読書メーター KADOKAWA Group

答えより問いを探して 17歳の特別教室

感想・レビュー
88

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
sakakoke
新着
エッセイを書く機会があり、現在執筆中。美しい文章に触れれば触れるだけ、自分の言葉が失われ、変に着飾ろうとしてしまっていることを感じる。木村センさんの手紙を読み、絶対に自分の言葉で語ろうろと決めた。
0255文字
ǝsnɹɐu
新着
「良い先生」について話している箇所が共感でしかない。質問されたら答えではなく質問で返す。答えを与えるのではなく、最初の質問で感じた疑問をもっと大きく成長させて、さらに大きな疑問にしてくれるような先生。余白を与えてくれる先生。答えに飛びつかせず、頭の中で考えさせる。
0255文字
ゆきんこ文庫
新着
泣くつもりなんてなかったんだ。この本を手にとったときは。アタマに「???」を浮かべながら、咀嚼しきれずに読み進めたページ。背景を知り、自然とそのページに戻る。読み直した時にぶぁわっと湧き起こる感情。冒頭の問いかけが、こんなところに繋がっているなんて!ズルい!やられた!余韻が残りすぎる!!義父が52歳で他界したとき、”死に様は生き様だ”と強烈に印象に残った。その感情が再度わたしに押し寄せる。常識ってなんだ?読書からの学びに夢中になる。教育とは、自分を育てること。命ある限り、問い続けよう。
0255文字
カエル子
新着
かつての私たちのように、「正解」を探す教育しか受けられない子はかわいそうだ。問いを、相手を、状況を、そして自分と自分の受け止め方を疑ってみよう。まず疑ってかかる。そして考える。直してもらおうしない。吐き出すこと、外化することの大切さにも気づこう。正解はない。なんならすべてが正解。あと、本の中には「先生」がいるよ。という感じで、文学と哲学とを絡めて、楽に生きるヒントをくれる「5と4分の3時間目の授業」はとても楽しかった。金沢文庫のとあるカフェで借り読み。
0255文字
富沢 櫻子
新着
来年は彼が紹介したいくつかの本を辿って問いの旅を続けたい。多感な季節にこの授業を受けた学生たちは幸福だったのではないだろうか。私もその幸福な授業の生徒になれた気がした。
0255文字
リアル本屋さんを増やそう
新着
著者自身が大学でろくに授業に出なかったことになんの反省もなく,学校で先生が生徒に教える上下関係の違和感を言い,先生と生徒が対等であることを肯定する. 明治生まれの無学の農婦が死を前にして独学で文字を覚えて書いた遺書を絶賛.確かに,誤字脱字があろうとそれだけで文章の魅力は損なわれないが,遺書の内容をもう少し冷静に吟味してほしい.
リアル本屋さんを増やそう

既存の教育システム否定のベースを堅持するために,自分は不足なく受けた教育の機会に対する感謝の念が無い.その上で,先の遺書を絶賛し,これを否定する異なる価値観の可能性さえ考えない. 学校教育なんてまるで不要と言った姿勢.

08/01 11:51
リアル本屋さんを増やそう

全体に,自分がいかに恵まれているかに無自覚で,既存の教育システムの功罪の罪しか取り上げない. 最後,学校ので働く大人に対してのお願いで,子供を絶対に否定しないでくれと言う. 著者の個性丸出しの内容で,この人はそうなんだよなぁと思いながら読んだ. もちろん著者の考えを否定しているのではなく,そういう考えなんだよなぁというだけ.

08/01 11:51
0255文字
わかば
新着
日本語学校の仕事のことをずっと考えながら読んだ本。とてもよかった。「答えより問いを探して」というタイトルにもなっている言葉を、私もいつも意識しながら授業をしているのだけど、それ以外にも「そうだそうだ」と思うことや「これ、学生にも読んでもらいたい」と思うところが多くて一気に読んでしまった。とりわけ「先生たちは、ちょっと間違っているものとか、ちょっと未熟なものとか、を見ると、教えたくなるものだから。でも『教えない』ことの大切さもあるのだと思います」というところは良い先生がみんな考えていることだと思った。
0255文字
明石
新着
いやはや、予想だにしていなかった素晴らしいお言葉の数々に感動してしまった。こんな薄い本なのに!笑。文学と哲学以外の学問が「答え」を出すものであるなら、文学と哲学は「答え」を導くための「問い」を探す学問である。生徒がいなければ先生でないのと同じように、読者がいなければ作家ではない。109に美人の店員さんが多いのは常に「見られている」からであるように、文章を書くのが上手くなるにには誰かに読まれなければならず、その際、恥ずかしいと思うほどに上達は早い。自分にはない何かを持つ「先生」となるような本を見つけること。
0255文字
haru
新着
一冊あらゆるところ、素晴らしい本でした。どんな「会」の時も、子供たちは整列しないという「きのくに子どもの村学園」での二日間の授業を本にしたもの。いいなぁこんな学校行きたいなぁと思いました。p27ソクラテスは自分で本を書いていない。ソクラテスは真理とはこういうことだとはいわずに、いろんな人と対話することを通して、心理について考えることを経験させようとしたのです。鶴見俊輔さん「考えるときの基準は自分しかない」森巣博さん、オーストラリアの国旗の話はとても面白い。p140 子どもたちを絶対に否定しないこと。
haru

