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深夜の散歩 (ミステリの愉しみ) (創元推理文庫)

感想・レビュー
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ネムル
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昔ちょろっと齧った程度だが、ようやくの通読。他者二人より圧倒的に独創的で面白い読みをしているのが丸谷才一な一方で、えせフェミニストっぷりが残念で最も読むに堪えないのも丸谷であるという、なんとも困った本。まあ、歴史的な文脈を踏まえて丸谷がこうした語りをしたことも重要であるわけで、瀬戸川猛資に継承されるものも多いのだろう。知らんけど
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藤月はな(灯れ松明の火)
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ネタバレミステリ好きの大御所が当時、最先端だったミステリを掲載していたのはミステリ・マガジンの前身、EQMMに掲載されていたミステリ評論&エッセー集。最近、日の目をまた、観るようになったクウェンティンの探偵作品への評や文学作品もミステリと十把一絡げにする風潮への違和感など、ピリリと効いたウィットに舌鼓。知っている作品には「そういう描写もあったな」と「そんな描写、あったっけ・・・?」が交互に繰り返す。我が記憶力の衰えよ・・・。また、ユーモア・ミステリを執筆したクレイグ・ライスの不可解な死に言及しているのには吃驚した
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緋莢
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<犯人が手をのばしたのは、本箱へである。彼が手に取ったのは、一冊の探偵小説である。彼はそこで深夜の散歩に出掛ける(中略)走ったり、立ち止ったり、時々は欠伸したりしながら、容易にこの散歩を止めることが出来ない(中略)これが僕の言う「深夜の散歩」である。>『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン(EQMM)』に掲載された福永武彦、中村真一郎、丸谷才一のエッセイをまとめたもの(一部、別の雑誌、新聞等に掲載されたものも入っています)(続く
緋莢

ちなみに執筆者の3人、自分は名前のみ知っている程度という体たらくで、福永武彦のみ、声優の池澤春菜の祖父(つまり、池澤夏樹の父親)という知識がつくくらいです。その福永武彦、「マーロウ探偵事務所の方へ」の中で <レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』なのだが、僕の記憶では、これまでチャンドラーにあまり感心した覚えもない。> と書いているのですが(続く

12/11 17:34
緋莢

その後に追記した部分で、<やや悪口に渡ったのは僕の御機嫌がよくなかったせいである> <読み直せばもっと点がよくなるかもしれない。>と書いていたのに笑いました。ただでさえ、海外作品に詳しくないうちに 元のエッセイが50年代後半から60年代前半で、馴染みのない作品がほとんどだったのですが、興味深く読めました。

12/11 17:34
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くみ
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ネタバレいただいた本。福永武彦、中村真一郎、丸谷才一によるミステリに関するエッセイ集。3人ともミステリが好きなんだけど、その愛情表現はさまざま。共通するのは内容から察するに書かれた当時は「ミステリは文学に入れない」ものだったらしい。「文学を生業とする者ミステリを好んで読んでいるのがバレたら恥ずかしい」みたいな感覚があったようだ。特に中村さんはジレンマが大きいのかエッセイでは見事なツンデレぶりを発揮。そんな隠れオタクの彼らの推し書は読まねばなるまい。「僧正殺人事件」を読もうか迷っていたけどトライしようと思います。
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yaruyu55
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ここにあげられた作品のほとんどは読んだことがない。いくつか読んだものも、ずっと以前に読んだものなのでよく覚えていない。従ってどんな評論をされても、ピンとこなかった。最後の対談では、福永武彦・中村真一郎両氏の好みが全然違っていて興味深い。結局自分の好みでミステリを読むのがよろしい、という結論に至った。私(評者)は要するにもっと上質のミステリを読みたいのだと実感した。 読み終えるのに長くかかった。
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クラムボン
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昭和30年代、ミステリ専門誌に三人の文学者が時期を継いで連載した、外国探偵小説の書評の古典とも言える作品です。読み友さんに紹介していただきました。大正7年生まれの福永武彦と中村真一郎、7歳年下の丸谷才一。A.クリスティー、E.クイーン、R.チャンドラーなど、今でも新版や新訳が出る作品も有れば、歴史の経過と共に忘れ去られたものも多くあります。三人の中では丸谷さんの文章が断然良いです。読者に語りかけるスタイル。時には読者を揶揄したり、そうかと思うと持ち上げてみたり、サービス精神満点、自由自在に楽しんでいます。
Fe

