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君が異端だった頃

感想・レビュー
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リンタ0209
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すんごく面白い。 こんなにさらけ出せるのは中々ない。
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くぅ
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言葉で稼ぐ小説家という存在が、どんなに難しい事を行っているのか。それをただただ見せつけられた。私が羨むことを、ただの話の接続語として扱い、私が悩む現状を、時に過去の島田雅彦が共に悩んでいた。言葉で紡いだ世界は、人の五感に働きかけることが可能だという証明を、私も貴方のようにしたい。たとえそれが失敗ばかりの道で自身を失った時があったとしても、温かいこの私小説の元に帰って何度でも自分を取り戻したいと思う。つまりは触発されまくりだったという、異端にも成り切れぬ私からのただの感想だ。
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踊る猫
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これが飾りなどないナマの「マゾ彦」の姿なのか、と唸らされる。才気に恵まれ知性にも溢れるあの元祖「文壇の貴公子」の中にあるのはこんなにも人間臭い、微笑ましくすらある「まっとうな」欲望や野心だったのか、と。言い換えればここにあるのは何ら時代を超越した狂気を感じさせない、スマートに卒なくロシア語や英語を自家薬籠中の物として取り入れられる「秀才」気質の作家の姿だ(その意味で、島田雅彦に近しい作家としてぼくが連想するのはあの芥川だ)。ただ、島田はとりわけ女性に恵まれることで自らの知性をより柔軟に「しごけた」のだろう
踊る猫

芥川にある意味もっとも近しい作家、にも関わらず芥川賞をもらえなかった作家。何たるクレイジーな事実だろう

11/19 21:56
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りんご
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「人類最年長」って本がすごく面白くて、それから読む機会がなかった島田さん。自伝的私小説のこの本、また面白い!私はこの人の文章が好きなんだろうな。カワサキ・ディープ・サウス、ウケる。思春期の暗黒日記を自らこの本にて開示、作家とはこれほど魂を削って作品を作っているのか。さすが島田マゾ彦。埴谷雄高さんの「死霊」、読みたい本の一番古いやつです。ご縁がまたできてしまいましたねえ、読むしか。あと島田さんやたらにモテる描写があるので御尊顔を拝見したところ、かかかっこいいいですね。さもありなん。
punyon

イケオジって言うから、全く存じ上げない作家さんだったのでググっちゃったよ💦 顔で選んで読んでみっかな(笑)

06/17 23:03
りんご

思わずみんな画像検索してしまったね。punyonさまとは趣味が似ていると思ってるので、島田さん楽しめるのではないかな?私も2冊しか読んでおらんのだけど。次は「虚人の星」にしようかな。タイトルがいいじゃないのw

