形式:新書
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
秀家本人が恐ろしい勢いで栄達していく一方、実は宇喜多家としてはほとんど領知を増やしてもらえなかったというのが何とも言えない。これって実は「やりがい搾取」なのでは?家臣の間で不満が溜まるのも不思議はない。秀吉ももうちょっと気を遣ってやれば…大和大納言の旧領とか、色々あったと思うのだが。まあ、その辺りがいかにも秀吉で、秀家個人の忠誠心をつなぎとめることしか頭になかったのだろう。
宇喜多騒動後に大抜擢される明石掃部が、それまで「客分」の立ち位置で政治に関わっていなかったというのも面白かった。他家にも同じような存在の人々はいたのだろうか?彼クラスの重要人物でも本名さえ伝わっていないのだから、史料の世界は厳しい。
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