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流れといのち──万物の進化を支配するコンストラクタル法則

感想・レビュー
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かふん
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熱力学の鬼才エイドリアン・ベジャンが提唱する「コンストラクタル法則」、すなわち「万物はより良く流れるかたちに進化する」という概念を通して、森羅万象を物理学の視点から捉え直す野心的な一冊です。 本書では、生物・無生物を問わず、あらゆるものが流れの最適化を目指して進化するという視点が提示されます。生物の進化だけでなく、河川の流れ、都市の発展、技術革新、さらには社会構造や文化の変遷まで、あらゆる現象が「流れ」というキーワードで関連しています。
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りょうみや
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ベジャン氏の3部作中2冊目。前著の「流れとかたち」と重複部分も多いが、タイトル通り生命や進化に重点を置いている。コンストラクタル法則は物質、生物、機械など時とともに変化していくもの全てに当てはまり、生命と進化も広い意味での物理現象だということが実感できる。また、生きることにおいて何が善となるのかの指針も与えてくれる。数式はだいぶ少なめだが物理の本なのでなかなかページは進まない。コンストラクタルは熱力学の拡張とも言えるものだが、久々に復習したくなってくる。
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taro jirou
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この法則になるほどとうなずける箇所はあるが、あらゆる事への当てはには無理があるような気もします
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こどもおねむ
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べジャン氏2冊目。 前作よりは難解だった。やはり、生物も無生物も元は同じだから同じ法則が当てはまるのは理屈としては理解出来るのだが、政治だったり、スポーツだったりかなり無理くり感があり、個人的には納得出来なかった。 さらに突如数式が現れ、ポカンとさせられる。図解があり理解を促進しようとはされているが、難解過ぎて置いてけぼりに遭う。数式の難解さと、前作より飛躍した事例に興味が失せてしまった。 と、難点ばかり上げてしまったが、こう言った常識にとらわれない、新しい観点を持つ事が大事、と言う事はよく分かった。
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好奇心の横断歩道を渡る!
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今の自分の理解度は、「とても面白いんだけど、よくわかんない。抵抗やポテンシャル・エネルギーの流入量・流体の総量が与えられていれば、その流動系の振る舞いがコンストラクタル法則に従うのかな?流体の総量がなぜどのようにして増減するのか、などの説明は担当していないように見えるぞ?」くらいの感じ。自分でも何言ってるのかよくわからん。/まぁ、理解したいから、気長にインプット&試行錯誤しようと思う。その価値はあると信じてる。コンストラクタル法則をレッセフェール肯定の材料に使うのは、前提の確認を忘れる類の飛躍じゃないかな
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やいっち
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著者は米国版ノーベル賞とも言われているベンジャミン・フランクリン・メダルを受賞した、なかなかの熱工学者。  動物が欠伸をする理由について、それは気持ちがいいからだが、ではなぜ気持ちがいいか、そのメカニズムをも彼のコンストラクタル法則で説明している。泳ぎや走ること、投手などでも、背の高いものが有利な理由もこの法則で説明できるという。水泳で伸びる余地があるのは、自由形だろうとも。
やいっち

筆者のベジャンは、「人間を別格と見なして他の生き物と切り離す世界観を、ダーウィンが進化論で刷新した」その進化論を、(訳者である柴田 裕之氏の「あとがき」の言葉を借りれば)「さらに推し進め、生物を別格と見なして無生物と切り離す世界観を、すべてのかたちの進化を支配するという独創的なコンストラクタル法則で崩し、森羅万象を物理によって一つにまとめ上げた」のである。

12/29 06:27
やいっち

筆者のベジャンにすれば基礎的で簡単なのだろう数式が随所にあり、文系人間ですらない吾輩には本書を理解しきれないもどかしさがあった。ちと(かなり)悔しい。

12/29 06:27
4件のコメントを全て見る
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tangent
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あらゆる現象が共通の法則に基づいているという話らしいけれど、理屈が難しくてついていけなかった。
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まいこ
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ネタバレ生物も無生物も、全てはより流れやすくなるような階層制をとって進化する。物流網も河川流域も、生物の神経や血管も、疫病やニュースの広がりも、よりよいアクセスを目指して自由に形を変えた結果、ともに機能・流動する少数の大きなものと多数の小さなものを特徴としたデザインになっていく。知識や情報の流れとしての英語が世界語になりエスペラント語が普及しなかったことや、情報や富の自由な流れを妨げる共産圏が失敗した原因も説明されていた。貴族制でも資本主義でも共産主義でも、「少数の富めるものと多数のそれ以外」の構造は変わらない
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デビっちん
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『流れとかたち』の続編で、万物はより速くより多くを流れるように移動する「コンストラクタルの法則」を展開する内容でした。生物や地形、自然だけでなく、富やスポーツ、社会、政治、さらには時間など無生物であったり抽象的な概念にまで理論が適用されているのが衝撃です。自分の身近な環境で確認して納得できれば、未来予測が楽になるかもと感じました。
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ケサランパサラン
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コンストラクタル法則 万物は流れを良くする方向に進化する
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かうんたぶる
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ネタバレ生命を流れるものとして一般化する考え方は面白いし、生命の進化の方向性をより多くをより早く流すこととすることで格差を含む階層構造を肯定的に捉えたのはもっと面白かった。
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とりもり
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前半は、ほぼ前作「流れとかたち」のダイジェスト。前作では丁寧に語られているコンストラクタル法則の導出過程が省略されているため、飛躍が多い印象で納得感が少ない。途中まであまり読む価値がないなと思っていたが、成長のS字カーブについて語る第7章あたりから印象が変わり始め、英語が国際語になった過程を説明する第9章、法則と理論の違い(法則は1つ、理論は多数)を説明する第11章などは非常に興味深かった。前書と本書の後半を一つにした完全版を作って欲しい。それなら★★★★★だが、本書単独では★★★☆☆かな。
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人生ゴルディアス
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科学史を繙くと、頭良すぎてオカルトに走ってしまう人がちょくちょくいるのを見かけるが、これもそのたぐいかな…と感じつつ読み進めていくと、要は「量の変化は質の変化」の運動量版のようだ。それをなんとか学ではなくコンストラクタル法則みたいな独自用語でやるから怪しくなるのかな…と思いつつ、やはりちょくちょく変なところがある。人間の移動が前方への落下運動だから、人間の走る速さの理論的限界値はこれ、というのは端的におかしくない…? 歴史についての言及も…。カナヅチを持ってるから全部が釘に見えてる感がどうしてもある。
人生ゴルディアス