06/18 01:37
12件のコメントを全て見る
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Keita
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著者自身の半生記。少しカッコをつけているように思える。でもかなり自分の欲望を叶える為に努力したのだろうと思う。各章のネーミングにセンスを感じる。彼の著書は初めて読んだが、この作品に登場する彼の作品も読んでみたくなった。
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寝屋川
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『君』はやはり凡人とは違うな。でも人並みにヘンタイで安心したのも事実。中上氏など文豪の横顔も垣間見れて楽しかった。ニーナとの最期の別れは胸に沁みました。
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Mae
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めちゃくちゃ面白かった。言葉選びのセンスが独特で、たまにフッと笑ってしまう。どんどん読み進めてしまうし、とても濃い。経験は財産。
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にわとり
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面白かった
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Em
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めちゃくちゃよかったよ。
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Hirokazu Koizumi
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NHK『100分で名著』のコメンテーターが著者との出会いでした。そして、この自伝小説は、時代的に重なっている私の過去を振り返っていました。
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浜のU39
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島田さんの青春の記録。優秀だなあ。頭もよく女性にモテる。羨ましい。天は、一ぶつも与えられない自分。佐藤優の15の夏とは異なる青春の描写。様々な人々との邂逅。凄い。読了して虚しい気持ちになった。
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ガラパゴスたいき
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ネタバレ198ページ、モテない男のフリをするしかないのか? 太宰治、村上春樹だけ?モテて良いのは? 200ページ、そんなわけで から面白い。色々やりすぎw 268大江を中二病と表現、Me too 作家は人間関係も大事なんだな。ゴールデン街。 274 本来、文学が目指していたのは、名付けようのない「私」を微分すること。282 いずれアメリカに行かなくてはならない。行く外国はアメリカにしよう。 324君には小説以外の逃げ場は無かった。ニーナの描写赤裸々すぎてえぐいな。今年読んだ本の中で最高かもしれない。
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KEI
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ネタバレ島田雅彦の自伝的小説。気恥ずかしさからか2人称で描かれ、物語が進行していく。幼少時代から異端であり、独創的な思想を持っていた著者。時にはアウトローに走り、時には色恋へと走り、様々な思想に触れた経験は島田文学の根底を成していたのだな、と納得。ある1人の作家が誕生するまでのストーリーを通史のように知れて面白い。その過程はスリリングでもあり、魅力に満ちていた。原卓也や大江健三郎、養老孟司など交流していた人物に大物ばかりが登場したのには驚いた。
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ゆうじぃ
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ネタバレ面白かった。フィクションとはいえ、私小説なので著者の若い頃が伺えて、興味深く読みました。
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スギヒロ
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私小説ってここまで曝け出すんですね!でも、ここまで色んな事ができたとは羨ましい。ここまでできないと、小説家にはなれないのだろう。と自分を慰めました。
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東京湾
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作家・島田雅彦が若き日の彷徨と愚行を綴る自伝小説。二人称の語りは軽快かつ繊細で、前半はちょっと変わり者な文学少年の青春小説、後半は新人作家の視点から描く昭和末期の文壇ドキュメンタリーとして面白く読んだ。やはり中上健次の存在は偉大だったんだな。
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PCsasa
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美術、音楽、文学、映画といった芸術表現は、既存の作品や人物や社会や政治や道徳や価値に対する優れたカウンターでありオマージュでありアンサーでありメタファーでありアンチテーゼであるが、そうした観点から、私小説という日本文学のお家芸で個人の記録を赤裸々に残すことが、果たして強力なカウンターと成りうるか。
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いのふみ
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やっぱり異端でいるべきだなぁー。
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かんちゃん
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私より四つも若いのに、何十年も年上のような気がした。これが、東京と茨城の違いか。経験することと、できることが、こんなにも違うんだ。異端として生きているからなのだろうが、不思議な感覚で読み終えた。
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unohead
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全然知らなかった。中上健次と島田雅彦ってそんなに。
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エトランジェ
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笑った。初期作品の背景がわかってよかった。「イヴの植民地」のあれはニーナのことだったんではないのかな。島田節が炸裂していて最近読んでいなかった身としては懐かしかった。
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真空
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島田雅彦は10代から30手前くらいまで愛読していた。彼の30過ぎまでの人生を記した私小説? 時代と空気がたのしい。そして、何事かを成した人は、やはり多くの行動に支えられている事を知る。自分が何も行動していない事にも気づかされる。
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ブルーツ・リー
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島田雅彦の、デビュー直後辺りまでの、「正統」がまだ生きていた頃を描いた私小説。 かつて、文壇と言うものが存在し、そこでは、私小説が正統とされていた。 時代は移ろい、今や、文壇は壊滅。私小説の正統性も、崩壊してしまって、正統が無くなってしまった。 結果として、正統が無ければ異端の有り様もなく、島田雅彦は、異端作家では無くなってしまった。 多分、島田雅彦は、正統が生きていた時代を、素晴らしい時代だったと感じているのではないか。 中上健次との、美しい思い出のように。 島田雅彦は、異端として生きたいのではないか。
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乱読999+α
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多才、異能な作者島田雅彦氏の30歳までの自伝的私小説。彼の才能はやはり幼少の時から芽吹いていたのだね。やはり凡人とは一味違う。彼の成長の記録、感受性の変革も面白くはあったが、彼の文壇デビュー後の重鎮とも言える作家達との関わり合い、人間模様はとても興味深く面白く読めた。島田氏とは全く異質な中上健次氏のいきさつや絡みは、こんなにも濃厚とはとは思ってもいなかった。そして、島田氏、死ぬ間際にもこのような自伝的物語を是非とも書いて欲しい。ただ、私の方が先にくたばっているかもしれないが。w
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にゃん
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装丁が凝っています。異端なので端っこに! 佐伯一麦さんと親しいとは驚きでしたし、佐伯さんの一面を知ることができました。 「頭がよくて顔もよい」とまで書かれてしまうと、言わぬが花の言葉が浮かんでしまいました。
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エリー
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すみません。途中下車しました。半分までは何とか読んだのですが。。そこまでこの作家さんに興味がなかったことが途中下車の原因です。 村上春樹の話も出てきますね。 同じような流れになると将来のライバルとしては分が悪いので別の書き方にしようと思った。とありました。 また、これを読み結構驚いたのがこの人は共通一次試験の初年度の年齢なのだということ。 もっと上かと思っていました。 『退廃姉妹』を読んだことがあったので、昭和10年代くらいの生まれの人かと想像していました。
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らびお
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まさかの自伝小説。還暦前だからかな。音楽にも美術にも造詣が深く、語学堪能。シュッとした顔にスタイル。酒もめっぽう強く女好き。人たらしで人脈も広い。インテリで行動派。クズな一面もある。本当はまっすぐな真面目な人なのに、わざと悪ぶった文章を書いちゃって、なんて思っていたけれど、そう思わされていただけなのかもしれないな。初期の作品を読み直してみたくなった。
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k.kishida
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小説家島田雅彦ができあがるまでという話だけれども、「異端」というところよりも俺はこんなに女にもてたんだぜという自慢話に重点置きすぎではないのか。
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merci
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ネタバレ第一部から第三部はレトリカルな文章で自意識過剰が表現されている。世界にちらばっている事象、難しい言葉や概念を取り込み消化している印象。第四部はそれまでとテイストが違っている。自意識が外の世界を認識したことで、自分が太刀打ちできない存在やのっぴきならない事態に対峙しなければならなくなったからか。「君」はどうしたいのだろう。
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miyahara
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同じ時代の同じような高校に行き、意味のない、軽薄な自由を経験しました。その後の人生の反面教師となっています。登場する作家は実在するが、半分以上は知らない人でした。作家はなにかを残そうとして本を書くというよりは、自分を誤魔化しているために書いているのかな?
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yoshi
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何年ぶりかの島田センセの著作。芥川賞の連続落選の件や、紀州の荒くれ者作家の中上健次兄貴とのエピソードは面白い。島田センセの著作は自分が若い頃から折に触れ読んできて、そのパロディっぷりや文壇のプレイボーイっぷりや、ひねくれた知性のようなものに憧れスノビッシュなムードを毛嫌いしてきた作家だ。そんな島田センセが語る寺山修司、唐十郎、三島由紀夫、安部公房、村上春樹…数え上げればキリがないくらいに垂涎なのです。サヨク、青二才、亡命者、マゾ彦。変幻自在に文体すらも変えてきた著者の二人称で語る自伝的私小説。
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Alicia
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以前NHKの「日曜美術館」に島田雅彦が出演していて、司会の小野正嗣が絶賛していた詩人の詩に対して、「そんなに嬉しいのかね。」と反抗的なコメントをしていたので、その時以来このイケメン作家島田雅彦のファンになった。この本も、ネットで紹介されていたので すぐに購入。案外庶民的な土壌から出てきているんだな、と勇気をもらう。随所に島田雅彦のエスプリが散りばめられていて、美術を学んでいる私にとって、方法論的にもすごく参考になる。今後も同時代に生きる作家として島田雅彦の本を読んでいきたい。
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ネルシュン
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島田雅彦の自伝的小説ですが、中上健次など有名作家が実名でたくさん出てきて面白かった。
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Mishima
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私小説らしい。自虐的に自らをいじり尽くす。頗る効果的に作用している。真面目さの裏バージョン。「マゾ彦」って名付けちゃうセンス。これじゃモテるよね。最後に、自分を「君」として書いたことの理由を述べていた。はみ出す時の大胆さとハニカミの振れ幅。ずいぶん早いうちに、小説家を目指す。幸運な人なのだと思う。そういう道に誘われたのだから。経験をどう受け取り、自分の血肉にするかで創られる人生。そして料理次第。表現者ならば、寄り道してなんぼ。錚々たる文学者たちのエピソードも興味深い。中上健次とか、やっぱりその感じか、と。
Mishima

