形式:新書
出版社:PHP研究所
形式:Kindle版
自己メモ。平時と戦時。国際法と戦時国際法。「復仇」という法理について。民法と刑法(違法と犯罪)の区別。戦争と紛争・事変・内乱。宣戦布告(の廃止)。
ウィルソン大統領を戦時国際法を崩壊させた戦犯とする作者の見解は取り敢えず話半分程度で。ただ、アメリカの野蛮さや図々しさが第一次大戦以降の国際情勢を混迷させていることは無視できない事実だと思います。
(続き)『スウェーデン女王クリスチナ』(中公文庫)下村寅太郎/『北欧悲史』武田龍夫、明石書店(2006)/『物語スウェーデン史』武田龍夫、新評論(2003)/『デカルト、コルネーユ、スウェーデン女王クリスティナ』朝倉剛・羽賀賢二(訳)、工作舎(2000)(p109)//『ドイツ三十年戦争』C.ヴェロニカ・ウェッジウッド、刀水書房(2003)(p119)/『決闘裁判』(講談社現代新書)山内進(2000)(p143)/『グローチウス 戦争と平和の法』一又正雄(訳)//酒井書店(1972)(p145)/・・・
(続き)『ウッドロー・ウィルソン:心理学的研究』S.フロイト・W.C.ブリット(著)・岸田秀(訳)、紀伊國屋書店(1969)(p222)/『ルーデンドルフ 総力戦』エーリヒ・ルーデンドルフ(著)・伊藤智央(訳・解説)、原書房(2015)(p242)
1:心の中では何を考えてもよい。2:人を殺してはならない。3:お互いの存在を認め合おう。←これがウェストファリア条約の基本概念要素(?)。米国が民主主義を普遍的価値感として世界に植え付けようとしているが、同じように日本も世界平和の為に戦略を考えるべきだと思っています。でないと、コスト優先で国民が苦しむ日本が生まれるだけだと思う。
あと、やはり外国以後の日本史は世界史の延長で捉えるべきということを強く感じた
人にはさまざまな面があるもの。歴史上の、多数の支持を得た人間であれば、そのさまざまな面をそれなりに捕らえ、好意的になれないにしても広く評価すべきもの。一面だけ捕らえて「狂っている」「狂人」というのは、冷静な評価とは言えないと思います。まして、「だってボクが言いだした事じゃないもん、フロイト先生が言っているもん」という言い訳を付けるとは、卑怯だよ、と思いました。ε=(´。` )
鐵太郎さん、コメントありがとうございます。著者は歴史をあまりに単純化しすぎているように思います。グロティウスの思想を賞賛するあまり、ウィルソン大統領(まぁ、確かにあまり褒められた人物ではありませんが)らを狂人呼ばわりするのは理性的な学者がとるべき態度ではないように思いました。
⇒http://tetsutaro.in.coocan.jp/Writer/K/K107.html#KI107-001
■備忘雑感■ 『傭兵隊長ヴァレンシュタインの新機軸~略奪から徴税への移行によって行軍スピードの飛躍的向上~』 30年戦争でハプスブルク側の傭兵隊長として重宝されたのがヴァレンシュタイン。彼の傭兵軍は強兵として名高かった。 何故か? 当時の傭兵は略奪分も給料のうちだったため、戦場とその周辺では略奪するのが慣習だった。だが略奪のためには時間がとられるので行軍スピードが遅くなる。そこでヴァレンシュタインは一計を案じた。彼は戦場区域の徴税権まで雇い主に要求し、現地で徴税したカネやモノを傭兵たちにばら撒いたのだ。
これにより傭兵は略奪をする手間が省け、行軍スピードと軍事パフォーマンスが飛躍的に向上した。だからヴァレンシュタインが率いる傭兵部隊は強者揃いだったのだ。このヴァレンシュタインによる「略奪にかわり徴税と支給をしたほうが軍事パフォーマンスがあがる」というアイデアも、グロティウスが模倣し書物の中で提唱している。 『100万円の補償をしても、10万円の賠償はするな』 法曹の格言。補償とは「ご愁傷様です」という含意で自分の落ち度は認めていない。賠償は「自分に非がありました」という含意があるため付け込まれてしまう。
朝鮮戦争のことを勃発当時は、朝鮮動乱とかマスコミは言っていた。宣戦布告が北朝鮮はしなかったから。それがいつのまにか「戦争」になってしまったという。
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