p110 小島信夫 「いいんです、そのとき、わたしがそう思ったんだから」「間違いを直す必要はない」

12/22 17:19
0255文字
冬峰
新着
高橋源一郎さんが、とても自由な学校でやった講義、らしい。この人の小説はよくわからなくて一冊しか読めてないんだが、こういう小説以外のものはわりと手に取る機会が多いな…。鶴見俊輔の自殺に関する言葉とか、吉本隆明の浮かない感じに対することとか、最後の農民の方の遺書とか、引用がどれも印象的で、こういう教養の強さを見せつけられるともっと本読まなきゃって気になるんだよなあ。そして、自分の頭で考えなきゃいけない、その理由をやわらかい語り口で言っている。
0255文字
佐倉
新着
図書館で借りたもの。このシリーズは、磯田先生のを先に読んでいて、たまたまこちらも図書館で見かけたので軽い気持ちで借りてみた。初めて読む作者さん。最終的に、色々な先生からもらった教えを活かせるかは自分自身にかかっているということには確かになぁ、と納得しつつ読んだ。その他にも、誤読はないとか、添削はしないとか。なるほど…と思いながらあっという間に読み終えてしまった。
0255文字
捨て犬
新着
四十五ねんのあいだわがままお  ゆてすミませんでした  みんなにだいじにしてもらて  きのどくになりました  じぶんのあしがすこしも いごかないので  よくよく やに なりました ゆるして下さい  おはかのあおきが やだ  大きくなれば はたけの  コサになり あたまにかぶサて(※コサ=木障・木の陰)  うるさくてヤたから きてくれ  一人できて 一人でかいる しでのたび  ハナのじょどに まいる うれしさ  ミナサン あとわ   よロしくたのみます  二月二日 二ジ       木村セン
0255文字
gotomegu
新着
ファシリテーター青木さんの投稿で見かけて。先生を探す。自分の体験をもとに表現していく。最後の木村センさんの文章とエピソードは、ぐっと深くつきささった。ずっと農家をやってきた女性が遺書を書くためだけに文字を覚えて、書き終わった後に自死する。たとえ誤字があっても関係ない。直接話すのではなく、文章で伝えたかった。その強い気持ち。*授業の形、参考になった。自分で発表する、みんなが違うことばで感想を言う。添削しない。
0255文字
けんとまん1007
新着
自分の中で、まさしく、数年前からのテーマの一つ。問い。今は、とかく答えをいかに早く捜し出すかという風潮が強いと感じている。探すではなく捜す。それは、一つ一つの言葉にも現れている。良い問いは良い答えにつながるし、良い問いは広がりに通じる。そのためには、どうするか?読むこと、そのうえで、自分の言葉で書くこと・・・この繰り返ししかない。気が付くと、表現した内容が、ありきたりの言葉でありながら、深いものになっていると思う。そこにあるのは、読む相手のことを考えるということ。
0255文字
ブック
新着
映画「夢みる小学校」でも取り上げられた「きの校」で行われた高橋源一郎さんの授業。教育の本当の目的は「生きていける力をつけさせること」だと考えているが、それを別の言葉にすると「主体的に考え、判断し、行動すること」だと思う。そのことを読んだり、書いたりすることを通じて体験させるというのが狙いだ。教育で本当に大切なことは「自分で発見すること」だ。少なくとも、自分でそう思えることが「次」に繋がる。自分というのはあくまでも仮説だが、自分で仮説を設定する力こそが重要だ。絶対の正解など、もとより存在しないのだから。
0255文字
海千山千
新着
ものの見方について。講義内容よりもきのくにこども学園が気になって調べてしまった。
0255文字
のら
新着
答えより問いを探すのが、文学と哲学の仕事です(25頁)。文学ってそういうものだったんだと初めて知る。本書は、きのくに国際高等専修学校にて行われた、読むことと書くことについての著者の特別授業をまとめた一冊。書くことについての授業の中で、心のモヤモヤとはことばになりにくい何かであり、いちばん僕たちらしい何かなんだと僕は思いますとある。本を読むと毎回何かしらの感想を書こうとしているのだけど、どうしても読後のモヤモヤを上手く書くことができず諦めることが多々ある。
のら

