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ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方 (扶桑社新書)

感想・レビュー
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tomatokun
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このタイトルには負けた。自分的に取らざるを得ない。内容は難しかったけど考えは面白かった
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とんかつラバー
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身体と意識という抽象的で難しいテーマだが、私にも面白く読めた。今私たちが住んでいるのは都市=脳が作った世界で、人類誕生からみるとここ最近で急激に脳は不自然な環境に置かれている。意外なのはヴァーチャルなものには寛大(むしろ推奨)で、どうせ人工的な世界に生きるなら都市を作るよりバーチャルな世界に生きたほうが環境にもやさしいというすごい結論。
とんかつラバー

全くジャンルの違う本だが、最近読んだタイでのんびり暮らす話やゴリラ(類人猿類)の行動観察の話を思い出した。タイ(自然の残る国土の人々)の精神的なゆとりや、ゴリラのコミュニケーションの重要性が共通している。東南アジアにいたら足元でゴキブリウロチョロしててもどうでもよく思えるし。「ああすればこうなる」の概念は鬱の要因とも一致するんだよな。とは言っても都市の便利な暮らしを捨てられないのもヒトなんだよな

05/02 22:51
0255文字
佃煮
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ネタバレ人間は自然に逆らって生きる唯一の生物。その産物が「都市」であり「自然」を排除した空間である。そのため、都市の中に侵入してくるゴキブリという名の自然を許せないのである。 日本には都市と自然の中間にある里山があり、自然との共生が行われていたが、今こそ里山の精神が必要なのではないかと考える。
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らくだ
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人によって意識的につくられた《都市》の中には《自然》は置かない。砂利道は舗装され、道にある草木は抜く。《ああすれば、こうなる》都市と予測不能な自然物は相容れない。そんな都市の中で自然のものである子供は割りを食う、というのが1番印象に残った。 解剖や大学での経験、古典、化学、歴史などの幅広い知識、生活の知恵……情報量が多いのに分かりやすくていつも感動する。虫の話をしているときが文章で見ても1番楽しそう。いつまでもお元気でいてほしい。
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marcy
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講演録を元に加筆修正された、多岐にわたるテーマのエッセイ集。タイトルと表紙は、新幹線ホームの売店に並んでいそうなたたずまいですが、引用したくなるフレーズが山のようにあります。サッと読めるし、じっくり味わえて考えるきっかけになる。養老孟司先生の引き出しの多さに圧倒されつつ、日常生活のモヤモヤの大半は脳が全てをなんとかしようと企てることで起きているのかも、と感じたり。図書館で借りましたが、入手して読み返したい一冊。学者にして優れたコピーライターでいらっしゃる、ユーモアたっぷりの養老先生です。
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なん
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人はなぜゴキブリを嫌うのか?それは、「ああすれば、こうなる」想定外の「自然の不自由」が存在するから。それでも、自然はどうしても必要なことである。
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Noa Live
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人は自然の一部。全体があって部分がある。 都市(人工物)は合理性や生産性を求めることに成り、曖昧なものや非合理的非科学的な要素を排除し整形しようとする。一方自然は全てを許容する。 産業化機械化と逃げ出す場所としてのディズニーランド(非日常)を求める、日常の異常さ不自然さに気づかないことを憂う。 コンヴィヴィアリティーのための道具や実存主義に通じる
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Iwata Kentaro
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タイトルはあまり関係ないが、脳化社会の講演録。
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Ryu
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キャンプでGが出てこの本を買った
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Yuuki T
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勝手に生物学的な話だと思っていたが自然と人間が作り上げた社会の話だった。死んだ人間はヒトかモノかという話が一番興味深かった。
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くろしおどんぐり
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人工(脳)と自然(身体)の釣り合い 都市化が自然を拒む。都市は大人にとって都合の良い環境。子どもは自然であり、都市化の環境は子どもを受け入れてはくれない。だからこそいまの子どもは環境に合わせるよう大人びる。
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まいこ
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都市化して出産も病気も死も排除して、いろんなことをコントロール下に置きたがるようになった。子どもは「こうするとああなる」が通じないから少子化。イタリアのメメントモリ(死を想え)は日本語の諸行無常、生病老死や仏教のお話も多く。胎盤を食べた話にゾッとしてしまうけど、こういう感覚が都市化? 猫の出産を見たとき、胎盤を食べててびっくりしたけど、人も昔は食べてたのかな。
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Moom
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自分の身についた技術は墓に持っていける。 だからそれが自分の財産だ。 子供が持っている財産というのは、一才何も決まっていない未来だ。 無目的なことが実はある意味で生きているということ。
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ちゃすくん
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今日は脳みそを持ってきました。子供をカバンに入れてきましたというような解剖医の先生の講演集。自然と都市の対比で物事を考えるやり方は人生を楽にする。夢を叶えるためには予測と制御が必要というのが一つの考え方だとすれば、人間の四苦は生老病死、予測のできないものだらけである。
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ayumii
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都市と自然というキーワードで、養老氏がいろいろなところで話した内容を収録した本。内容を突き詰めれば全部同じことを言っているのだけれど、話す場が変わると言い方や例え話がいろいろ変わって、より理解が深まる気がする。ゴキブリは「自然」なんですね。
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ビリケン
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都市化していくにつれ人間は自然を排除してきた。例えば、ヨーロッパなどは城壁で覆いそこから法整備などを整え、自然については宗教により理解した事にしてきたことから、人間は全てを自分の管理下に置きたいという欲があるのかなと感じだ。真の自然は人智を遥かに超越してやってくる。だからこそ恐ろしいのである。文明の発展は自然の破壊とイコールであると言ってます過言ではない。現在の貫徹された都市化の中に残る数少ない自然がゴキブリであり、人々がこの予測不能な生き物に恐怖を表すのも自然に対する畏怖心の現れであると解釈した。
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future4227
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タイトルに惹かれて読んだのだが、表題の答えらしきものがなかなか出てこないので、前半は何を言ってるのかよく理解できずにいたのだが、後半はもう養老先生の考え方にどっぷりハマってしまった。現代は近代化ではなく「都市化」が進んでいるという。都市化は自然のものが存在してはいけないという原則があるため、ゴキブリとか土とか川とか自然のものを徹底的に排除しようとするのだと。「都市化」はゲームや仮想現実の世界で楽しみ、人々は不自由な田舎暮らしをするのが良いという。脳はそれで満足するはずだと。実に興味深い主張である。
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ゆう
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ネタバレタイトルと仲間が合わないし、私はすごく難解に感じて何が伝えたいのかイマイチわかりませんでした。。
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🐙🦀
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【なぜか知りませんが、「すべてが人間の考えるようになる」と考えていくほうに、人の脳はどんどん進んでまいります】 →コロナ「ウイルス」という自然を人間の力でゼロにしようとする現状のよう。 また、「死」を特別視している点に共感。世の中「自分は(当分)死なない」と思い込んでいる人が多いように感じる。 そして毎度ながら痛快。 問「高齢化社会をどうすればいいのか」 答「30年後にはみんないなくなっている」
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roatsu
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養老先生が一貫して唱える文明化=都市化=脳化、という現代文明考について過去いくつかの講演録を通じて触れる一冊。面白い題名はその考え方を象徴するフレーズで、読んでいけば納得そして笑えないとしみじみ思う。人間の脳内にあることだけを具現化し、不確定な自然を排除する都市とその文明が「ああすればこうなる(はず)」という傲慢な思考を人間に持たせることとなり、それが間違いの始まりとする指摘は本当にその通りだろう。例えば少子化などはまさにその結果といえ、金のバラマキで解決しようなどという姑息さも「ああすればこうなる」の悪
roatsu

しきループだと考えられる。問題の本質はそこでははずだが、脳化という宿痾はどんどん物事の本質から人間を遠ざけるのだろうか。少なくとも20世紀前までは欧米や中国の都市とは歴史的に異なる都市化すなわち文明化をしてきた日本人がなぜ幸福でいられたか、そんなことにも思いを馳せたくなる養老先生の講演録だった。

01/25 08:28
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行商人
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ゴキブリは、自分の中で「嫌いなものワースト3」のひとつ。生理的に受け付けないからだが、もしかして著者の言うところの「都市化」「脳化」が進んだ現れ? 自然環境の厳しさに適応(快楽追及)→都市化=脳化=「歴史の上に立った身体=自然身体」と「数字で一般化された身体=人工身体」の分離→世間(人によって違う現実を統制する社会)の形成→死(自然)の非日常化→ゴキブリ嫌い? 最後はちょっと違うような気がする…。
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がんばる駄目人間
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【感想】作者を見ずに手に取ったので進化論の過程での説明などがあると思っていた。講演集なので一つの真理を複数の言い回しで語ってくれて分かり易い(それでも難解だと思うが…)。"もの"は五感全てに訴える性質をもつものなので、夕焼けは実在しても視覚のみで四感が足りないから頼りないというのが新鮮な考え方だった。自然身体に対するケア、人工身体に対する普遍的な治療はキュアという言い回しも良い得て妙。著者の解説には仙人じみた雰囲気すら感じた。諸行無常、身に付いたものだけが財産。掲題の理由は人工にある自然という異物だから
がんばる駄目人間

【要約】五感が脳に入力され、意識がそれを統合し、感情が重みづけした世界が現実となり、運動(筋肉の収縮)が出力される。そのため現実は人や時代によって異なり、全体として統制されたのが世間。「ああすれば、こうなる」と人間が作った空間の人工化(脳化)で成り立つ現代社会は、それが成り立たず社会に折り合わない分からないものや生老病死という自然を異物と考えたり宗教が説明付ける。自然としての身体は縮小しつつあるが、作るのでなく手入れする(ものを認め手を加える)のが良い。人工と自然、脳と身体の釣り合いを落ち着けよう

05/09 22:54
0255文字
aquilane
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A
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さちめりー
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タイトルに沿ってゴキブリについて長々と執筆されたものを期待していたが、いくつもの講演を書き起こした講演集だった。 しかし、大好きな養老さんのお話なのですらすら読めた。 総じて、頭・脳・意識に対して、身体・自然・無意識というもう一方があるんだよというお話。 子どもや女性は自然に近い存在なので、脳化社会では割りを食ってしまう、阻害されてしまうという視点に納得。
さちめりー

「ああすれば、こうなる」の都市社会では、生老病死は当たり前ではなく、異常な問題になってしまうという指摘には実感させられる。 どうせなら「ああすれば、こうなる」は全部バーチャルリアリティで行い、現実の身体は自然社会で過ごせばよいというのも、意表をついていておもしろい。

01/15 12:33
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むむむ
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所々が脳や神経の話で、うっとなってしまった。タイトルに惹かれて手に取ったものの、該当するのは1割にも満たないか。 とは言え、とても楽しく読めた。タイトルにもある、やつが嫌われる背景には都市化と自然の相容れぬ関係性があることがわかった。確かに人間が管理するものの中にイレギュラーな存在があることは好まれないのだろう。ムダ毛の存在も同じような理由で忌み嫌われる存在であるというのも納得である。 そして、人はものである、という考えも非常に興味深い。なにをもってしてものでないかと問われれば、明確に答えられない。
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KAZOO
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2001年に出版された講演録をわかりずらいところを修正して再度出版されたものです。題名とはあまりそぐわない内容ですが非常にわかりやすい気がしました。都市化という言葉がキーワードになっているようですが、頭のいい人らしく全体的なつかみが非常にうまいと感じました。人間や自然あるいは他の生物などとのつながりをもとにした講演です。
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なかもとこ〜じ
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都市化された人工的な空間に入り込む自然とのことだけど、Gだけが特別嫌われてる説明にはならないようにも。
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Tomomi
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2001年に出た本の改訂版なので、1990年代の講演をまとめたもの。「男か女か分からない人は、自然にできてしまう」というのが、なんかすごくしっくり来た。
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KoichiT
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題名と内容が合わない。
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アブストラ
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94年から96年の公演の書き起こしをまとめた『脳と自然と日本』(白日社、2001年)を改訂したもの。
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こぶた
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★★★★ 初養老先生。淡々とした説明がわかりやすい。「全ては人間の考えるようになる」となぜか脳は考えている… こんなこと考えたこともなかったので新鮮だったし、ハッとさせられた。では人類はこれからどうなってしまうの?と不安にもなるのだが、養老先生は一つの事態として捉えて説明しているだけで、危機感を煽るというのではなくて、他の著作も読んでみたいと思った。三島由紀夫割腹の説明も鮮やかで、ビックリ。
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乱読家 護る会支持!
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養老先生の講演録。 都市はヒトの脳が作り出したもの、そしてヒトの身体は自然そのもの。現代社会の行き詰まりは、脳化(都市、人工物)の行き詰まり。脳が作り出した思い込みから少しだけ脱せるかもしれない本。。。
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mick
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養老本を読むと元気になる。知ることの楽しさを実感できる。都市=脳社会。脳社会となることによって世界がどうなってきて、どうなっていくのか。はたまた、どう滅びていくのか。。。
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おっきぃ
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養老先生の昔の講演録の再発だけど、言っていることは今でも同じように通用する。ということは、20年近く経ってもこの社会は何も変わっていないということだ。
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takejin
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いつもの通り脳化・都市化の話。聴衆によって語り口が変わるのは、先生さすがです。でも、言ってる内容は同じ。この経験も、すべて私の脳に外部から情報が入ってきているだけなんですね。もしかしたら、じつはビーカーに私の脳は浮かんでいて、そこに接続されたコンピュータからバーチャルな情報が入ってきてるだけなのかもしれない。
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brutal52
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過去の講演をまとめたものということで、概ね氏がいつも仰っている「都市化に対する懸念」について。「ゴキブリ=不祥事」に笑ってしまったが、正に「意識でコントロールしうる都市にはあってはならないこと」に対する的確な表現。これも氏がよく仰っているが「三種類の死体」について読むたびにいつもなるほど。
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活字スキー
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なんとなくタイトル買いしてみたところ、昆虫好きの与太話ではなくもっぱら解剖医、脳科学者から見た現代社会についての講演録だった。これまでに著書を読んだりして養老先生のスタンスがある程度分かっていれば、だいたいいつもの養老先生といった印象。偏りはあれど、とても頭の良い方なのは間違いない。「都市化」とは、あるがままの自然を排除してヒトが頭の中で描いた「ああすれば、こうなる」という人工物で囲い埋め尽くすこと。今の世の中、自分も含めてほとんどのヒトはおかしくなってると思う。ヒトとしてどうこう以前に、生き物として。
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peko
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これまで執筆したものをまとめたもの。養老氏の主張は、都市化が進み、意識(ああすれば、こうなる)の世界になってしまった、というもの。氏の著書を読めば読むほど、戦後(あるいは明治以後)の社会を納得して理解できる。この社会が進めば、「割を食うのは子ども」である。参勤交代として、数か月の田舎生活を課すのは賛成。
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保兵衛
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図書館予約本。自然物と人工物との区別で、ゴキブリ、子供、田舎は自然物、都市、城砦の中は人工物。故に、都市の中にゴキブリがいることが不自然だから嫌うということか。ゴキブリはごみダメとか汚い場所を好むから嫌われているのでは。養老の話、どこかピントがずれている気がしないでもない。
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ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方 (扶桑社新書)評価86感想・レビュー48