夏物語

06/16 10:55
0255文字
静かな生活
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66点*創作に関心がある身としてはなんというか「元気になる」エピソードが羅列する。ただ文学者たちの湾岸戦争反対辺りからの下りがやはり腑に落ちない。
0255文字
遠藤 悪
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島田雅彦らしい青二才かつニヒルな文章が好きだ。著作はほとんど読んでると思うが1番楽しめたかも。なんと言ってもニーナとの不倫の件がいい。
0255文字
まーちゃんごめんね
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ネタバレ羽田圭介氏がYouTubeで紹介したので読んでみた。終始めちゃくちゃ面白い。わざわざ書く必要あるのかな?と思う部分もー初体験のエピソード、アメリカのビッチとの不倫etcーぶっちゃけてる感じがあってぼくはとても面白かった。数々のモテエピソードも、島田雅彦は本当に格好いいから納得感がある。中上健次の凶暴な感じ、安部公房のミステリアスな感じ、古井由吉の大酒飲みエピソードなど、こんなひとだったのか、と驚くことも多く、近代文学史の資料になっている。
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tamioar
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楽しそうじゃないか。
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sashawakakasu
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所々のユーモアがおもしろかった。「面倒くさいことを面白がれるようにならないと、プロにはなれないよ」何か刺さるものがあった。どれも実話ということで、すごい人だなと改めて思った。中上健次さんってこんな乱暴な人だったのですね…
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