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小説 太宰治 (P+D BOOKS)

感想・レビュー
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ゆーじ
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ピープラスディブックスという新たなスタイルな本です。入手困難な後世に受け継がれるべき名作品を世に出してくれる小学館には感謝、感謝です。
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美夜
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檀一雄視点の太宰が可愛くて色っぽくてたまらん。いつも照れてこそこそしてる太宰、中原中也に絡まれて逃げる太宰、面白いし切ない。「彼の仮構された人生は、死を選ばねば完成されぬ。彼の文芸は、彼の自殺をまたねば成就を見ない。このような執拗な妄想にのみ生きていた」、これが全てな気がした。飲んで煙草吸って女に溺れて。そんな描写が多かったけど彼は太宰の中の真っ暗な深淵をずっと眺めていたんだなと。ただその深淵は彼を見ていなかったのかもしれない。ただ己の文芸のためにいってしまった。とても面白かったです。
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わむう
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友人の檀一雄から見た太宰治。やっぱり熱海事件には笑ってしまいます。
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kalkan(軽羹)
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すごく生々しかった。すぐそこに太宰がいるような空気感。生涯の友人から見た太宰治は、檀一雄にとって、人生の一番大事な青春そのものだったんだなと。若さ故の苦い思い出と共に語られた、まさに「小説」。右手で鼻頭をこすりながら「やぁ」とこちらを向く太宰は、まさにわたしがイメージした太宰そのものでした。
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KBTM
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ネタバレ友人であった筆者の目から見た太宰治の姿が、まさに我々がイメージしている太宰治そのものでした。「彼の仮構された人生は、死を選ばねば完成されぬ。彼の文芸は、彼の自殺をまたねば成就を見ない」という妄想を太宰治は持っていたという筆者の考察も、今も色褪せない太宰治の存在感を思うと非常に興味深かったです。それにしても、ほんの数ページしか登場しないのですが、中原中也の強烈な存在感が読了後も印象に残りました。
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禿頭王
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繰り返される遊興と狂宴、太宰の苦悩と煩悶、太宰に寄り添う悪友の檀。退廃的と言われようが、非生産的と言われようが、この2人が共に過ごした時間は、まさに「小説」のような時間だったのだと思います。それゆえに、戦争をきっかけに生きることへと舵を切った檀と、何も変わらずそれまで通りに死へ向かっていった太宰の対比があざやかで、かつての友人が袖を違えたような何とも言えない寂しさと哀しさを感じました。
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PIYOBLACK
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斜陽館へ行く予定があるので読んだ。映画の方を何回か観ていて、原作も読んでみようと思って。太宰治についての回顧録。ほとんどが、檀の自伝小説。太宰の私生活が赤裸々にわかる一冊。次に読むのは雨の玉川心中になりそう。
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まゆまゆ
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読もう読もうと思っていたのを、6月に。小説 「太宰治」となっていますが、檀さん自身の、ちょっと息苦しくて苦い青春も共に描かれています。中也との青鯖事件(笑)や、檀さんを残して井伏さんと将棋指してた熱海事件など、有名なエピソードも多数。想像する事しか出来ない太宰さんの生きている姿を、こうやって残してくれてとても嬉しい。振り返って「やあ」と檀さんを迎える姿が好き。
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ゆづき
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太宰に関する逸話のあれこれが、まさかここから出ているとは思わず、面白く読むことができました。『小説 坂口安吾』も是非読んでみたいです。
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キノコン
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これは安吾の「不良少年とキリスト」と同じく太宰の回顧文だけど、もっと太宰治が生きていたことを感じさせる。どんな匿名を使っていてもその語感から即座に見分け得る自信のあったという檀一雄。プーシュキンの「生くることにも心せき、感ずることも急がるる」とチャボの番の話は忘れないようにします。
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理心
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太宰治の自死について「彼の文芸の抽象的な完遂の為であると思った」と述べている。 これは、過去の文芸であって、未来の文芸は、どうだったんだろう。太宰治が入水を「しゅっぱい」してたら。。。
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相澤謙吉
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死んだ人間のことは死んだ人間にしか(あるいは本人にも)分からないのかもしれないのだけれども、この、親しい人の視点から書かれた人間像と、そこに向けられる情に満ちた視線とが、非常に面白く思われた。
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丘の家
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★★★☆☆ 太宰の自死は「彼の文芸の抽象的な完遂の為」だったと檀は語る。太宰にしても壇にしても、酒や女遊びがやめられず、それは意志が弱いだけなのに、悲哀などと文学的修辞でみずからの失敗を飾るのだから、いい気なものだ。しかしまあ、壇を借金の人質として熱海に残し、金を工面するために東京にもどった太宰が、檀との約束を反故にして井伏鱒二と暢気に将棋を指していたというエピソードはたしかにおもしろい。「いらいらと太宰流の人生に巻添えを食わされる不快を誰も感じながら」という一文が印象深い。中原中也の酒乱ぶりも笑えた。
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今野ぽた
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「○○だねえ」が太宰の口癖だったのだろうか。特に「泣けるねえ」という言葉が何度も出てくる。ヨーヨーにも涙を流す太宰。とにかく酒を飲む飲む。熱海事件、味の素、中原中也との関係などなど太宰治エピソードは大体ここから生まれたのだなと思った。
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百年(ももとせ)
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あとがきを読むことで、退廃的な書を読んでしまったという読後感が一変された。
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バンル
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憶測とは言え太宰治の色々な作品の裏話みたいなのが読めた。檀一雄は結局実朝書いたのだろうか。
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なし
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酒と女と借金と。放蕩三昧。「走れメロス」の成立過程であるとか、基本的にろくでもないことばかりしてる。井伏鱒二も大変ね。太宰ではなく檀のことになるが、性病にかかった云々のくだりはよく書きましたね。快復したら快復したで、さっさと退院してください。
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東京湾
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「誰だって、妄想はある。そもそも人生というものは自分の妄想を抱いて、墓場に急ぐ道程の事だろう。しかし太宰の場合は、殊に一方的に増大してゆく妄想が激しかった。成程、人生という奴は作ってゆく人生だ。しかし、この太宰の作られてゆく人生には全くと言っていいほど天然の是正がない」太宰治という人間への洞察と、彼をめぐる青春の回想。放蕩に耽った若き日々や作家仲間との交流など、同時代を共に過ごした者にしか書き得ない記録に満ちており読み応えがある。翳りある人情家としての太宰の姿が印象深かった。放埓の中に哀愁が漂っている。
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かなた
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太宰治ファンを名乗るなら必ず一度は読むべき一作。『太宰治』を誰よりも近くで見てきた男なだけに、太宰治の人間くさい一面も見ることができて、彼も確かに存在した人間だと言うことが実感できる。 自分はこの作品で太宰治もそうだけれど檀一雄のことがとても好きになった。
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