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脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年

感想・レビュー
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qls
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4 進化発生関連の前提知識が不足していたのでいつか再読したい 2/10〜2/20
0255文字
nonamenowyet
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一般向けにわかりやすく書かれた概説書だと思って購入したが、思っていた以上に本格的な内容。分からないところを都度ググりながらちびちびと読み進めてようやく読み終えた。
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山のトンネル
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文庫あり。
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ish_774
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生物の進化を「移動運動」という一つの観点から、ホモサピエンスの誕生から原核生物までさかのぼって考察する骨太な一冊。最初は半信半疑だったが、読了すると確かに納得感のある快感が得られる。そして改めて多様な生命の在り方とその複雑な構造に畏敬の念と好奇心を搔き立てられる。 生物や進化に関しては何冊か読んだぐらいの知識量だが、その中でもかなり専門性が高く難解な部類。本来であれば図が欲しくなるような運動の内容を文章で説明しているためかなり難しい。昼に読んだら寝落ちしてしまった。
ish_774

個人的に特に面白かったのは、8章の移動しない生物の話。本書全体のテーマである移動を様々な生物種(特に自力で移動しないもの)に対して考察するものとなっている。いくらか知っている事例があり、比較的すんなり理解できた。 植物はなぜ移動しないのか、逆に動物はなぜ移動するのか、そして動物の中にも移動を放棄したように見えるものがいるのか。一見小学生のような問いだが、明確な答えを用意するのは難しい。

08/03 20:38
ish_774

進化に対してのよくある誤解に気づけるというのも本書のメリットかも。 「四足歩行から二足歩行になればメリットがあるからそういう風に進化した」と単純化して考えられがちだが、少しずつの変異の積み重ねが生存・繁殖にとって有利でなければいけないと本書では繰り返し述べられている。四肢の生成や二足歩行の進化に関しても科学的に議論すると如何に複雑かと実感させられる。

08/03 20:48
0255文字
姉勤
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全ては移動のために。脚も鰭も翼も、そして足も翅も、生物がエネルギーを得るために設計し開発し、動かすソフトをプログラムする。その一連のフィードバックの連環が、進化と呼ばれるものとなる。動物に限らず、動かない植物は精子や種子を移動させ、菌や単細胞生物は鞭毛やポンプをイオンスイッチを動作させる。それは筋肉の働きとも共通する。動きたい、そのモチベーションは何か。脳内麻薬とも呼ばれるドーパミン。肉体を可動させるソーマのような、神の用意した仕業にも例えたいが、神を利用して悪事を為す人間であれば、どちらが主で従か。
姉勤

生物の中で人間だけが、欲のために自らの生存空間を戦争を含む環境破壊にて、自らの生存すら脅かし、目的たる移動を制限する(赤潮青潮を発生させるプランクトンの例もあるが、これも人間の活動の結果ゆえ)。しかしこれも、強制的に宇宙空間へ向かう移動への、本能由来のモチベーションか。

