オウムの事件について詳しく知りたい人からすると、本書とは別にもっと踏み込んだ内容の本とセットで用意して、まず本書を読んでオウムについてのおおまかな概要を掴んで、それからもう一つの本にアタックするのが良いのかなと思いました。
思えば、私も本書の前に村上春樹のアンダーグラウンドと上記した上祐の本を既に読んでいたうえ、その他ネット記事などでオウムについての情報に色々触れて予備知識を蓄えていたという前提がありました。そういう自分が本書について物足りないというような感想を抱くのは考えてみれば当たり前かもしれません。一方、若い世代の方からするとそもそも「オウムって何?」というところから始まる訳で、そういった方にとっては入り口としてこの本は有用なのかも、と考えたりしました。
鈴木双葉さん。いや、重要ですよ顔(笑)人気商売だし♪っていうか、外国のカルトだとわりと教祖が(クセがあるけど)イケメンだったりするんで、なおさらそう思いました。
おお!!
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