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動物園は進化する (ちくまプリマー新書)

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いけMa★
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現代においてもゾウの飼育法は不完全であることを知り驚いた。動物園の歴史は長いので過去のノウハウが十分に蓄積され生かされていると思っていたからだ。動物にとってより良い環境にするためには、風通しの良い職場(動物園)作りが大事なのだろう。その点はどんな職場も同じだが、動物や飼育員の命がかかっている分早急な改善を望みたい分野ではある。
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kenitirokikuti
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図書館にて。明治から昭和20年まで来日したゾウは20頭。戦後からワシントン条約までに80頭。野生動物の輸入が制限されるので、ばんばん持ち込めなくなる。なお、当時オスのゾウは三頭。そもそもゾウの飼育繁殖はむずかしく、2000年にやっと成功したくらい▲ゾウはアジアで家畜化されたものの、捕獲して飼い慣らす形。寿命が長いので、牛馬羊山羊犬猫みたく品種改良されていないのである。つい最近までサーカスの猛獣使いと似たものであった▲あけすけに言うと、ゾウの飼育員がよくゾウに殺されるので飼育法が転換してるのだ
kenitirokikuti

過去にはゾウを鎖や枷で拘束し、トゲのある棒で突いたりしていたが、柵のような隙間のある壁ごしに、なんかいわゆる尻壁チックなスタイルで世話とかを行う。医療や牧畜がヒトのポルノに応用されてるが、かべ分野にもそうした面があるっぽいな、と思った。

08/30 13:22
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Sakie
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動物園でゾウを飼育展示するようになった当初は見世物だったのが、時代と共に動物を通じて自然のしくみを教える、種を保存するなど機能を変えてきた。体が大きいゆえに飼育係の安全問題は喫緊であり、動物福祉も言われる今、変わりつつあるという。しかし繁殖は上手くいっていない。繁殖するためにはゾウが自然体で生きられる環境が必要だ。なのに群れの構造が複雑なゾウの少数飼育やコンクリートと鉄の檻、夜に自由に歩いたり食べたりできないスケジュール、なにより他者の視線など、人間に置き換えれば当たり前のことが動物のことになると難しい。
蒼

同感です。

11/02 15:36
Sakie

ありがとうございます。人間の手の届かない地で生きられたらとつい願うのです。

11/02 19:58
4件のコメントを全て見る
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たけのこ
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学生のころ、動物園実習でアジアゾウ班になり、直接飼育でゾウと長年接してきた飼育員さんを間近で見て以来、飼育員さんへの憧れがあった。しかし、特殊な経験が必要で、かつ危険と隣り合わせな直接飼育が必ずしも望ましいものではないというのを読み、確かにその通りだなと少し考えを改めた。色々な知見を取り入れてさらに変わっていく動物園が楽しみ。
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かっぱ
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ネタバレこの本では、ゾウの飼育法として「準間接飼育」への移行がのべられている。その背景には、飼育員の安全確保と、ゾウの種の保存の2つが絡んできている。その2つの問題意識からの解決策は(本来的には)当然違うわけだけど、現実にはこの2つを統合した解が必要で、そこにでてくるのが「準間接飼育」ということなのね。 5章で「動物園で絶滅によりゾウが見られなくなる」という記述がでてくるのだけど、これは「絶滅によりゾウが見られなくなる」ではなく、「動物園で絶滅」なのだと思うのだけど、その危機感が共有されにくいかも。
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mick
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直前に読んでいた「動物園から未来を変える」で知った動物園の存在意義、それがゾウにおいてどうなのかがよくわかった。これから動物園は変わり、変わらなければならないのか。「私のことならほっといて」の小説の中に宇宙人に捉われた最後の地球人の話しがあったのがゾウとかぶる。
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あずさ
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上野動物園で41年にわたり飼育員を務めた著者が、動物園の発展を特にゾウの飼育、繁殖、研究に的を絞って書かれています。将来への展望(希望)、動物園で勤めるにあたり持っていた方がよい資格などについても書かれていて、大変興味深かったです。将来 動物に関わる仕事に就きたいと考えている方にも、役に立つと思います。
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