文章が上手になるためには、人に読まれていると思う良いとのこと。本を読むことは数少ない趣味のひとつであるし、どうせなら感想を書けるようになりたい。その教えを頼りに何とかモヤモヤを文章化できるように拙文を書いていきます(なるべく)。

05/09 12:38
0255文字
yumiha
新着
「AIは問いをくれない。くれるのは答えだけ」「人間にとって大事なのは問うことなのだ」(by堤未果『デジタル・ファシズム』P270)という言葉とピッタリ合致するタイトル。「答えより問いを探すのが、文学と哲学の仕事」(P25)。「たぶん、読んじゃいなよ!」「なんとなく、書いちゃいなよ!」と全く気負いのない章立てタイトルだから、すいすい読める。でも紹介されている本は、一味違うし手強い。自分にとって必要な本は、誤読OKで、人によって、読む時期によって違うからだと思った。
yumiha

う~む。専門的なことはよく分からないのですが、それぞれの良い所を取り入れた診断であってほしい、と思っています。

04/30 14:48
ポプラ並木

ですね!👍

04/30 14:53
5件のコメントを全て見る
0255文字
u1
新着
面白かった!こんな授業をしてくれる学校にいたら、もっと違う進路があったかもしれないといつも思うけど、多分それは今の歳で読んだけんかの。自分が自分で分からない。分かったことしか分かってない。これからもどんどんモヤモヤして、少しずつしか分からない。けどそれでも自分のことを分かっていきたい。それが、教育ならぬ、自己教育なのかもしれない。67歳でも、このモヤモヤは無くならないそうなので、今33歳の私のモヤモヤは、さらに倍の人生を生きても無くならないかもしれないと思うと、逆に気が楽やの。
0255文字
ちから
新着
答えとか正解って、無いもの。求めて考え続けることが必要。 高橋さんの先生としてあげられた人たちの本を読んでみたいと思った。ひとまず「左ききの卒業式祝辞」を読もう。
0255文字
ゆ
新着
高校生に向けた著者による講義録。67歳でももやもやを抱えている、小説に誤読があっていい、問いに問いで返すのが良い教師、読者を意識して書くことで文章が磨かれる、など気づきが多かった。ナルニア国も読みたくなった。
0255文字
やまめパンジー
新着
ちょっとナナメなところから見下ろす感じの源一郎さんのコメントが好きです。 与えられた教育(答えを覚えてゆく)スタイルっておかしいよね?と現代なら誰もが抱く疑問を投げかけ、君が知りたいことって何だい?と問うてきます。 源一郎さんの話は、「こうやって考えるんだよ」という道筋の入り口を教えてくれて「あとは自分で歩いて探してごらん」」というスタイル。 置いて行かれる寂しさと共に、信頼されているような誇らしさも心に残ります。
0255文字
hana@笑顔満開のわくわく探索人
新着
問いを探す、という表現が面白いな、と思った。まあ、答えを探すより問いを探した方が絶対に楽しいはず。何かを学びたい、知りたい、尋ねたい、という時は、自分から問わなければならないな、然るべき人に。
0255文字
いのふみ
新着
ネタバレわれわれは学校教育で答えを探すことを教わってきたため、答えの出しにくい問いには、鶴見俊輔がしたように、知らない自分を受け容れ、それを基準にして「自分の体験」から考える。答えは一つではなく、教育とは自己教育のことであるから。3.11の後、続々とボランティアに行く周囲を見て、行くべきだろうけどいろいろな理由で気が乗らない場合は行かなくていい。吉本隆明がしたように、その個人的な「モヤモヤ」を大切にし、そこから考えること。
0255文字
Hiroaki Nakano
新着
ネタバレ岸さんから続いて読了。このシリーズは本当にハッとさせられる。こんな読み易くも気付きがあるのは優良と思う。 何より著者、そして引用書が面白いからすぐ読んでしまった。日本の画一的な教育から一線をおき、違った角度での教育姿勢。ただ、日本の過去の教育の全部が否定はできないとも思っている。ただ、個性、平等、尊厳という現代において重要な視点においては『否定しない』、『大人と子供は平等』に続く思想がより良いとなっていく濃厚だろうか。 それを誠心誠意に行えれば、良い社会。中途半端にのるとどっちらけになる。
Hiroaki Nakano

