読書メーター KADOKAWA Group

快絶壮遊〔天狗倶楽部〕: 明治バンカラ交遊録 (ハヤカワ文庫JA)

感想・レビュー
27

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
デンプシー
新着
明治大正のスポーツ倶楽部、天狗倶楽部と、当時、漱石と並ぶ人気作家であったという押川春浪を取り巻く、エピソード集。 一人一人に端倪すべからぬ暮らしと業績があり、それぞれが相互に織りなして一つの時代の一部となっている。またそれも、一つのピースであり、それらが無数に関係して時代になっているのだろう。この本に登場する人々の95%位は知らないが、人の世は一口に括れない事が分かりましたq
0255文字
あ
新着
いだてんが始まるころに読み始めたんだから、結構時間がかかった。どういう組織立てだったかといった天狗倶楽部の説明は本書では少ないが、ハチャハチャな痛快児を紹介していくと、結構繋がっている(常識外の暴挙に打って出ている奴等ばっかりだから、類は友を呼んだのだろうと推察される)。その一つが天狗倶楽部とも読めなくもない。現在の閉塞感と比べてみると、バカバカしくも爽快感はある。
0255文字
tmi
新着
2019/8月Kindle版購入初読。HHSFの横ジュン先輩のノンフィクション。”いだてん”登場の天狗倶楽部の押川春浪を中心にした人間交流を述べている。”いだてん”関連は羽田グラウンドの予選会の事が触れられているのみ。『書楼弔堂』で登場した巌谷小波に関し述べた章や漱石の作品は当時は今ほど評価されていなかった等興味深い記述もある。当時の文学史研究に人間交流の調査も重要と述べている。著者は”いだてん”に企画から参加されていたらしいが「めんどくさくなって手を引いちゃった」ので協力者に名前は出ていないらしい。
0255文字
四不人
新着
天狗倶楽部の関係者たちの様々な繋がりが確かに面白い。国士も実業家も画家もアスリートもごちゃごちゃ。この混沌が、明治という若い国っぽい。天狗倶楽部、入りたかったなあ。「何か痛快な事をやろうじゃないか」という針重と友だちになりたい。ただ、内容は複雑で憶えられない。何回でも読めるぞ(笑)。個別の人の詳しい評伝も読みたい。まずはヨコジュンの『明治バンカラ快人伝』と星さんの『明治・父・アメリカ』かな。それにしても、ヨコジュンは残念。冥福あれ。
0255文字
inaryoXD11
新着
久々のヨコジュン氏の天狗倶楽部本。押川春浪とゆかいな仲間たちの活躍を…と思っていたら、小説ではなかった。 それにしても人物があっちに行ったり、こっちに来たりと、縦と横のつながりでいろんな人たちの交流を読めて楽しかった。いちばん残ったのは、星一と玉椿……なんてお気楽に読んでました。 最後に横田順彌氏が今年亡くなっていたことが書かれていてびっくり。ずっと氏の著作を読んできただけに、これが最後か…と。残念。
0255文字
Aminadab
新着
追悼の気持ちで新刊文庫を購読。『快男児 押川春浪』を徳間文庫、『明治バンカラ快人伝』をちくま文庫で読んでいる。東京専門学校(現早稲田大学)法学部在学中に『海島冐險奇譚 海底軍艦』(明治33年)を発表、ヴェルヌ・ウェルズ系の科学冒険小説のブームを牽引し、大正3年に40前で死んでしまう押川春浪を中心に交友関係をたどった書。いろいろ勉強になった。『十蘭錬金術』所収「勝負」に出てきた「滋野清彦」(第一次大戦中フランス軍で義勇飛行士)は実在で、本当の名前は滋野清武と初めて知った。
0255文字
みこ
新着
大河ドラマ「いだてん」で三島彌彦をはじめ、脇役ながらもそれ相応のインパクトを残した天狗倶楽部の面々の痛快男児っぷりを紹介。無銭で世界一周を試みるなど無茶苦茶も良いところだが、筆者の愛情こもった文章も相まってどこかほのぼのとした気持ちで読めてしまう。つくづく大河ドラマの方は焦点を誤っている。「痛快男児」が流行語になるくらいドラマの方でも彼らを掘り下げていればもう少し面白いものになったんじゃなかろうか。少なくとも私は落語家の人生にはさほど興味はない。
0255文字
ジロリン
新着
肝心の天狗倶楽部の組織とか具体的な活動とかはほとんど分からなかったがw明治の若者~知識人の破天荒ぶりは楽しめた。無銭旅行で世界一周とか・・・どんだけワイルドなんだか!<日本SFの祖>押川春浪も、理知的でヲタク気質な人だと勝手に想像してたのだが・・・いやはやワイルドだぜぇ~wいやいやここはやはり<バンカラ>と呼ぶべきか。
0255文字
bura
新着
SF作家、横田順彌氏による明治時代に一世を風靡した「天狗倶楽部」というスポーツ社交団体の交友録。NHK「いだてん」で私もその存在を知った。主人公は「海底軍艦」の著者、押川春浪である。いかに明治時代のエリートがバンカラだったかを伺えて面白かった。尚、ヨコジュン氏、今年1月、73歳で急逝された。合掌。
0255文字
so-horse
新着
いだてんはあんまり関係なかったけど、いろんなつながりがあるのは面白い。 歴史ってこういう横のつながりが大事。
0255文字
猫丸
新着
本年二月刊。追悼フェアを当て込んだみたいでアレなんだが、ヨコジュンの本は入手しにくくなっているため購入した。押川春浪を中心とした明治バンカラ列伝。みんな破天荒で早熟だ。数々の武勇伝に彩られた人物が未だ二十代だったり。かなわんなあ。意気に感じ、損得抜きに連帯する。日本にかつて存在した書生天国に羨望しきりである。とかく文学史は官学あるいは学習院を中心とする傾向があるが、早稲田の役割を再認識させられた。
ジロリン

