読書メーター KADOKAWA Group

芥川龍之介 家族のことば

感想・レビュー
6

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
Lucy_0828
新着
先日訪れた田端文士村記念館にてもとめた一冊。時系列に周りの人々の書き記したものが収められてい、家族のことばのみであるので詳細まではわからずともその人生が準えている。壮絶な作家、家族であったことがよく窺える。近く田端の家跡地に記念館も計画されている旨、そちらもいつか訪れたい。
0255文字
ilya
新着
ネタバレ家族から見た芥川龍之介の姿が浮かび上がる。龍之介と文は好き同士で一緒になった。晩年の帝国ホテル心中未遂には驚いた。龍之介の死に際して文の言葉、「お父さん、よかったですね」について、「主人の生きていく苦しみは、こんな形でしか解決出来ないところまで来ていたのかも知れないと、思ったからです」は感無量だった。
0255文字
しそゆかりうめこ
新着
気難しくこわい人だと思いこんでいたのは間違いだった。神様に選ばれたように感じてしまう様々、あたたかい人柄の対比に圧倒された。文さんへの手紙や子どもへのあたたかい眼差しからなにか分けてもらえたように家族の1人になったようなきもちでさいごはつらくて悲しすぎて眠れず、きもちの大きさにやっぱりひとは根っこではどこかみんなと繋がっているのかもしれないと考えてしまうほどだった。家族まわりの人々そして編者の木口さんもみんながやさしくて、その優しさに包まれたような本だった。
0255文字
とらちゃん
新着
「文ちゃん」で始まる芥川龍之介の恋文に初めて出会った高校生時代。どんな美辞麗句が記されてるかと思いきや、何ら飾ることなく相手を慮りながらの純粋な気持ちの表現に意表を突かれたことを思い出した。「好き同志」だった「文ちゃん」から芥川への返信のラブレターもあるのかと期待したが、それは野暮というものだろう。「文ちゃん」はもとより一緒に木登りに興じた長男やいたずらをされた姪っ子に至るまで家族の心の中に芥川はずっと生き続けたことが窺える素敵な選集だった。様々な憂慮で次第に痩せていく文豪の写真の姿が何とも切なかった。
0255文字
trazom
新着
龍之介の家族の温かさが伝わってくる。それは、編者の木口直子さんの優しさでもある。私は、もともと、芥川文さんが好きだが、改めて、彼女が龍之介の妻に相応しく知的で心優しい素晴らしい女性だったことを実感する。自分へのラブレターの熱烈な文章に感動しつつ「私は時々、主人の手紙も創作の一部であったかもしれないと思ったりします」という冷静さ。龍之介の遺体を前にして「主人の生きてゆく苦しみが、こんな形でしか解決できないところまで来ていた」ことを深く理解して「お父さん、よかったですね」と呟く。とても素敵なアンソロジーです。
0255文字
なし
新着
芥川本人とその家族(妻、子、姪など)が、芥川について書いた文章を、彼の生涯に沿ってまとめた一冊。芥川が養子に出されていた、ということをはじめて知る。結婚や息子たちについて書かれた文章が可愛い。芥川も妻・文さんも、どこを読んでも可愛い。後半(晩年)はどうしたって不安というか、不穏というか。
0255文字
全6件中 1-6 件を表示

この本を登録した読書家

loading...
芥川龍之介 家族のことば評価100感想・レビュー6