◆現代の車は、約100の半導体、マイクロコンピュータを備えた乗り物だ。ナノサイズの非常に精巧なデザイン。複雑なシステム。それを遥かに凌駕するのが、人体の免疫システムだ。◆「私たちの体内の免疫細胞は、騒々しくサイトカインが飛び交う海の中にいる。サイトカインの種類によっては、免疫システムのスイッチを入れるもの、切るものもいる。」「そうすることでウィルス感染や細菌感染などの問題の種類に応じて免疫を精確に方向づけ、免疫システムと体内の他のシステムをうまく連携させている」→こうした網目が解きほぐされ、新薬開発になる
◆5章。感染→発熱時の体内。ウィルスの多くは平熱が快適。→「体温40-41度では、ウィルスの複製率は1/200まで低下する。一方、免疫システムは発熱で活性化。骨髄から血中へ送り出される免疫細胞の数が増え、かつ免疫細胞による受容体タンパク質の産生が促進され、より多くの免疫細胞が炎症部位へ向かう」◆通常ならこのように自分たちで治める。ただし時に危険な状態や発作が起きる場合もある。◆ストレスは免疫を不活性化。だがコルチゾン(ステロイド)はリウマチの治療薬になる。活発過ぎる免疫を静めるためだ。
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