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平成時代 (岩波新書 新赤版 1777)

感想・レビュー
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かんがく
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平成を「失敗の時代」と捉えて各章ごとに経済・政治・社会・文化を語る。著者の別の本、類書、参考文献になっている本を割と読んだことがあったのであまり新しい発見はなかった。
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U-Tchallenge
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平成という時代を社会学視点から考察された一冊。著者は平成という時代は「失敗」と「ショック」の時代であった、と看破している。平成という時代は失敗のようなネガティブな言葉が冠としてつく。それは理解できつつもそれだけではないだろう、と思っていた。本書の中で「経済」や「政治」では失敗であり、「社会」や「文化」は失敗だと一括りにできない、と述べられていた。自分の感覚が言語化されているように思った。平成という時代の失敗を総括しないままに新たな時代に突入してしまっていることが問題のように改めて思った。
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tetekoguma
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平成時代は自分がまだ学生の時から社会人まで自分で同時代にフルに生きた時代だったので振り返る機会もありませんでした。ちょうど吉見先生の最終講義を見る機会がありこの本を読んでみました。これまで、かなり頑張って生きてもとても行きづらいなという感覚がありましたが、この本を読むと、少子化対策から始まりあらゆることが失敗の連続であったという時代解釈が説得力を持って迫ってきました。バブルなど90年代ころまでの脳天気な時代を経験しているだけにその後の平成時代とのギャップには戸惑い続けた気がします。
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地を這う円盤
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当方、1985年生まれなんで自身を形成しているアイデンティティは平成に包含されている。物心ついた頃から"不景気"が通奏低音で叫ばれていたが、子どもの頃はそれは短期的なもので自分が社会に出る頃には解消するのかなんて思っていたが、なんのことはないどんどん悪化している。要所要所での政策を見誤ったことで、少子高齢化は進みすぎ、社会保障は蔑ろにされ、また変なナショナリズムは高揚しているしで踏んだり蹴ったりになっていることを突きつけてくる本書。果たして行く末は。
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Satoshi
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平成はバブル崩壊から始まり、日本が凋落し続けた。団塊ジュニアが子供を産まず、人口が減ることが決定されたことからそれは必然だったのではとも思われる。その中でサブカルチャーは世界に羽ばたいたようにも思われるが、それも過去の成功体験として衰退するのか。最後に略年表をつけてくれているのは嬉しい。
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ベンアル
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図書館にて読んだ本。企業、政治、事件、文化を視点に平成について論じており、主に企業と政治について読んだ。昭和は皇太子結婚、東京五輪、大阪万博とイベントが6年周期でくる一方、平成はバブル崩壊、阪神淡路大震災、911事件、東日本大震災と悲劇が立て続けにくるのが印象的だった。あと、震災時は政権運営の乏しい民主党のせいで自民党の長期政権が樹立している。
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ピンガペンギン
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図書館本。著者は「失敗から学ぶ」目的で批判的に過去を検証する。構造的に昔のままのため色いろ上手くいってない(特に少子化)日本。東京五輪については当初必ずしも多数の日本人に支持されていなかった。(支持47%)支持している人が過半数でないのに石原都知事が中国に対抗心燃やして「憂さ晴らし」に招致を決め引っ込みがつかなくなった。しかし希望もあり。沖縄はアジアからの観光や情報産業の拠点として基盤を確立、出生率1.9と理想的。基地経済への依存度減少から政治的に日本全体の動きと対照をなすように。
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そうげん(sougen)
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1995年は印象に残る出来事がたくさんあった。しかしまだ大人ではなかったからどうして社会にこのような問題が立ち現れるのかといった疑問しか頭に浮かばなかった。20年が経ち、25年が経ち、現在から平成三十年を振り返れば、当時に比べ、冷静なまなざしをもって状況を振り返ることができるようだ。00年代10年代と時代が進んでも、やはりあきらかに「失敗」、失策が続いた。本書の言うとおり、「失敗」を「ショック」という言葉に置き換えることで反省の機会を取り逃し続けているように感じました。未来の日本はどのような姿になるのか。
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あきあかね
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 平成という一つの時代を、経済、政治、社会、文化という視点から概観する。専門分化が進む現代にあって、社会学者である著者は「ショック」と「失敗」という視点から、平成時代の全体像を捉えようと試みる。 バブル経済の崩壊、阪神·淡路大震災とオウム真理教事件、アメリカ同時多発テロ、東日本大震災という四つの国内外のショック。そして、銀行の破綻や家電の凋落という経済の失敗、政治改革の挫折とポピュリズムの進展という政治の失敗、格差の拡大や超少子化、地方の衰退といった社会の失敗。日本が平成時代に経験した多数の「失敗」が、⇒
あきあかね

