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いのちへの礼儀 (単行本)

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night_train
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ネタバレ日本語圏で動物をメタファーとしてでなく、社会的少数者として扱い、思考を推し進める、まことに稀有な本。生類憐みの令の再評価、西洋とは異なり日本では天皇制と結びついたコメが権力の象徴となった点など、日本の歴史的文脈にも深く記述があって面白く、勉強になった。筆致も平易で読み易い。ただ、後半にかけては現代文学批評が中心を占めるようになり(それも面白いことは面白いが)、工場式畜産や動物実験といった産業次元での動物搾取の問題は触れられないのが残念だった。ここを突いてこそ、動物との連帯(とその困難)を語れると思う。
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いのちへの礼儀 (単行本)評価87感想・レビュー1