既存の教育システム否定のベースを堅持するために,自分は不足なく受けた教育の機会に対する感謝の念が無い.その上で,先の遺書を絶賛し,これを否定する異なる価値観の可能性さえ考えない. 学校教育なんてまるで不要と言った姿勢.
全体に,自分がいかに恵まれているかに無自覚で,既存の教育システムの功罪の罪しか取り上げない. 最後,学校ので働く大人に対してのお願いで,子供を絶対に否定しないでくれと言う. 著者の個性丸出しの内容で,この人はそうなんだよなぁと思いながら読んだ. もちろん著者の考えを否定しているのではなく,そういう考えなんだよなぁというだけ.
教育は本当に難しい。教育自身は自分の教育。それを常に頭に入れておくことが大事である。 実世界でこんな先生に、先生、恩師と出逢えるのは奇跡なんだろうなぁ。 また、本の中に『先生』を見出すというのも本当に素敵な思想だ。さらに本が好きになってしまう。
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