追悼フェア…ま、こういう流れにあえて乗るのもファンというものかと♪

05/21 10:17
猫丸

よく知らないですが、テレビドラマとも関係しているそうですね。どうしても商魂ということば界隈が頭に浮かんできます。ハヤカワがどんどん続刊を出してくれたら許しましょう。出すがままに買いますよ🏧

05/21 13:04
0255文字
shore
新着
途中あんまり天狗倶楽部が関係なくないか、というようなところもあるけれども、意外な人物同士のつながりが面白い。
0255文字
ひで
新着
30年くらい前、『対人カメレオン症』『小惑星遊侠伝』『ふぁん太爺さんほら吹き夜話』などを読みました(元々は星新一さんの大ファン)。 今年、訃報を聞いてから暫くして書店でこの本を発見。星一さんについての記述もあったので購入しました。 ハチャハチャしか読んでなかったから、ずいぶん印象が違いました(^^;
0255文字
陸
新着
ネタバレ交友が広すぎて、読んだ感じは浅く広い海なんだけど、潜ってみると深そうだ。天狗倶楽部の具体的な活動が面白そうなのでもっと知りたい。押川春浪の名を知らなかったけど、その時代では夏目漱石と張る小説家だったということで、作品を読んでみたくなる。その違いを、漱石を神格化した弟子たちの存在をあげているけど、どちらも早世した二人の、師としての在り方の違いでもありそう。戦後のSF小説の立ち位置の違いもありそうだけど。
0255文字
さとうしん
新着
天狗倶楽部というか押川春浪を軸に描き出す明治文化人・著名人交遊録。想像していたものとはかなり趣が異なり(天狗倶楽部の創設から解散までの実録物だと思っていた)、内容も取り留めがないが、思わぬところから思ってもみなかった有名人(尾崎行雄、佐藤紅緑・ハチロー父子、星新一の父親の星一など)とつながっていき、なかなか面白い。
0255文字
電羊齋
新着
天狗倶楽部と押川春浪を中心とする明治の政財界・スポーツ界・文壇の交友関係は広く、かつ分野横断的。現代とは異なり各分野の専門分化がまだ進んでおらず、登場人物一人一人が多彩で多才!スケールの大きい痛快男子たちのオンパレード。あちこちに「えっ?この人も?」という名が出てくる。
0255文字
garyou
新着
そういや伊藤整の「日本文壇史」も面白かった。横のつながりの面白さだろうか。カヴァ折り返しに載っている著書がこの一冊しかないのがなんとなく悲しい。この機会に横田順彌の本をもっと読みたいという人もいるだろうに。
0255文字
Naoko Fukumi Fujita
新着
3月の中旬でしたか週刊文春の坪内祐三による「文庫本を狙え!」の書評の影響により購入に至りました。普段は非常に偏った読書生活、このような経緯で読了した文庫本は3冊目。作者の「はじめに」に重要性があり、また「おわりに」ならびに「解説」がこんなにも意味のある文庫は他に出会えるでしょうか?内容としては、変革期をハチャメチャに生きた人々その裏には米国やキリスト教の影響が見え隠れしていることが特徴でしょう。作者のご冥福をお祈りいたします。
0255文字
まんなか(うっさー)
新着
大河の影響もあって天狗倶楽部に興味があったので読んでみました。まぁ、なんというかすごい変わっている人たちがたくさんいたんですね…天狗倶楽部。というか、天狗倶楽部周りの人々。「んなこと、あるんかい!?」とツッコミながら読みました。
0255文字
はちがみっつ
新着
天狗倶楽部の交友関係について。一人ひとりを掘り下げるのではなく、倶楽部内外の人間関係のつながりが書かれている。広すぎる人脈、思いがけない名前が飛び出てくる。もっと掘り下げるとかなり面白そうな人たちばかり。 いだてんのスピンオフで、ぜひ天狗倶楽部を取り上げて欲しい。
0255文字
cudjo001
新着
押川春浪から始まって、天狗倶楽部、そしてその周辺へと波紋を広げていく人物評伝。 恨むらくは一人一人掘り下げている暇もなく、さらっと流され過ぎなこと。どの一人をとっても一冊書けるんじゃないかという濃い面々を無駄遣いしている気がしなくもない。
0255文字
ごはんたべたい
新着
功績の多い人たちだなあ。すごい名前がいっぱい出てきて目眩がする。
0255文字
pmdky
新着
「明治・大正の文学を理解するには、作品よりも人脈を調べることが必要」
0255文字
タケミチ
新着
1999年に出た本の文庫化。講演の内容を基に、改稿新稿して成立しているものらしい。押川春浪の研究から広がっていった周辺人物の紹介や、明治時代のあれこれについて広く浅く書かれているもの。個人的には、天狗倶楽部は野球を広めてくれたということで、常々感謝しております。春浪ものの三作目は『タイムマシン』を題材にしたものだという予告をどこかで読んで、本当に読みたいと思っていたのですが、もう絶対に読めなくなってしまいました。ご冥福をお祈りいたします。
0255文字
六点
新着
この1月急逝した横田順彌による、「天狗倶楽部と明治社会のインテリネットワーク」紹介本。この本なくして今年の大河であのうざい集団が大筆されることはなかったのであろうと思う。押川春浪と「天狗倶楽部」は横順によって再発見されたものだし。大は「世界一周無銭旅行」から小に至っては「大洗→糸魚川直線遠足」という『魁!男塾』のような企画までやっている変な人達である。各章に出てくる人物がそれぞれが小説になりそうな魅力的な存在である。人の創造力というか面白いことをしたいという意志は時代を超えるものであると教えてくれる。
0255文字
ポスト丸山眞男・寺
新着
大河『いだてん』に登場する三島弥彦(生田斗真)が所属する「天狗倶楽部」の実話を随想的に。書くのは今年の1月4日に亡くなられた横田順彌さん。読んでいて、十代の頃『快男児 押川春浪』を徹夜で読んだ事を思い出した。私は筒井康隆の読者だったので、笑いのあるSF作家である横田さんの本も手に取った。死なれてみて「偉い人だった」と思わざるを得ない。『日本SF古典こてん』は「面白い古本」というのも教えてもらった(この本をパロディした同人誌を『本の雑誌』で讃えていたのも偉かった。パロディしたのが後の「と学会」だったはず)。
ポスト丸山眞男・寺

