形式:単行本
出版社:幻冬舎
表現主義もキュビスムも、どちらもフォーヴィズムから影響を受けている。フォーヴィズムってのは、セザンヌの造形性とゴーガンの平面性、ゴッホの表現性などポスト印象主義の成果を集大成し、“野獣”と形容された激しい色彩で20世紀の絵画の開幕を告げた、マティスに代表されるもの。ちなみに、ここに出てくるセザンヌは対象を単純な形に分解して自由な視点で再構成したことが特徴で、ゴーガンは平面性を強調するベタ塗り以外にも現実と空想の綜合、民族美術の導入などでも有名らしい。
もちろん、この前にも古典的な画風で見えない概念を描く象徴主義や、それと対照的に、遠近法や陰影法に縛られず、革新的な画風で見たままの印象を捉える印象主義。特に象徴主義は目に見えない概念を視覚しかした点が革新的で、表現主義やシュルレアリスム、抽象主義へと続く大きな流れの源・原点と言えるらしく、ちゃんと覚えておかないといけないと思った。
私も‼️ セザンヌからの蛭子⁉️
ともちん、ヒデミンちゃん、五郎さんの西洋美術に関する知識はすごいんだけど、それに対するコメントがユニークかつビックリするよね。『蛭子さんも不遇時代を経て「ヘタウマ」漫画が若い世代に再評価され、「天然」キャラで常識を覆した先駆者です。』と書いてあった(・∀・)
「デッサンも遠近法も苦手だから、対象を対象を単純な形に分解して自由な視点で再構成。柔らかな質感も再現できないから、ゴツゴツした量感で確固たる普遍性を追求。セザンヌは絵のヘタさを武器に変え、現代絵画への道を拓きました(p69)」・・・「へんな西洋絵画」でもさんざんセザンヌのヘタさをディスっていた五郎さん、淡々とした解説でも要約すると「ヘタ」って言ってます(笑)
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます