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【新装版】長田弘詩集 (ハルキ文庫)

感想・レビュー
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さゆ
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詩というのは想像の余地を残すために言葉を省くので、よくわからないといった印象が抱かれやすい。しかし、詩は作者の伝えたいことを汲み取る以外に、読むことで自分のなかに生まれてくる言葉との出会いという楽しみかたもある。ついでに、一生に残る言葉と出逢えたら儲けものくらいの気持ちでいたい。この詩集を読んでいてそんなことを感じた。以下、印象深かった一文「遊びでほんとうに難しいのは、ただ一つだ。遊びを終わらせること。どんなにたのしくったって遊びはほんとうは、とても怖しいのだ。」
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夜遊の月
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とても日常生活的な詩ですが、どの言葉もピカピカに磨かれていてツヤツヤのお米みたいに光っていてイメージが鮮やかに伝わります。 その中で何度もハッとさせられたり、気になることがあったり 橋の名前が沢山でて来る散文があるのですが、その中の猫又橋が気になって調べました。今はない橋だそうですが、名前の由来は夜な夜な橋のたもとに赤い手ぬぐいをかぶって踊る猫又が出たからとありました。 余談ですが面白いので書いてしまいました。すみません。
0255文字
HaruNuevo
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食べ物、人生、言葉あたりがキーワードになるのだろうか。 自らの詩集から著者が自選して編集した詩集とのことだご、のっけから「最初の質問」でガーンとなる衝撃を受けた。 「言葉の死」などは、戦前、戦後から今の今まで、日本をずっと覆っている不透明な空気感を言い表したもののようにも感じる。 街を歩くとは街を物語として読むことだ、と浪漫溢れる始まり方から、いきなり交通事故にあった少女のちぎれた指の話に転換する「少女の指」は鮮烈だった。
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らすた
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私が読んだのは新装版ではなかったのですが、こちらで。病院「ご自由に」コーナーからです。 期待していた詩集というイメージとかなり違っていました。エッセイとも違うし。読んで共感や心動かされるフレーズというのが私にとってはほとんどありませんでした。唯一『ファーブルさん』の一節くらいです。著者にはこんな感想で申し訳ありませんが、単に私の好みと違っていたということでお許しください。
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ゆきんこ
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以前読んだことはあるけれど、新装版を発見して思わず手に取った。ふとした時に現れる挿し絵にほっこりしつつ。当たり前のことを、いつも使っているような言葉で、訥々と穏やかに語りかけてくれる。その事にほっとしたり、はっとしたり。「朝食にオムレツを」と「ふろふきの食べかた」が今回読了時のお気に入り。
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ちえ
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一昨年の帰省時、きくちちき表紙とあべ弘士イラストに惹かれ「ナルニア国」で購入。気が向いた時、気が向いたところを読み読了。<きょうあなたは空を見上げましたか…>から始まる「最初の質問」のzeroからnineまで10の章。言葉からいただく豊かさ。特にeightの「階段」「神島」「ルクセンブルグのコーヒー茶碗」にとても心を惹かれた。今の状況(まんえいしているところに比べればそんなに窮屈じゃない)と思っていたけど、やっぱり心は窮屈だって感じているんだと気が付かされた。必要な時に教えてくれる。やはり言葉ってすごい。
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大和桜289
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ここ数年間で図書館の開架棚に置かれた長田氏の詩集は全巻目を通したつもりだった。本屋さんに設けられたハルキ文庫「詩集・童話集フェア」の特設棚で本書が目に留まり購入して読んだ。本書は2003年3月に発行された著者による自選詩集を、2019年3月に新装改訂版として発行されたものだった。一気に読むのはもったいなくて少しづつかみしめる。勢いに任せ声高に口にする言葉には、静かに落ち着きようもない。言葉は本来、その言葉が発せられるまでの時間の中に、その何倍もの沈黙の時間とさまざまな想いを濃縮・内包したものなのだろう。
宵待草

大和桜さん 図書館の長田弘詩集全巻を読まれたとの事、、、素晴らしいです! 私も此の本は近い内に読みたいなぁ~と思います 何時も有難うございます 宵待草

05/19 17:50
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Maki
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春の霞がかった淡い光の中でひとつふたつ読む。そうやってこの本と共に過ごした四月。いろんなものを失くしたと思って過ごした四月。わたしの中の抑鬱ときらきらを少し、ぼやかして、ふざけてみたり子どものように振る舞ったり、年齢や性別やなんか、わたしという定義を人間であることすらぼやかして、名付けえないものに、ただ前髪を揺らす風や余所のおうちから聞こえてくる声や本に映る樹の葉の影に、なにかとしか言えないものなかにあるそれを見て感じて、少し、わたしにかえってこれた感じ。これからも、ひとつふたつずつ読む。
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小鳥
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もう最初の「最初の質問」からすごくて、力が強い。 言葉はとても優しいのだ。カづくという感じではないのに、とても大きな力がある言葉だ。例えば「散歩」や「驟雨」とても丁寧に書かれていて、私の体の隅々まで、歩くということ、雨を感じることに支配されてしまう。そんな感覚だ。 おいしそうな詩もたくさんあった。食べることに、そうやって感覚を支配されていると、今度は読み終わった瞬間それ以外が空っぽになるような感じがする。冥想ってこんな感じ?っていうくらい雑念がいなくなるというか。 おばあさんになっても読みたい本になった。
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ルカ
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2003年に出された自選詩集の新装版。『最初の質問』から始まり、10項目に分類されている。 1つの詩を読む度に、くうを見る。普段見過ごしていることが如何に多いか。 紡がれる言葉により、見えないものを感じる。 長田弘さんの詩はやっぱり良いな。何度も読みたい一冊。
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