05/19 11:05
0255文字
Shori
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著者の熱量がやばい。一度挫折したが再読(数式部分は斜め読み、著者よすまん) 。アメーバ運動から繊毛、そして神経系へ。筋肉が発達し、左右相称動物時代へ。脊索の誕生のうねり運動、ひれ発達で水中運動。脊柱とひれの骨化、陸上移動と空気呼吸。そして樹上生活から拇指対向、直立歩行へ。人類は獲物襲撃のため脳も発達→あらゆる場所へ移動…ランナーズハイは太古の移動の歓喜の残火。祖先の探求の旅路の果てに我らが身体はある。
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櫛橋光
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生物の移動がテーマです。"神経系は考えるための器官だと思われてるかもしれない。自分を取り巻く世界について思考し理解し他の生命体に共感し、意識を与えるものだと。しかしこうした役目はおまけに過ぎない。脳は、何よりもまず移動運動のための器官なのだ。"
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ヒラリ
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ネタバレこの地球上に生命が誕生してから、 れんめんと続く移動への欲求。 はっとさせられたのは、 よつ脚から二足歩行への きっかけが、 本当は樹上生活にあったということ。 できることを認識し、 すこし背伸びをしてみよっと!
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クラーケン
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面白かった。やっぱり、古生物学とか進化とか発生学にはロマンが詰まってる。特にいいなと思ったのは、アメーバに記憶装置が無いにも関わらず、出した足(仮足)にアクチンの残骸が残ってて、ランダムウォークのような動きをしながらも、その残骸ある方向に仮足が形作られ易くて、最終的には目的地に達するという話。 僕らも足を使って迷いながら目的に達するんだろう。そして、アクチンはミオシンとともに僕らの足の筋肉で大きな役割をしているのもロマンチック。
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tsuki2b
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「人間はどのように歩き、走るか」「鳥はどのように飛び始めたか」「なぜ動物の多くは左右対称なのか」など、興味をそそる章題が並ぶ。化石を調べ、今生きる生物を観察し、力学的な考察を加え、さまざまな疑問に答を出していく。生物形態の進化の法則を探る、好奇心をくすぐる本。
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やいっち
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「人間の直立二足歩行はどのように始まったのか? ひれはいかにして肢(あし)になったか? なぜ多くの動物は左右対称なのか? なぜ植物はかたくなに移動しないのか?」といった素朴だが根源的な疑問に答えようとする書。  本書で一番、ドラマチックな箇所は、以下の点を明らかにしたことにある:(ここはネタバレなので略)
やいっち

(中略)まさに移動こそが本書のキーワード。ネタバレになるので詳細は書かないが、移動こそ、意識発生の端緒だった。既述したように、「ポピュラーサイエンス本として、今年度の中では、「カルロ・ロヴェッリの 科学とは何か」に匹敵する傑作。意識の発生論がテーマじゃないが、進化論に根差した説明は、類書には比較にならない意識理解に資する。」実に面白い本だった。