流量の多いところにモノが集まりより流れが速くなり、富も多くなって幸せ、という理屈のところを見たとき、仕事ができる社員のところに仕事が次々やってくる様を想像した(し本書でも仕事は忙しい奴に頼め、という引用が出てくる)が、それって本当に幸せ……? 自由市場を無法地帯と勘違いしてるところもある。

01/05 17:29
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Mako
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コンストラクタル法則とは「生物や無生物はいったん動き出すと、より速く、より遠くへ動けるように構成し発展していく。動きが止まると消滅する」というものだ。成長はS字カーブで最初は成長が遅く、やがて急激に成長し、再び遅くなっていく。ウイルスの増殖や河川の流れ、情報伝達と意思決定など多くの事象にこの法則が当てはまっている。考え方がマンデルブロに似ている。数学と物理学が同じ結論にたどり着いているのが興味深い。この法則がいかに普遍的なのかを物語っている。事象を予測し、過去を説明する法則がコンストラクタル法則だ。
Mako

僕も好きな本のひとつになりました。物理学的な視点から入っているのが興味深かったです。前作は読んでいないのでそっちも読もうと思っています。

01/01 09:44
mura_ユル活動

私読んだ本とはタイトルが違いました(私が読んだ方が前作?)。内容も違うのかなあ。調べてこちらも読んでみます。

01/01 10:41
3件のコメントを全て見る
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6ちゃん
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ネタバレ著者の前作である「流れとかたち」で示されたコンストラクタル法則が、生物・無生物に関係なく我々が目にする全般的な事象すべてに当てはまることを研究成果から示した書。よくよく考えれば自然現象には生物も当然含まれるわけで、人間も生物と根本的に異なっている訳もなく、効率良く絶えず増えることを目指して突っ走っている最中なわけで、著者の言わんとする法則についてそれほど抵抗感はない。ただ、「富が偏在することは当然」と余りに無邪気な記述がある点はどうか。心理学や認知科学の記述が少ない点に違和感を覚えるのは私だけだろうか。
6ちゃん

コンストラクタル法則が何らかの「集団」の動きを予測するものとして、非常に有用な点は理解できる。しかし、その法則に抗うように動く事象や、「個」の多様性についての説明が希薄なだけでなく、何か「軽く」扱っている点が気になる。貧富の差に対する大衆の抗議が的外れな点は確かにあるにせよ、それについて「当たり前なんだよ」と突き放したような言動が複数見られた。本書が「自由」の重要性を説いているだけに、「自由」から遠ざかっている人々に対するこの言動は看過できなかった。

11/23 22:27
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takao
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○コンストラクタル法則:新しい考えや拡散はS字カーブ(最初、遅く、次には速く、最後に遅く) ○流れは速く太いものと細くゆっくりしたものからなる(階層性)。
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Haruki
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『流れとかたち』の続編であり、熱流体構造、フラクタル性などの幾何学的特徴をコンストラクタル法則として、生物や地理的構造に見出した前作から、さらに発展して情報、移動(モビリティ)、コミュニケーションといった非可視的な領域にもコンストラクタル法則が見いだせるとの発見とその興奮が突っ走っている。この法則を広げより大きな視点にたったとき、人間+動力機械が一体化した種の発展の予測がS字カーブの変化(時間軸vs流れやすさ)として描けるという。ここまで進むとベジャンにタイトルの「いのち」が見えたことが少し感じられる。
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モート
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自由を物理的に教えてくれてワクワクしている。”go with the flow!” 自由を!なぜならば、生きるために、流動系の「流れへの、良いアクセスを、提供できるのが、自由さ」だからだ。
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mft
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「流れとかたち」の続編、"The Physics of Life" の翻訳。みなさんご存じのコンストラクタル法則で多岐に渡る題材を説明していく、というスタイルなので前著を読んでいないと置いて行かれると思う。だいたい説得力あるように感じるんだけど、政治の説明が(The Physics of Life の感想でも書いたけど)きれい事すぎで腑に落ちない
しまちゃん

中日新聞の書評にあり

06/13 17:22
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流れといのち──万物の進化を支配するコンストラクタル法則評価68感想・レビュー19