過去のハイブリッド車の成功体験に固執せずに世界の電気自動車の潮流にどう立ち向かうかなど、令和の時代になっても多数の課題は山積しており、過去の「失敗」を真摯に受け止め、よりよい未来の選択のために生かしていくことが不可欠のように思える。 他方で、平成時代の各主体も決して座して「失敗」に甘んじていた訳ではなく、様々な対応を試みたが、多様な関係主体のしがらみや慣習などに阻まれた側面も大きかったのだと思う。事後に評論家的に「失敗」を指摘することは容易だと思うが、自身が先行きの見通せない渦中にいる時に

11/30 19:55
あきあかね

適切な判断を行うことは極めて難しいことのように思える。今のコロナ禍のように。

11/30 19:55
3件のコメントを全て見る
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千住林太郎
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著者自らが失敗の博物館というように、平成という時代が政治と経済、人口構造という面で壮大な失敗に終わったと総括する内容の本である。全体として暗澹たる平成を書いていて、総論として賛成だが批判点もある。 まず経済編では個々の企業の失敗事例は興味深いものの、金融や日本経済全体の課題まで踏み込めていなかった。また、政治編では平成政治の迷走を通史として書いていて面白いが政治制度よりは政局メインの分析にあり、政治改革そのものが失敗だったかまでは踏み込めていなかった。 これらについては別の本を読むべきだろう。
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たぴ
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平成は「失敗」の時代だったのか…。平成の半ばに生まれた自分からするとこれほど暗い時代だったのかと思わざるを得ないほど暗澹としていた。あらゆる失敗の主たる原因は、グローバル化とネット社会の浸透という荒波に対して日本の問題意識が欠けていた点に求められている。山一證券、東芝、ゴーン。「政治主導」改革の失敗。世代間、正規/非正規の格差の拡大・・・。 また、本文には明記されていないが、階級社会化の進行とインターネット空間での自閉は最悪の組み合わせなのでは、という感想を抱いた。次の時代の課題は亀裂の治癒のように思える
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疾風
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「平成」の30年間を「失敗の時代」であると述べる筆者。本書は経済・政治・社会・文化の4つの側面から平成時代の問題点を振り返ります。読んでて暗くなる1冊ですが、失敗から学ばずして成功はありません。より良い「令和」時代を築くために、過去から学ぶことは大切です。
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kenitirokikuti
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ネタバレ図書館にて▲あとがきから〈約三〇年間に起きた数々の失敗やショックを総覧し、また横断もしながら、「平成時代」を歴史の現在として捉えたのが本書である。〉〈本書の暗澹たる歴史の中景を、さらに大きな世界的遠景の中に置くなら、出来事の半ば構造的な必然性が浮かび上がってくるはずだ。〉▲第4章 虚構化するアイデンティティ 〈以上、平成時代を文化の次元から通覧していくと、①「終末」の実現、②虚構としての「日本」、③新しい集合性という三つの潮流がこの時代を貫いていたことが見えてくる〉。
kenitirokikuti

インターネットによって、受け身だった大衆が発信力を得て主体性を発揮するのではないかという期待が裏切られる図、二大政党幻想ちよく似てるように見える。ネット民がエコーチャンバー効果で自閉してゆく、とかそういう説もあるけど検証されてないやつを書いちゃうのはどうかと思った。やっぱ愚民を教化善導したいという気持ちが表れるのではないだろうか?

05/27 13:37
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読書会5 ひたすらつらい。
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それは大人がバカだから子どもの私たちがつらい、という言い訳が許されない年齢になってしまったことに起因するつらさ。

