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takao
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ふむ
0255文字
隠居
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比較される事も多いホッファーの『波止場日記』より生々しい労働風景や苦痛の記述が多い。気持ち良く面白く読めるのはホッファーだが、「労働」というものに向き合うなら、こちらの方が良い。ただ余裕がないのか哲学的思索は期待より少なめ。読んで面白いという感じの本ではない。
0255文字
au
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こんな本もあるんだなあ!すごい。労働にうちのめされて。一瞬の目配せと胸の輝き、詩情。
0255文字
すたれがみのきれはし
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前半はひたすらに作業工程と稼いだ賃金が続く。今は流石にここまで待遇も環境も過酷ではないと思いたいが、やはり似たようなものなのかもしれない。思案する余裕さえも削ぎ落とされていく環境。「死ぬまで消えない奴隷の烙印」との表現は、現代社会での労働にも当てはまるようでとてもつらい。しかしヴェイユの行動力、観察力、洞察力の凄さよ。
0255文字
くまさん
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 自分が何を欲しているのかがわからなくなるときがある。「あまりに疲れはて、自分が工場にいるほんとうの理由を忘れてしまい、こうした生がもたらす最大の誘惑に、ほとんど抗えなくなる。それだけが苦しまずにすむ、たったひとつの手立てなのだ。かろうじて土曜の午後と日曜に、記憶や思考の切れ端がもどってきて、このわたしもまた、考える存在だったのだと思いだす」。よどんだ気分、頭痛、意気消沈、恐怖と不安、そして「荒れそうな鬱々たる時節」……。この日記の具体的な困難の描写から、仕事との関係をどのように結びなおすことができるか。
0255文字
漣
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工場での労働に対する克明な記録。過酷な環境に自らを奴隷になぞらえる。「自分がおこなっている労働についてまったく無知であるというのは、意気を阻喪させる。」ここまで思考して労働する人間が今どれほどいるだろう。
0255文字
文箱
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1934年12月から1935年7月まで、25歳のシモーヌ・ヴェイユは未熟練女工として工場勤めを体験した。黙々と日々の賃金を計算し、数字を記す。なかなか熟達しない危険で技を要する工程を細かな部品名まで洩らさず記録する。同僚や責任者から受けた心ない言葉も優しい気遣いも彼女は記す。自分が今行っていることを見据えるまなざしの鋭さと揺るぎなさ。人間から思考を奪い奴隷化する苛酷な労働に心身を徹底的に痛めつけられながらそれでもなお見つめ、思考し、書く。それらの行為には人間の本質があると思うし、彼女の姿にただ圧倒される。
0255文字
Hiroki  Nishizumi
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『労働と人生についての省察』掲載を読んで以来、ン十年ぶりに再読。今回の冨原眞弓の翻訳は前掲の黒木・田辺より柔らかい。もしかすると原文のニュアンスは今回の方が正しく伝わるのかもしれないが、内容的なこともあり前掲の方が好ましく感じる。これは単に好き嫌いの感情的な問題なのかも。
0255文字
erierif
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初シモーヌ・ヴェイユ。労働について考察するため自動車部品工場で働く日々の日記。危険な作業や機器もあり様々な部品を作るため常に緊張し騒音と罵倒が彼女を圧迫する。作業そのものよりノルマが厳しく少ない給料から引かれていく伝票を[流す]と記される事が多くつらい。さらに記録も誤魔化されたりもする。常に頭痛がして自らを奴隷と自覚して駄獣と思うあたりも読んでいてつらい。やがて労働のあり方、教育や仕事の全体的な理解が必要など考察がでてきてプロレタリア革命にも批判的な視点を持つ。シンプルな日記(続
erierif

ゆえに読みやすかったが本当に理解するところまでは難しい気がした。しかし丁寧な注釈と解説に助けられた。こうした日記のスタイルでありながらシモーヌ・ヴェイユの苦悩や冷静な観察力、鋭い洞察力を感じた。自由と社会抑圧はこの日記からまとめられたのだろうか。もっとシモーヌ・ヴェイユを読みたい。

10/18 15:48
erierif

すみません。いいねつけてくださったのですが変な文だつたのでコメントの方書き直しました。

10/18 15:49
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ケイトKATE
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近代社会における労働の苦しみを自らの体験から記した日記。ヴェイユは労働の苦しみについて、労働者は時間とノルマに追われ、そのために肉体も精神も疲れ果て思考停止させていく。その状態は奴隷と変わらないことを的確に考察している。ヴェイユの日記は80年以上前に書かれているが色褪せていない。ヴェイユは今こそ読まれるべき思想家である。
0255文字
sakurasakiat
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作業にかかった時間や、給料の羅列を異様に感じてたじろいだけれど、自らの日々と何が違うのかとふと不安になる。何がどうなるのかきちんと把握している分、ヴェイユのほうが飼い慣らされず「部品となる」ことにきちんと抵抗しているのでは、と感じて。
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工場日記評価76感想・レビュー11