goodbye」コール・ポーター/村尾睦男訳」p.351-357 『長いお別れ』の二年前に発表された、アガサ・クリスティ『バクダッドの秘密』They Came to Baghdad (1951) では、英国人美青年が「イギリス人らしい発音[中村妙子訳]で、"Partir, say mourir un peu" と引用している。 原詩 "Partir, c'est mourir un peu" Rondel de l'adieu, de Edmond Haraucourt (1856-1941)

11/19 14:09
クラムボン

北村薫は以前「空飛ぶ馬」を読んだ時には気軽に読めたので、そのつもりで2年程前に「六の宮の姫君」を読んだのですが、国文学の知識が相当必要な作品だったため、かなり苦戦した記憶が有ります。ご紹介いただきました「詩歌の待ち伏せ」は著者の文芸オタクぶりが、見られそうですね。ただ、私にすんなり読めるかどうか、判断が付きかねております。

11/19 17:09
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yokmin
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というわけで、クエンティンの「二人の妻をもつ男」と「わたしの愛した悪女」を読むことにする。→ 丸谷才一「すなわちぼくたちは、クエンティンを読みながら、たとえ妻に裏切られるという苦痛に出会っても、今よりいっそう賢くなるという代償があるわけだと漠然と考えて、みずからを慰めるのである。妻がくるりと背中を向けて寝入ってしまったあとで、ダブル・ベッドのなかで読む本として、一冊のクエンティンにまさるものをぼくは知らない」
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広瀬研究会
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1963年に刊行、1978年に新版が出てその後文庫化もされたりして、2019年あらたに復活。それだけの値打ちは確かにある。自分の好きなものをこんなに愉しく上手に紹介できるのがたいへん羨ましい。
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ソングライン
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昭和30年代に書かれた探偵小説好きの3人の作家によるエッセイ集です。深夜の散歩とは夜更けに、探偵小説に向かい合う楽しい時間を表わしています。福永武彦は、実際の作品の面白い点、探偵たちの特徴を最も具体的に語り、中村信一郎は探偵小説は文学であることの考察を行い、丸谷才一は探偵小説に精通していない人にもわかるように、探偵小説に特有な用語、約束事を分かりやすく説明してくれます。
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
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トリは丸谷才一の「マイ・スィン」。やっぱりこの人の文章が一番しっくりくる。EQMMではあの独特の仮名遣いで書いていないのに驚いた。丸谷が勧めている作品(ヴィカーズの迷宮課事件簿シリーズなど)はわたしも好きなものが多いし、未読のものは読んでみたいと思う。スパイ小説を論じた章では田村隆一を登場させた。スパイではなくて偽スパイがモテる、という話から詩人も「偽詩人」がモテる、と田村が言っても、まったく説得力がない、とオチをきれいにつけるところはさすが(笑)。モテたものねえ、田村隆一は。
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晴
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50年代から60年代にかけての当時としては最新のミステリーを取り上げているので、入手が困難な作品が多いこと、個人的に不得意なハードボイルドが多く取り上げられていることなどの理由から、ドハマリとは言いえないものの、お三方の文章そのものが面白くてサクサク読めた。エッセイという気安さが良いのか、それぞれにユーモラスである。紹介する作品を手放しで褒め称えないところも良いなと。恐れていた通り、黄金期の定番ミステリーを中心に読みたい本は増える結果となった。
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ののまる
