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近現代日本史との対話【戦中・戦後―現在編】 (集英社新書)

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もりやまたけよし
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主にアジア太平洋戦争あたりから55年体制位までをサラッと通読して大まかな部分を掴むことが出来た気がしました。この部分は学校の授業では飛ばされてしまうとこです。辛い部分も多いですが、現実を直視する必要があると思います。 本書にはシステムという変な用語が頻繁に出てきます。コレが邪魔になったので、本当に困りました。
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お松
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ネタバレ近現代日本史を新たな視点で見つめ直すことができる良作。ただ日本史の基礎知識を持っていることが前提であるのと、本作から読み始めるとシステムABCの概念が取りづらい。 本作を読むと、私たちも未来の歴史になるのだと改めて気付かせてくれる。そして戦争は昭和にも令和にも深い傷跡を残していったことも。当たり前を当たり前と思わずに疑う姿勢も必要かもしれない。
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MrO
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上下と一気に読む。特に現代史は難しいのだろうが、歴史を研究する人たちの責任として、多くの発言を期待したい。10年後、20年後に書かれる現代史に、現代文明の分岐点として環境問題とそれに起因しているのかもしれない新型ウィルスのことがどう書かれ、同時代の証言として何が記録されるのか、とっても不安ながら、とっても気になる。その頃、私はいないわけだが、20年後の読書メーターにどんな書き込みがなされるんだろう。
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Omata Junichi
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総力戦体制というシステムがどのように日本化され、それが戦後に変容していくのかを見通す本。社会保障制度の導入や農地改革とかが戦中に準備されているっていうのは、戦後史を扱ううえでもっと強調されて良いことだと思う。歴史研究者が書く1980年代おたく論とかなかなか新鮮。世界システム論的に分析すれば、歴史学でも直近の出来事に言及してもあんまり違和感はないんだなと思いました。あとは、中学歴史の教科書を書く人は、歴史の流れを大づかみに描くのが上手だなと。やっぱり中学歴史の勉強は大事だなと、改めて思う今日この頃。
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sas0334
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「目の前にいる旧体制・日本の指導者たちの政治方針には同調せず、総力戦の指導者たちを処分しながら、かれらが図った政策を占領軍が行」った(p.170)ことによって、戦前と戦後は断絶しているというよりも、むしろ連続しているというのが筆者の考え。経済成長目的の全体主義的な「総力戦体制」が戦後に展開されたことによって高度経済成長が実現したと考えると、その利益を享受し近代的な生活を送っている私としては複雑な気分がする。
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田中峰和
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中国だけでも手一杯なのに、なぜ米国まで攻撃したのか不思議で仕方なかったが、日本の総力戦体制に弱者に受け入れられる要素があったからだと納得した。それは旧来の地主・財閥支配体制を解体するある種の社会改革の性格をもっていたからだ。大阪の主婦の呼びかけで国防婦人会が結成され、やがて近衛文麿が大政翼賛会を発会させる。皮肉なことに、総力戦体制の目指した改革は占領軍により実現されるのだから、戦前・戦中と戦後は地続きなのだ。95年以降の三つの裂け目が目立つ。第一が9.11のテロ。第二が貧困と格差。第三がグローバル化。
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MrO
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後半、つまり自分が生まれて以後の歴史は、身につまされる。
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ユウヤ
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「歴史総合」について考えるため読む。「問い」を立てるためこれからこの本をどう活用するかが大切。システムの区切りも明快。十二分に吟味したい。
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さとうしん
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今巻は日中戦争から現在までをカバー。ベルリン五輪で金メダルを獲得した孫基禎の評価をめぐり、朝鮮は本書の位置づけるシステムBⅠ(統制経済・総動員体制)に対してシステムAの理念(民族)でもって対抗したとか、終戦直後の東久邇宮稔彦首相の唱えた「一億総懺悔」について、この一億は台湾・朝鮮などの植民地人も含めた数であり、東久邇宮が敗戦という事態をまるで理解していなかったといった、植民地あるいはマイノリティをめぐる議論が読ませる。
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