読書メーター KADOKAWA Group

草の根の中国: 村落ガバナンスと資源循環

感想・レビュー
2

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
さとうしん
新着
『中国農村の現在』の元になった論集ということで読む。こちらは特に特定の農村を対象として農村のガバナンスに焦点を当てる。自分たちの住む地域の問題について自力更生を図るというのは当たり前のことだという気もするが、インドなんかと比較するとそうではないらしい。道路建設と比べて村の廟の再建については自力更生度が上がるという指摘も面白い。基本的に選挙が存在しないことが、中国農村の個性(ユニークさと言ってしまってもいいだろう)を形作っているということが本書を通して見えてくる。
0255文字
BLACK無糖好き
新着
なかなか図書館の蔵書に入らなかったが、アジア太平洋賞の「大賞」を受賞したからであろうか、ようやく入ってきた。著者が長年中国のいくつもの農村でフィールドワークを続けてきた成果が濃厚に詰まっている。従来の中国農村の研究では経済発展から取り残された面ばかりが強調される傾向にある。だが本書で展開される「村落のガバナンス資源の循環」という視角の分析枠組から見えてくるのは、「発展」や「民主」といった問題関心とは別の次元で中国農村社会が様々な問題解決に取り組んできた生の姿である。これは極めて貴重。
0255文字
全2件中 1-2 件を表示

この本を登録した読書家

読みおわった読書家全2件中 新着2件

今読んでいる読書家全0件中 新着0件

登録しているユーザーはいません

積読中の読書家全1件中 新着1件

草の根の中国: 村落ガバナンスと資源循環評価100感想・レビュー2