形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:新潮社
本書は「ヒト、モノ、カネといった経営資源の流動性が上がっていくと、イノベーションの破壊的な側面が強くなる(野生化が進む)」が論点にあり、日本型雇用制度の問題も指摘している。果たしてこの先明るい未来を見ることができるのか、と考えてしまう。
②自己責任論を正当化する前提としての機会の平等が担保されない。③②は特に、経済・社会・競争環境の変化が著しく、将来像はもとより、今ある立ち位置すら判然としない中では、自己責任をタテに放置することは、社会全体としての能力の地盤沈下と共に、剥落させられてしまった人々の意欲(野生化)を阻害してしまう。◆研究と企業・大学について。①基礎研究に関し、元来、企業はさほど負担はせず(日米とも研究開発費全体の7%程度)。②大学では、米国は65~70%。ところが日本は72%あった1975以降、55%前後までに比率激減。
③国全体の研究費用支出割合につき、日本では国負担分は20%を割り込んで、国際的に見て極めて低い水準。
人類の歴史を変えた戦後発明ベスト10:電子レンジ、トランジスタ、ポリオワクチン、フロートガラス、集積回路、レーザー、全地球測位システム(GPS)、DNA配列決定/DNAマイクロアレイ/DNA配列の解読、ポリメラーゼ連鎖反応、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)▼個人的にはウェブの影響は絶大で、これがなかった時の仕事のやり方を思い出すとめまいがする。情報に触れるにはTVか新聞か本か雑誌か、又は人の話からたまたま知り得るしかなかったし、そこから詳しく調べるには足で稼ぐか電話をかけまくるしかなかったんだよな。ふー
バブル崩壊以降の日本経済の低迷は何故なのかは私の今のテーマなんですよ。ポチります
コメントありがとうございます。イノベーションを歴史的に振り返る本になってます。コロナで否が応でも、しかも急速に変わっていくことを思って、読みました。レビュー楽しみにしています。
スピンオフ、スピンアウトの例はコダックと富士フィルムの例。一般的にコダックは事業転換に失敗して破綻し、富士フィルムは事業転換に成功したとされているが、実はコダック出身者の派生企業が多数あり、イノベーションを起こしている。これは日本とアメリカの人材の流動性の違いにより、脱成熟を行う単位が違うからである、と言うのは目から鱗だった。新しいことをやるには資本が必要なので、自分なら今の会社の資本をうまく使ってスピンオフしたくなるなあ、と思うが既存の会社の意思決定に載せる時点で方向性、時間に制約が生まれるんだろうなあ
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