08/15 01:11
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P子
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ネタバレ脚、ひれ、翼とタイトルにあるが、本書は移動に関する本である。 10章では車での移動にふれ、植物の話も触れることからも主題は移動である。 発生学的な内容を期待していたが、進化や物理についての話題の方が中心的である。 フランスっぽく二項対立からの思揚があるため、慣れる必要があった。 四肢以外にも幅広く扱っており、移動に関して感慨深くなる良書であった。
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モーニ
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環境に適応して進化するというのは知ってたがなかでも移動運動が大事だったと。なぜなら移動運動は獲物の捕獲、捕食者からの退避、生殖とすべてに関わる動作だから。てことは移動運動が衰えると生物としても衰える。お年寄りになってもかくしゃくと歩きたいと思ったね。
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デューク
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「進化の途中で適応性が低下すると、最終的に有益な結果をもたらす変化であっても、途中で進化が止まってしまう」。そう語る筆者による、生命の進化の歴史。 現在の生物は、どのようにして現在の形にたどり着いたのだろうか?二足歩行のヒト、空を飛ぶ鳥、シーラカンスのひれ、移動しない植物、ハイハイする幼児、などなど。多種多様な進化の果てに、たどり着いた形状の必然性とは。40億年の進化の物語を貫く、法則性や因果関係を解き明かした一冊。おすすめ
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yooou
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☆☆☆☆★ 思っていた以上に専門的で難しいところがありました。またタイトルの「脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか」というのは本書の極一部であって全体を表していない。生物が動き回るために、どんな戦略・手段を使って進化してきたのかという話でした。タイトルですこし迷子になったよ
0255文字
gachin
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動物の流体力学の専門家による本。生物の移動や運動を軸に据えて進化を概説してる。優しい文体のエッセイ風だが、この手の文章にありがちな「四半世紀遅れの通説を切り貼りしただけ」みたいな状況には陥っておらず、筆者の頭のキレを体験できる。カイネティクスやカイネマティクス、スケーリングはもちろんのこと、エボデボまで手を伸ばしてるのすごい。
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Yuki2018
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ネタバレ生物の進化を「移動運動」という切り口で整理する考え方は、非常に説得力がある。確かに、移動運動こそ、進化の自然選択を決める最大のドライバーだろう。特に面白かったのは、ヒトの二足歩行について。このサイズの動物としてはヒトの移動運動のエネルギー消費が非常に少なく、「汗をかける」こともあって、長距離をそこそこの速さで移動することに優位性を持っているとのこと。脊椎の進化、飛行能力の獲得、生物の体制(ごく一部の例外を覗き、99%の生物は前後の区別があり、左右対称)といった話も興味深い。
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てったい北関東
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エネルギー効率化を極める進化ゲーム。では生物はなんでこんなことをしているのか?
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Murami Sachiko
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面白かった。生物の動きから進化を考察し、動くことで進化してきたとの内容。知らなかった生物もたくさん記載されていて、生物への興味がさらに深くなった。マモンツキテンジクザメ、ポリプテルス、クダクラゲ、カツオノエボシ、ダルマザメ、ウルバイ、ハコクラゲのロパリウム(目が6×4=24ある!)、カイメン。植物が動かない理由も興味深かった。ランナーズハイはマリファナ類似のカナビスのせい。人間はえものが先に倒れる走り続けられるようにドーパミンが出て、走ること自体が楽しく感じる仕組みを獲得している、も意外だった。走ろう。
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ryohei
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日頃何気なく見ている動物の形状が、その動く行為に最適な進化と結びついている。極めて合理的な最新研究の一冊です。 動物とは逆に、植物が移動することをやめた理由も、とても興味深い。 生き物を見る目が、少し変わります。
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Kenta
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楽しめました。カニが横に進むのも進化の形なのでしょうね
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Hiroo Shimoda
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移動を切り口にした進化史。脊椎の話が一番面白かったかな。
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謎部えむ
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生物がなぜ移動するのかをメカニズム、発達、適応、進化からつぶさに解き明かした良書。物理学、生化学、遺伝学、人類学などなどすんなり読み進めるには広範な知識が必要になるものの、なんとなくの理解でも充分面白い。階段を走り降りるよりスキップで降りるほうが早い話や植物が移動しなくなった話が印象に残った。
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ponte
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難解な本だった。図があるともっとわかりやすく理解できたと思う。以下備忘録。 ・直立姿勢をとるのは、人間だけである。 ・鳥類は、進化が行った思わぬ幸運の企てだ。 ・適切な前適応がそろっていたから、四肢動物だけが陸上でも運転許可証が与えられた。 ・移動時間の中に喜びを見出さなければならないのは、人間だけだ。 ・ランニングは大きな喜びを与えてくれる。ランナーズハイとは、持久力が生み出す幸福感と高揚感の絶頂だ。 ・進化が展開しているその中核にあるのは移動運動。
0255文字
あきら
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動くから動物、歩くから人間。
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麓
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本書を読むと、無性に歩くのが楽しくなる。
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地下道入口
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直立二足歩行が面倒くさいと感じている人にオススメ
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Ryo
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進化のランダム性と淘汰圧による選択という方式を考えた時、なぜ世の中の生物はこんなにも似ているのだろうかと思う事がある。本書では、何故こんなにも生物には共通点があるのかという事を紐解いていく。その一つの大きなキーとなるのが、この世に存在している時点で逃れる事の出来ない物理学である。この物理学を通して「生物の移動」にクローズアップして、これまでの進化の過程を遡る。植物や微生物レベルまで掘り下げつつ一本の物語に纏められた進化本はかなり稀有なのではないだろうか。移動という着眼点、網羅する範囲共に素晴らしい一冊。
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Fondsaule
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★★★★★ 生物は、なぜ今のような形をしているのか? 「生物は偶然による突然変異によって姿形を変え、これまた偶然にもたらされた周囲の環境に適応したものだけが生き残る。変異も適応も偶然に支配されているとすれば、形態の進化には法則性は存在しないのか?」そんなことはない、と著者は言う。翼を持つ生物は、どのようにしてその姿に到達したのか。空を飛ぶのが理にかなっているのなら、なぜ人間は空を飛べないのか。逆に、直立二足歩行を多くの生物が使っていない理由は。とても興味深い。
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Tetsuji Yamaguchi
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