教育は本当に難しい。教育自身は自分の教育。それを常に頭に入れておくことが大事である。 実世界でこんな先生に、先生、恩師と出逢えるのは奇跡なんだろうなぁ。 また、本の中に『先生』を見出すというのも本当に素敵な思想だ。さらに本が好きになってしまう。

05/19 12:57
0255文字
tuppo
新着
プラグマティズム。鶴見さん。人は自殺してもいいのですか?私は二つしかないと考える。戦争で人を殺せと言われた時と女を強姦したくなったときだ。私は自分を基準にそう考える。文体から人が感じられるような優しい本だった。
0255文字
一言多士
新着
一言で纏めます。達意の文書を書くために問うのです。
0255文字
まり
新着
モヤモヤを大事にしようと思った。「モヤモヤするのは世界でたった一人の人間だから」と考えれば、相手の考えにモヤモヤしても、相手がおかしいとか自分がおかしいとか考えなくなるのではないか。多様性を受け入れられるようになるのではないか。モヤモヤをイライラにではなく、問いにかえるようにしたい。
0255文字
ツキボウ
新着
本の後半で生徒たちに文章を書いてもらってるけど、その文章がどれも上手いと思った。
0255文字
sansirou
新着
読みやすくて、一気に読めます。学校教育ではなかなか届かないもの、実は教育の中で最も大切なもの、そうしたことに対する想いが溢れています。きのくにこどもの村学園の実践と、高橋氏の話は素敵でしたね。
sansirou

最後にちょっとだけ触れていた「ゲド戦記」の作者アーシュラ・K・ル=グィンの「左利きの卒業書書」をネットで読んだけど、これは素晴らしかった。こういう言葉に触れることこそ、学問の入り口になるのでしょう。

03/23 23:53
yumiha

sansirouさん、ナイスをありがとうございました。私も「左利きの卒業証書」を読みたいと思ったのですが、本ばかり探していたので、見つけることができませんでした。グクッてみます。ありがとうございます。

05/01 10:13
0255文字
クライブ
新着
著者2作目。自分の子供も通う自由な校風の高校での講義。 言っていることはごもっともだが、著者の言うもやもやをこの本から感じるのは何故だろう?一見間違いを否定せず寛容な雰囲気に見えるが、誰しも透明な存在にはなり得ない。紹介されてる本は○
0255文字
たびねこ
新着
人を否定しない精神に貫かれている授業。物事に正解はない。「常識」とか「絶対にありえないこと」、を、まず疑ってみる。大人になればなるほど、心にしみることばかり。
0255文字
チタカアオイ
新着
【図書館】
0255文字
林檎
新着
評価3
0255文字
knsm11
新着
人は何かを考える時、無意識に刷り込まれた枠の中で考えている。確かにその通り、自分はいつの間にか常識という圧力の中で物事を判断している。答えをいつも探して満足するようになってしまっているし、そもそも常識を疑ったりしていない。うーんむつかしい。ただ言えるのは答えを探していては為政者の誘導は見破れないのかもしれない。読者が自ら考えるように書かれた本です。若い世代に特にオススメです。
0255文字
こもち
新着
ネタバレ17歳の特別授業シリーズは読みやすくていいですね。ただ、こういう対話形式の授業って、欲しい答えありきで質問してくるから個人的にはすごく嫌いです。こちらは考えて回答してるのに、勝手に評価されて、否定的な態度を取られると間違えた、と感じてしまうのが嫌だ。対話は難しい。 本を通して言わんとすることは、自分が書きたいことをかけ、流されるな、書く行為に誠実であれ、文とは自分の思考を写し取ること、自分と向き合え、ってことなのかなと思いました。 木村センさんの文は泣けました。ずっと忘れないと思います。
0255文字
ゆうろ
新着
心に響く本。浮かない感じ(モヤモヤ)を大事にする。
0255文字
美和.com
新着
高橋源一郎ファンである私としては、なんだか物足りない感じがする。
0255文字
一条 蓮
新着
NHKラジオ「すっぴん」を聴いて、著者である高橋源一郎さんに興味が湧き、読んでみた。 きのくに国際高等専修学校で実際におこなった講義をもとに一冊の本にしているため、源一郎さんの優しい語り口とまなざしが、全編にわたって感じられる。 "答えより問いを与えるのが良い教師"という考え方に感銘を受けた。 自分も文章を書いてみよう、そんな気持ちになる一冊。
0255文字
Keiko Yamamoto
新着
教えない、考えさせる先生
0255文字
全88件中 1-40 件を表示
答えより問いを探して 17歳の特別教室評価81感想・レビュー88