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グスコーブドリの太陽系 :宮沢賢治リサイタル&リミックス

感想・レビュー
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toshi
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何だか良く分からない。 「土星 風野真知雄たち」はちょっとだけ良かったかな・・・と思えたけど、後は面白くもなんともなかった。
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けんさん
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『宮沢賢治へのオマージュ?作者の自伝?』 前半は、宮沢賢治作品のスピンオフといった感じで始まる。 徐々に、作者の東日本大震災での体験とオーバーラップしていき、哲学的な話になっていく。ん〜、ちょっと難しかった。
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のうみそしる
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途中作者自身の名前が出てきて面食らったが、そういや作者自身の名前が出てこなくても面食らってるわ。
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koteomoitsukan
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あじぽん
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再読。「肉には、呪詛の味がするだろ。それが消えている」「お菓子だから?」「それが銀河の、鳥肉なんだ」、賢治の優しい童話には世知辛い現実が隠れている。菩薩のようにみんなを救いたい。そんな賢治の真摯な願いを汲みながらも、それがほんとうの救済なのかと厳しく問いかける。バナナン大将の軍服の下、ネリの空白の3日間、噴火させた火山の行方、そして消滅した森。想像力の向こうにあるものたち。これらを想ってどう祈ればいいのかわからない。私は私の立ち位置を離れられない。一歩踏み出すと消えてしまいそうで、いつまでも立ちすくむ。
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tenori
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宮沢賢治と古川日出男。双方を理解した上でないと、この作品の本質にはたどり着けないように感じました。私には難しすぎたのですが、宮沢賢治の世界観をリミックスという形で拡げてしまう手法がすごいし、それだけリスペクトしているんだろうなと。そうじゃないと出来ないですよ。これは。「グスコーブドリの伝記 魔の一千枚」ですが、このような視点で福島の喪失感を記した人はいないのではないでしょうか。深い部分まで共感することはできなくても、「そういう発想もあるんだな」と教えてもらいました。深みのある一冊です。
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アオ
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賢治と並走してきた小説家が挑む、作品宇宙を探索する「はんたう」への旅。日本文学で有名な宮沢賢治。彼の物語の不思議さは時に幻想的で時に恐怖も感じることがある。でも、私自身しっかりと宮沢賢治の作品を読んだことがないと改めて思った。古川日出男が宮沢賢治の作品をリメイクしているが、不思議な世界観と聞いたことがある懐かしい名前に知っているけどはじめましてのような感覚で読んでいった。作者の畳み掛けるような文体もおもしろい。
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hide
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立ち位置が違うよ。知ってる。だからこれはリミックス。決して完成されないリミックス。否、もはやこれは転生。菩薩に、サウイフモノニ、ワタシハナリタイ。のにナレナイあなた。あなたと同行していると思ったのに森が、森が、消滅した森が読者を誘う。賢治と日出男と私が森の跡地で語り、奏でる。リサイタルからライブへ。これもまた無限にある伝記のひとつ。
さっとる◎

ほんとにhideさんのレビューはさらっと本質をついてくる!転生。日出男が歩き回った日々。私も観ます。

09/26 22:44
hide

さとさんのレビューもまたライブだね(^^)ボンさんに教えてもらわなければ、見逃すところだった。

09/26 23:12
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キャモメ
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著者の世界観を読み進めるためには、予備知識が必要だと感じる。自分の浅はかな知識に辟易しつつも、眠気を堪えながら読んだ。精進。
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ベルカ
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『とても短い長い歳月』でも見られた小説のリミックスという手法。宮沢賢治という誰もが知っている題材を、ときに逸脱しながら再編成してゆくのも面白いが、そこから更に短編集という枠からも逸脱した長編がひとつ。痛みすらともなう切実な問いが、古川氏にむけて、そして読者に向けての問いが放たれる。
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フム
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なんというか、こんなに痛みを感じる読書になるとは思いもしないで読みはじめ、読んでいた。それが後半の「グスコーブドリの伝記 魔の一千枚」で一転した。2011年夏、筆者が朗読会で賢治を読んでから、動き出した“リサイタル”は賢治の原作をそのまま再現したものから「堂々と逸脱」していく、その中に東日本大震災と原発事故を経験した古川さん自身の問いかけがあふれた。これはブドリなのか、賢治なのか、古川さんなのか、いや私自身にも問いかけられているのか、内側と外側にぐちゃぐちゃになりながら、私も痛みを感じていた。
フム