12/22 01:48
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ハシサキ
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ネタバレ平成とは、失敗の歴史だと本書では書かれている。平成生まれの私としては、未来には希望が無いように思えてくる。失敗の歴史から学び日本の転換を共に考えていきたい。
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ジュリ(村上)
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この手の現代史は吉見先生得意の分野だろう。平成を振り返り、失敗の連続と、今後も続く日本の暗い未来が繰り返し示される。バブル経済の発端は知らなかったので一応の説明を聞けて満足。山一証券破綻の際の社長が破綻を見越して選ばれたという事実には驚いた。その他、いくつかの大企業の過ちがパタン化されているなど興味深かった。政治の章がやや長過ぎるので、オウム事件や神戸連続殺傷事件についてもう少し詳しく、あるいは社会の右傾化、平成時代のジェンダーを巡る状況の変容、またテレビの没落に関する考察なども論じて欲しかった。
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ちくわ
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「平成」という時代をどのように総括していくかという観点で、本書では「平成」を「失敗」の時代と総括する。時代を分析するにあたっては、経済、政治、文化、社会と様々な領域を個々に分析し、それらの関係性も分析していかねばならないが、そのそれぞれに関し、どのような「失敗」があったのかを一つ一つ分析していく。いわゆる東日本大震災後については別の書籍を参照ということかもしれないが、この部分に関する記述が薄いのは気になった。「令和」への連続性という観点から、「平成」という時代がどのような時代化を知ることは大事と思う。
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ネムル
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経済、政治、社会、文化、世界から見た日本という観点から、平成の失敗を検証する。文化は駆け足で中途半端な印象だが、しかしまあ暗澹とする記録である。数多の失敗も出来すぎた昭和への反動(というか、自覚の欠如?)から来るものなので、失敗の検証無しには次なる時代にも対応出来ない。平成で成功といえるものがあったかと考えるなら、マイノリティへの視座が深まったとはいえるかもしれない。が一方、そのバックラッシュでヘイトの言説もまた蔓延したように思う。この考察が本書であまりなされないのはやや不満。
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桔梗屋
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令和になった直後に刊行された「平成」30年間の総括。ただ、1年後の今、まさかこんな事態になっていようとはさすがに思ってなかっただろうな…「失敗」と「ショック」の時代が終わったと思ったら、「崩壊」と「滅亡」のカウントダウン。日本はもうちょい、緩やかにフェードアウトしていくはずだったのに。この体たらくは、今に始まった訳ではなく、政治、経済、産業の度重なる失策(政権で言えば、自民/非自民問わず)の累積によるものだということが、コンパクトかつ明瞭に纏まってて、ぐうの音も出ませんな。我々は、滅ぶべくして滅ぶのだと。
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oooともろー
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経済、社会、政治、文化、すべての面で平成は失敗の時代。だからこそ学ぶ価値があり、希望もある。
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T S
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正直あまり期待せずに読みはじめたが、一読してみてなるほどと首肯することが多かった。「平成」という時代を本書では「失敗の博物館」として振り返っており、「平成」という時代区分を「ショック」と見立てて4期に区分し、4つの次元を章立てとしており、見通しとしてはわかりやすかった。ただ個人的には、第4章で語る「虚構としての『日本』」の例として、はっぴいえんどが取り上げられているが、本書で触れた「アメリカニッポン」について語るなら、かれらの「さよならアメリカ さよならニッポン」について触れていないのが残念だった。
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本命@ふまにたす
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社会学者による「平成時代」の総括。「あとがき」で著者も述べているが、かなり「暗い」。しかし、著者の意図あっての「暗さ」のようなので、肯定的に捉えたい。内容的には、様々な事項を取り上げようという目配りの良さを感じた。
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k5
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シリーズ平成。しかし類書にはない圧倒的な面白さでした。平成という時代の「失敗の博物館」を構築する、というコンセプトのもとに、経済、政治、社会、文化を検証しますが、忖度がないからなのか、電機業界を中心とする企業の「失敗の本質」を語った第一章がなかでも秀逸。失敗を語っているにもかかわらず、この本が刺激的なのは、あとがきにあるように、社会の構造的な必然性による失敗の物語こそが、未来への希望をつなぐ唯一の方法という思いがあるからでしょう。個人の失敗を責めるのでなく、一歩引いて社会を見ようとする姿勢が信頼できます。
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かほ
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日本人がいかに失敗から学ぶことが苦手かを、東芝、カルロス・ゴーン、就職氷河期、民主党政権など平成に起きたあらゆる失敗を挙げながら辛口批評する、いわば「負の歴史の教科書」。平成時代には二つの大震災という自然災害のように外部からやってきたショックもあったが、それらは原発事故のような人間の失敗とも密接に繋がっている。過去の出来事を客観視し、反省する力は、新型コロナウイルスを巡る政府の失敗が進行する今、まさに必要だと感じた。政権がそれぞれ「前与党の失敗」により消極的に誕生しているという分析は面白かった。
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ぱリ
