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ゼロ金利と日本経済

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yurucool
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ネタバレ今更ながら読了したが、名著であると思う。ゼロ金利政策を日銀が「異常な政策」としていたようだが、結果として、それしか中央銀行にはとりようがなくなっている。1章深尾のP8でリフレ政策について述べているだけでなく、P13には、YCC政策の理論付けともとれるので、やはり中銀は金利重視(けっしてMS量ではない)というがよくわかる。黒田日銀は総動員していたのであろう。日本版流動性の罠が、「デフレスパイラル」という評価は、評者の中では確実化している*。6章小林の議論を読むと、ゼロ金利政策を長くやらねばならいように、<続
yurucool

とれるが、現在の黒田日銀を考えると、複合した政策で対応しているのであろう。日本が、流動性の罠=デフレスパイラル(評者の仮定)として、それから脱出できないのは、金融部門(銀行・金融機関)が弱ってしまっていたからであろう*。8章 吉川の議論で、Krugmanの提案についての反論があるが、結果として当たっていたと言えよう。複数均衡デフレの日本で、貨幣数量説による政策では限界がある。*植田和男「ゼロ金利との闘い」7章が参考になるであろう。 https://bookmeter.com/books/386

09/19 11:55
0255文字
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