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福永武彦さんのは、ネタバレやら結末まで言っちゃうので、あ、これ読みたい!と思ってるのに、ええっとなって、頭から消去するのが大変w
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himehikage
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3人の中では中村真一郎に共感。60年前の執筆だけど、英国と米国のミステリーの違いは今も変わらない。近年の北欧ものはその中間かな? フランスも相変わらずフランスだ。そして昔は今ほど凄惨な描写は少なかったと思われ、この時代の違いは何だろうと考えてしまう。映画など映像作品の影響かしら? 登場する古典のいくつかを読んでみたいと思い、ネットで探すも、高くて手が出ない!
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Hotspur
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以前ハヤカワ文庫で読んだが、新版の創元推理文庫版で再読。昭和中期の香り。「上から目線」を何でも嫌う現代には合わないかもしれない。紹介されている本も知らない本が多い。この本は、口うるさく独善的な評者三人の個性を楽しむための本。この三人をご存じない人にはお薦めできない。ご存じの向きには(苦笑いで)お薦めできる。例えば中村真一郎による脱線気味のモダニズム文学評など、肩の力が抜けていて味がある。しかし巻末の対談で、福永と中村がジョゼフィン・テイ、マーガレット・ミラー、シムノンを貶している下りには辟易する(笑)。
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とみしん tomisin555
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福永武彦、中村真一郎、丸谷才一の三方が1960年代前半ころに「EQMM」に書いた海外ミステリーについてのエッセイをまとめたものだ。基本面白いんだけど、出てくる作家やタイトルが全く知らないものも結構あって、かなり読むのは時間が掛かった。でもクイーンやクリスティの当時の評価のされ方とかがとても興味深かった。そして特筆なのは丸谷さんの1961年12月号「マイ・スィン」でイアン・フレミングの007シリーズがなぜ映画化されないのかとうとうと語っていることだ。結果的に翌年初映画化。そして現在も続くシリーズとなった。
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燃えつきた棒
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今日は何故かまったく集中力を欠いている。(実際は、別に今日に限ったことでもないのだが。) 「夜明け前」は荷が重いし、ましてや「賜物」などもってのほかだ。 何を読もうか探しても、なかなか決まらない。 ようやく手に取ったのが本書だ。 副題が「ミステリの愉しみ」。 肩の凝らないこと高田純次の散歩のようだが、それでも十分食指をそそる。 ましてや、執筆陣が、福永武彦、中村真一郎、丸谷才一とくれば、文句のつけようがない。
燃えつきた棒

『クェンティンの探偵小説が孤独の発見と確認の物語であるにもかかわらず、仄かな一条の光が射して来るような感じがあるのはなぜだろうか、 —中略— 理由は簡単だ。 かつては妻の不貞にさえ無智であったおめでたい男が、かずかずの冒険の後、ついに真犯人を独力で逮捕するほど聡明な男に転生するためである。 いや、彼の聡明さは、単にそのような次元にとどまらないであろう。 彼はまた、人間はひっきょう一人で生き、一人で死んでゆく動物だという、ヒロイックな知恵さえ身につけるにいたるのだ。』(同上《ダブル・ベッドで読む本》)

03/26 23:10
燃えつきた棒

最後に一つだけおことわりしておく。 例によって、君もしくは君のメンバーが、三名人の勧める探偵小説を読んで、その小説を彼らの書評よりも愛せなかったとしても、当局は一切関知しないからそのつもりで。 なお、この感想文は、自動的に消滅する。

03/26 23:10
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ルシュエス
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ミステリものについてのエッセイ集。 多くの小説が出ているので、知らないものも多く(何十年か前のものだと訳が古くて読みにくいものもあるので、手に取りにくいと言いますか…)「面白そう」というものをチェックするのと、軽快に進む書評を楽しめる。
Fe