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団塊ジュニア世代の私は、人生の大半を「平成」が占める。思い入れのある時代だ。本著は平成の30年余りを密度高くまとめる。当時はリアルタイムに入ってきた玉石混交な情報が、著者により豊潤な表現で整理された。経済、政治、文化など多岐にわたる知見。平成時代の教科書として手元に置きたい。
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ひと
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1989年の世界の企業時価総額ランキングで上位50社のうち32社が日本企業だったのに対し、2018年のそれは1社しか残っていない。日本企業はどうして落ちぶれちゃったの?という事例から政治、経済の失敗、平成の失われた30年を分析した本。とっても勉強になる本。少子高齢化で人口減少が必然の日本の将来は、産業持続のために移民を受け入れて多民族国家になるしかないという。想像できないけどそうなるのかな…
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渡世人
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ネタバレ平成時代を「失敗」と「ショック」の時代であるとして、経済・政治・社会・文化の面から考察している。著者自身、「ディストピア的」と言っているように、過度に悲観的に論じられているように感じざるを得ない。出生率低下と格差の拡大の関係を論じているところでも、相関関係の曖昧さは拭えず、無理やり感が否めない。この本には、ピンポイントで疑問が残る(再検証の余地あり)部分はあったが、平成時代を総合的かつ批判的に論じた文献としては、とても有用であるだろう。『ポスト戦後社会』とセットで一読に値する。
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八八
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既に平成が終わり令和になるが、改元を期に「平成史」というものが世の中や歴史学において話題にあがった。その延長に位置づけることができるだろう。本著作は「平成」という時代を改元によって区切られた日本のみの展開ではなく世界的な流れに位置づけながら論じる。また、著者が冒頭で触れているが平成への懐古的なものではなく平成を失敗の時代と位置づけ自省の為の「失敗の博物館」として描いている。著者はかなり辛口に叙述しているが令和という新たな時代を如何に作り上げるか考える為には辛辣な論評は必要なのかもしれない。
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おおにし
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平成時代の「失敗の博物館」を標榜したとあるように、政治、経済、災害、事件、社会現象の失敗事例がコンパクトにまとめられている。ただ、なぜ失敗したのかという分析や失敗から学ぶ提言がほとんど書かれていない。特に政治に関しての失敗は著者を含めた我々有権者の責任であったことは事実であり、もっと掘り下げてほしかった。経済についてもまだ失敗が続いている状況であり、移民拡大というくらいの提言では弱い。社会学者に多くを求めすぎかもしれないが。
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宇佐見
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平成における失敗の「博物館」としての一冊。これでもかというほどに、日本の失敗だらけ。ただ、これを反面教師とし、他の新興国であり、日本でありが成功へ向け動き出せるなら良いのだろう。「つまり「平成」とは、グローバル化とネット社会化、少子高齢化のなかで戦後日本社会が作り上げてきたものが挫折していく時代であり、それを打開しようとする多くの試みが失敗に終わった時代であった」「日本人は、日本語特有の曖昧さを利用して、「経済危機」を「ショック」として受けとめることで、これを半ば心理化しているのである。」★★★★☆
0255文字
松村 英治
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平成時代の30年を概説するだけでなく、なぜそうなってしまったのか、昭和にまでさかのぼって因果関係を解明しようとする。
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強粘結炭
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社会学も政治も勉強したことはなかったが,社会学者の物事の捉え方を多少感じ取ることができたのは収穫。ただ日本経済やマクロ経済に対する考え方は理論の一部分しか捉えておらず,やや単純に考えすぎでは感があった。
0255文字
ひつじ先生
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経済も政治も社会も、平成の時代は失敗だらけで、何か、読んでいるうちに暗く落ち込んでゆく内容であった。私が思うこと。何が問題かと言っても、少子高齢化対策の失敗である。「日本社会が現在の民族的構成を維持して安定的に持続していくことは、すでに難しくなっている。」(p14)などという、どーするの?どーしよーもないではないか!という一節につきる。でもまぁ、今後は江戸時代くらいの人口になって、国内の食料自給率が100%になって、いっそのこと鎖国した方がよいのかな。
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ネコ虎
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「まるで救いがないではないか」に納得。といっても吉見の言う意味ではなく、「まるで救いのない駄作」と言う意味で。Amazon書評にも「新聞の縮刷版をまとめたような内容」とあったが、ただ現象面をなぞっただけの骨もなく柱もなく、全てが中途半端で何も伝わってこない。経済分析はひどすぎて、国の借金で破綻とか平気で書いているだけ、後は失敗した企業の話のみ。経済を勉強した形跡がない。政治分析も上っ面のみなぞる。沖縄に希望があるなんて噴飯もの。日本の失敗を云々する前に、失敗の博物館にはこの「平成時代」の書がお似合いだ。
0255文字
フム
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「平成」という失敗についての一種の博物館を一冊の本の中に実現したかったとのこと。平成の30年が失敗の時代というのは、私の実感とも一致している。成長の限界を前に、既得権を守ることにとらわれて未来を見据えた展開ができなかった、政治や企業。それは今も変わらずもどかしい。平成の大きなショックの一つ東日本大震災と原発事故ですら、社会の方向転換にならなかった。そしてオリンピックである。現実をみようとしない、失敗に学べない国ということをこの本を読んで再確認してしまった。まるで救いがない、あとがきの通りだ。
フム