この本も類書の無かろう実に面白い1冊。押川春浪を中心とした人物相関図の綾は、近頃流行りの中島みゆき『糸』をつくづく思わせる。井上馨が夢野久作の父・杉山茂丸を怒る場面は、若き日に中岡慎太郎を叱り付けた癇癪持ちの井上の姿を思わせる。ラストの方で一ヶ所名前が出てくる竹越与三郎は、幕府が坂本龍馬に付けたスパイ(のちに何故か龍馬の仇討ちに参加して片手を怪我する)ではなかったか?。記憶の中で星座が輝きながら繋がる…って中島美嘉の名曲『Will』も思い出した。横田順彌、死んだのが今更ながら惜しい。

03/04 21:38
0255文字
サケ太
新着
明治に実在したとつけむにゃあ(とんでもない)男たちに驚愕!大河ドラマ『いだてん』に登場したスポーツ同好会“天狗倶楽部”。その創設者である押川春浪を軸に、交遊関係、逸話が書かれている。明治の人々の破天荒なエピソード。話が飛んで飛んで、盟友中川臨川に小便を飲ませた話から、井上馨の人物像、野球に相撲、テニス、小説に絵画など、非常にとりとめないが、故に奇妙なエネルギーを感じさせる。明治から大正まで、価値観に対する抑圧や人々の鷹揚さ。自転車での無銭世界一周、世界に進出した娼婦など情報量が多すぎる!
cudjo001

山田風太郎の明治モノに、巴里万博の頃日本の大道芸人がパリで興行(?)していたという話があった。「明治波濤歌」だったかな。

03/16 10:51
0255文字
全27件中 1-27 件を表示
快絶壮遊〔天狗倶楽部〕: 明治バンカラ交遊録 (ハヤカワ文庫JA)評価96感想・レビュー27