ルシュエス様 高校生(1970-72)だった私にロサンゼルスの私立探偵、フィリップ・マーロウの存在を教えてくれたのは2012年10月に亡くなられた丸谷才一さんでした。 「マーロウは、「あなたのようにしつかりした男がどうしてそんなに優しくなれるの?」と女に訊ねられたとき、かう答える。「しつかりしていなかつたら、生きていられない。優しくなれなかつたら、生きている資格がない」」 丸谷才一「フィリップ・マーロウといふ男」『深夜の散歩 ミステリの愉しみ』早川書房 1963.8

02/27 15:30
Fe

『快楽としてのミステリー (ちくま文庫)』筑摩書房 2012.1 https://bookmeter.com/reviews/26554150 に再録。初出時の現代仮名遣いを歴史的仮名遣いに訂正。

02/27 15:30
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h_hukuro
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タイトルの通り、就寝前に一編づつ読み進めました。半世紀以上前からミステリ小説についての語りってあまり変わらない気がします。
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あずき
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まさに娯楽として楽しく読んだ。丸谷氏の部分は苦笑するほど「男が」「女が」が多く、最初はあまりの認識の粗雑さにげんなりしたが後半は麻痺。時代を感じる。
Fe

あずき様 1962-63年に書かれた文章ですからねぇ。1955年生まれの私でも、1960年代前半のことなんて、東京オリンピック以外は憶えていませんし、どんな時代だったのか、今ではもうまったく分かりません。

01/27 09:37
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Akito Yoshiue
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完全版ということで購入、再読。
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紫草
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ずっと前にハヤカワ文庫のを読んだはずなのですが、すっかり忘れているし、その本がどこにあるかもわからない(実家?)のでこちらで再読。やっぱり私は丸谷さんの文章が好きだなあ。こうやって丸谷さんの本を読んでは、そのおすすめの本をかたっぱしから読んだ(積んだ)時代があったんだけど、もう丸谷さんの新しい本が読めなくて寂しい。以前は、「これ読もう」と思った書名をメモ取りながら読んだけど、今はアプリの「読みたい本」に登録していけばよくて、便利な時代になりました。
Fe

https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/1509228055818495 「文学は伝統によって成立する。『古今集』と『長恨歌』がなければ『源氏物語』はあり得ず、その『源氏物語』がなければ『新古今集』はなく、さらにその『新古今集』がなければ芭蕉はあり得ない。さういふ、文学によつて文学を作るといふ原理をうんと自覚的・意識的にしたのが、二十世紀の文学、殊にジョイス=プルースト以後の文学者たちであり、それを最も極端にしたのが、ナボコフであつた。」

01/04 13:08
Fe

丸谷才一『低空飛行』新潮文庫 1980.5 p.211「二次的文学」 単行本 1977.5 初出不明   …と、たくさんの未知な本や作家を教わり続けてきましたが、私が実際に読めた本や作家は、ほんの僅かでした。

01/04 13:09
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ときのき
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昔の探偵小説ディレッタントによるエッセイ集。三人の、文学と大衆小説を峻別し、全く悪意なく読み捨ての娯楽として扱う態度から、当時、ミステリが置かれていた社会的立ち場が窺える。”女性”への言及も時代を感じさせる。しかし、全体を通して横溢するある種優雅な、のんびりした、探偵小説への愛情を感じさせる、ユーモラスな空気は魅力的でもあり、とても面白く読んだ。
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naotan
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福永武彦の、推理小説に対する首尾一貫した主張が気持ちいい。オリエント急行はダメですか。
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KAZOO
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この本は、むかし早川書房から出版された本とその後講談社版で読んだことがあり何度目かの読書です。書かれている方が私の好きな文学者の福永武彦、中村真一郎、丸谷才一の諸氏で読むたびにミステリーに対する見方を再認識させられます。また比較的短い文章なのですが書評あるいは評論の文章について教えられることが多く勉強になります。また再読したくなるミステリー候補作が増えました。
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Fe
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東京創元社 2019年10月刊。416ページ。福永武彦・中村真一郎・丸谷才一『決定版 深夜の散歩 ミステリの愉しみ』装幀・挿絵 和田誠 講談社 1978.6 に、丸谷才一「マイ・スィン」未収録回六篇と福永武彦・中村真一郎「しろうと探偵小説問答」『日本読書新聞』1955年6月6日号~1956年11月26日号掲載六篇を追加。初版 早川書房 1963.8 『エラリー・クインズ・ミステリ・マガジン』1958年7月号~1963年6月号掲載。高校生の頃(1970-72)に初版を読み『決定版』を持っている私は未読部分→
Fe