いえいえ(*´ω`*)お二人のご意見、興味深く読ませていただきました。それにしても、同じ平成という時代を経験していても、受け止め方にずいぶん違いがありますね。どこからこの違いって生まれるのでしょうね。また読書で深めていきたいです。ネコ虎さま、違う読書傾向の私ですが、これからもよかったら覗いてみてくださいませ。ぽこさん、コメントうれしかったです。ありがとうございました。

12/14 21:36
Tom5k

突然のコメントお許しください。確かに閉塞感が強く成長が信じられない平成だったのかもしれませんが、各種ハラスメントの概念の一般化、性的マイノリティ、LGBTの方々への理解、障がい者の方々の社会的進出、女性活躍社会への取組み(特に右翼の方々でさえ、女性が活躍していること)、読書活動推進法の整備、そして働き方改革への取組み・・・。まだまだ遅れていることも多いかもしれませんが、過去と比較すればたくさんの進歩が平成にはあったように思えます。私は、まずは積み上げてきたものを大切にすべきと考えています。

01/05 13:19
11件のコメントを全て見る
0255文字
白玉あずき
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未来へと活かすために失敗から教訓を得るという立場から書かれているが、政治にしても経済にしても、神ならぬ身の後からわかることばかり。その場しのぎに過ごしてきたつけが、ただ今現在の暗い世相を作ったわけだ。一番つらいのが、社会の土台である家庭や中間団体、地域を流動化崩壊させてしまったこと。世界で一番「孤独な日本人」とまで言われるようになったら、次世代も作れず社会を維持する事も出来ないわけだ。大変読みやすいのだが、暗澹たる気分になります。昔のように一族郎党が狭い家にぎゅっと住んで、助け合って生きていくのが吉か。
白玉あずき

「一族郎党」も最早あまりいないのだけど・・・・ 本書の感想に成っていなくてすいません。

12/09 13:24
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遊た(ゆうた)
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本書は平成という時代の失敗を振り返るというコンセプトで書かれている。しかし、本書で取り上げられている失敗が政治と経済にとっての失敗であるという理由からそれを身近なこととして感じることができなかった。政治や経済の成功が必ずしも人間にとって有益であるとは限らないように、その失敗が人間にとって必ずしも有害であるかどうかはわからないと思った。本書で指摘される経済不況や政治主導の挫折は社会にとっての失敗というよりかは社会を支配する人たちにとっての失敗という感が否めない。それゆえその内容にいまひとつ共感できなかった。
ネコ虎

同感です。これから読むつもりですが、パラパラと見る限りでは、経済政策についてほとんど言及がないようだし、沖縄問題については左翼丸出しのようで、全般的に平板な書き方のようです。読了できるかどうか心配です。

12/15 19:45
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さだお
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著者は「平成」という時代を歴史的な単位とすることを否定しながらも、この30年間をグローバリゼーションの時代と重ね合わせ、その特質を見出している。「平成」が「失敗」と「ショック」の連続であり、経済・政治・社会・文化の4つの局面から描き出した。読了後、あらためてこの国の救いようのない現実を淡々と突きつけられた思いがする。だが、著者の述べるように、「失敗」の事実を見つめることなしに、根底からの変革は不可能である。偏狭なナショナリズムが蔓延る今こそ、基本にすべき事実認識が、本書には詰め込まれている。
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平成時代 (岩波新書 新赤版 1777)評価85感想・レビュー64