形式:単行本
出版社:集英社
形式:Kindle版
“ケーキが十分に冷めるのを待たなかった。そのせいでダンカン・ハインズのケーキミックスで作ったプディング・ケーキに塗った缶入りフロスティングが溶けてしまい、絞り出し袋で書いたブルーの「お誕生日おめでとう、ティリー」の細い文字が滲んで読めなくなっていた。マーラはバターナイフの平たい刃先で文字をアート風のマーブル模様に変身させようと”(サーディンズ P163)デビクロ『ザ・ブルード/怒りのメタファー』っぽい内面ドロドロ。そして不安の煽り方はブラッドベリ『十月のゲーム』を彷彿とさせるかも。
なまなましくて読ませるうまさと、小説としてうまいと個人的に思っているうまさは違うんだなと改めて感じた。
こんばんは。私も表題作を読んだのですがその後が続かなかったな、と思いました。
訳者あとがきで絶賛されているものの、うーん、そうかー?と首を傾げながら読んでました。
2019年新刊感想50冊目。ジャンルも多様で全然飽きなかった。今年は短編集の当たり年かも。表題作は好き嫌い置いてもこの現代性は触れる価値あり。「キャット・パーソン」と対をなす最後の一篇「いいやつ」も合わせて必読。日本なら新人文学賞一つ二つ三つくらいは簡単に取ってしまうのでは。
あとなんか他に書きたかったことがあるんだけど思い出せない…。感想書くまで時間置くとこれがなあ。
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