p.342-387をゆっくりたっぷり楽しみました。2012年10月13日に亡くなられた1925年8月27日生まれな丸谷才一さんが36-37歳で発表した単行本未収録エッセイを、没後七年経った今、読むことができたのを喜んでいます。私が初めて読んだ丸谷才一さんの本は。「一度も重版にならなかつたといふ」p.392 丸谷才一「決定版『深夜の散歩』あとがき」、『深夜の散歩』でしたから。 「マイ・スィン」第三回 イアン・フレミング『ドクター・ノオ』早川書房 1959 「マイ・スィン」第五回 E.S.ガードナー『おせっか

11/27 14:01
Fe

いな潮』早川書房 1961 「マイ・スィン」第十二回 マージェリー・アリンガム『反逆者の財布』東京創元社 1962 「マイ・スィン」第十六回 フランク・グルーバー『海軍拳銃』早川書房 1957 「マイ・スィン」第十八回 J.J.マリック『ギデオン警視と暗殺者』早川書房 1962 「マイ・スィン」第十九回 ハドリー・チェイス『イヴ』東京創元社 1963   丸谷才一の本棚(登録冊数128冊 刊行年順) https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091201

11/27 14:02
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よ
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ネタバレ福永、中村、丸谷の探偵小説の捉え方の違いが面白い。"推理小説は文学か"論争も、(120p)水平に広がるのが推理小説で垂直に心を沈めるのが文学と言う福永の意見には納得した。また中村と福永はあまり意見が合わない印象だけど、中村のバック・シートには福永がよく登場し、しかも褒められている。そんな二人の関係性に微笑ましくなる。丸谷マイ・スィンでは一部作品の結末がバラされてたけど、まあ古典だし内容を知った上で読むのも良いかな。 読みたい本がとても増えました。復刊ありがとうございます。
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角
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再読だが、やはり楽しい。著者が三者三様に愉しんで書いているからだろう。しかし、再刊は嬉しいのですが、前回の「決定版」から何が増補されたのか……(丸谷才一分の6回?)、そういう書誌情報をもう少し入れて欲しかった。あと、現在の視点からの解説も欲しかったですね。
Fe

角様 『決定版』と見較べてみました。福永武彦「隠れんぼ」、加田伶太郎「ポーについての一問一答」、中村真一郎「「バックシート」の頃」、丸谷才一「マイ・スィン」未収録回六篇が追加収録でした。明記して欲しかったですね。「現在の視点からの解説」を、私も期待していたので残念でした。「解説」を書ける人が見つからなかったのかなぁ? 丸谷才一『快楽としてのミステリー(ちくま文庫)』2012.11 https://bookmeter.com/reviews/26554150 の巻末解説は三浦雅士さんでしたけど。

11/27 15:13
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ハスゴン
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当然今からすると古さは否めないが昔読んだものを、改めた版で読むのも楽しいですね。
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三毛太郎
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新版で再読。評論とか肩に力を入れんで読むミステリ・エッセイの古典。オーソドックスな福永、あえて文学にこだわってみた中村、つかみどころのない丸谷と三者三様の特色が出ていて面白い。しかし何だ、英文学の人ってやっぱ仏文嫌いなのかね。
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深夜の散歩 (ミステリの愉しみ) (創元推理文庫)評価83感想・レビュー29