「私はグスコーブドリの伝記が嫌いだ。何かが間違っている」ここからほとばしるグスコーブドリのリミックス(再話)に圧倒された。たくさんのブドリが物語にならないブドリが見えた気がした。

10/22 09:06
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ポップ
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わたしたちは本を読むことで作者と対話している。本書は著者が宮沢賢治の童話と詩と向き合いリサイタル&リミックスした作品である。ある時は語り手、ある時は読み手として、物語と心象スケッチを紐解いていく。惑星軌道に寄り添いながら。グスコーブドリの伝記の再話は冷徹な目で読ませる。『雨ニモマケズ』の「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」から作者の自伝ではない伝記の形にしたとみて、ブドリ=菩薩の説は、有力な見地に思う。あなたの知らないところで殉難は行われている。名を知らない人のために祈りを捧げたい。【イーハトーブ祭】
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

この本気になってます( ´꒳​` )私も昨日からやっと「ポラーノの広場」読みだしました🌌やっぱりいいですね♡

09/22 17:34
ポップ

「ポラーノの広場」も半自伝の作品として解釈されていますね😊ただ、一般的な知名度が低いのは、大好きな作品だけに個人的には気がかりです(笑)こちらは未読の作品がある場合、ほぼネタバレしてますので、目次を確認されて先に原作と「春と修羅」の詩だけは読まれることをおすすめします!

09/22 19:41
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糸くず
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わたしは生まれも育ちも岩手なのだが、宮沢賢治にあまり興味関心がない。長い間なんとなく避けてきたのだが、大人になってからその理由が少しずつわかってきたように思う。宮沢賢治が教祖のように見え、賢治を好きな人が信者のように見えるからだ。たとえば、この本全体の構成が太陽系の惑星の配列になぞらえられていること。また、「グスコーブドリの伝記 魔の一千枚」の各論が曼陀羅として視覚化されていること。なんだか教義の解釈を読ませられている気がしてしまう。「さわらぬ神にたたりなし」、そんな気にもなってちょっと怖い。
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おだまん
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宮沢賢治と古川日出男さんの世界観のコラボレーション!前半の短編集もみんな愛おしく、後半のグスコーブドリ説も興味深い。
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横島
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不思議な話達だった。 面白かった。
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さっとる◎
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輪廻があるとして、転生があるとして、生まれ変わった同じらしきあなたをそれぞれ別のあなたとして愛するという姿勢はいただけないかしら。そういうものになりたいと願ったあなたの不完全さを私は愛しく思ったし、そういうものになったあなたの真っ直ぐ突き進む姿に私は惹かれただろう。好きになったあなたが変奏するのなら、私はその音に耳を澄ましたい。それがまたいつか誰かの手によってリミックスされてドロップされるなら、それもまた楽し。天災と人災、人の世界とばけものの世界。大きな太陽小さな惑星。今日も地球は太陽の周りを廻っている。
さっとる◎

立ち位置が地球というここにしかないから、恒星も惑星も衛星も同じに遠くて美しくて、同じに儚くて強く見える。路上から唄ってそれが全部大きな空に吸い込まれても、歌は伝える。おお、ホイホイ、おお、ホイホイ。

09/06 23:51
さっとる◎

ね、引き寄せられながらも振り飛ばされそうに、というか振り飛ばされて(笑)。だからこそ回り続けるのかな?書きたいことはいっぱいあるし、取り上げたいところもいっぱいあるのに、いつも一部しか取り出せない。読んでもレビュー書いても毎回不完全燃焼さがつきまといます(笑)

09/07 00:03
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風斗碧
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最初の8篇はそれなりに面白かった。最後だけ質が違うので、これだけで1冊書いても良かったのではないだろうか。折角の連作的構成なのに、なにも最終話に繋がっていかないこと全体の盛り上がりに欠ける所が勿体無く感じた。 作者の生い立ちと、ネネムの話まで持ち出した割には思考がある所で留まり、沈みきっていかない感じがした。永遠の未完はそのまま生の継続であり、それこそがブドリに引き継がれた永遠性である、という証拠を打ち出すところまで欲しかったなあ。
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ゆめにこ
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「銀河鉄道の夜」が裏の自己犠牲だとすると、「グスコーブドリの伝記」は表の自己犠牲とも言われていますね。救済の為に、他人を死地に送り込める資格とはなんなのか?どちらの命が重いか?英雄を産んでしまう恐ろしさ・・何かが間違っているとして、書き綴った『グスコーブドリの伝記、魔の一千枚』は、凄い質量でした。父と妹の関係性の違いに膝を打ったり、バケモノの正体からカタルシスを感じたりと、古川ワールドに唸った。宮沢賢治の、科学と芸術と宗教を総合した文学的表現、コスモロジーへの方向付けを改めて感じたリミックスでした。⇒
ゆめにこ

本日、宮沢賢治童話村で開催される『イーハトーブフェスティバル』で、古川氏と後藤正文さんとのスペシャルユニットの朗読劇が企画されていますね。行ける人、羨ましい!

08/31 12:29
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メセニ
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タイトルの通り古川日出男が宮沢賢治の作品をリミックスしリサイタルするという得意のスタイルによる作品集。八つの掌篇が太陽系の惑星に準え順々に配され、中心となる最後の一編へと進んでいく。正直八つの掌編については掴み所なく読み終えてしまった感があるけど、「グスコーブドリの伝記 魔の一千枚」に至ってグッと引き込まれた。作家・古川日出男のリアルな生と、宮沢賢治とその作品が境目なく一体となり、いつの間にか語りに場を掌握されたと気づく。古川オリジナルの作品群に決して劣ることなく、静かだけど優れたエネルギーを持った物語。
0255文字
マイ 移転管理用
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あの夜の話をします。大きな波がさらっていったあの暗い夜のことです。あなたは一本の木のようにまっすぐに立って、「ここに・わたしの森は・もう・ありません」そうはっきりと言いました。誰かが泣いている姿はみたくなくて、わたしが創ったひとりぶんの夜には、いつか読んだ物語のなかで出会った男の子(この場合、男の子というのは何人かの少年を指しますが)が本当にスッと立っているのでした。『けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。』ジョバンニが云いました。『僕わからない。』カムパネルラがぼんやり云いました。
マイ 移転管理用

わたしにだってわからないのです。だってこの森には、飢饉も火山も、原発だってないんです。ずっと一緒に生きてきたのに。/ぼくら今眠っているんだろうか。さぁ。生き返るかな。元のままの姿で、だよ。まばたきも忘れてみつめているから涙がでるんだ。HBのシャープペンシルで書いた下書きのような感情さ。でもそんななにかが、例えばそんな連なりが、連なりがさ、今夜を渡ってはくれないものかな。たぶんきみは抱えているものが多すぎる。それは誰も助けられないのと同じなんだ。

03/16 23:32
マイ 移転管理用

ぼくのこと、覚えていなくたっていいんだよ。でもどうか、どこかできっと忘れないでいて。/そしてまた永訣の朝が来る。そして何度でも銀河鉄道と夜が来る。波がさらい、森が森であることを止めるとき、みんなが優しい声をきいて眠りにつくのでした。そして物語は誰も泣かないように環になって、それは本当に、本当にいつまでも周り続けているのです。だからおやすみ、深くおやすみ。ずっと一緒にいよう。

03/16 23:32
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