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エドガー・ヴァレーズ: 孤独な射手の肖像

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忽那惟次郎8世
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フランスの現代音楽作曲家 エドガー・ヴァレーズに関する研究本である 長い間 エドガー・ヴァレーズについてあまり知られてこなかったが この本により様々なことが明らかになっている なぜあまり知られてこなかったのかの理由も記されている ヴァレーズに関する自筆譜や書簡は弟子の周文中(チョウ・ウェンチュン)個人が管理しており 彼の元に「博士論文を書きたいという」人たちが訪れてくることに対して「彼らは自分の業績のことばかりを考えていて少々迷惑している」P474 と言っており  その後2004年にザッハー財団に全ての
忽那惟次郎8世

資料が移管された為  著者もこの資料にアクセスできたとのことです。 妻であり フランス文学の英訳者であったルイス・ノートンの非常に献身的な内助の功がなければ 彼の活動は成り立たなかったようだ。 「女神としてのルイス・ノートン P134」 第一次世界大戦時の年齢詐称による兵役拒否、については 同時代の他の戦争に行った音楽家と比べると卑怯な人物と言わざるをえない。P89 戦争で負傷したという話も眉唾物である。 P86

08/24 11:12
0255文字
Decoy
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むちゃくちゃ面白い!! 「日本語初の本格的評伝」であるだけでなく、ザッハー財団所蔵の一次資料公開後初の評伝ということで、世界的にも最新・最高の内容になっているのでは? 文章も構成も巧みで、ぐいぐい読ませる。謎の提示と、その推理・解決が鮮やかで、ミステリー小説的にも楽しめる。エピソードも豊富(アイヴズ! ザッパ! パーカー! 吉田秀和!)で、どれも驚く。寡作過ぎても、なぜか支援者に恵まれてきた作曲家が、亡くなって50年以上経って、日本でこれだけの評伝を書いてもらえるとは、生前も没後もなんて幸福なのだろう!
0255文字
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